研修期間のマツエクモデル募集!媒体利用の注意点や、モデルを未来の顧客に繋げるポイントとは

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アイリストとしてデビューするために避けて通れないのが、マツエクモデルの募集。サロンの方針によってもどの程度の数をこなすべきかは異なりますが、モデルさんに練習させてもらう回数が多ければ多いほど、早い段階で経験値を積むことができます。モデルさんへの施術は、アイリストとしても貴重な経験を積む時間。この時期をただの練習として過ごすのか、高い意識を持って過ごすのかは、のちのちに大きな変化をもたらすこととなります。そこで今回は、モデルの募集方法から、意識するべきポイントについてなどをご紹介。自信を持ってデビューをするためにも、きちんとモデルさんで練習をさせてもらいましょう。

研修期間はとにかく数をこなす!身近な人の「リレー紹介」+媒体使用のススメ

研修期間には、できるだけ実践の数をこなしたいもの。効率よくモデル募集をするには、どのような行動を取ればいいのでしょうか。

研修期間にこなしたいモデルの数

研修期間にどれだけモデルで実践経験を詰めているかは、デビュー後の技術にも差を与えるもの。サロンによって推奨しているモデルの経験人数は異なりますが、最低でも50人以上  はモデルへの施術を行なっておきたいものです。理想は、100人以上  。この数のモデルを経験できていれば、かなり上達すると言われています。ただし、単に100人施術するだけでなく、一人ひとり施術するたびにしっかりと振り返りをしてはじめて上達出来ます。生え癖を理解したり、イメージギャップがないかどうかを明確にしたりと、モデルさんから聞けることは全て聞ききるつもりで。実際に店舗で施術を行なうようになってから困らないように、研修期間には出来る限りたくさんのモデルさんで、練習をさせてもらいましょう。

モデルの経験人数が多いと対応力がつく

とにかくたくさんの人へモデルの依頼をして、場数をたくさん踏んでおきたいと考える人も、少なくありません。いい心がけではありますが、なぜモデルさんへの施術数が多いほどいいか、理解できているでしょうか。モデル経験が多い=いろいろなパターンに遭遇するということ。人によって目の形や、まつげの長さ、クセなど、まったく違うベース(土台)を持っているものです。また、人それぞれデザインへの感じ方にも、差があります。お客様が思うナチュラルと、自分が思うナチュラルに差があった場合、場数を踏んでいなければ、なかなかお客様の要望をくみ取ることができません。モデルの経験人数を多く重ねることは、施術の技術アップだけでなく、感覚を磨くためにも必要なことなのです。

モデルを募集する方法は?

マツエクモデルを募集するためには、さまざまな方法があります。一番簡単なのが、身近な人の「リレー紹介」。自分の友達→そのまた友達→その親御さん→そのまた友達というように、自分の知っている人から、どんどん輪を広げていく方法です。最初は自分の知っている人からスタートするのですが、次第に自分の全く知らない人がやって来ることになります。しかし、全員が元々信頼関係のある知り合いから紹介されて、自分の元へ来てくれるので、一番モデルを確保しやすい方法と言えるのです。

もう一つモデルの募集方法でメジャーなのが、minimoを利用してモデルを募る方法。

minimoとは?

minimoは、ミクシィ社が運営している、カットモデル募集アプリ。カットモデルを募っている美容師と、カットモデルになりたい人を結びつけるための、マッチングアプリとして利用されています。カットモデル募集アプリというカテゴリに分類されますが、minimo内ではマツエクモデルの募集も可能。

アプリのユーザーには、「格安で美容の施術が受けられるサイト」として、認識している人もたくさんいます。そのため、minimoでマツエクモデルを募る際は、モデルとしての募集であることを、きちんと記載しておかなければいけません。格安で施術を受ける目的の人ではなく、ちゃんとモデルとして意見をしてもらえるような人を募集できるよう、注意をしておきましょう。

無料で施術するモデルは、募集をかけるときも広告費などがかからないというメリットも。サイトを閲覧している年齢層は、10代~20代と比較的若い女性が多いので、若い年代のモデルを探している時には、ぜひ活用してみてください。

HotpepperBeautyなどのポータルサイトとはどう違うのか?

メインで集客している予約サイトで新人が施術をしてしまうと、 お店の口コミなどへの影響が懸念されます。新人なので、まだ技術レベルが未熟なのは当たり前。しかし、メインで集客している予約サイトを利用するお客様からすれば、新人かどうかは関係ありません。新人の打ち出し価格との違いで、リピートいただいているお客様が、がっかりしてしまうというケースも考えられます。

お店の信頼を損なわないためにも、新人さんはまずminimoデビューから。技術レベルが上がってきたら、メインで利用している予約サイトへデビューさせるなどすると、お客様にとってもサロンにとってもメリットが多いといえます。

こんな方法でモデル募集をしているサロンも
モデル募集にはさまざまな方法がありますが、アッと驚く方法を取っているサロンも存在しています。近年増えているは、SNSでの募集。自分のアカウントやサロンのアカウントを使用して、幅広く見てもらおうというのが目的です。その他には、電車内にモデル募集の中づり広告を出したという、つわものサロンも。サロンによっていろいろなやり方がありますが、どのサロンも、モデル募集にしっかりと力を注いでいる印象を受けました。

 

モデル募集の際の注意点。ただ施術するだけではもったいない!

