細い=弱っているは間違い!マツエクのモチが良い自まつげの特徴とケア方法とは

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Beauté読者のアイリストから届いた質問で「細くて短い自まつげだからモチが悪そう、そう思っていたのに、毎回しっかりエクステが残っているお客様がいる…なぜ?」というものがありました。確かに、細く短いまつげはモチが悪いイメージですが、毎回長持ちしているお客様もいます。マツエクのモチの良し悪しは、アイリストにとって重要課題のひとつですよね。そこで今回は、モチが良い自まつげの特徴について掘り下げてみましょう。

モチの良い自まつげの特徴

自まつげが細い・短いお客様の場合の心配事と言えば、「自まつげが繊細なので、早く取れるかもしれない」ということですよね。しかしながら、細い・短いけれど思ったよりもモチが良いというお客様もいるでしょう。まずは、モチが良い理由について考察していきます。

「細い・短い=弱っている」ではない!

自まつげに装着するマツエクのモチは、自まつげの健康状態に左右されます。まつげは髪の毛や眉毛に比べ、細くて繊細な毛。弱った自まつげではエクステの負担に耐えられず、どうしても取れやすくなってしまいます。
マツエクのモチが良いのは、

乾燥していない

キューティクルがしっかりしている

ハリがある

といった、傷んでいない健康的な自まつげです。
ここでお伝えしたいのは、健康的な自まつげが必ずしも太い・長いまつげではないということ。細い・短いまつげは何となく弱っているイメージがあるかもしれませんが、決してそうではありません。細い・短いまつげでも、キューティクルがしっかりしたハリと潤いのある毛であれば、健康でマツエクのモチも良いでしょう。自まつげの太さや長さにはもともと個人差があります。他の自まつげと比べて細い、短いからといって、弱っているというわけではないことを、きちんと理解しておきましょう。

見た目だけで判断するのはNG!

細い・短いまつげ=弱っている、ではなく、大切なのは

元々細い・短いのか

自まつげが細くなったのか

という点です。弱っている自まつげは、コシやハリがなくヘタってしまうイメージ。細い・短いけど健康なまつげのお客様に対し、下手に「まつげに元気がないので…」などとお伝えしてしまうと、「ちゃんとケアしているのに…」などと、嫌な気持ちにさせてしまう可能性も、なきにしもあらず。細さだけで傷みの度合いを判断しない方が賢明です。

自まつげに負担をかけないエクステ選定や施術方法

健康な自まつげであっても、負担がかかりすぎるともちろん取れやすくなってしまいます。細い・短い自まつげでモチが良いということは、自まつげが健康であると同時に、負担の少ないエクステが選定できているということです。自まつげに負担のかからないエクステの選定について、詳しく確認していきましょう。

細い・短い自まつげで重視したいのは軽量さ

細い・短い自まつげに装着するエクステで重視すべくは軽量さ。自まつげに対して適度なエクステを装着することも、モチに大きな影響を与えます。軽量さという側面でエクステ選定するなら、エクステそのものがシングルラッシュの1/3程度の重さという軽量なフラットラッシュや、1本1本が極細のボリュームラッシュが良いでしょう。もちろん、1本1本は軽量でも、装着本数や長さによっては重くなってしまい、負担になることもあります。お客様の希望とすり合わせしつつ、多すぎない・長すぎないエクステを選定する必要があるでしょう。

マツエクが取れやすくなる1番の原因「剥離の力」についてのマニアック解説も併せてチェック!

