あまり聞けない「ここだけの話」!アイリストの平均年収ってどれくらい?

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アイリストを目指している人や美容師からの転職を検討している人にとって、マツエク業界の平均的な収入がどれぐらいであるのか気になるところではないでしょうか。また、アイリストとして現役で働いている人にとっても、自身の給与が水準より高いのか、低いのかも知りたい部分ですよね。そこで、今回は気になるアイリストの平均年収について詳しく調査!働くうえで、給与はモチベーションアップとなる要素のひとつです。年収アップの目指し方についても併せてチェックしていきましょう。

気になる!アイリストの初任給や平均年収はいくら?

アイリストの平均収入はズバリいくらなのでしょうか。初任給についても併せてご紹介しましょう。

アイリストの初任給ってどれくらい貰える?

アイリストの年収を確認する前に、アイリストを目指している人にとって気になる部分である初任給について確認しておきましょう。
まず、アイリストになるためには、美容師免許の取得が必須。取得を目指すため、養成学校に通う、もしくは通信講座を受講するといった方法で2~3年かけて学ぶ必要があります。さらに、美容師免許取得後も、アイリストとしての技術や知識を習得しなければならず、なかには美容師資格取得後、専門のスクールに数カ月通う人も。また、就職後も、研修制度が設けられていたり、社内テストをクリアするまでは先輩アイリストのアシスタントを担当したりしなければならないケースがほとんど。そのため、業界未経験者の場合、実際にお客様への施術を行えるようになるまでにはある程度の期間が必要であり、その背景から初任給は16万~20万円ぐらいを設定しているところが多いようです。
ただし、アイリストとして勤務経験がありすぐに即戦力として働ける技術がある場合は、重宝されやすい傾向に。求人情報を見てみると高いところでは、25万~30万円近い金額を設定しているサロンも見受けられます。

次の記事ではアイリストのデビューまでについて詳しくご紹介しています。

アイリストの平均年収はズバリ○○円!?地域格差があるの?

では、アイリストの平均年収はどれぐらいなのでしょうか。大手求人情報サイトなどを見てみると、それぞれアイリストのおおよその平均年収が算出されていますが、たとえば大手求人サイトの「キレイビズ」では、270万~310万円と紹介されています。(【引用】キレイビズ
しかし、これはあくまで平均的な水準として出されているものであり、勤務形態や勤続年数、役職の有無などでも大きく月収は変わってきます。
たとえば、サロンによって給与体系が異なるのも、この業界の特徴のひとつ。一般的に“基本給+歩合”で給与額を決定しているところが多いですが、基本給の部分を高くしているのか、それとも歩合の割合を高く設定しているのかでも年収は大きく変わってきます。なかには、完全歩合制を導入しているところもあり、働き方や実績によっては平均水準以上の給与が見込める場合もあるでしょう。
また、アイリストの給与は地域差も大きく、地方にあるサロンではまだまだ低いのが現状。アイリストの初任給は未経験で18万~20万円、経験者の場合で20万~23万円ぐらいでのスタートが一般的な水準です。その一方で、東京などの都市部では経験者の場合で22万円以上を設定しているところが多い傾向にあります。そのため、勤務する地域によっても年収水準は変わってくることが想定されます。

なぜ、アイリストは美容師より高収入?

アイリスト同様、美容師の平均年収も大手求人情報サイトをベースに見てみると、約280万円前後であり、美容師よりもアイリストの方が高収入であることが分かります。また、美容師の初任給を見てみると約13万~17万円に設定しているところが多く、アイリストよりも少々低めです。では、なぜアイリストは美容業界のなかでも高収入なのでしょうか。

・個人売上が給与のベースとなる

前述したように、サロンによって給与体系は異なりますが、個人売上がベースとなっているケースがほとんど。たとえば、美容室ではアシスタント制度が取り入れられているため、カットをする人とシャンプーをする人が別々の場合もめずらしくありません。個人で売上をあげられるようになる(スタイリストデビュー)までは修行期間として下積みをしなければならない形態が多いのも要因です。
独り立ちをして売上を上げられるようになるまでは、会社にとっては育成をする対象であり、言葉を選ばずに言えば人件費という考え方もあるのです。
しかし、アイリストは基本的に最初から最後まで一人で担当するマンツーマン制が多いでしょう。明確な売り上げが算出しやすいため、個人売上をベースとして給与額を決定するところが多いようです。

