【連載】アイブロウ技術の基礎|その②なりたい顔を引き出すカウンセリング術
どんなに技術が優れていても、お客様の“なりたい理想”をうまく聞き出せなければ、仕上がりの満足度は下がってしまいます。そこでアイデザイナーとして身につけておきたいのが、カウンセリング術です。本記事では、お客様の満足度向上を目指してカウンセリングの基礎を徹底解説。「何を聞き、どう広げるべきか」という具体的なトーク術を深掘りし、お客様の理想を形にする極意を伝授します。
アイブロウのカウンセリングで聞いておくべき基本の項目

まずは、アイブロウのカウンセリングで、お客様に聞いておくべき基本の項目からチェックしていきましょう。
- 好み・理想
- 肌質・アレルギー
- 日頃使用しているスキンケアアイテム
- 最終自己処理日
- 過去の施術歴
デザインに直結|好み・理想
カウンセリング時にまず聞いておきたいのは、何といってもお客様の好みや理想。これを聞かなければ具体的なデザイン提案ができません。また、お客様の希望を聞かずにアイデザイナーの好みを押しつければ、満足度がダウンしてしまうことも。また、理想を引き出すために、単に「形」を聞くだけでなく、普段のメイクや「どう見られたいか」という印象まで深掘りしましょう。
トラブル防止に|肌質・アレルギー
施術後の肌トラブルは、アイデザイナーにとってもお客様にとっても避けたいこと。そのため、あらかじめ肌質やアレルギーの有無を確認することも大切です。乾燥しやすい方には保湿を意識した施術を、赤みが出やすい方には冷却を強化するなどで肌へ配慮。事前に肌質やアレルギーを把握しておけば、施術後の肌トラブル防止に役立ちます。
この他にも、花粉症や日焼け後、妊娠中・生理中といった、肌がデリケートな状態ではないかも確認しましょう。施術前にすでに肌が荒れており、どうしてもアイブロウの施術を受けたいと希望するお客様には、承諾書を記入してもらうのもひとつの方法です。
意外と忘れがち|スキンケア

普段のスキンケアアイテムも、カウンセリングでしっかり確認しておきたい項目です。特に、ピーリングやスクラブ洗顔、ドクターズコスメなど、刺激の強いスキンケアアイテムを使っているかどうかを確認してみてください。場合によっては、これらの影響で肌がデリケートな状態となっており、アイブロウの施術後に皮膚剥離などのトラブルが発生する可能性があります。そのため、施術の2週間前程度から刺激の少ないスキンケアアイテムに変えていただくのが理想。カウンセリング当日にピーリングやドクターズコスメなどを使っていることが判明した場合は、予約を取り直していただくようおすすめしましょう。
痛みの目安や次回ご来店時の参考に|最終自己処理日
アイブロウの施術は、ある程度伸びた眉毛に施術をするのが一般的です。しかし、お客様の中にはそれを知らず、施術日直前に自己処理してしまう方もいます。万が一、施術日直近で自己処理をされていた場合、ワックス脱毛では取り除けないかもしれない毛があることを伝えましょう。短い毛はツイザーで直接抜いて処理することもあり、ワックス脱毛よりも痛みを感じやすいため、その点についても伝えておくと親切です。
最後に自己処理された日を確認し、その日の長さから伸びるスピードを把握。ワックス脱毛を行うにはだいたい何週間前から伸ばしていただくといいかをお伝えし、次回ご来店時の参考にしていただきましょう。
初回の方には|過去の施術歴
サロンに初めて来店したお客様には、過去の施術歴を聞いてみてください。他サロンでアイブロウの施術経験があれば「施術後に赤みは出たか」「どの程度赤くなったか」といった、施術に活かせる情報を聞くことができます。それをもとに施術を進めることで、トラブルのリスクを抑えた快適な施術を提供することが可能です。
お客様の希望を引き出すトーク術とは?

