「ナチュラルにしてください」の度合いの共有の仕方が難しい!お客様との共有方法を知ろう

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最近お客様から多いのが「ナチュラルに見えるマツエクデザイン」という希望。しかし、要望を突き詰めていくと、お客様の求める”ナチュラルさ”の度合いは、人によって大きな差があります。アイリスト目線でナチュラルなマツエクデザインを提供したつもりが、「え、なんだか物足りない…」「私には濃いかもしれない」なんて不満が出ることもありますよね。Beautéでは画像を使用したイメージの共有についてこちらの記事でも触れてきましたが、今回はヒアリングでお客様とのナチュラルの度合いを正しく共有するための方法に重点を置いて解説していきます。

 

お客様とのイメージの共有は画像が1番!

お客様の言う”ナチュラル”は主観的。それぞれイメージは異なるので注意!

近年のマツエクはナチュラルなデザインがトレンドということもあり、「ナチュラルにしてください!」というオーダーも少なくないですよね。マツエク初心者のお客様の場合、「マツエクデザインはよくわからないけど、いきなり派手なのは不安だからとりあえずナチュラルな感じで」とオーダーされることもあるのではないでしょうか。
しかし、この”ナチュラル”というオーダーは、お客様ひとりひとりそれぞれイメージが異なるため、意外と難しいもの。まずはお客様とナチュラルの度合いを共有する必要があります。

ナチュラル度合いの視覚によるすり合わせがベスト

言葉だけでのすり合わせには、どうしても齟齬が生じてしまいやすくなります。過去記事で何度もお伝えしていますが、お客様とのイメージ共有には画像を使うのが効果的です。お客様にいくつかの画像を提示し、「ナチュラルと感じるデザイン」を選択してもらいましょう。
ここで使用する画像は、「このデザインがいい!」という希望を聞き出すのではなく、

このデザインよりも濃い感じがいいですか?

これだと少し寂しいですか?

などというように、あくまでナチュラルの度合いを図るためのものとして使用します。お客様の目の形と近いものを選ぶと、より参考にしやすくなるでしょう。
Beautéでは画像を使用したイメージの共有について触れてきました。芸能人の目元に似せる方法はこちらをチェックしてみてください。

ただ、画像が手元にないときは、アイリストの丁寧なヒアリングによってお客様の要望を引き出すことが求められるでしょう。今回はこの視点から、お客様との”ナチュラル“のイメージの共有について考えていきましょう。

STEP1お客様とナチュラル感を共有する

お客様とのナチュラルの共有の第一ステップは、普段のメイクをヒアリングすること。詳しく見ていきましょう。

普段のアイメイクをヒアリングしよう

お客様のナチュラルの度合いを図るためには、まず普段のメイク状況が参考になります。実際のメイク姿を確認できるのが手っ取り早いのですが、マツエクサロンに来店される際はアイメイクなしで来店してもらうことが多いはず。メイクをされているお写真を見せていただく、という手段もありますが、基本的には普段のメイクについてはヒアリングで把握していくこととなるでしょう。
ここで重要となるのが、お客様の答えを正しく引き出すヒアリングの仕方。
例えば「しっかりめにメイクされますか?」などといった聞き方では

えぇーっと、どうだろう、そんなに濃くはないと思うんですけど…

してなくはないけど、やりすぎでもないかなぁ…

などというように、返答に困ってしまうお客様も多数。そもそも自分のメイクが”濃い“のか”薄い“のか、はっきりと理解していないことも多いはずです。職業によってもメイクに差があるでしょう。このような回答では、目的であるナチュラルと感じる度合いはわかりませんよね。

具体的なヒアリングの仕方とは

メイクのヒアリングで知りたいのは、アイメイクの濃さです。

アイメイクの濃さを判断する要素としては

マスカラ

つけまつげ

アイライン

というポイントが挙げられます。

ナチュラルアイメイクの場合

マスカラは塗らない、もしくは1度塗りで自まつげが少し濃くなる程度

自まつげに近いつけまつげもしくは目尻のみ

アイラインは細く、もしくは目尻のみ

しっかりとしたアイメイクの場合

マスカラは下地を含め複数回重ねて濃さを出す

本数多めのつけまつげ

アイラインの幅は太め

アイラインの特徴的な入れ方

と、大まかに分類することができるのではないでしょうか。
それぞれのポイントについて、

普段マスカラはつけますか?使っているのは黒?何回くらい重ねて塗りますか?

