技術力の高さを武器に活躍の場を広げる!|BONBON BEAUTY STUDIO代表佐々木凡子さんインタビュー

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サロン運営と講師業を行うBONBON BEAUTY STUDIO代表佐々木凡子さんにインタビュー。NAMIKOさんといえば、アイラッシュワールドカップをはじめ、さまざまなコンテストで受賞経験を持ち、高い技術力に定評があります。今回はNAMIKOさんにアイデザイナーになったきっかけやコンペに参加したきっかけ、働くうえで大事にしていることなど、詳しくお話を伺いました。

【経営者プロフィール】佐々木凡子(ささきなみこ)さんとは

BONBON BEAUTY STUDIO代表

【受賞歴】
<EYELASH WORLD CUP(アイラッシュワールドカップ)>
2022 GRAND-PRIX
2023 審査員
2024 公式Ambassador/審査員
<NEEC日本まつげエクステコンテスト>
2022 Style(シングル)部門優勝
<The Lash Queen Competition(イギリス開催の世界大会)>
2022 Classic Expert 3rd Place(クラシック・エキスパート3位)
2023 Volume lash 1st Place/優勝(ボリュームラッシュ1位)
Highest score賞(最高スコア賞)
2024 審査員
<American Beauty Championship>

2024 審査員

サロン運営を軸に、アイデザイナーとして施術を行う。国内外のアイラッシュコンテストで多数の受賞経験があり、その実力は折り紙つき。個人や企業から依頼を受け、技術講師を行うことも多い。

▷佐々木凡子さんのInstagramはこちら
▷BONBON BEAUTY STUDIOのInstagramはこちら

好きなことを仕事にしたい。アイデザイナーを目指して美容師免許を取得

―――はじめに、アイデザイナーになったきっかけを教えてください。

娘が1歳のときに離婚して、子どもを食べさせていかなきゃいけなくなったんです。それまでも働いていたのですが、これからずっと働くのであれば手に職をつけて、自分の好きなことを仕事にして生きていきたいと思い、何ができるか考えました。細かい作業が得意だったことや、家でも働けるかもという想いからたどり着いたのがアイデザイナーです。

アイデザイナーとして働くためには美容師免許が必要ということで、昼間は仕事をして夜は通信課程で勉強するという生活をして、無事免許を取得しました。

 ―――すごい努力です!もともと美容系のお仕事に携わっていたのですか?

私は実家にお世話になっていて仕事もしていたので、勉強中収入がゼロになることはなかったからなんとかなったという感じでした。もともとは、足場を作る会社の事務職として働いていたんです。人にも会わないので毎日すっぴんで過ごしていました……。コスメやメイクは好きでしたが、美容系の仕事に就くとは思っていませんでしたね。

 ―――はじめからアイデザイナーを目指していたとのことですが、実際に働いてみてどうでしたか?

通信課程では美容師の勉強ばかりなので、実際にツイザーを初めて握ったのは免許取得後に働いたサロンでした。初めて上からまつげを見たとき、複雑すぎて後悔したことを覚えています……!でも、負けず嫌いな性分なので、みんなにできているならできると言い聞かせて踏ん張りましたね。独立するまでに3つのサロンで働き、いろいろな技術を習得させてもらいました。

技術力の高さを武器に!独立して自分のサロンの夢を実現

―――BONBON BEAUTY STUDIOを始めたのはどんなタイミングですか?

BONBON BEAUTY STUDIO代表佐々木凡子さんインタビュー

最後に働いていた店舗で店長兼サロンマネージャーになって2年くらいのときに、そろそろ独立したいと思っていたんです。そうしたら2人目を妊娠していることが判明して、それをきっかけに独立に踏み切りました。

初めは子どもを見ながら家で仕事がしたいという想いもあったのですが、必要な設備が確保できず断念したんです。残念ながら自宅サロンの夢は叶いませんでしたが、自分のサロンを持つという夢は実現できました。2022年の6月にオープンして、もう少しで2年になります。

―――独立されてどうでしたか?サロンの特徴も教えてください!

そうですね、経営となるとサロン運営のすべてを自分でやらなければならないので大変ですが、やったことが全部自分に返ってくるので、仕事により身が入るようになりました。

BONBON BEAUTY STUDIOは、確かな技術力を提供するサロンをコンセプトに営業しています。うちはLEDエクステを導入していないのですが、普通の施術でもそれくらいモチが良いというのが理由。サロンに来ていただいたお客様には、今までで一番かわいくなった!と思ってもらえるよう、お客様に合ったデザインを提案、施術しています。

アイ施術だけでなく時間単価をアップしたいと、ピーリングメニューも導入しました。目元を気にされるお客様はマスクが外れた今、肌も気になる傾向にあるよう。まつげや眉毛のメニューと合わせて、4割ほどのお客様がピーリングメニューをオーダーされています。

コンペ初出場でグランプリを獲得!肩書を得て仕事に幅ができた

―――たくさんの受賞歴があるNAMIKOさんですが、コンペに参加したきっかけを教えてください。

アイデザイナーはサロンの中でしか同業者と関わる機会がありません。独立を考えたとき、サロンの外に出たときのレベルが知りたかったというのが、コンペに参加したきっかけです。2021年にアイラッシュワールドカップに申込みしたのですが、コロナ禍で中止になってしまって。2022年のアイラッシュワールドカップが初参加コンペになりました。

―――初挑戦でいきなりグランプリを獲得されたのですね!参加してみていかがでしたか?

