セレブが認めた日本のネイルで、新しいスタンダードを目指す―AIMO Beauty LABO代表 石丸さん・MIHOさんにインタビュー

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セレブが認めた日本のネイルで、新しいスタンダードを目指す―AIMO Beauty LABO代表 石丸さん・MIHOさんにインタビュー

LAを拠点に、世界のトップセレブたちを相手に活躍するネイルアーティスト・MIHOさんと夫の石丸さん。株式会社AIMO Beauty LABOの代表を務めるお二人が、今目を向けているのは日本のネイル業界でした。長年変わることのなかった業界の課題に正面から向き合い、日本発ネイルブランド「LaShade」を立ち上げ。今回は、その背景にあるお二人のキャリアや、「LaShade」に込められた想いについて伺いました。

【経営者プロフィール】石丸さん・MIHOさんとは

<石丸 敦之さん・MIHOさん>

石丸さんは高校卒業後にLAへ渡り、撮影プロデュースやアートディレクションなど複数の事業を展開。2011年に「VOGUE」の表紙撮影に携わったことをきっかけにネイルの可能性を見出し、当時東京の有名ネイルサロンでネイリスト兼PR統括・マネージャーとして活躍していたMIHOさんを招く。その後、LAのトレンド発信地として知られるメルローズにネイルサロンをオープン。2014年にMIHOさんは、サロンワークからセレブや著名人を対象にした派遣型ネイルサービス事業へと転換。2023年に日本で株式会社AIMO Beauty LABOを設立し、2025年にはネイルブランド「LaShade(ラシェード)」をローンチ。表参道にスタジオを構え、全国にLaShade認定サロンが広がりを見せている。

セレブが認めた日本のネイルで、新しいスタンダードを目指す―AIMO Beauty LABO代表 石丸さん・MIHOさんにインタビュー出典:LaShade公式サイト

ビジネスパートナーとして出会ったお二人は、現在ご夫婦。MIHOさんは、レディー・ガガやビヨンセなど、世界のトップアーティストやセレブたちの専属ネイリストとして、現在も第一線で活躍しています。その圧倒的なスピードと精度から、「NINJA」の異名を持つ存在に。2026年4月時点で、Instagramのフォロワー数は21万人以上にのぼります。

▷MIHOさんのInstagramはこちら

セレブが認めた日本のネイルで、新しいスタンダードを目指す―AIMO Beauty LABO代表 石丸さん・MIHOさんにインタビュー出典:LaShade公式サイト

お二人が手掛ける「LaShade」は、“簡単にオフできる”ことと“身体へのやさしさ”を両立した、これまでにないジェルネイルブランドです。従来は非効率になりがちだったオフ工程を大幅に短縮し、サロンの収益性向上に貢献。さらに、アレルギー要因とされる成分を極力排除することで、爪や身体への負担を抑え、お客様とサロン双方にメリットをもたらす製品を展開しています。

▷「LaShade」公式HPはこちら
▷「LaShade」公式Instagramはこちら
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なぜネイルなのか?LAへ渡り、世界を相手にした二人の原点とは

セレブが認めた日本のネイルで、新しいスタンダードを目指す―AIMO Beauty LABO代表 石丸さん・MIHOさんにインタビュー―お二人がLAでネイル業界に参入したきっかけや、当時の想いを教えてください。

石丸さん:もともと私はLAで、家具の売買から始まり、撮影に関する仕事を手掛けていました。ある日Vogueの表紙撮影の現場で、アメリカ人スタッフが「ジャパニーズネイルアートがこんなに可愛い!」と大騒ぎしていたんです。そのとき“本物の日本のネイルアート”をLAに持ってきたら良いと直感しました。ただ、自分はネイルのことをまったく知らないので、優秀なネイリストが必要で。当時、すでに日本で活躍していたMIHOと出会い、「この人となら絶対に成功する」と確信しました。まだLAでは日本のネイルサロンは日陰の存在だったので、あえてメルローズの大通りに、大々的に日本発ネイルサロンをオープンしたのがきっかけです。