モデルの募集をする時、どのようなことに注意をすればいいのでしょうか。

”モデル施術であること”に対しての注意喚起をしっかりと行なう 

モデルさんへ施術を行なう場合、施術者はまだ研修の身です。技術がまだまだ未熟なため、モデルさんが満足するような仕上がりにならない可能性があることを、施術前にしっかりと説明しておかなければいけません。また、モデルさんの希望される本数がつけられなかったり、自分が練習したいデザインだけを施術することになる場合もあるなど、希望に沿えないことも伝えておきましょう。

モデルさんの電話番号は必ず確認!

モデル募集をしてご来店いただく際は、意外と無断キャンセルも多いもの。無料とはいえ、練習台で施術を受けることとなるので、直前にキャンセルされることも珍しくないのです。事前に連絡がある場合は、まだましなほう。連絡もなく、時間になってもいらっしゃらないということも、よくあることだと言えます。キャンセルであれば、「仕方ない」で済みますが、途中で道に迷ってしまっていたり、事故に遭われていたりすると大変なことです。相手の状況を確認するためだけでなく、モデルさんが見つかった場合は、必ず先方の連絡先を確認するようにしましょう。

幅広い年代の女性にモデル依頼をしよう

身内のリレー紹介でモデルを募った場合や、minimoなどを利用した場合、どうしても自分と同じような年代や若い女性が集中する傾向にあります。しかし、同じ年代の女性ばかりに施術をしていると、施術のスキルにも偏りが出てきてしまうことに。まつげにもさほどクセがなく、まぶたの下がりも気にならない若い女性に対して、年配の女性はまつげの長さが短かったり、まぶたが下がってきていたりと、状況が全く異なってきます。若い人とは同じ長さのものがつけられない場合もあるので、そのような時にはどうやって対処するのかも、学んでおかなければいけないのです。研修期間中に、若い女性への施術ばかり行なっていると、実際サロンで年配のお客様へ施術するときに、苦手意識を抱いてしまう可能性も。研修期間の間にさまざまなパターンに遭遇しておくことで、デビュー後も自信を持ってお客様の前に立つことができます。

 

モデルさんは未来のお客様であり、サロンのお客様予備軍

モデルさんを大切にすることは、自分のお客様を増やすための先行投資ともいえる行動です。

モデルさんは未来の顧客になる可能性“大”

サロンで働いている場合、モデルとして施術を受ける方には、サロンへ直接来ていただくこととなります。施術を担当する研修生はもちろん、モデルさんをサロン全体で大切にできるかどうかが、サロンを盛り上げるためのカギとなるのです。モデルとして来店される際には、サロン内の雰囲気も直接見ていただくこととなります。その時にサロンの雰囲気を気に入ってもらえるかどうかは、モデルさんをサロンの顧客に結び付けられるかどうかのわかれ道。サロンスタッフ全員で、モデルさんをしっかりとお出迎えできるよう、徹底しておきましょう。

技術で劣っても“人柄”で負けないように

研修生は先輩アイリストに比べ、技術力は当然劣るものです。しかし、モデルで自分のもとへ来てくださる方は、自分の顧客になってもらえる可能性の一番高い人。どのようなことに気を付ければ、研修生の間に顧客となってくれる方を増やすことができるのでしょうか。

大きなポイントは、以下の3つ。

・カウンセリングをとにかく丁寧に行なう

・お客様目線に立った対応を心がける

・モデルになっていただいたことへの感謝をきちんと伝える

研修生が、未来の顧客となる可能性の高いモデルさんへ施術を行なう時は、とにかく人柄の良さをアピールすることが重要です。“モデルさんを大切にしたい”、“未熟だけれどもできるだけ満足いただけるような施術をしたい”など、相手の立場に立って、施術を行なわなければいけません。技術力は人柄でカバーし、いかに“また来たい!”と思っていただけるかに重点を置くようにしましょう。

ワンポイントアドバイス

モデルとしてお越しいただいたお客様に、後日DMを送るのもひとつの方法。モデルになっていただいたお礼のコメントを記入するだけでなく、次回来店時のクーポンなどもセットでつけておくと、リピートしていただける確率もグンとアップします。サロンの方針にもよりますが、一度目のモデル価格から、デビューまでの間は同じ値段、もしくは正規料金よりは少し安い金額で設定し、「まずは3回」来ていただくと顧客化に繋がりやすいと言われています。3回は段階的な価格設定で、デビュー後は通常料金にスライドするのがオススメです。

まとめ

モデルさんへの施術は、自分の未来を左右すると言っても過言ではないくらい重要なものです。一方で、ただ施術としてモデルをこなしているだけでは、マネキンに行うのと同じような経験しか積むことが出来ません。せっかく生身の人であるモデルさんへの施術なのですから、疑問点やイメージのすり合わせなど、「聞けることは聞ききる」という覚悟をもって接することが大事。未来の顧客を増やすためにも、研修時期から“顧客目線”の対応ができるよう、意識していきましょう。180727Eue

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