まつげ業界の安全と未来を守る!日本アイリスト協会 代表理事・内山友貴さんにインタビュー

この記事をシェアする
日本アイリスト協会 代表理事 内山友貴

「アイデザイナーという誇りある仕事を、もっと多くの人に知ってほしい」そう話すのは、一般社団法人日本アイリスト協会(JEA)の代表理事を務める内山友貴さん。内山さんは、アイデザイナーとして現場で経験を積み重ね、現在はトータルビューティーサロン「Elua Hono-Hono」を運営する経営者でもあります。今回はそんな内山さんに、これまで歩んできた異色のキャリアをはじめ、資格試験を提供する立場だからこそ見えているアイビューティ業界の課題やこれからについて伺いました。

【経営者プロフィール】内山 友貴さんとは

<内山 友貴さん>

株式会社Hono-Hono代表取締役

トータルビューティーサロン「Elua Hono-Hono」オーナー

一般社団法人日本アイリスト協会(JEA)代表理事/本部認定講師

Japanese Basic公認トレーナー

まつげ業界の安全と未来を守る!日本アイリスト協会 代表理事・内山友貴さんにインタビュー

内山さんは2008年に個人サロン「Hono-Hono」を開業し、月間来店数120名以上・3ヶ月先まで予約が埋まるサロンへと成長。2016年に法人化し、翌2017年にはトータルビューティーサロン「Elua Hono-Hono」をオープンしました。日本アイリスト協会(JEA)では、認定講師・検定委員長・講師会長・監査を歴任。全国初となる「まつ毛カール検定」の構築にも携わり、2026年よりJEA代表理事に就任しました。
さらにこの春、”内側から整える選択” を届けるインナービューティーブランド「YU.BALANCE」をプロデュース。経営者、教育者、そして業界を牽引する存在として活躍の場を広げる一方で、今も現場に立ちお客様に向き合い続けています。

▷日本アイリスト協会(JEA)公式HPはこちら
▷Elua Hono-Hono公式HPはこちら
▷内山さんのInstagramはこちら

他業種からアイビューティの世界へ。“好き”を極めた先にあった出会い

まつげ業界の安全と未来を守る!日本アイリスト協会 代表理事・内山友貴さんにインタビュー

―アイビューティ業界に入ったきっかけは?

実は私、もともとは税理士を目指していたんです。大学と専門学校のダブルスクールに通いながら勉強し、卒業後は経理部に就職したのですが、実際に働くと自分には向いていないことに気付いてしまって…。そこで純粋に好きなことを仕事にしようと、アロマセラピストに転換したんです。そんな中、当時勤めていたサロンの社長から「マツエクを導入したいから、まつげ部門の責任者になってほしい」と打診されて。それがアイデザイナーの道へと進む転機になりました。

―完全に未経験からアイデザイナーの道を歩み始めたのですね。

そうなんです。だからこそ「やるからには正しい知識と技術を持っていなければ」という気持ちが強くありました。藁にもすがる思いでネットで情報収集していたところ、現在代表理事を務めるアイリスト協会が設立され、第一回目の検定試験が開催されることを知ったんです。受験することにしたものの、まだテキストも過去問もなかったので、図書館で毛や皮膚に関する専門書を読み込みながら仕事と勉強を両立する日々でした。

―その後、独立を決断したきっかけは何ですか?

そうしているうちに、まつげでもたくさんのお客様がついてくれて。「どこでもついていく」と、独立を勧めてくれる声も増えていきました。そして今まで培った美容の技術と、税理士を目指して学んだ会計の知識があれば、自分でサロン経営ができると気付いたんです。諦めてしまった税理士の道でしたが、あのときの努力は無駄ではなかったと感じました。

一人サロンから法人化、新ブランド立ち上げ─すべての原点には“お客様の声”が。

まつげ業界の安全と未来を守る!日本アイリスト協会 代表理事・内山友貴さんにインタビュー―個人サロンから法人化を考えるようになったのはなぜですか?

個人サロン時代は定休日も設けず営業時間は12~24時の12時間、ときには深夜2時まで働き続けていました。私は、お客様が自分のお店を選んでくださった時点で、「一生のお付き合いになる」と考えています。だからこそ、サロンが特別な場所ではなく、生活の一部として長く通っていただける存在でありたいと思っていたんです。

そんな日々を続けていると、お客様から「休んでほしい」「あなたが倒れたら困る人がたくさんいる」と言っていただいて。忙しい女性が貴重な休日に美容室・まつげ・ネイルサロンをはしごし、あっという間に一日が終わってしまう姿を見て、「一箇所で全部キレイになれたら、移動時間も減り、もっと自分の時間を大切にできるのでは」と考えるようになりました。そんな想いから誕生したのが、“忙しい女性に向けた時短美容”を叶える現在の「Elua Hono-Hono」です。今でも独立前から20年以上通ってくださるお客様がいらっしゃいます。

―インナービューティーブランド「YU.BALANCE」を立ち上げた理由も教えてください。

まつげ業界の安全と未来を守る!日本アイリスト協会 代表理事・内山友貴さんにインタビュー私、とにかくいつも元気なんですよ。ですが18年サロン経営に携わり、お客様と一緒に年を重ねる中で、外側だけで美を作るには限界があると感じるようになり…。肌や髪の質感、ホルモンバランスの変化は、日々の食生活が大きく関わっているんですね。ブランド立ち上げのきっかけもやはり、お客様からの「いつもなんでそんなに元気なの?」「何を食べてるの?」という声でした。そこで、単なる紹介やサプリ販売ではなく、私がいつも買っているものを自由に購入でき、生産者さんとつながれるマーケットを作りたいという考えから「YU.BALANCE」を立ち上げました。

受験生から代表理事に!JEAとともに歩んできた内山さんが検定試験に込める想い

まつげ業界の安全と未来を守る!日本アイリスト協会 代表理事・内山友貴さんにインタビュー

―今年JEA代表理事に就任されましたが、どのような経緯で?

