下垂まぶたのテープワークはどうやるのが正解?コツを徹底伝授!

ラッシュリフトの中でも、難易度が高いとされる下垂まぶたのお客様への施術。まぶたがまつげに被さってしまうが故に、仕上がりの予想が難しいと苦戦するアイデザイナーも多いのではないでしょうか。そこで今回は、下垂まぶたの方へのラッシュリフト施術をスムーズに行うコツを徹底解説!まぶたの状態の見極め方や、おすすめロッドもご紹介します。ぜひこの記事をきっかけに、苦手を克服していきましょう。
下垂まぶたってどんな状態?
下垂まぶたは「眼瞼下垂」とも呼ばれ、医学的には目をあけていても黒目にまぶたが差し掛かってしまう状態を指します。脳梗塞などの病気が原因の場合もありますが、長年のアイプチで皮膚が伸びてしまった方や、加齢に伴う筋肉の衰えや皮膚のたるみなどによっても引き起こされる症状です。目をあけてもらった状態で、正面や横から見たときに以下に当てはまるお客様は、まぶたが下垂している可能性大。ご年配の方だけでなく若い方にも見られる症状のため、カウンセリング時にしっかり見極め、施術方法に気を付ける必要があります。
- まつげの根元がまぶたに隠れて見えない
- ロッドを置きたいところに皮膚の厚みを感じる
- 二重ラインがヨレたり幅が狭まったりしている
- 一重の方でも、まぶたの皮膚が伸びている
下垂まぶたを引き上げる!テープワークのコツ
出典:【動画解説】上まつげパーマの基本!テープワークをおさらい
下垂まぶたでまつげの根元が隠れている場合、余分な皮膚をどかしてあげなければ正確な位置にロッドを当てることができません。症状が軽い方であれば、指で皮膚をよけてロッドを置くだけでもOK。それだけでは十分にまぶたを引き上げられない場合は、テープで固定しましょう。以下にテープワークの手順と注意点をまとめました。
2.まつげの生え際より少し上を意識してテープを貼る
3.まつげの毛穴の位置がズレないように皮膚だけを引き上げる
まぶたの下垂加減は、左右差があったり、目尻側だけ下垂していたりと、お客様によって異なります。目頭・目尻に分けて確認し、テープの幅を使い分けて1~2箇所を目安に貼ってください。このとき注目すべきは毛穴の位置。テープをまつげの生え際ギリギリに貼ると引き上げすぎてしまう可能性があり、逆に離れたところに貼るとしっかり皮膚をよけられません。まぶたを引き上げたときにまつげの毛穴全体が目視できて、かつ毛穴の位置が変わらない状態がベストです。
下垂まぶたに適したロッド選びと巻き上げ方
下垂まぶたの方にラッシュリフトの施術を行う際は、ロッド選びや巻き上げ方にも配慮が必要です。お客様に満足いただくためにも、的確な提案ができるようにしておきましょう。
ロッドはまぶたの厚みを考慮して
根元からカールをかけても、目をあけたときにまつげが埋もれてきれいにカールが出にくいことが下垂まぶたの特徴です。また、ストレート系のデザインは、マスカラをしたときにまぶたに触れてしまう可能性もあります。
そこでおすすめなのが、CやD、Uカールのような厚みのあるロッドです。まつげの長さにもよりますが、ロッドの厚みが3mm以上のサイズが目安。カールのアーチが大きいほど根元に重なるまぶたに干渉せず、ぱっちり感のある仕上がりを目指せます。お客様がストレートデザインを希望される場合やまつげが短い場合は、根元部分に奥行があるLカールを選ぶのも良いでしょう。
巻き上げは目尻に注意
下垂まぶたは目尻側が下がっている場合が多く、カールが強いデザインでいつも通り巻き上げると、目尻のまぶたにまつげの毛先が当たってしまうことも。この場合、中央~目尻側のまつげをやや流し気味に巻き上げてあげると、ゆるめのカールになり上記のような失敗を避けられます。
