【画像解説あり】目尻の装着が苦手…!5つのうまくなるコツ総まとめ

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「目尻の装着が特に苦手…」と感じているアイリストは少なくないはず。過去記事でも、「目尻に癖が強い人への装着」や「目尻の一番端の選定基準」など、ピンポイントで目尻の装着にまつわるお悩み解決策をご紹介してきました。そこで今回は、目尻の装着がうまくなるコツを、基本的な技術であるテープワークやかき分けなどのテクニックの画像を交えながらまとめて解説します。

【コツ1:姿勢】正しい姿勢を意識する

出典:アイリスト目線で「疲れにくい施術体勢」「ベッドセッティング」はどれくらいがベスト?

施術の際に、姿勢が悪いことが原因で目尻のまつげが見えにくくなる場合や、安定して装着できない場合もあるでしょう。悪い姿勢のまま施術を続けてしまうと、体の軸が定まらないことにより手元も安定せず、施術のスピードもダウンしマツエクの仕上がりの質も下がってしまいます。
正しい姿勢とは、頭から腰までが一直線でつながるような骨盤をしっかりと立てた状態で体幹を使い背筋が伸びた状態をキープすることです。骨盤に座ったような状態や、猫背にならないように気をつけましょう

【コツ2:ライティング】目尻のまつげを見えやすく調整

実は、ライトの角度によっては、目尻のまつげが見えにくい場合もあります。アイリスト自身の頭や手が、天井からの照明の光を遮ってしまって、目尻のまつげが暗くなっている場合もあるので注意が必要です。ライティングによってお客様の目元の見え方が変化するので、手元を照らすためのライトを別で用意しておきましょう。

施術前は、目尻のまつげが見えやすいかを確認し、ライティングを調整することも大切です。しかし、目尻のまつげに合わせて、他の部分が見えにくくなるようであれば、目尻の部分を装着するタイミングでライトの位置を調整しても良いでしょう。ただし、目尻を装着するたびにライトを調整していると、お客様の中にはアイリストの動きが気になってしまう人もいます。「少しライトの位置を調整しますね」などと、お声がけしておくと安心でしょう。

【コツ3:テープワーク】目尻をしっかり上げる

テープワークを行う際に、「お客様のまつげの目尻がうまく上がらない…」という経験をした人もいるのではないでしょうか?そんな場合は、テープの位置が適切でないか、テープで目尻が上がっていないことが考えられます。
基本的にテープワークは、自まつげを見えやすくするためや皮膚と下まつげに近い部分を保護するのが目的。目のカーブにしっかり沿った状態かつ、自まつげに近い部分にテープを貼ることがポイントです。

しかし、中には自まつげの角度が下がり気味の人や、上まぶたがまつげの生え際を覆っている人などの場合は、目尻がうまくあがっておらず、まつげが見えにくいこともあります。このような場合は、アッパーテープを貼って、自まつげをまぶたに対してしっかりと直角に上げて、施術をしやすくするのが大切です。アッパーテープは、どのお客様に対しても必ず行うものではないので、必ずお客様の自まつげの状態を見極めたうえで使うようにしましょう。

ここからは、テープワークでの目尻の上げ方の手順も紹介します。

手順1.まぶたを手で触って目尻を上げやすい角度を確認。
手順2.ベストな状態に引っ張ったままでアッパーテープを貼る。
手順3.お客様に違和感がないかお声がけをする。

手順2では、まぶたを手で押さえてまつげを上げた最適な状態で引っ張ったまま、アッパーテープを貼るのがポイントです。最後は、アッパーテープを貼った段階で、お客様に違和感がないかしっかり確認しましょう。

【コツ4:かき分け】目尻一番端にある長く太い健康毛を選ぶ

かき分けの際は、自まつげの選定も重要なポイントです。目尻の自まつげのかき分けでは、一番端にある長くて太い健康毛を選ぶ必要があります。例えば、目尻の一番端にある自まつげが反っていたり、瞼にはりついてしまったりしている場合は、マツエクがキレイに仕上がらない可能性があるので、選定する自まつげとしてはおすすめできません。
目尻の自まつげを選定する際は、自まつげのクセや毛周期もしっかりと見極めることが大切になります。画像のように、しっかりと成長した自まつげを1本のみ選定しましょう。スピードを意識して焦って数本ピックアップすれば、1本のエクステを数本の自まつげに装着してしまう危険性もあるので注意が必要です。

また、かき分けの際に選定した自まつげが、左右のどちらかに寄っていると、装着の際のグルーが他のまつげにくっつく可能性もあるので注意しましょう。開いた刃先の中央に、かき分けた1本の自まつげを位置づけすると良いです。
選定した自まつげの外側にあるまつげに関しては、細くて短いためエクステの装着をするには負担がかかりやすい状態なのでおすすめできません。選定した健康な自まつげに装着する際は、目の左右のバランスもしっかり見ながらアウトラインを決めましょう。どちらかの目尻が内側になる、または外側になるような場合は、必ず正面から見た際に同じような位置に仕上がるように調整して装着します。

お客様の中には、「目尻の端までたっぷりとマツエクを装着したい」と希望される方もいるかもしれません。そのような場合は、目尻の端の短めの自まつげが伸びてくることを想定して、負担の少ない細くて短いエクステで補う方法を選択する場合もあるので覚えておきましょう。
その他にも、手をしっかりと安定させて、目尻のどの角度にエクステをつけたいのか、エクステのどの部分を持って装着するのか、なども意識することで、美しいマツエクに仕上がるので意識してみてください。

【コツ5:手の安定】手をお客様のおでこに添えて安定させる

出典:これを読めば「仕分け速度」がグッとUP!?安定する【ツイザーと支える手の位置関係】とは

テープワークやかき分け、装着など全ての工程にいえることですが、手元が安定していないと、質の高いマツエク施術ができません。基本にはなりますが、目尻のまつげの装着時には、お客様のおでこに手を添えて施術を行うのがおすすめ。お客様にとっても快適な位置である上に、アイリストにとっても手元が安定する位置です。

お客様のおでこに手を添えることで、手元がぶれないための補助になります。手の支えではないので、軽く添える程度にして、お客様に対して手の重さがかかりすぎないように気をつけましょう。手の重さが不快に感じる度合いはお客様によっても異なります。「手は重たくないですか?」「おでこは痛くないですか?」などとお声がけしても良いでしょう。
また、おでこに手を添える際には、ツイザーの刃先が危険な角度にならないように気をつけることも大切です。例えば、眼球や皮膚に刺さるような角度はもちろん危険ですし、まぶたや目の横に手があるのも危険な状態なので注意しましょう。
また、おでこは汗をかきやすい部分なので、アイリストの手が当たる部分にはタオルなどを必ず1枚敷いておきましょう。施術途中で汗が気になる場合は、タオルを交換すると衛生面的にも印象が良いです。

まとめ

目尻の装着が苦手と感じている人は、今回紹介した姿勢・ライト・テープワーク・かき分け・手の安定の5つの装着のコツを1つずつ見直してみましょう。実は、目尻の装着が難しいと感じる原因は、お客様の自まつげのクセや生え方などの問題ではなく、基本的な技術の質にあるのかもしれません。基本技術をひとつひとつ丁寧に正しく行うことで、目尻の装着が行いやすくなるはずです。ぜひ今回の画像と解説を参考に、目尻の装着に対する苦手意識を克服し、自信を持って目尻の仕上がりが美しいマツエクを提供することで、お客様の満足度を高めていきましょう。210826Eym

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