MIHOさん:私はトータルビューティーを学べる専門学校に進学し、ネイルの“鏡を見なくても手元を見るだけで気分を上げられる”ところにとても魅力を感じて。卒業後は大手ネイルサロンに就職し、8年ほど現場でキャリアを積み上げてきました。夫に誘われ、サロンの海外出店を機にLAへ。周囲からは「英語も話せないのに大丈夫?」と心配されましたが、もともと何ごとも恐れない性格なので、失敗しても帰れる場所がある、くらいの気持ちで飛び込みました。

―海外のセレブリティと仕事をする中で、信頼を得るために大切だと感じたことは何ですか?

セレブが認めた日本のネイルで、新しいスタンダードを目指す―AIMO Beauty LABO代表 石丸さん・MIHOさんにインタビュー出典:LaShade公式サイト

MIHOさん:最初は相手を知らない状態から、徐々に関係性を深めていくという順番だったので、純粋にうれしいという感覚でした。ただ、日本の常識がまったく通用しない場面は多くありました。言葉だけでなく、文化や宗教観も違うので…。そのとき「自分の常識を相手に押し付けているだけかもしれない」と気付いて、それからはすごくラクになりました。
もうひとつ気付いたのは、世界のトップにいる人たちは、自分の周りをプロで固めたいと考えているということ。だからこそ、きちんと仕事をすれば評価してくれるし、こちらがリスペクトすれば返してくれる。爪を任せてもらえること自体が信頼の証で、それが現在までやりがいにつながっています。

石丸さん:彼女のそういうところが本当にすごいんですよ(笑)。セレブたちとの壁をぶち破って、今では家族ぐるみでプライベートな付き合いがある人もいますからね。私は「アメリカで絶対成功する、歴史に名を残す」という野心だけを持ってここまできました。MIHOもそうですが、失敗しても立ち止まらず、続けることで成功に導く。最善の判断を積み重ねてきた結果が、今の関係を築けているのではと思います。

ネイル業界を変えたい―「LaShade」に込められた想いとは

セレブが認めた日本のネイルで、新しいスタンダードを目指す―AIMO Beauty LABO代表 石丸さん・MIHOさんにインタビュー出典:@lashade_official

―なぜLAで活躍中のお二人が、日本で「LaShade」を立ち上げることになったのでしょうか?

石丸さん:ネイルサロンを立ち上げた当初、アセトンを日常的に使い、リューターで削ったプラスチックのマイクロダストが飛びまくっているのを見て「こんな劣悪な環境でやっているのか」と目を疑いました。でもそれが業界の常識だったので、違和感があるまま仕事を続けていて。世界のトップランカーと仕事をするようになり、「次にやるべきことは何か」と考えたとき、プレイヤーではなくプロダクトに目を向けるべきだと思ったんです。LAで世界のネイル事情は変えられましたが、原点を振り返ると日本のネイル業界の課題は何ひとつ変わっていなかった。だったら、自分たちが変えるしかないなと。

MIHOさん:海外では、一人ひとりがウェルネス※に対しての意識が非常に高いんです。しかし、日本の美容業界を見渡せば、美容成分が配合されたコスメなど他の分野はどんどん進化しているのに、ネイルだけは10数年経っても昔と変わらないまま。そもそもアセトンって、他の業種ではゴム手袋をして、ガスマスクをつけて扱うような液体なんです。なのに、ネイリストはなぜ当たり前のように素手で扱っているのか?そこに疑問を感じました。

※ウェルネス:身体と心の健康を総合的に捉え、より豊かな生き方を追求する考え方。近年、美容業界でも注目度が高まっている。

―今や誰でもネイルができる時代ですが、それについてはどのように捉えていますか?