施術前にまぶたの状態とまつげの長さから、カールしたときの全体の形を想像しておくことがポイント。状況に合わせて、きれいな仕上がりを目指しましょう。
下垂まぶたの方に使いやすいおすすめロッド5選
ここからは、下垂まぶたに向いている形状のロッドをご紹介。今まで施術に苦戦していた方は、ぜひロッドを変えて試してみてくださいね。
【WizLash】マウンテンロッド
重たい一重まぶたのために開発された「Wiz Lash(ウィズラッシュ)」のマウンテンロッド。厚みがSSサイズから3mmあり、まつげが短い下垂まぶたの方でもしっかりアーチの高さを出せることが特徴です。ロッドの左右は薄いため、目頭と目尻の短いまつげもしっかり上がる♪さらに、まつげがロッドの下敷きになってもひと目で分かる半透明カラーを採用しており、巻き残しの失敗リスクが少ないのもうれしいポイントです。初心者からスピードアップを目指したいベテランの方まで使いやすいアイテムです。
【Flap eyelashes】シェルロッド 5サイズセット
「Flap eyelashes(フラップアイラッシュ)」のシェルロッドは、根元からたっぷり厚みのあるDカールが特徴。Cカールに比べて立ち上がり部分に奥行があり、下垂まぶたにはぴったりです。断面がドロップ形状で根元部分にエッジがないため、まつげの層がきれいに揃うのも◎!気分が上がるピンクのシェルデザインがかわいいだけでなく、まつげが密着しやすい超粘着シリコン製で使い勝手の良さも抜群です。
【BANHADA】777ロッド
韓国メーカー「BANHADA(バンハダ)」の777ロッドは、根元を立ち上げつつも、丸みのあるカールが得られるCLカールが魅力。下垂まぶただけどまつげに存在感を出したい!というご要望にもお応えできそうですね。やわらかい質感のシリコンは、FDA承認を受けていて安全面もクリアしています。どんな目元にも合わせやすい7サイズセットでお得感も♪ただし、カラーがブルーでまつげが目立ちにくいため、巻き残しには気を付けましょう。
【テクニコ】PERSH ラッシュリフト用ロッド<ジュエル>リフトアップ&Uカール 6種セット
宝石みたいな見た目にテンションが上がる「tecnico(テクニコ)」のロッド。目尻にかけて幅広になっているため、まつげが長く、重ため下垂まぶたの方の毛流れも調整しやすいでしょう。6種類あるサイズのうち、LサイズとXLサイズはUカールのため、まぶたをよけながらカールさせるのに最適。その他のサイズはやさしめのリフト系デザインで、下垂まぶたでない方にも対応できる万能セットです。
【VENUS COSME】Lifting curlロット S/M/Lセット(ストレートタイプカール)
まつげが短くカールが出にくい方や、ビューラーで上げたようなぱっちり感が欲しい方におすすめのLカールのロッド。こちらはサイズがS・M・Lのセットで、下垂まぶたの方はまぶたの厚みに合わせて、MまたはLを目安に使用するのがおすすめ。Sサイズは下まつげにも使えるため、持て余すこともありません◎。「VENUS COSME(ヴィーナスコスメ)」のロッドはシリコン濃度が高く、肌にぴったりと密着する使用感も魅力です。
まとめ
施術が難しいとされる下垂まぶたも、コツさえ掴めば思い通りの仕上がりに。特に、まぶたの皮膚を正確に引き上げてあげること、まぶたの厚みを考慮したロッド選びが成功の鍵です。カウンセリング、テープワーク、ロッド選びに巻き上げと、ひとつずつ注意してみてくださいね。どんな目元のお客様がご来店されても、希望のデザインを叶えられるアイデザイナーを目指しましょう。
※本記事の内容や価格はすべて、2024年12月時点のものです。最新情報は、公式HP等よりご確認ください。
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