どれくらいが一般的?アイリストがデビューできるまでの期間や研修内容とは

この記事をシェアする

現在研修中や勉強中のアイリストにとって、どれくらいの期間でデビューできるのかというのは一番気になる疑問ではないでしょうか。また、実際にどんなことを学び、どんなスケジュールでデビューまでの日を過ごすのかも知りたいところですよね。

今回は、アイリストの卵たち・または教育プログラムをこれから検討する方たちに、「デビューまでの道のり」についてご紹介させていただきます。お客様に信頼されるアイリストとなれるよう、しっかりと知識や技術を吸収して大きく羽ばたきましょう!

アイリストデビューまでに学ぶ一般的なステップとは

お客様の繊細な目元に触れる職業であるアイリストは、ひとり立ちするまでにさまざまな研修や試験を受ける必要があります。必要な研修を受けてデビューの日を迎えることとなりますが、夢のアイリストデビューを果たす日までにどのようなステップをクリアしなければいけないのでしょうか。

マツエクの基本を学ぶ座学から 

まずはマツエクに関する基本知識を学ぶことからスタートします。マツエクとは何かということだけではなく、目の構造や皮膚組織、衛生学や商材学などマツエクを施術するにあたり必要となる知識を習得。カウンセリング学やマナー・接遇についての内容もあり、実際にサロンでお客様を相手にするために知っておかなければいけない知識についても学ぶことができます。マツエクに使用するグルーがアレルギーを引き起こす原因となる可能性もあるため、座学研修では医学的な内容についても学習。ここでしっかりと基礎知識を頭に入れておくことが、この後の研修をスムーズに進める鍵となります。

日々の業務に直結する実技研修 

座学が終われば、いよいよスタートするのが実技研修です。マツエクのつけ方を学ぶこの研修では、研修専用のマネキンを用いて器具の使い方や施術の方法について練習していきます。目元に施術を行うため、実際に人の目元へ施術を行うのはしっかりと基本を身につけてから。マネキンで何度も練習を重ねてから、練習台となってもらえるモデルさんへ施術を行うこととなります。人間には実際は、マネキンのまつげにはない「生えグセ」や「毛流れ」が存在しているので、何度も繰り返し練習を行うことが大切。最低でも50人~100人ほどのモデルさんに練習させてもらい、実践で使える技術を身につけましょう。

顧客満足度につながるカウンセリング研修 

お客様の悩みや理想を把握するために欠かせないカウンセリング。ただ話を聞くだけでなくお客様に合う施術ができるよう情報を引き出さなければいけないので、カウンセリングにも技術が求められます。聞き出す力を養うために行われるカウンセリング研修では、しゃべり方や声のトーンなどを代表としたコミュニケーション力に着目。カウンセリングがしっかりとできればお客様の理想により近づけられるので、満足度の高い施術を行うことができるようになります。リピーターを増やすためにも、カウンセリング研修で会話力を身につけておきましょう。

日常業務に関わる研修 

サロンで働く場合、お客様をお迎えしてマツエクの施術を行うだけが仕事ではありません。来店されるお客様の対応や電話応対など、サロン運営に関わる一般的な業務も行う必要があります。サロンを訪れるお客様は、担当のアイリストだけでなくそのサロンに関わるスタッフ全てを見ていらっしゃるものです。マニュアル通りの対応だけでなく、お客様に合わせて臨機応変に対応できるよう社会人としてのマナーも身につけなければいけません。

デビューに向けたテスト 

研修を重ね技術を磨くことができれば、デビューに向けたテストを受けることとなります。テストでは、施術にかかる時間やクオリティをチェック。サロンによって基準が設けられており、その基準をクリアした人のみが晴れてデビューの日を迎えることとなります。

ここまでが、全体的な研修のステップです。順番や項目などはサロンによって若干の変動はあるかもしれませんが、概ね網羅すべき研修はこういったものがあると認識しておきましょう。

デビューには種類がある?「一般客デビュー」・「ネット新規客デビュー」などの違いとは

見事テストに合格すると、お客様の前に立つこととなります。しかしいきなり全てのお客様に施術を行えるわけではなく、最初は対応できるお客様の範囲が限定されているものです。サロン独自の技術や接客方法を身につけ、お客様に対して先輩スタッフと同様のサービスが提供できるようになっているかどうかによって、対応できる範囲も変わってきます。テスト合格後すぐは「一般客デビュー」という呼び名が付けられ、電話予約のお客様のみ対応させてもらえるのが一般的です。サロンによっては関係性の深い常連のお客様から入客させていただくこともあります。一般客デビューから日を重ね、経験値を積んでいくと次に迎えるのが「ネット新規客デビュー」。電話予約のお客様とネットで予約されたお客様の対応が許され、施術できる人数も一気に多くなります。一般客デビューとネット新規客デビューの差は、「口コミが書けるかどうか」という点です。まだ経験の浅いうちにネット新規客の対応をしてしまうと、ネガティブな口コミが書かれる可能性もありサロンにとってもリスクが高くなってしまいます。そのため、ネット新規客デビューは慎重に行なわれるケースがほとんど。経験を積むまではジュニアアイリストとしてデビューさせるお店も多く、ネット新規客の対応が許されるのはトップアイリストになってからというサロンも多くあります。ジュニアアイリストのうちは施術料を安くしたり、新人限定のクーポンを発行するなどして、一般デビュー後のアイリストをバックアップするケースも。ネット新規客デビューまでまだ時間がある場合も、サロンのバックアップを受けてファンを増やすことは可能です。

デビュー期間の差に惑わされないようにしよう

新人アイリストが研修を経てデビューを果たすまで、一般的には2~3ヶ月かかると言われています。早いところでは1ヶ月程度でデビューを許すサロンもあるようです。同じ時期に研修を受け始めた友達が、もうデビューをしていて、「自分は時間がかかりすぎているんじゃないか…」と、不安を感じる方も少なくありません。しかしアイリストはお客様の目元に触れる職業のため、経験不足だという言い訳は一切通用しないものです。万が一のことがあれば、お客様の大事な目を傷つけてしまうなんてことにもつながりかねません。そんな最悪の事態を招かないためにも、デビューまでにしっかりと知識や技術を身につけておくことが重要です。マツエク業界においてアイリスト不足が深刻化していることもあり、サロンによっては早くデビューをさせてアイリストを増やしたいと考えるところも増えています。アイリストの頭数を増やしたいという思いから早々とデビューをさせるようなのですが、未完成のままお客様に施術を行うのは危険です。

デビューまでの期間に左右されず、自分の技術や接客と向き合って、 自分自身もサロンも納得のいくワザを取得してからデビューをしても遅くはありません。デビューまでに内容の濃い研修期間を過ごせていたかどうかは、サロンのリピート率や口コミにも影響してくるものです。お客様から支持されるアイリストを目指すのであれば、自信 を持ってデビューできるまで時間をかけるようにしましょう。

 

まとめ

平均的な期間はあるものの、現役のアイリストたちもデビューまでの日数はさまざま。しかしお客様から人気のあるアイリストに共通して言えるのは、デビューまでにしっかりと技術を磨いていて、さらにデビュー後も自己研鑽を続けている、という点です。自分のためだけのように感じるアイリストの研修も、実際に施術を行なうようになるとお客様に満足していただくために重要だったのだ、ということがわかるようになるでしょう。デビュー後は、お客様にとっては初日から「一人前のアイリスト」として評価されることになるので、研修を受けている今のうちに、しっかりと正しい知識と技術を身につけておきましょう。180615Eue

この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事

この記事をシェアする