などというように、お客様の答えやすいよう具体的な質問でヒアリングしていきましょう。マスカラやつけまつげで本数や濃さ、長さなどの希望が、アイラインで本数やデザインの希望が何となく見えてくるはずです。会話の中で上手く回答を引き出す、質問の幅や質問力が問われることとなります。

普段のメイクからお客様のナチュラルと感じるポイントを探る

お客様の普段のメイクをヒアリングし、希望のナチュラルさが

素顔に近い仕上がり

ナチュラルメイクをした程度の仕上がり

普段通りのメイクをした程度の仕上がり

といった、どの程度のナチュラルさなのかを確認しましょう。

普段のメイクがナチュラルな場合、自まつげよりも少し目立つ程度のマツエクをナチュラルと感じるかもしれません。普段のメイクがしっかりめのお客様の場合は、ナチュラル過ぎるとアイメイクをしたときにマツエクが全く目立たない!ということもあるでしょう。

求めるナチュラルの度合いを正確に把握するためのヒアリングは、回数をこなして慣れていくのが一番。自分なりの言い回しや判断材料を増やしていきましょう。

カウンセリングに苦手意識があるならこちらの記事も併せて確認してください。

STEP2顔のバランスを見てベストなデザインを提案

お客様の希望するナチュラルの度合いがおおよそ把握できたら、次に顔のバランスです。お客様の希望を顔のバランスに当てはめ、似合うデザインを提案していきましょう。

顔のバランスによってもベストな”ナチュラル”度合いは異なる

お客様の

顔の濃さ

自まつげの濃さや上がり方

目の形や幅

といったポイントにより、ベストなナチュラルさは異なります。

例えば、目鼻立ちのはっきりとした外国人のような顔立ちの場合、ある程度はっきりとしたエクステを装着しても、濃い顔立ちになじんでナチュラルに見えることもあるでしょう。また、目幅の広い人にナチュラルだからと装着する本数を少なめに設定した場合、エクステがスカスカになり寂しい目元になってしまうこともあります。
お客様の希望を踏まえた上で、お客様の顔立ちに応じたナチュラルさを見つけるのがアイリストの役目。

お客様の目の幅は広めなので…

お客様の顔立ちには…

と、具体的な説明を加えると、お客様も納得しやすくなるでしょう。

ナチュラルさを演出するポイントは?画像解説

ナチュラルさを演出するためのポイントとして考えられるのは

長さ

本数

太さ

カール

毛質

カラー

といった要素がありますよね。それぞれについて画像をもとに確認していきましょう。

エクステの長さと本数

出典元:eyeplus.design

しっかりとカールしたエクステでは、ナチュラルさも半減。最もナチュラルに見せるならJカールですが、『ナチュラル=Jカール』という考えはNG!お客様の希望や目元に合わせて、CカールやSCカールも選択肢に加えておきましょう。
エクステの毛質による違いもあります。キラキラしたツヤ感のある毛質は、少し人工的な雰囲気に。髪の毛の毛質に近いマット感のある毛質がよりナチュラルです。

エクステの太さ

出典元:eyeplus.design

エクステの太さも重要です。自まつげよりも細いもの~自まつげ程度の太さならナチュラルと言えるでしょう。最近人気のボリュームラッシュも、こちらの画像のように本数を調整することでナチュラルに見せることができます。
ボリュームラッシュについてはこちらでチェックしましょう。

カラーマツエクでナチュラルさを表現することもできる

出典元:eyeplus.design

「長さはしっかり欲しいけど、ナチュラルさも欲しい…」というお客様には、印象の強いブラックではなく、カラーマツエクを提案するのもいいでしょう。長さや太さがあっても、ブラウンカラーにすることで印象を和らげナチュラルな雰囲気に仕上げることができます。ヘアカラーと合わせるのもいいかもしれません。
ナチュラルなカラーエクステの詳細はこちらが参考になります。

まとめ

お客様とナチュラルさのイメージを共有するのは特に難しいもの。いろいろな角度からのヒアリングで、お客様の希望を正しく把握する必要があります。大切なのは、お客様が答えやすいよう質問のアプローチの幅を広げること。多角的なアプローチを心がけることによって、自然とヒアリング力を身につけることにつながるはずです。お客様の希望に沿うデザインを提供し、お客様満足度の高いアイリストを目指しましょう。191021Ess

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