新人アイリストはチェック!装着だけじゃない「スピード施術」のコツと練習方法

この記事をシェアする

ある程度施術に慣れてきて、キレイにマツエク装着ができるようになってきたなら、スピードアップが次なる目標です。しかし、ただやみくもにスピードアップを目指しても、なかなか結果が伴わないでしょう。自分がどの項目でどのくらい時間がかかっているのかをきちんと把握し、時間のかかっている項目に集中してアプローチしていくのがベストです。今回は、マツエク施術の流れに合わせ、多くのアイリストが手間取りやすい項目で、スピードUPのコツをご紹介。新人アイリストはもちろん、指導アイリストも必見です。

スピードアップ練習のその前に!ワゴンセッティングを再確認

施術をスムーズに進めるためには、ワゴンセッティングの無駄のない動線が必要不可欠なのは言うまでもありません。

基本姿勢が崩れない位置にワゴンを設置して

長時間になる施術では、体に負担がかからないよう姿勢にも気をつける必要があります。正しい姿勢は、自分の頭から腰までが一直線になる施術姿勢。正しい姿勢以外で施術している場合、首や腰への負担に加えて、体の軸が安定せず施術スピードが落ちたり、全体のバランスが捉えづらいといった悪影響も懸念されます。
正しい姿勢をキープするためには、ワゴンの位置も重要なポイント。例えば、ワゴンを背中側に置いていると、わざわざ振り向く動作が加わります。時間のロスになる上に、正しい姿勢が崩れる原因にもなるでしょう。
ワゴンセッティングの位置の正しさを見極めるためには、正しい姿勢を崩さずにグルーにスムーズに手が届くかどうかを確認してみるのがおすすめです。
疲れにくい施術体制とセッティングについてはこちらが参考になります。

テープ貼りは施術に大きな影響を与える!

施術のスピードが思うように上がらない、目頭のエクステがキレイに揃わないなどやり直しで時間がかかる…その理由はもしかするとテープ貼りに原因があるかもしれません。テープ貼りが上手くいかないと、

装着する自まつげが選定しにくい

変な角度がついてしまう

など、仕上がりに影響が出ることも。テープ貼りを極めることが、結果的にスムーズな施術につながります。まずは、押さえておきたいポイントを押さえたテープ貼りができているかどうかを、今一度確認してみましょう。

テープ貼りのチェックポイント

□目に食い込んでいないか

□目の際に貼れているか

□薄目が開いてしまっていないか

□目頭よりのテープが鼻側にはみ出していないか

□目頭や目尻のまつげは角度が変わっていないか

注意したいのは、目頭と目尻。特に目頭側は凹凸があり、浮きやすい箇所でもあります。テープの貼り方次第では、まつげを押し上げてしまったりまつげの角度を変えてしまったりする可能性があるでしょう。重要なのは自まつげが見えやすく、かつ自まつげに影響を与えない状態が作れているかどうか。自まつげをつけやすい状態にできているかどうかが、施術スピードにも影響を与えます。
目頭のバラつきが気になる人は、こちらの過去記事が参考になります。

<基本を再確認>アンダーテープの貼り方のポイントは

テープ貼りの基本は、目のカープにテープを沿わせること。そのためには、1枚のテープではなく2枚に分けて貼るのがいいでしょう。目のカーブの頂点を境に、目頭側と目尻側に二等分するイメージです。貼る前にカーブに合わせて貼る位置を確認するひと手間で、テープ貼りの精度を高めるのもいいでしょう。
テープ貼りが難しい目元別のポイントはこちらの過去記事が参考になります。

テープ貼り時間短縮のコツは

基本的なテープ貼りを押さえたら、時間短縮の方法も確認しておきましょう。

テープを事前にカットしておく

テープをカットして目元に貼り、また同じ動作を繰り返すのは、時間のロス。使用する分のテープを事前にカットしておくことで、時間短縮につながります。必要枚数を事前にカットして手の甲に貼っておけば、時間短縮につながるでしょう。手の甲に貼ることで、はがす際に痛くないよう、粘着力を弱める効果もプラスされます。ただし、お客様の目元に使用するものであるため、次のお客様の分まで、など不必要に何枚もカットしておくのは避けておきましょう。

テープカッターを使う

はさみでテープカットをしているなら、より時間短縮を目指してテープカッターを導入するのもひとつの手段。片手を使いワンタッチでカットできるものなら、テープカットをよりスピーディーにすることができるでしょう。テープを覆うタイプのものなら、ホコリがつく心配がなく衛生的です。

エクステ装着のコツと練習方法は

最後にエクステ装着についてのコツと練習方法をチェックしていきましょう。

装着時の時間短縮のポイントは 

装着時の時間短縮のポイントについてチェックしていきましょう。

装着した直後のエクステからできるだけ離れた自まつげを選定する

つけたばかりのエクステは、当然まだグルーが乾いていない状態です。その状態で近くのエクステに装着しようとすると、エクステや産毛を巻き込んでしまう可能性が高くなるでしょう。部分オフして装着し直さなければならず、大幅なタイムロスです。それを防ぐためにも、装着位置は

①目の中央に1本

②目頭側に1本

③目尻側に1本

④1と2の間に1本

⑤1と3の間に1本 

というように、バランス良く装着することを意識しましょう。

かき分け技術を高める

どの自まつげに装着するかの見極めに時間がかかる、1本を独立させるために何度もかき分けているという人は、かき分け技術を見直してみましょう。目指すは“自まつげの独立は3かき分け以内”です。

かき分けでチェックしたいポイント

□ツイザーが自まつげに対して斜めに入っていないか

□ツイザーを差し込む位置が高すぎないか

慣れないまでは、様々な角度・高さで練習を行い、スムーズにかき分けができるポイントを見つけてみてください。チェックポイントを押さえて、かき分け技術を向上しましょう。また、装着するエクステをつかむ際に意識したいのは、装着しやすい角度で取れているかどうか。エクステをとる→グルーをつける→装着と、流れるような一連の動作で装着できるのが理想です。
かき分けの基本はこちらを参考にしてください。

装着のスピードアップはタイムトライアルがおすすめ

装着のスピードアップには、タイムトライアルで練習を重ねるのが効果的です。

タイムトライアルの方法

自分のエクステ装着にかかる全体の時間と、エクステ1本にかかる平均タイムを計測しておきましょう。そこを基準として、目標タイムを設定します。まずはエクステ装着の目安として、平均時間を把握しておくことからです。

エクステ装着にかかる時間

ベテランアイリスト:およそ30分

新人アイリスト:およそ40分

スタートから5分までに10本、10分までに20本、というように目標を決め、その通りにできるかを測定しましょう。細かく区切った時間で考えるラップタイプを取り入れることで、自分の装着ペースを意識しやすくなるのが大きなメリット。後半にかけてペースを掴んでいる、後半にかけて遅くなるなど、自分のペースを明確にすることができます。
練習用マネキンと人では施術のやりやすさに差がありますよね。産毛のない練習用マネキンの場合は、目標タイムを少し短めにしておくのがいいでしょう。
タイムトライアルについての詳細はこちらの記事が参考になります。

まとめ

ただやみくもにスピードアップを目指しても、なかなか結果に結びつかないものです。そんなときは、まず普段のマツエク施術の工程を時間を計測するなどし丁寧に見直してみるのがいいでしょう。そして、工程ごとの課題を改善することで、スピードアップにつなげていってください。しっかりと考察することは、アイリストとして成長していくうえで大きな糧になるはずです。200111Ess

この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事

この記事をシェアする