マツエクの施術スピードUPに!「タイムトライアル」ってどうやるの?練習方法と時短のコツを解説!

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マツエクスクールでの研修でよく実施される「タイムトライアル」。一体どのような方法で行われ、どのようにして時間短縮のトレーニングをしているのでしょうか。しっかりとやり方をマスターして、新人さんへの教育、または自主練習に活かしたいですね。

「タイムトライアル」って何?どんなことを行うの?

アイリストとして働くあなたなら、一度は「タイムトライアル」を経験したことがあるのではないでしょうか。「タイムトライアル」とは、練習中のアイリストの施術スピードをアップさせるために行う装着練習のことです。具体的には、ストップウオッチなどで時間を計りながら装着練習を行います。

「タイムトライアル」と言っても、その目的はさまざま。では、「タイムトライアル」がどのようなシーンで行われるか、リストアップしてみましょう。

  • 新人アイリストが施術時間を短縮する練習のため
  • ある程度施術に慣れたアイリストが施術時間のタイプアップを目指すため
  • タイムアップ目的ではなく、一定の施術ペースに慣れるため

主に、上記のような目的で「タイムトライアル」を行い、さらなるスキルアップを目指します。
では、なぜ「タイムトライアル」を行うとスキルアップに繋がるのでしょうか?

それは、施術時間を「見える化」 することで、自分自身にプレッシャーを与える効果があるためです。例えば、過去の自己タイムや他のアイリストとのタイムと比較することで自然焦りが生まれ、施術のスピードアップにつながります。人間はプレッシャーがないと意外と甘えが出てしまうもの。能力はあるのになかなか伸び悩んでいるという人は、装着練習に「タイムトライアル」を組み込んでみるのもおすすめです。

 

「タイムトライアル」の際に押さえておきたい「時間短縮の方法・コツ」とは

「タイムトライアル」は装着時間の短縮に効果的ですが、やみくもに練習を行っても時間のムダです。より効果的なトレーニングにするために、事前に確認すべきポイントをまとめました。

「タイムトライアル」の前にやっておくべきこと

まずは、装着時間を短縮するにはどうすればよいのか?どのようにすればスピードアップできるのか?ということを理解しておくことが重要です。
では、装着の際に一番時間をロスしてしまうのは、どのようなシーンでしょうか?現場のアイリストからよく耳にする意見は以下のとおりです。

  • 適量のグルーを取るための調整
  • 自まつげのかき分け
  • 自まつげにエクステを乗せる際にずれる角度の調整など

確かに、どれも時間をかけがちな手技があがっていますね!装着する手順の中で、普段どこに時間がかかっているかをしっかり把握しておきましょう。

それを踏まえた上で、さっそく「タイムトライアル」にチャレンジです。
タイムを気にしながらの作業に慣れないうちは、「きれいに付けられないかも…」「巻きこんだり、目元が浮いてしまったり、向きがバラバラになりそう…」と不安を抱くかもしれません。

しかし、「タイムトライアル」後の仕上がりを見ると、思ったほど汚くないものなのです。それは、普段の練習できれいに仕上げようと丁寧に装着しているつもりが、意外と無駄に時間をかけてしまっていることを意味します。タイムを意識するとプレッシャーがかかり、精神的には負担を感じるかもしれません。しかし、早い装着テンポで仕上げきるとそのペースに体が慣れるため、今までのペースが遅く感じる人も多いようです。

装着時間を短縮するには、何をすべき?

装着時間の短縮方法は過去記事にも紹介していますが、エクステの装着時間を短縮するには4つの基本的なコツがあるのでまずはこちらを押さえておきましょう。

  1. グループレートは施術台の近くに置く
    グループレートを目元の近くに置くことで、ムダな動きを省きましょう。さらに、グルーを取って装着するまでの硬化も防ぐ効果もあります。ただし、お客様の安全を確保するため、ベッドに直接グループレートを置くことは控えましょう。グルーの硬化速度について詳しく知りたい方はこちらの過去記事もおすすめ。
  2. 付けたばかりのエクステの隣にある自まつげは選ばない
    装着時は、目全体へ散りばめるようにエクステを装着していくことが時間短縮のコツ。エクステ装着後のグルーが乾ききっていない状態で、すぐ隣の自まつげに次のエクステを装着すると、産毛や他のまつげを巻き込んでしまうリスクがあるためです。
  3. かき分けの技術向上
    自まつげの半分より下の位置へ、まっすぐツイザーを差し込みましょう。
    1本の健康毛を独立させ、装着しやすくするための「かき分け」。この技術が速ければ速いほど、施術時間を短縮できます 。

