【マツエク基礎知識】アイリストなら知っておきたい本数別イメージの違い

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マツエク初心者のお客様にとって、マツエクの装着本数によるイメージの違いはなかなか想像しにくいもの。しかしながら、お客様にとってベストな装着本数は、なりたいイメージや目の幅や形、骨格などにより、それぞれ異なるため、よくある「何本がおすすめですか?」という質問に回答するのは難しいですよね。今回は、マツエクの基礎知識である本数によるイメージの違いや、目のタイプ別おすすめの本数について詳しく確認していきましょう。

マツエクの本数について

まずは、マツエクの本数について基本事項をおさらいしましょう。

マツエクの本数は両目が基準

本数やエクステの種類により料金設定は異なりますが、メニューに記載されているのは、どのサロンの場合でも両目合わせた本数が基本。100本とあると、片目およそ50本ずつ装着するイメージです。アイリストなら当然のことと思うかもしれませんが、「片目に100本つけるの?両目につけるとなるとお値段は倍?」など、お客様はきちんと理解していないこともあるかもしれません。知っているものと決めつけず、きちんとお伝えできると良いでしょう。

日本人のまつげの平均は?

日本人のまつげの平均値(片目)は以下のとおり。

上まつげ

100~150本

下まつげ

50~75本

長さ

7~10mm

目幅

3cm

お客様から質問されることもあるかもしれないので、頭に入れておくといいでしょう。

オーダーで多い平均本数は?

サロンの客層によっても異なるため一概には言えませんが、一般的にオーダーされることの多い平均本数は、シングルラッシュなら120本。現在のトレンドである濃すぎないナチュラル感を叶える、片目60本の適度なボリューム感が人気です。

【上まつげ】本数を比較!おすすめの方法は?

マツエクデザインを左右するのは、「長さ」と「密度」。厳密に言うとエクステの種類によっても異なるのですが、シングルラッシュで考えた場合、本数を増やすとまつげ同士の密度は高くなり、それに比例してエクステの印象が強くなります。しかし、同じ本数を装着した場合でも、お客様の目の幅によっては密度の印象は変わるはず。
似合うマツエクの本数は、目の幅や大きさ、骨格によって異なるため、一概に「○本が最適です」などとおすすめすることはできませんが、本数によるイメージをお伝えすることはできます。日本人の平均値である3cmほどの目幅に装着した場合についてのイメージを見ていきましょう。

同じ目元で比較!本数による印象の違いは

出典:@eyeplus.eyelashさん

<自まつげ+αのナチュラル派に人気>80本

日本人の自まつげの平均はおよそ100~150本のため、80本はたいていの人が装着できる本数です。片目およそ40本のエクステで、密にならない本数でしょう。

自まつげよりは濃さ、長さは欲しいけど、エクステをつけてる感は出したくない
できるだけナチュラルに仕上げたい

という人におすすめですが、目幅が広いお客様には物足りない可能性もあるかもしれません。

<ナチュラルだけどやりすぎない>100本

80本→100本では、片目10本増えただけなので、こちらも密にはならない本数でしょう。

自まつげよりは濃さ、長さは欲しいけど、やりすぎはイヤ

できるだけナチュラルに仕上げたい

という人におすすめです。
80本と同じく

自まつげよりは濃さ、長さは欲しいけど、エクステをつけてる感は出したくない

できるだけナチュラルに仕上げたい

という希望で、かつ目幅が広い人には、100本をおすすめしても良いかもしれませんね。

<適度なボリューム感>120本

続いては、オーダーで最も多い120本です。100本に比べるとまつげの印象がよりしっかりしているのが分かります。

せっかくエクステをつけるなら、ある程度のボリュームは欲しい

エクステをつけてる感を出したい

という人には、120本がおすすめです。

<印象的な目元にしたい>140本〜

140本以上になると、目元の印象はさらに強くなります。お客様によっては160本~200本の装着を希望されることもあるかもしれません。

目元の印象を強めにしたい

しっかりメイクを好む

という人には、140本以上が良いでしょう。

目幅による印象や本数選定についてはこちらの過去記事が参考になります。

【下まつげ】本数を比較!おすすめの方法は?

