読者リクエスト記事★【技術力UPシリーズ】「強めのカールの接着面確保」詳細編&練習方法

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先日、Beautéでご紹介した「【技術力UPシリーズ】強めのカール、どう付ける?「接着面確保のコツ」教えます」の記事について、読者の方から「もっと詳しく知りたい!」とのお声を頂きました。そこで今回はリクエストにお応えして、写真付きの詳細解説や自分でできる練習方法など、前回よりも深く掘り下げていきます!

前回の記事のおさらい

まずは、前回の記事についておさらいします。まだ読んでいないという方は、ぜひこちらをチェックしてみてくださいね。

強めのカールが取れやすくなってしまうのは、マツエクの大事な土台となる「接着幅」が、短くなってしまうことが原因。長くキープするためには、アイリストが装着方法を工夫しながら、接着幅を少しでも多く取るようにすることが大切です。接着幅を多くとるための主な対処方法としては、次の2つをご紹介しました。

  • 下付け、横付け、絡め付けで接着する
  • 速乾性の高いグルーを使用する

 

強めのカールのときには、上付けはやや不向き。モチを少しでも良くしたいのであれば、下付けや横付け、絡め付けで装着し、自まつげとより密着させる方法をとるといいでしょう。
ただ、カールを綺麗に出すことを優先させるのであれば、これらの方法は適しません。下付けだとカールが抑え気味になったり、横付けにすると一本一本が太く見えたり、装着方法によってカールの見え方がイメージとずれることもあります。お客様の求める仕上がりに合わせて、モチの良さとデザインを上手くすり合わせていくことが必要でしょう。
速乾性の高いグルーを使うという方法もありますが、アイリストのスキルによっては上手く使いこなせないこともあります。新人アイリストのうちは、自分の装着速度とグルーの硬化速度が合わずに、かえってモチが悪くなってしまうかもしれません。まずは、あらゆる装着方法を使い分けることで対応することを、覚えておくといいでしょう。

前回ご紹介した方法は、強めのカールを装着するうえでは基本的な対処方法。実践していただくことでモチが改善したという方もいれば、「理論は分かるけれど、改善までには至らなかった…」という方もいるでしょう。改善に至らなかった原因としては、接着幅はとれているけれど、密着度が足りないということが考えられます。このことについて、さらに詳しく解説していきましょう。

写真付き!接着面確保の詳細解説

「密着度が足りない」というのは、次のようなことが原因として考えられます。それぞれの原因について、対処方法を見ていきましょう。

グルーが接着幅にしっかりとつけられていない

まずは、基本的なグルーの取り方について。接着幅がしっかりととれていても、エクステに適量のグルーがついていなければ密着させることはできません。シンプルな原因ではありますが、グルーを完璧につけられているアイリストは意外と多くないのです。適量をつけることはもちろん、根元からしっかりとグルーの玉をつくることがポイント。スライドすることを考慮して、装着幅よりやや短い幅でグルーをつけることにも気をつけてみてください。

Beautéでは、過去の記事の中でもグルーの正しいつけ方についてお伝えしてきました。こちらの記事を参考に、普段のグルー量や幅について見直してみましょう。

根本、中間、毛先のどこかに浮いている部分がある

強めのカールのとき、特に多く見られるのが、自まつげからエクステが浮いてしまう現象。浮きを防ぐためには、みなさんご存知の通り、自まつげに対してしっかりとエクステを沿わせることが大前提です。ただ、中には「自まつげの向きや角度をしっかりと見極めたつもりなのに、なぜか浮いてしまう」という意見も…。このような場合は、スライドの方法に問題がある可能性があります。

そもそも、スライドの方法というのは一通りではありません。サロンによって、アイリストによって、微妙な違いがあります。
例えば、自まつげの中間あたりからエクステを合わせ、そのまま装着位置までスライドさせているという方はいませんか?この方法だと、スライドさせている最中にエクステのポジションがぶれて、ずれが生じてしまう可能性が高いです。スライドの最終地点もぶれやすく、仕上がりのラインが揃わないということにもつながるでしょう。

そこで今回、Beautéがおすすめしたいのは、「装着位置に合わせてから、上下にスライドする方法」
こちらの写真が、実際にその方法でスライドさせたときのものです。

手順としては、

①最初に接着位置にエクステを置く
②そのまま上にスライドさせる
③最初の位置まで下にスライドさせる

というもの。この方法であれば、最終的な装着地点を把握しやすくなりますね。自まつげをなぞるようにスライドさせることで、ポジションもぶれにくくなるはずです。根元の浮きを防ぐために、しっかりと根元から接着面となる幅分、自まつげに沿わせることを意識しましょう。

自分でできる練習方法

強めのカールの装着方法を上達するためには、反復練習が一番の近道。今回は、簡単に自宅でもできる練習方法をご紹介しましょう。

以前の過去記事(「もっと上手くなりたい!」若手アイリストに贈る練習方法解説)でもご紹介した、「テープを使った装着練習」は、強めのカールの練習方法としてもおすすめです。

まずは、装着したものをしっかりとチェックして、自分の改善点を探すところから始めましょう。チェックのポイントは、こちらの写真を参考にしてみてください。

右側の①は、OK例。根元から毛先にかけてしっかりと密着できていますね。このような状態で接着できていれば、モチもきっと良くなることでしょう。

ここで注目したいのは、②と③のNG例。②の場合、根元はきれいに接着できているものの、接着面が短く毛先が浮いてしまっています。このときの対処法としては、ツイザーを持つ手を少しだけ奥に倒すことを意識してみましょう。

一方、③の場合は、根元が浮いたことで接着面が短くなっています。このようなときは、エクステが寝すぎてしまっているため、少し手前に起こすように接着することを心がけてみましょう。

テープを使った練習のメリットは、装着後のチェックがしやすいこと。剥がして保管しておけば、過去のレベルと今のレベルを比較することもできます。さらに、場所や時間を選ばず、自分の好きな時間に練習できるところもメリットのひとつ。忙しい日々の中でも時間を見つけて練習を継続すれば、必ず結果はついてきます。

シンプルなようで、しっかりと実力をのばすことのできる「テープを使った装着練習」。新人アイリストはもちろん、経験を積んだアイリストであっても、初心に返るつもりで実践してみましょう。

まとめ

多くのアイリストが気になっている「強めのカールの接着方法」。今回、読者の方からご意見をいただいたことで、「何とかしたい!」というアイリストの皆さんの熱意をひしひしと感じました。「モチが悪い」というイメージを持たれがちな強めのカールですが、改善していくことでサロンにとっての大きな強みになります。ぜひ、今回解説したことを参考に、さまざまな視点から自分の施術を見直してみてくださいね。

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