・デビューまでの期間の違い

未経験者が年収アップを目指すためには、いち早くデビューすることが必須。一人前になるための技術を身につけるため、経験と練習を重ねなければなりません。アイリストの場合、個人の能力やサロンの規定にもよりますが、約2~6ヶ月ほどでデビューするケースが多いようです。一方で美容師は、前述の通り、アシスタント期間が長く実際にカットできるようになるまで2年前後かかります。このデビューまでの期間の差も収入につながっていると考えられます。

・業務委託のサロンがまだ少ない

近年、美容室では業務委託という形態で、サロンに雇用されずに完全歩合制で働く個人事業主(フリーランス)の美容師が増えてきています。このような形態のサロンが増えていることによって、周辺サロンも値下げの影響が広がり、ヘアサロン業界全体の価格が下落している傾向にあります。そうなると、客単価は下がってしまい、歩合制を取っている美容室の働くスタッフは給与も上がりにくい状態に。
しかし、その一方で、マツエク業界においてはまだそれほど業務委託という形態が浸透していません。そのため、まだ今は比較的ある程度の客単価が見込みやすい業界と言えます。

美容師からアイリストへの転向を検討している人はこちらの記事も参考にしてみてください。

賞与や手当についても知りたい!

年収に大きく関わってくる賞与についても、アイリストがどれぐらい貰えるのか気になるところですよね。また、賞与以外でもサロンによってはさまざまな手当を用意しているところもあります。賞与の平均額やほか手当てがどんなものがあるのかについてご紹介しましょう。

アイリストの貰える賞与はどれぐらい?

基本的にほか業種同様、年に1~2回の頻度で賞与が支払われます。
アイリストの給与は歩合制と固定給に分かれますが、固定給のところであっても能力や経験、実績などが考慮され賞与額が算出されるケースも多い様子。アイリストの求人情報を見てみると、5万円~というところもあれば、20万円以上や給与約2ヶ月分と設定しているところもあり、金額には幅があることが分かります。また、なかには一定のノルマに満たない場合は、賞与は支払われないという基準を設けてるサロンもあるようです。
ただし、ボーナスが支払われるのは基本的に正社員である場合であり、業務委託の場合は個人事業主として扱われるため、賞与の支給はありません。

賞与以外の手当にはどんなものがある?

アイリストは一般企業と同様に、社会保険や厚生年金、雇用保険や労災保険といった手当が設けられています。また、なかには通勤手当や住宅手当など生活していくうえで助かる手当を充実させているサロンも。では、アイリストならではの手当にはどのようなものがあるのでしょうか。求人情報サイトを見てみると、

指名手当
資格手当
物販手当
口コミ手当
他店ヘルプ手当

などの手当を設けているようなサロンも。たとえば、最近ではクレンジングや化粧品を店内で販売しているサロンも増えてきていますよね。これらいわゆる物販は、時間をかけずに客単価を上げられる大切な収入源のひとつ。高い技術力を有していることももちろん評価対象ですが、セールストーク力がある人材もお店から重宝されるようです。
そのほか、口コミ手当や他店ヘルプ手当など、珍しい手当を支給しているようなサロンも見受けられました。これらの手当をうまく活用すれば、年収アップにもつなげられるかもしれません。

 

さらなる収入アップを目指すためには?