グルーの選定もモチに影響を及ぼす

グルーの選定も、モチに影響を与えます。グルーには大きく分けて2種類、エチルグルーとブチルグルーがあります。

 

エチルグルー

ブチルグルー

テクスチャー

サラサラ

トロトロ

硬化速度

速い

エチルより遅い7

硬化後の固さ

硬い 

柔らかめ

モチの良さ

ホルムアルデヒドの放散量

多い

少ない

刺激

強い

弱い

 

上の表にあるそれぞれの特徴からも分かるよう、エチルグルーはモチの良さ、ブチルグルーは低刺激というイメージなのではないでしょうか。
ここで押さえたいのは、固まったあとのグルーの固さ。モチの良さがエチルグルーの方が高いものの、固まったあとに硬くなりやすいのが特徴です。固い=モチが良いのは確かなのですが、グルーの箇所に何らかの衝撃が加わった場合、衝撃をそのまま受けグルーごと取れてしまいやすくなります。反対に、硬化後の柔軟性が特徴であるブチルグルーのようにグルーの箇所が柔らかい場合、衝撃による力が分散されやすく、衝撃を受け流すことができます。細い・短い自まつげには、衝撃を和らげるブチルグルー。強い、固い、厚いという特徴のあるグルーは避けておくのが正解です。

グルーの使い分け知識に関しては、こちらの記事がおすすめです。

エクステを装着するのは健康な自まつげ!

まつげが切れてしまったり生え変わったりするときに、エクステも取れてしまいますよね。エクステを装着する自まつげの選定により、モチの良さが左右されることもあります。エクステ装着に適しているのは、成長期の終わりから退行期の始まりまでの自まつげ。自まつげの中でも特に太くて長い健康まつげへエクステを装着するという基本を守ることも、モチを良くするための大切なポイントです。

健康な自まつげを作るケア方法は

自まつげが健康かそうでないかは、日ごろのお手入れにも影響されます。元々の自まつげが細い・短い場合、太い自まつげよりも傷みやすい傾向にあるでしょう。細い・短いのにモチが良いお客様は、毎日きちんとケアしてくれている可能性が高いのではないでしょうか。
また、ケアしていただくよう促し、長くマツエクを楽しんでもらうことは、アイリストの使命のひとつ。健康な自まつげを作るためのケア方法を今一度押さえておき、お客様に提案していきましょう。

アイシャンプーによる汚れの除去

目元は汚れがたまりやすい場所。その日の汚れはその日のうちにしっかりと落としきることが大切なのは、アイリストなら周知の事実でしょう。そこで毎日のホームケアに取り入れてもらいたいのが、アイシャンプーです。アイシャンプーをすることで、

まつげの根元までしっかり洗える

マツエクのモチを高める

まつげダニを予防する

といったメリットが。また、保湿のできるアイシャンプーも多数登場しており、まつげやまぶたの乾燥防止にも一役買ってくれます。エクステを装着していると、取れてしまうのを心配するあまり、しっかり洗えないこともあるため、アイシャンプーを使って清潔にしておく必要あり!アイシャンプーの必要性を正しくお伝えできるようにしておきましょう。

アイシャンプーに関してはこちらの過去記事をチェックしてください。

まつげ美容液で栄養補給

自まつげへの栄養補給により、育毛や増毛、ダメージケアといった効果の期待できるまつげ美容液。サロンの店販商品として取り扱っているところも多いのではないでしょうか。まつげのゴールデンタイムは、夜寝る前。まつげはもちろん、生え際にまつげ美容液を浸透させることで、これから生えてくる新しいまつげにも栄養が行きわたります。毎日のケアに取り入れていただくことはもちろん、正しい使い方ができているかどうかも重要なポイント。まつげ美容液の提案と合わせて、正しい塗り方やタイミングなどをお伝えし、お客様のまつげケアのお手伝いをしてあげましょう。

まつげ美容液についてはコチラの過去記事をチェック!

まとめ

「細い自まつげは傷んでいる」これは必ずしも正解ではありません。細い自まつげに出会ったときに大切なのは、自まつげに負担の少ないエクステやグルーが選定できるかどうか。できるだけ負担の少ない方法で、お客様の理想の目元を叶えてあげましょう。また、細い自まつげはどうしても傷みやすいもの。毎日のケアを提案することで、まつげの健康をサポートしてあげるのも良いかもしれません。201208Ess

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