【マツエク技術基本講座】装着の根元の距離について!近すぎ・遠する場合のデメリットとは

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今回はマツエク技術基本講座と題して、装着の根元の距離にスポットを当ててみたいと思います。ご存知のとおり、エクステを適した位置に装着することで、装着後の違和感の軽減やマツエクのモチを向上させるなどのメリットがあります。しかし、もし不適切な位置にエクステを装着してしまうと、どのようなデメリットがあるのかを意識したことはあるでしょうか?「見た目が少し変わるくらい?」…いえ、実はマツエクのモチが悪くなるばかりではなく、お客様の健康を害してしまう恐れもあるのです。

適した根元の距離はどれくらい?

あなたは普段、自まつげの生え際から、どれくらい距離を空けてエクステを装着していますか?根元の距離は、施術を担当するアイリストの技術力や施術を受けるお客様の目元の特徴、サロンの方針などによって多少違いはありますが、Beautéでは自まつげの生え際から1~1.5mm程度離してエクステを装着することを推奨しています。

では、生え際から1~1.5mmの間隔を空けて装着すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

アイライン効果が生まれ、パッチリとした大きな目元を演出できる

1~1.5mmの範囲で微調整しつつ、目元の距離をキレイに揃えると、エクステの根元部分に色が濃く見えるラインが浮かびあがります。この現象は正面から見たときに、まるでアイラインを引いたように見えることからアイライン効果とも呼ばれます。
アイライン効果はその名のとおり、普段、アイラインを引く位置に作らなければ自然な仕上がりにはなりません。そのため、エクステを装着する位置は近すぎず、遠すぎない1~1.5mmがちょうど良い間隔といえるでしょう。

アウトラインが揃って、美しく仕上がる

アウトラインを揃えることは、美しいデザインに仕上げるための基本の技術と言っても過言ではありません。そのため施術をスムーズに進めるためには、お客様が希望するデザインやアレルギーの有無を考慮しつつ、根元の距離を〇mmと設定してから施術を開始すると良いでしょう。

ただし、長さの感覚にも個人差があることは念頭に置いておかなければなりません。長さの認識が正確ではない場合…例えば、施術者は根元の距離1mmで装着したつもりでも、実際の仕上がりは接着位置が近すぎたり、遠すぎたりということが起こるのです。このような長さの認識のズレを正すためには、目分量で装着位置を決めるのではなく、フェイススケールなどを用いて、正確な長さを把握することが大切です!

画像元:松風 顔・まつげ・まゆげ分析 フェイススケール

例えば、『松風』が販売している「顔・まつげ・まゆげ分析 フェイススケール」がおすすめ!透明なプラスチック製のフェイススケールで、まつげの長さや顔の各パーツのサイズを計測できる優れものです。

画像元:松風 顔・まつげ・まゆげ分析 フェイススケール

こちらのように、「顔・まつげ・まゆげ分析 フェイススケール」を目元に当てます。フェイススケールの素材が透明かつ目元のカーブに沿うよう曲線を描いているので、正確な装着位置を見定めることができます。

画像元:松風 顔・まつげ・まゆげ分析 フェイススケール

ちなみに、当商品はディスポーサブル(使い捨て)なので衛生面でも安心です。お客様の目元に使用するフェイススケールにぴったり!
ベテランアイリストになると、適切な接着位置を瞬時に判断しながら施術を進めることができるかもしれませんが、長さの感覚に自信がないアイリストはぜひフェイススケールなどを活用しましょう。また、フェイススケールはカウンセリング時のデザイン選定にも役立ちますよ。

根元の距離が近すぎるデメリットとは?

ここまで、根元の距離は1~1.5mmが適切であること。そして根元の距離をキープして装着することのメリットを学びました。では、自まつげの生え際からエクステまでの距離が近すぎると、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

実は、根元の距離が近すぎることによる見かけ上のデメリットは、ほとんどありません。逆に、マツエクが主張しすぎず、自まつげのようなナチュラルな仕上がりになります。また、自まつげへの負担が低いというメリットも。実際に、海外では接着位置を自まつげの生え際ギリギリにすることが良しとされているようです。しかし、生え際ギリギリに装着できるのは、海外にはパッチリ二重でまぶたが薄い人が多いから。日本人の場合、一重や奥二重の人も多く、比較的まぶたが厚めと言われているので、生え際ギリギリにエクステを装着すると、以下のようなデメリットが考えられます。

  • まぶたが厚いため、エクステの根元がまぶたに触れてチクチクする
  • 接着面がまぶたに当たることにより、グルーによる接触性皮膚炎・アレルギー性皮膚炎を引き起こす可能性がある
  • 違和感により、無意識にマツエクを触ってしまうい、モチが悪くなる
  • クレンジングや洗顔が行き届かず、まつげの根元にメイクや皮脂汚れなどが溜まりやすいまつげの根元が不衛生な状態が続くことにより、眼病やまつげダニの繁殖を引き起こす恐れがある など


これらのデメリットを回避するためには、やはり日本人のお客様への施術の際は、生え際ギリギリに装着するのではなく、適度な間隔を空けるのがおすすめです。

根元の距離が遠すぎるデメリットとは?

今度は、根元の距離が遠すぎる場合のデメリットを考えてみましょう。エクステの接着面がまつげの生え際から離れているということは、チクチクする物理的な不快感や接触性皮膚炎・アレルギー性皮膚炎などのリスク軽減につながるというメリットがあります。ただし、良いことばかりではないようです。例えば、

  • まつげの生え際が見えやすい方やパッチリ二重の人の場合、マツエクを付けた感が強く出て不自然な仕上がりに
  • テコの原理!根元から遠い位置に装着するほど自まつげへの負担が大きくなる
  • まつげが伸びてきたときに、目立ちやすい
  • エクステの長さに根元からの距離がプラスされるので、仕上がりが想定したイメージと異なる可能性がある など


敏感肌やアレルギー体質の方に施術を行う場合、皮膚炎やアレルギー発症のリスクを軽減するために、根元から離してエクステを装着するという手段は有効です。ただし、接着位置を遠ざけすぎると上記のようなデメリットもあるため、基本的には離しても1.5mmまでとしましょう。それ以上の距離を空けたい場合には、カウンセリング時にお客様と相談した上で、根元の距離を決定しましょう。

まとめ

今回は、装着の根元の距離を適切にキープすることの重要性をはじめ、根元の距離が近すぎたり、遠すぎたりすることによるデメリットについてお話をしました。適切な目元の距離が分かっていたとしても、長さの認識自体がズレていると、正しい位置に装着できない可能性もあります。そのため、定期的にフェイススケールなどを活用して、長さの感覚の精度を高めてみてください。191127Euk

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