続いて、下まつげの本数です。下まつげの本数は平均50~75本と、上まつげよりも少なめ。上まつげよりも毛周期が短く安定しづらいため、つけられる本数には個人差があります。サロンで装着する下まつげの本数で多いのは40~60本。しかし、少ない本数であっても目元の印象は大きく変わるのが、下まつげエクステの特徴です。

下まつげの本数による印象の違い

実際に下まつげエクステを装着した写真で、本数による印象の差を見ていきましょう。

<さりげないのに効果あり!>両目24本

出典:@eyeplus.designさん

抜け感のある本数の上まつげに合わせて、下まつげは両目24本とナチュラルに。濃さはあるものの抜け感たっぷりのため、透明感のある目元に仕上がっています。片目12本の下まつげも、バランス良く配置されているため、しっかり目元の印象を高めてくれていることが分かりますね。

<太めなら立体感が高まる>両目30本

出典:@eyeplus.designさん

こちらは両目30本の下まつげを装着したデザイン。太さ0.15mmと、少し太めのエクステを装着しており、顔の立体感を高めてくれています。

<バランスの良い配置でアイライン効果絶大>両目40本

出典:@eyeplus.designさん

続いて、両目40本装着したデザインです。下まつげにバランス良く配置されたエクステで、アイライン効果はバッチリ。アイメイクなしでも目元の印象が強くなります。

<下まつげを強調して目の印象を変える>両目50本

最後に、両目50本装着したデザインです。上まつげに負けない濃さと目の端ギリギリに寄せて装着した、目尻を強調するデザインにより、目の横幅を強調しています。上まつげの本数が少なくても、下まつげをしっかり装着することで、目元の印象が強くなることが分かりますね。

下まつげのデザインセオリーについては、こちらを確認してみましょう。

下まつげエクステは、全体のバランスを考慮した本数の提案が大切です。少ない本数でも目の印象を確実に変えることができるため、しっかり提案できると良いでしょう。

【リペア】最適な本数のおすすめは?

何本リペアするのがベストなのか、悩まれるお客様も少なくないですよね。リペアの最適な本数は、装着からリペアまでの日数やお客様のエクステがどれくらい残っているかによって異なるため、一概には言えませんが、おすすめしているリペアの頻度は3週間~1ヶ月で、その時点で以前装着したエクステが半分くらい残っているお客様が多いようです。

何本装着した仕上がりにしたいかを確認しよう

以前の施術から、実際に何本取れてしまっているか、自分ではなかなか分からないはずです。そのため、何本リペアしたら良いか分からないのも当然のこと。リペアを希望するお客様には、リペアの本数ではなく、何本装着した仕上がりにしたいのかを確認し、残っている本数次第でリペアの本数を確定するのが正解です。

【まぶたのタイプ別】おすすめの本数は?

最後に、まぶたのタイプ別におすすめの本数の見極め方を押さえていきましょう。

一重、奥二重さんは抜け感を意識した本数を

出典:@eyeplus.designさん

一重や奥二重のお客様で多いお悩みは、目の印象が薄いこと。目の印象を強くしたい一心で、できるだけ本数を多く装着したいとオーダーされることもあるでしょう。しかし、目幅が狭い場合、本数が多いと抜け感が出にくくなってしまい、エクステが悪目立ちしてしまうこともあります。一重や奥二重の場合、まつげの生え際がまぶたにかかりやすく、目元に影ができて目に光が入りにくくなるのですが、本数が多いと殊更です。マツエクのベストな本数は人によって異なるため、目幅と本数のバランスを考えて、お客様の目元にベストなデザインを提案できると良いかもしれません。

二重さんは目幅と好みのデザインで調整

出典:@eyeplus.designさん

しっかり二重のお客様の場合、まぶたの生え際がしっかり見えているため、ある程度ボリュームがあっても悪目立ちしにくいのが特徴です。ナチュラルにしたいのか、華やかにしたいのかによっても、ベストな本数は異なるため、好みのデザインをしっかりカウンセリングして、提案すると良いでしょう。

まとめ

同じマツエクの本数でも、お客様の目幅や顔立ちによって受けるイメージは異なるため、何本装着すべきか悩まれるケースも少なくないはずです。また、本数だけでなく太さや長さによっても印象は異なります。絶対の正解がないのが、アイリストとしての難しさであり、腕の見せ所でもあります。本数ごとのイメージを把握したうえで、目幅や顔、骨格、普段のメイクなど、さまざまな項目から総合的に判断し、お客様にとってベストな本数を見極めましょう。210130Ess

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