施術の仕上がりに直結するお客様の希望。「なかなかうまく聞き出せない…」といった悩みを抱えているアイデザイナーもいるでしょう。ここからは、お客様の希望をうまく引き出すトーク術のポイントを解説します。
恥ずかしい…で聞き逃さない!画像を活用して積極的な声かけを
お客様の中には、緊張などで思うように自分の理想を口にできない方もいます。中には、画像や写真を持参したのに、出しそびれてしまう方も。そこで、カウンセリングでは、アイデザイナーから「画像や写真はお持ちではないですか?」と声をかけ、お客様が話を切り出すタイミングを作ることが大切です。特に何も持っていない方のために、サロン側でもいくつかデザイン例の画像を用意しておくと、カウンセリングをスムーズに進められます。
画像や写真を見ても「どのようなデザインが良いのか分からない」といったお客様には、絶対的に好みではない形・ポイントを聞くことで、自然とデザインが絞れます。
具体的な項目をヒアリングする
理想を形にするには、眉毛の形・太さ・濃淡といった具体的なデザインをヒアリングすることも大切です。これらをもとに、プロの視点から「できることの限界値」を伝えましょう。あらかじめ「何ができて、何ができないか」という基準を伝えることで、施術後の「思っていたのと違う!」というギャップを防ぎ、納得できるデザインが選べます。
また、すっぴん時の違和感にも配慮し、メイクオフ後も自然に見えるラインを見極めることが大切です。
実際に書いてリアルな仕上がりをイメージする

仕上がりのイメージを明確にするために、以下の手順で確認作業を行うのがおすすめです。
- アイブロウペンシルでデザインを描く
- コンシーラーで取り除く部分を確認
- 毛がない部分についてもしっかり共有
アイブロウペンシルでデザインを実際に描くことで、お客様のイメージと仕上がりのギャップを埋められます。その後、よりリアルな仕上がりのイメージを持ってもらうために、コンシーラーで取り除く部分の眉毛を隠し、「この部分をワックス脱毛で取り除きます」などと、もう一度確認しましょう。これで、どの部分をどのように整えるかが明確になり、お客様自身の納得感が高まります。
さらに、もともと毛がない部分についても施術前に確認し、お客様と共有しましょう。施術後の「ワックス脱毛で一部分だけ抜き取られた…」「細くされた」といった誤解を防ぎ、信頼関係を築けます。
普段のメイクを聞くのも大切
アイブロウの施術に来店されるお客様に「いつものメイクをして来てください」と伝えておくと、施術当日にデザインの提案がしやすくなることもあります。普段の雰囲気はメイクからも読み取れるため「描きやすいほうの眉毛はありますか?」「どちらの眉毛の形が好きですか?」といった質問でデザインを絞るのも良いでしょう。
たわいのない会話から情報収集することも忘れずに
お客様の緊張をほぐすために、たわいのない会話はもってこい。特に「サロンに来ようと思ったきっかけはなんですか?」といった質問は、会話を広げ、施術に役立つ情報が得られるおすすめのフレーズです。お客様の中には、「実は結婚式があって」「デートがあるから」など、大切な予定を控えている方も。この場合、アイブロウの施術は赤みが出る可能性があるため、お客様のスケジュールに合わせた予約日の変更や同意書の作成、刺激を抑えた施術の提案といった対策を講じることができ、トラブル防止に役立ちます。
アイブロウを希望するお客様に伝えておくべきこと

最後に、アイブロウの施術前後にお客様に伝えておきたい点をまとめます。きちんと伝えておくことで、スムーズな施術と、お客様の満足度向上が狙えるはずです。
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来店前に伝えておくべきこと |
来店後に伝えておくべきこと |
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・来店前2~3週間以上は自己処理を控える ・日焼けをしない ・刺激の強いスキンケアアイテムを避ける |
・保湿を心掛ける ・日焼けをしない ・刺激の強いスキンケアアイテムを避ける |
アイブロウの施術では、眉毛を理想的な形に整えるため、ワックス脱毛を行うことがほとんどです。そのため、肌への刺激を考慮して、施術前後には刺激の強いスキンケアアイテムの使用や日焼けは避けてもらうことが鉄則。アイデザイナーとして当たり前に知っていることでも、お客様からすれば常識ではないこともあるため、きちんと漏れのないように伝えましょう。
施術後は、一時的に肌がデリケートな状態になりやすいことも伝え、しっかりと保湿するようアドバイスすることも大切です。赤みやかゆみが出る可能性についても触れ、その場合の対処法として冷却することも伝えてみてください。あわせて、毛周期やデザインのモチについても説明し、次回来店の目安日も伝えると親切な印象を与えるでしょう。
まとめ
アイデザイナーとして確かな技術力をマスターしていることはもちろん、お客様の理想を引き出す優れたカウンセリング力を磨くことも大切です。ストレートな質問を積極的に投げかける他、お客様が自分の意見を口にできるきっかけをうまく作れるよう誘導してみてください。基本のヒアリング項目を網羅し、施術前後の細やかな配慮まで徹底できれば、お客様に感動を与えることもできます。確かな技術とカウンセリングで、理想を形にしましょう。
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