マツエクの装着の仕方の種類とは?スライド、圧着、なめし付けなど種類を知ろう

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あなたは、装着方法の種類を、お客様に合わせて対応できていますか?
「いつも決まった方法でマツエク装着を行っている」「装着方法は一つでいいだろう」というアイリストの方も多いことでしょう。自分が慣れた方法や装着しやすい方法で行うことは、もちろん大切です。しかし自まつげやグルーの状態に応じて、臨機応変に装着方法を変えられる技術力も必要。どのような状況にも対応できるアイリストを目指して、装着の種類を学んでいきましょう。

マツエク施術における「装着の種類」とは

みなさんは普段どのような方法でエクステ装着を行っているでしょうか?それぞれ得意なものや、慣れた装着方法があることでしょう。

マツエク施術におけるエクステの装着方法には、

スライド
圧着
なめし付け

主に上記3つの方法があります。「基本的にスライドで装着している」、「私は圧着ばかり」と、アイリスト個人やサロンの方針によって、装着方法はそれぞれ異なることでしょう。しかしひとつにのみ頼るのではなく、臨機応変に装着方法を使い分けられることがアイリストとして大切です。

装着方法によってメリットは異なるため、それぞれの特徴を知り、使い分けることで、マツエクのモチの良さや施術時間短縮へと繋げられます。さらにグルーの種類や自まつげの状態に合わせて、装着方法を変えることも実践してもらいたいものです。複数の装着方法を使い分ける!このスキルアップを今回は目指していきましょう。

それでは、それぞれの装着方法の特徴を見ていきましょう。

エクステ装着方法:スライド

スライドとは、自まつげの上を滑らせてエクステを装着する方法です。
特徴は

根元から約1mmの位置にきれいに装着しやすい
自まつげとエクステにグルーを均一になじませられる
スライドしすぎるとモチに影響する

装着位置をピタッと決めることを難しいと感じるアイリストの方も多いでしょう。その場合スライド装着することで、エクステ装着がしやすくなります。ただしスライドしすぎは、NG!スライドする回数が増えるほど、エクステが取れやすくなってしまいます。

エクステ装着方法:圧着

圧着とは、グルーを付けたエクステを自まつげに1度でピタッと装着することです。接着剤を使うときのように、自まつげにエクステをのせて軽く押す感じにすると、エクステと自まつげを密着させられます。

モチが良くなる
スライドよりも技術力が必要となる

グルーはグループレートに出し、エクステに取った瞬間から硬化が進んでいます。そのためまつげにエクステをのせてから動かすと、進んでいる硬化を壊すことになってしまうのです。圧着での装着を選択することで、進んでいる硬化を邪魔せずにすむため、モチが良いと考えられます。乾きやすい自まつげや速乾性のグルーなどの場合には、スライドが難しいことも。そのような場合には1度でピタッと装着する圧着が行えると、エクステ施術で困らずにすみます。ただし1度でピタッと装着するのは、慣れていないと難しいものです。技術力が必要となるため、日頃から練習しておくと良いでしょう。

エクステ装着:なめし付け

なめし付けとは、1度自まつげにグルーを付け、エクステを離してから再度すぐに装着する方法です。こうすることにより、グルーが硬化しやすくなると言われています。

硬化しやすくする
スライドよりも技術力が必要となる
装着スピードが必要となる

いつもの方法で装着しても、硬化しにくくフワッと向きが変わってしまうことはありませんか?原因はお客様の自まつげの状態やその日の湿度などが考えられますが、硬化しにくいと仕上がりがばらついてしまうことがあります。そのようなときになめし付けで装着を行うと、スムーズに硬化させらます。しかし一方で、1度自まつげにグルーを付けてから再度エクステをくっつけるときには、スピードが重要です。一発でピタッと正しい位置に装着しなくてはならないため、技術力とスピードの両方を要します。いつもの装着方法では硬化しにくいと感じたときに、装着方法をなめし付けに変更できるように、日頃から練習しておきましょう。

装着方法をどう選べば良い?