できることなら、収入をアップさせたい。これは、多くのアイリストの持つ願いではないでしょうか。では、収入アップを目指すためには、どのような方法があるのでしょうか。

スキルアップに取り組む

現在も新しい技術が次々と生み出され続けているマツエク業界。それに伴い、お客様から選ばれるアイリストになるためには、自身の知識や技術もアップデートさせることが大切です。また、いちはやくトレンドの技術を習得することで話題性が生まれ、サロンの集客につながることも。そのような人材となれれば、サロンでの評価アップも期待できるかもしれません。

積極的に資格を取得し、キャリアアップをはかる

前述したように、サロンのなかには資格取得手当を設けているところも。たとえば、美容師免許取得後に受験できる検定試験には次のようなものがあります。

JLA日本まつげエクステンション協会「アイデザイナー技能検定試験」
JWA日本ウィングエクステンション協会「レベルチェックテスト」
NEAまつげエクステ協会「プロアイリスト検定」
JEA日本アイリスト協会「JEAまつ毛エクステンション技能検定」
JEBA日本まつげ美容協会「アイラッシュリスト技能検定試験」

資格取得手当が設けられているサロンでは給与アップに直結するほか、そうでない場合も自身のスキルアップへとつながり、結果、お客様からの指名率アップになる可能性も。

勤務形態を変える

雇用されている場合には、年収アップにも限界があるもの。アイリストとしてある程度の経験値を積んでいて、さらなる収入アップを目指すのであれば、働き方を変えてみるのも方法のひとつです。ただし、一時的な年収アップという目先の利益を見すぎるがあまり、長く働き続けなくなるケースも多いそうなので、注意が必要です。リスクも合わせてご紹介します。

・業務委託

先ほども少し触れましたが、業務委託はお店に雇われているわけではありません。お店から業務の依頼を受け、働いているという立場にあたります。そのため、固定給はなく、基本的に「施術人数×歩合の割合」が一般的な給与。歩合の割合はそれぞれ異なりますが、40~50%ほどに設定しているところが多く、雇用されて働くよりも歩合の割合が高めです。施術人数が一定確保できるようであれば雇用されるよりも高い収入が望めるでしょう。頑張れば頑張るだけ年収アップにはつながるかもしれませんが、万が一ケガや病気で働けない期間が発生してしまうとその期間収入は入って来ないということは大きなリスクとして知っておきましょう。
こちらの記事では面貸しについて詳しく紹介しているので、気になる方は参考にしてみてください。

・独立する

いつか自分の店を持ちたいという夢を描いているアイリストも少なくないでしょう。独立するにはまとまった初期費用が必要となりますが、売り上げの全額が自身のものになるため、成功すれば雇用されるよりもはるかに大きな金額を手にできる可能性も。一方で、こちらも安易な独立を選んでしまうのは厳禁。夢はありますが、リスクの大きな判断になることは、こちらの記事も読んで勉強しておきましょう。

ご紹介などで個人売上を伸ばす

前述したように、多くのサロンで頑張りが認められる仕組みがありますよね。勤務アイリストであれば個人売上のボーナス額反映など。業務委託の場合はダイレクトに歩合給となって表れます。サロン内での売上拡大だけでなく、自分個人のクチコミでのご紹介などに注力するのも一つの方法です。常連のお客様などに満足してもらい、「この人は紹介したい」と思っていただくこと。そしてそんな出逢いも通じてリピーターを増やすこと。

サロン内・会社内部でのマネジメント職へのキャリアアップを目指す

サロン内や会社内部において、チーフやマネージャーなど、マネジメント職にステップアップすることで年収アップを叶えることも可能です。一般的に、マネジメント職に就くと、「役職手当」というものが発生します。この役職手当の金額はサロンや役職によっても異なりますが、おおよそ1万~5万円程度プラスとなることも多く、年収に換算するとかなりの額となることも。

また、しっかりとしたビジョンを持って働くことは、アイリストとしてのモチベーションを上げることにもつながります。こちらにもアイリストとしてのキャリアアップについて紹介しているので、ぜひ目を通しておきましょう。

まとめ

アイリストの使命は、お客様のなりたい目元を忠実に再現し、満足していただくこと。施術は細かな作業が多いうえ、スピード感も求められることから、努力なしではアイリストを目指すことはできません。しかし、その努力や技術力が給与に反映されやすい職種でもあるため、スキルアップする度にやりがいや充実感を得られるのも、アイリストの魅力のひとつです。ぜひ収入アップもモチベーションに、プロのアイリストを目指してみてはいかがでしょうか。190916Emm

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