MIHOさん:SNSでバズれば誰でもネイリストを名乗れる時代になってしまったので、技術の質も下がっていると言わざるを得ません。国家資格もないため参入障壁が低く、価格競争も激しい。オフなどでリピートに無理やりつなげていくことが常識になり、“頑張っているのに稼げない”という構造ができていると感じます。加えて、かつて日本の技術力は世界をリードしていたのに、今は中国や韓国に押されている現実もある。これを立て直すために以前はスクールも開いていましたが、直接教えられるネイリストの数にはどうしても限界がありました。こうした背景もあり、プロダクトを変えることで業界全体を底上げしようと考えたんです。

―それで「LaShade」が生まれたんですね。業界に与える影響についてはいかがですか?

セレブが認めた日本のネイルで、新しいスタンダードを目指す―AIMO Beauty LABO代表 石丸さん・MIHOさんにインタビュー出典:@lashade_nailstudio

MIHOさん:発売から1年で多くの方に使っていただき、爪や皮膚の状態が明らかに綺麗になっていくというエビデンスも取れました。LaShadeがさらに浸透して、近い未来に「そんなひどい時代があったのか」と言われるくらい、健全な労働環境が当たり前になることを目指しています。
また、ジェルネイルをしているとMRIに入れないと言われていますが、私自身も人間ドックの前にオフし忘れていて。待合室でオフする様子をSNSで公開したところ、粉もニオイも出ない様子に大きな反響がありました。ネイル業界のみならず、医療や福祉の分野にも応用できる可能性を感じています。

石丸さん:ネイル業界が抱える課題を包括的に解決できる、“MADE IN JAPAN”のプロダクトがLaShadeです。LaShadeが広まることで、男性客を取り込んだり、ヘアサロンとの同時施術が実現したりと、市場そのものが拡大し、業界の構造までもが変わると確信しています。他を蹴落として自分たちだけが生き残るのではなく、メーカー、ディーラー、ネイリスト、お客様が共存できる状態を作ることが目標です。“日本発”が持つ本当の価値を、世界に広げていくハブになれればと思っています。

ネイル業界で生き残るために大切にすべきこととは?次世代のネイリストにメッセージ

セレブが認めた日本のネイルで、新しいスタンダードを目指す―AIMO Beauty LABO代表 石丸さん・MIHOさんにインタビュー出典:@lashade_official

―ネイリスト・経営者として、一番大切にすべきことは何でしょうか?

MIHOさん:お客様を大切にするのはもちろんですが、それと同じくらい自分が疲弊しないことが大事だと思います。好きで始めた仕事だからこそ、施術者自身も幸せでいてほしいので。

石丸さん:私が軸にしているのが、「自分の歩幅で判断すること」。決断に迫られたとき、Yesを選んだらどれだけ前に進めるか?と考えるようにしています。それに楽しいと思えることを突き進めば、必ず何かが起きるんです。何ごともハッピーな人にやってもらいたいし、自分自身もそうでいたいと思っています。

―最後に、ネイリストやサロンオーナーを目指す次世代の方へメッセージをお願いします。

石丸さん・MIHOさん:日本の社会でやっていけているということは、あなたの技術はすでに世界レベルです!そのことに、もっと早く気付いてほしい。今、自分のやっていることを存分に楽しんで、存分に稼いでください。そのための選択肢や可能性を広げるお手伝いを、私たちができればうれしいです。

まとめ

AIMO Beauty LABOが手がける「LaShade」は、単なる新しいネイルプロダクトではありませんでした。ネイルに関わるすべての人が今より豊かになる社会を作りたいという、石丸さん・MIHOさんの熱い想いが伝わってきましたね。真剣に仕事と向き合い、世界を舞台に挑戦し続けてきたお二人だからこそ、その言葉には重みと説得力が感じられます。ボーテ編集部では、お二人のさらなる挑戦と「LaShade」のこれからに、引き続き注目していきます!

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