基本的にどれかひとつの装着方法ができていれば、マツエク施術に大きな影響はありません。しかしエクステを装着しにくい自まつげに出会ったとき、複数の装着方法を身につけておくことが役に立つのです。
ではどのようなときに、どの装着方法を選択すれば良いのでしょうか。今回は普段はスライド装着を行っている場合を仮定して、2つのパターンを紹介していきます。

お客様の自まつげの状態によって装着方法を選ぶ

新人アイリストの場合、スライド装着で経験を積み、装着位置を体に覚えこませている人が多いのではないでしょうか。しかしスライドしにくかったりくっつきが悪かったりすることがあります。その際には、圧着やなめし付けを試してみましょう。
「スライドしにくいケースってどんなとき?」と思うかもしれませんね。以前Beautéで解説しているので、こちらを参考にしてみてください。

たとえば乾燥気味だったり、油分が多かったりするまつげでは、水分量不足のため、硬化しにくいことがあります。前処理やホームケアで自まつげの状態を改善することも重要ですが、アイリストがすぐに実践できる手段として、装着方法を変えてみることも大切です。スライド装着ではくっつきにくいのであれば、なめし付けを試してみると良いでしょう。

グルーの種類によって装着方法を選ぶ

普段の施術では、自分にとって操作性の良いグルーを選ぶことは重要です。しかしときには、いつものグルーが使えないことや湿度の影響によりグルーの使用感が異なることがあります。
グルーがいつもより早く乾くと感じるようなときには、スライド装着がしづらいため、圧着に切り替えるのがおすすめです。そのためには、日頃からひとつの装着方法に頼らず、他の装着方法も練習しておくと良いでしょう。
またグルーが乾きにくいと感じたら、なめし付けを試してみてください。硬化しにくく時間がかかってしまう場合には、硬化するまでの間にエクステの向きが変わってしまうことがあります。なめし付けにすることで、硬化しやすくなり、エクステの向きが変わってしまうことを防げる可能性があります。

スライド装着に悩んだら、こちらの記事も参考にしてみてください。

装着を左右するまつげの状態・グルーの種類を知ろう

これまでもBeautéでは、装着に影響するまつげの状態や要因について解説してきました。操作性を向上させるには、まつげの状態やグルーの種類を知ることも大切です。ここで一緒に復習していきましょう。

グルーを弾く自まつげとは

グルーを弾いてしまう自まつげは、アイリスト泣かせかもしれません。たとえば油分が多い自まつげもそのひとつ。さらにはハリやコシが強い自まつげも、グルーを弾いてしまいがち。ハリやコシが強いと、その分エクステが剥がれやすい傾向に。装着して数日で取れてしまっては、お客様はがっかりするでしょうし、アイリストの信用にも関わってきます。
ハリやコシが強い自まつげには、柔軟性が高いグルーを使うことでモチが良くなります。ただし柔軟性が高い、つまり柔らかいグルーの場合には、全てではありませんが硬化速度が遅いものが多いという特徴も。そのため乾きにくいと感じたら、なめし付けを試してみても良いかもしれません。

技術によってグルーを使い分ける

グルーには主にエチルシアノアクリレートとブチルシアノアクリレートの2種類があります。

 

粘性

モチ

硬化速度

装着感

エチル

サラサラ

良い

速い

硬い

ブチル

ネバネバ

あまり良くない

遅い

柔らかい

しかしエチルシアノアクリレートやブチルシアノアクリレートのなかでも、粘性や硬化速度はさまざまなものがあります。そのことについては、過去にこちらの記事で紹介し
ました。ここでもう一度おさらいしてみましょう。

出典:アイラッシュガレージ 2019年版カタログ

アイラッシュガレージの商品カタログで、グルーポジショニングマップが公開されているのがこちら。グルーポジショニングマップを見ると分かるように、エチルシアノアクリレート・ブチルシアノアクリレート、どちらのグルーでも粘性は広い範囲に渡っています。
このグルーポジショニングマップを参考に、自分の技術力にあったグルーを選ぶことが大切です。

紹介した以外にも、装着を左右する原因はさまざまあります。以下の記事もぜひ読んでみてくださいね。

まとめ

新人アイリストもベテランアイリストも、基本の装着方法を持ちつつ、自まつげやグルーの状態に合わせて、装着方法を変えてみることができるようになると、もうワンステップ上がることができそうですね。「今日のお客様は硬化しにくかったな・難しかったな」で終わるのではなく、施術中に対応できるスキルが身につけられるといいですね。
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