マツエクをしている時にホットビューラーを使うのってアリ?オススメの商品紹介も

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「マツエクをしている期間中にビューラーを使用するのはNG」というのは、アイリストにとって周知の事実。しかし、お客様より「ホットビューラーなら使用しても大丈夫ですよね?」と質問を受けた場合、どのような回答をするのがいいでしょうか。マツエク中のホットビューラーの使用には賛否両論あり、実際サロンによっても使用を控えてくださいとご案内するところや、ビューラーはNGでもホットビューラーならOKとしているところなどさまざまなようです。あなたのサロンの方針はどうですか?
今回は「マツエク中にホットビューラーの使用はできるのか」という点に焦点をあて、詳しく検証していきましょう。

ホットビューラーって実際どうなの?

マツエク中にホットビューラーを使用することは果たして可能なのでしょうか。まずは、通常のビューラーが使用できない理由から確認していきましょう。

カーラータイプのビューラーを使用するのはNG

一般的なビューラーは、まつげを挟む仕様となったカーラータイプのもの。まつげに圧を与えてカールを作るため、エクステ装着時にビューラーを使用するとエクステが折れ曲がってしまったり、抜けてしまったりすることがあります。また、自まつげやまぶたへの負担も大きく、ひどい場合には自まつげごと抜け落ちてしまうことも。そのため、マツエク中にカーラータイプのビューラーを使用するのは基本NGとされています。しかし、マツエクをしていてもビューラーを使用したいと考える人もいるようです。具体的にどのようなときに需要があるのか次で見てみましょう。

マツエクをしている人がビューラーを使用したいときって?

そもそもマツエクとは、自然なカールのある人工毛を自まつげに装着することでまつげ全体のボリュームや長さをアップさせる技術。そのため、ぱっちり感を目元に求めるのであれば、カール感の強いCカールやDカールなどのエクステを装着すればよいのでは?と素朴な疑問を持つ人もいるかもしれませんね。
しかし、お客様の中には以下のような理由でマツエク中であってもビューラーを使用したいと考える人もいるようです。

①根元が伸びてきて、カールがダレるのが気になる
②自まつげがもともと下がっている
③気分やシーンに合わせてカール感をアップさせたい

これらの理由をひとつずつ詳しくみていきましょう。

①根元が伸びてきて、カールがダレるのが気になる

エクステを装着したてのときはきれいなカールを維持できていても、次第に自まつげが伸びてくることによって、自まつげがエクステの重みに耐えきれなくなってしまうこともあります。そうなると、カール感がダレてしまい気になり出す人もいるでしょう。最後の方はマツエク用マスカラでごまかす人もいますが、マスカラをすればより重みでダレるので、コーミングも兼ねてアップさせたいというニーズもあります。

②自まつげがもともと下がっている

自まつげがもともと下がっている人の場合、リフトアップさせるメニューとエクステを組み合わせて提案することも多いですよね。しかし、カール感の持続力には限度があるため、リフトアップ効果が薄れてしまうと下がり気味のまつげとなってしまいます
また、リペア前には短かった自まつげが伸びてきてしまうと、エクステとのカール感に差が生じてしまいバラつきが出てしまうことも。このバラつきを統一させるために、ビューラーを使用したいという人もいます。

③気分やシーンに合わせてカール感をアップさせたい

普段はナチュラルな雰囲気が好みの人でも、友人の結婚式の参列時やデートなど特別な日にはカール感のある華やかなメニューを選ぶ傾向にあります。そこで普段のマツエクに加えてビューラーでカール感をプラスしたいと考える人もいるでしょう。

以上のような理由からマツエクをしている期間であっても、カールをプラスしたいと考えている方はお客様の中にも少なからずいらっしゃることが想定されます。そこで、方法のひとつとして挙げられるのが、ホットビューラーの使用です。ホットビューラーは果たしてマツエク中に使用してもOKなのでしょうか。以下で詳しく検証してみましょう。

温度や使用方法に注意!