JEAとの出会いは、第一回検定試験を受験したことから始まります。二級・一級をクリアし、認定講師として活動する中で、検定委員会委員長を3年、講師会会長を5年歴任し、協会運営にも深く携わってきました。前代表理事の志太しおん先生とは長年にわたりまつげ業界の未来について語り合う機会が多く、お互いの想いが一致していたことから、その志を託され、バトンを引き継がせていただきました。

―JEA代表として、検定試験の在り方をどうお考えですか?

まつげ業界の安全と未来を守る!日本アイリスト協会 代表理事・内山友貴さんにインタビューアイビューティ業界全体が安全でなければ、そもそも業界自体の存続が危ぶまれる、これが私の根底にある考えです。もし知識の乏しい人が問題を起こせば、アイデザイナーという職業全体が危機にさらされます。それだけでなく、きれいになりたいと思って来てくださるお客様も悲しませることになるでしょう。だからこそ、業界全体で安心・安全な知識と技術を伝え続けなければなりません。その手段のひとつとして、検定試験があると思っています。ただ、厳しくしすぎて間口を狭めることはしたくなくて。JEAでは「落とすための試験」ではなく、みんながチャレンジして「合格できる試験」を目指しています。

―全国初の「まつ毛カール検定」も、内山さんが作られたのですよね。

ラッシュリフトが再ブームとなったとき、アイビューティ業界にはマツエクの検定はあっても、ラッシュリフトの検定がなかったんです。施術者のレベルの差がかなり大きいと感じていたので、「大きな問題が起きる前に、技術や知識を標準化しなければ」という想いでした。今では美容学校のカリキュラムや大手企業の研修にも取り入れていただき、個人から大人数まで対応できる仕組みが整っています。

内山さんが考える仕事の魅力と、長く愛される技術者になるために必要なこと

まつげ業界の安全と未来を守る!日本アイリスト協会 代表理事・内山友貴さんにインタビュー―アイデザイナーの仕事の魅力をどのように捉えていますか?

約1時間でお客様の人生を前向きに変えられて、その場で笑顔と「ありがとう」を受け取れる、誇りある仕事だと思っています。そして、長く続けられる職業であること。ブランクがあっても復活できますし、経験を積めば講師としての働き方もあります。思い描く未来に合わせてキャリアをシフトしていけるのも、アイデザイナーの魅力のひとつですね。

―これからの時代、アイデザイナーが生き残るために必要なことは何だと思いますか?

SNSでは華やかに映る世界ですが、本当に長く愛される技術者は、地道な積み重ねを大切にしている人です。技術がうまいのはもう当たり前で、そこからさらに「この人に一生やってもらいたい」と思ってもらえる関係性作りが必要ではないでしょうか。売り込むのではなく、お客様にとって本当に必要な提案をできる人間力と伝える力を持っていれば、選ばれるサロンになるはずです。

"軽視されない職業"へ。次世代に伝えたい、アイビューティ業界の未来とは

まつげ業界の安全と未来を守る!日本アイリスト協会 代表理事・内山友貴さんにインタビュー―JEAの代表理事として、そしてサロンオーナーとして、これから目指していることを教えてください。

ネイリストや美容師はメジャーな職業として定着していますが、アイデザイナーはまだまだ認知度が低いのが現状です。参入のハードルが低く、道具があれば始められる点はメリットでもありますが、だからこそ軽視されないよう社会で確立していかなければなりません。そのために、私自身も積極的に発信していて、認知拡大に貢献できればと考えています。同時に、まだまだ現場に立ち、目の前のお客様に向き合い続けることが目標です。

―最後に、次世代のアイデザイナーへメッセージをお願いします。

自分の技術を安売りせず、自信を持てるように日々学ぶ気持ちを持っていてください。トレンドは追いつつも、「なぜこの商材を使うのか」「この工程にどんな意味があるのか」を丁寧に考えながら働いてほしいと願います。JEAは、守るべきものを守りながらも、時代に合わせて進化し続けている協会です。堅苦しさのない、誠実にまつげと向き合えるような組織作りを続けているので、ぜひ仲間として共に業界を底上げしていきましょう。

まとめ

税理士を目指していた一人の女性が、今ではアイビューティ業界を支える存在に。内山さんのキャリアから見えてきたのは、地道な努力の一つひとつが未来の自分につながるということでした。特に印象的だったのは、内山さんの根底にある「お客様ファースト」の姿勢。アイデザイナーという職業に自信と誇りを持ち、実直に向き合い続けることの大切さを教えてくれたのではないでしょうか。これからもボーテ編集部は、内山さんのご活躍とともに、業界のさらなる発展を見守っていきます。

この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事

2605_2ENH

この記事をシェアする