そうですね、アイラッシュワールドカップの参加でたくさんの変化がありました。自分の技術に自信が持てるようになりましたし、自分よりも技術力が高い人がたくさんいることがわかりました。

ちょうど独立するタイミングだったこともあり、肩書がもらえたことで「なんかすごい賞を獲った人にやってもらいたい」と足を運んでくださったお客様もたくさんいます。それまで担当していたお客様の多くも、担当のアイデザイナーが評価されたことを喜んでくださり、うれしかったですね。

実は、アイラッシュワールドカップに参加したのは妊娠が判明した後だったんです。妊娠初期だったんですがつわりはまったくなく、ずっと働いていました。現在一緒にサロンで働いてくれているMEGUMIさんと知り合ったのも、アイラッシュワールドカップがきっかけ。イギリスで開催されたThe Lash Queen Competitionでは、私が優勝、MEGUMIさんが準優勝と、Wで入賞を果たしました。

▽NAMIKOさんが参加したアイラッシュワールドカップ2022についてはこちら

▽アイラッシュワールドカップ2023についてはこちら

―――サロンのスタッフおふたりともコンペで入賞しているんですね!今年は審査員として複数のコンペに携わると伺いました。

そうなんです!お声かけいただき今年は審査員として関わらせていただくことになりました。自分が審査される側ではなくする側になるのは不思議な気分ですが、うまいアイデザイナーの技術を見るのは楽しみです。

―――コンペの参加を悩んでいる方に一言お願いします!

コンペに出るときは、いろんなことを考えたり練習したりします。結果云々でなく、自信がついたり改善点がわかったりと、チャレンジによって得られることもたくさん。参加するかどうか悩んでいるなら、絶対チャレンジすべきだと思います。

―――NAMIKOさんが行っているオンラインマンツーマンコンペ対策について教えてください。

BONBON BEAUTY STUDIO代表佐々木凡子さんインタビュー

サロンで使っている技術とコンペで使う技術は違うので、いつもの技術のまま参加してしまうとデザイン性などの面で違いが出てしまいます。例えるなら、日常のファッションとパリコレのファッションで、コンペは作品的な要素が加わるのが特徴です。

私は自分なりに研究をするなどたくさん対策して臨んだのですが、自分の経験を踏まえたポイントや対策をお伝えできたらとコンペ対策を始めました。コンペで受賞経験のある私が全力でサポートするので、興味のある方はぜひ!シングルラッシュ、ボリュームラッシュ、コンペ写真など、お悩みに応じた講習内容を選択いただけます。コンペはもちろん、サロンの技術を相乗的にアップさせることにもつながると思っています。

▷NAMIKOさんのオンラインマンツーマンコンペ対策についてはこちら

まだまだ市場拡大の余地はある!得意なボリュームラッシュの魅力も広めたい

BONBON BEAUTY STUDIO代表佐々木凡子さんインタビュー

―――今後のアイ業界はどうなっていくと思いますか?アイデザイナーを目指す方に向けてアドバイスもお願いします。

美容院で髪の毛を切るのは今や当たり前だけど、まつげをサロンで施術していない人はまだたくさんいます。人口の割合的にはまだ増える余地はあり、伸びていく業界だと思います。今後、出張アイデザイナーなどさまざまな形で介護福祉業界にも進出して、幅広い年齢層のお客様にマツエクの魅力を知ってもらえると良いですね。

昔マツエクをやったことがあるお客様は、知識が古いままのことも珍しくありません。以前やったマツエクの印象が悪いと、改めてやってみようという気持ちにはならないと思うので、業界が発展するためには、スタッフはもちろんお客様も含めて、正しい知識を持つ方を増やしていかなければならないと思っています。

今後の業界の発展のため、アイデザイナーを目指す人が増えるとうれしいですね!アイデザイナーはセンスに左右される部分も大きく、短い期間で稼げるようになる可能性がある仕事です。同じ美容師免許でも、美容師は下積みで給与が少ない時間が長い。夢への距離が短いのは、アイデザイナーの魅力だと思います。

シングルマザーの資格取得をサポートする「自立支援給付金事業」に今は美容師が入っているのですが、私が勉強していたときは対象外だったんです。美容師免許取得を目指しやすくなっていると思うので、シングルマザーのセカンドキャリアの選択肢のひとつになればと思います。

―――ありがとうございます!最後に、働くうえで大事にしていることと、今後の展望についても教えてください。

BONBON BEAUTY STUDIO代表佐々木凡子さんインタビュー

母としては、普通の家庭よりも帰る時間が遅くなってしまうため、休みの日には子ども優先で過ごします。上の娘が小さい頃はあまりかまってあげられておらず負い目に感じることもありましたが、中学生になった今「私もアイデザイナーやりたい」と言ってくれており、今後どうなるかはともかく、頑張っている背中は見せられたのかなと思っています。

アイデザイナーとしては、とにかくお客様にこれまでで一番かわいくなって帰ってもらいたいという気持ちで施術しています。ボリュームラッシュの施術も好きなのですが、名前の印象から派手になっちゃうかもと躊躇されるお客様も多くて。もっとボリュームラッシュの良さも伝えていけると良いですね。

今後は、商材開発にも携わるなど、仕事の幅を広げたいと思っています。エクステはたくさん出ているので、施術しやすいツールが作れたら良いなと考え中です。現在進んでいるお話もあるので、チェックしてもらえるとうれしいですね。

まとめ

独立とコンペ参加を機に、活動の場を広げ躍進を続けるNAMIKOさん。ゼロからアイデザイナーを志し着実に階段を上っている姿は、パワフルで魅力的!NAMIKOさんの行う講師業やコンペ対策などの活動は、業界の技術力を底上げさせてくださることと思います。これから審査員や商品開発といった形でもアイ業界の一端を担う存在になるNAMIKOさんの、今後のご活躍が楽しみです!

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