ホットビューラーの使用によってマツエクにどのような影響があるのでしょうか。またそれらをカバーできる方法はないのでしょうか。考察していきましょう。

ホットビューラー使用によるデメリットとは

ホットビューラーは、カーラータイプのようにまつげに圧を加えたり引っ張り上げたりするようなプロセスはありません。また、細いコーム部分で根本や中間、毛先など少しずつ分けて癖付けていくことから、カーラータイプではキャッチできなかったような短いまつげでもしっかりカールを作ることが可能です。そのため、近頃ではホットビューラーへシフトする人も増加してきました。
しかし、マツエク中のホットビューラーの使用においてはあまり積極的には推奨されてきてはいません。これは、みなさんもご存知の通り、グルーは熱に弱い性質を持っていることが大きな理由のひとつとして挙げられます。また、エクステは繊細な人工毛が用いられていることから、熱の温度によっては縮れたりカールがダレてしまったりする可能性も懸念されています。

すべてのホットビューラーが使用NGというわけではない

上述したように、マツエクに影響を与える可能性が懸念されているホットビュと言ーラーですが、すべての商品が使用NGであるとは言い切れません。
グルーの主成分はシアノアクリレートですが、この成分の耐熱性は約80℃われています。そのため、ホットビューラーの設定温度が80℃より低いものであれば、グルーへの影響は少なく済むと考えることができるでしょう。
また、以下のようなポイントに注意して使用することで、エクステやグルーへの負担を最小限に抑えることが期待できます。

まつげやエクステが濡れた状態では使用しない

ホットビューラーをあてすぎない

常用し続けない

洗顔後に時間を置かずにメイクする人も少なくありませんが、まつげやエクステが濡れたままの状態でホットビューラーを使用してしまうと、「水蒸気爆発」という現象が起こってしまいます。身近な例で挙げると、髪の毛が濡れた状態でヘアアイロンを使用すると、ジュッという音が聞こえたり煙が発生したりすることがありますよね。これが水蒸気爆発です。水蒸気爆発が起きると、毛に含まれていた水分が一気に蒸発してしまい大きなダメージを与えることに。これは、まつげも同様。そのため、まつげが完全に乾くまでホットビューラーの使用は控えた方がよいでしょう。
また、長時間ホットビューラーをまつげにあてるのもダメージが大きくなってしまうことからNG。低温のホットビューラーであっても、短時間で軽くあてる程度にとどめておくことが大切です。

もし、担当されているお客様の中にマツエク中でもホットビューラーを使用したいと希望される方がいらっしゃったら、懸念点があるためNGと断言するのではなく、リスクがあるということと併せて対処法もいっしょに提案するのがベストな方法。そのうえで、お客様に使用されるかどうかを判断していただくようにしましょう。

おすすめの商品紹介

近頃では、まつげに温風を与えてカール感を記憶させる画期的なアイテムも続々と登場しています。自まつげやエクステが直接熱源に触れないため、高温になりすぎることがありません。また、このような商品があることを知っておくと、お客様との会話の小ネタとしても役立つときがあるかもしれませんね。ぜひマツエク業界の知識のひとつとしてチェックしておきましょう。

アイラッシュイオンドライヤー

出典:ビューティーガレージ

アイラッシュイオンドライヤーは、45℃という低温の風をあててまつげにカールを記憶させるアイテム。グルーの耐熱性80℃よりも低い温度設定のため、マツエクにもやさしい仕様となっています。また、ブラシ部分にはトルマリンが練り込まれていることから、マイナスイオンが半永久的に発生し続けるというのも魅力のひとつ。マイナスイオンを含んだ暖かな風がやさしくまつげを包み込み、自まつげのトリートメント効果も期待することができます。

美ルル ホットボーテ

出典:Amazon

温風と冷風の2種類の風でまつげにカール感を与えるアイテム。温風のあとに冷風をあてることでカールの持続力アップが期待できるほか、自まつげのキューティクルを引き締めてツヤ感アップにも一役買ってくれます。コームヘッドは上まつげ用と下まつげ用が付属されているので、細かな部分にもカール感を記憶させることが可能です。

まとめ

なりたい目元に近づけるための技術のひとつがマツエクですが、マツエクの“デザインをキープする力”や“モチ”には限界があることから、ホットビューラーを使って自身の理想とする目元に寄せたいと考えるお客様もいらっしゃいます。使用することによって生じるリスクをしっかりとお伝えすることはもちろん大切なことです。しかし、お客様の悩みや意向に寄り添うこともアイリストとして大切なこと。リスクヘッジできる対処法も併せてお伝えすることで、お客様の要望に柔軟に対応することできるのではないでしょうか。190426Emm

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