  4. 次に装着する毛は事前に目星を付けておく

    1本装着する間に、次に装着する自まつげにある程度の目星を付けましょう
    次に装着する毛をその都度探すのは、大幅な時間ロスです。常に先、先の工程を考えながら施術をすることが時短のコツです。

これら4つのコツの中でも3と4の一連の流れを体で覚えることで、より装着スピードをアップすることができるでしょう。具体的には、次に装着する自まつげに目星を付けつつ、手元の自まつげのかき分けをどれだけ素早く正確に行えるかがポイントです!

しかし、タイムトライアルを行う上で念頭に置いておくべきことは、スピードがただ速いだけではダメだということ。まずは、一つひとつの技術の基本をしっかりと押さえ、時間がかかってでも正確な施術を行えるようトレーニングを積みましょう。

施術時間の短縮のポイントをより詳しく知りたい人は、以下の過去記事もぜひ参考にしてくださいね!

明日からできる!時短のための自主練習の方法

装着タイムの短縮をタスクにする場合、まず大切なことは自分の通常タイムを知るということです。常に装着タイムを計測することは、早い装着ペースを身に付ける効果もありますよ。ちなみに過去記事でも、アイリストの平均施術時間を紹介していますので参考までに。

エクステ装着に要する平均時間は

ベテランアイリスト:約30分
新人アイリスト:約40分

と算出されています。

施術全体のタイムに続いて、1本あたりにおよそ何秒かかっているのかも知っておきましょう。付けやすいまつげは30秒、しかし付けにくいまつげは1分以上などとばらつきはあると思いますが、まずは「平均タイム」を算出し、そのタイムから「目標タイム」を設定します。練習用マネキンを使った「タイムトライアル」の場合、うぶ毛がなく、まつげの層や癖もないため、人に施術する場合より短い時間に設定にすることがおすすめです。
目標タイムの目安はアイリスト歴にもよりますが、練習用マネキン80本を約30分以内で装着できるようになると、人への施術でも約45分で装着できるようになるでしょう。

では、最後に「タイムトライアル」を自主練習する際のポイントをご紹介。それは目標をラップタイムで計測した方がより効果的であるということです。タイムを細かく区切ることで明確に自分の装着ペースを意識することができるため、スピードアップに繋がります。
具体的には、目標を80本40分と設定した場合…

タイム経過  目標装着本数
0分00秒 スタート
5分00秒 10本
10分00秒 20本
15分00秒 30本
40分00秒 80本

このように目標に対して実際のタイム経過が何分で進行したのかをチェックしていきましょう。タイムを計測してくれる人がいる場合は、装着に要したタイムを1本ずつ「〇秒」と教えてもらいながら進めるのもおすすめです。

何度も練習するうちに、「毎回後半にかけて装着時間が遅くなっている…」「だいたい20本を経過するあたりでペースを掴んでスムーズになる」など、自分のクセに気づくこともあるかもしれません。
装着ペースがわかればその後の練習の際にも意識することができるでしょう。

まとめ

マツエクの装着時間を短縮するための練習法として「タイムトライアル」が有用であること。また、施術スピードをアップするための練習方法などを勉強してきました。時間に追われると焦りも生まれ、最初は思うようにスピードアップできないかもしれません。また「タイムトライアル」を行うことで、自分の不得意な技術に気付く人もいるでしょう。

その際には改めて基本に立ち返り、一つひとつの技術練習を行うことも大切です。日々のトレーニングの効果はきっとあらわれますので、ぜひ諦めずにチャレンジしてみてください。180803Euk

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