「抜毛癖」のお客様…ついついまつげを抜いてしまう人は治療が必要かも!

この記事をシェアする
サムネイル

マツエクをしている人としていない人とでは、まつげに対しての意識の高さに違いがあるもの。しかし中には、マツエクを付けていても、ついつい癖でまつげを抜いてしまう…という人もいます。「抜き癖のあるお客様だな」という程度にしか考えていない人は、要注意!その抜き癖があるお客様は、もしかしたら治療が必要な人かもしれません。アイリストとして的確なアドバイスができるよう、抜毛癖のお客様がまつげを抜いてしまう理由について、じっくり学んでいきましょう。

抜毛癖って何?

「なんとなく気になってまつげを触っていたら抜けてしまった」というのは、どんな人でも経験のあること。毛周期の関係で、抜けやすくなっているまつげは少し触れただけでも、簡単に抜け落ちてしまうものがあるのは、アイリストなら誰もが知っていることでしょう。今回取り上げる抜毛癖というのは、毛周期とは関係なく、意図的に自まつげを抜いてしまう人のことを指します。“抜毛癖”や“抜毛症”とは、一体どのような状態のことを指すのでしょうか。

まつげを抜いてしまう原因とは

「無意識のうちにまつげを触ってしまい、ついつい抜いてしまう…」というお客様に、出会った経験はありませんか?“自分のまつげを抜いてしまう”というクセには、必ず原因が隠されているものです。

まつげを抜いてしまうと悩んでいるお客様自身が、その原因に気づいていないケースもあります。抜毛癖のあるお客様へ的確なアドバイスをするためにも、まつげを抜いてしまう理由について知っておきましょう。

原因①:目元周辺の皮膚が炎症を起こしている

目元の皮膚は、アイメイクなどの外的刺激を受けやすい場所。他の部分よりも皮膚の厚さが薄いため、とてもデリケートなのです。繊細な場所でありながらも、刺激にさらされる時間が長いため、人によっては炎症を起こしてしまうこともあります。

アイラインやマスカラなどのアイメイクは、専用のリムーバーが用意されているほど、メイク汚れが落としにくいもの。ただでさえデリケートな場所であるにも関わらず、メイクなどの汚れが蓄積されてしまうことで、炎症を起こしてしまう確率も高くなるのです。

目元の皮膚に炎症が起こると、違和感やかゆみなどの症状が現れます。目元の違和感やかゆみが起こることによって、無意識のうちにまつげを触る時間が増加。その行動がエスカレートしてしまうと、まつげを抜くという行動に移ってしまうのです。

原因②:精神的ストレスや遺伝など

抜毛癖のある人の4分の1は、ストレスが原因だと言われています。長年に渡る人間関係の悩みや孤独に対する不安などだけでなく、親しい人を亡くしたときやとてつもない恐怖にさらされたときなど、突発的なストレスも抜毛癖の原因に。抜毛癖がある人の家族には、同じように毛を抜いてしまう癖を持つ人がいるケースも多くみられます。そのため、ストレスはもちろん、遺伝的な要因もあると言われているのが、抜毛癖の特徴です。

まつげだけじゃない!抜毛癖の人はあらゆる部分の毛を抜いてしまう

目元を触る癖を持っている人は意外と多く、無意識のうちにまつげを触っているという人もいることでしょう。

しかし“抜毛癖”というのは、まつげに限った話ではありません。“抜毛癖”というのは、精神的な疾患のひとつ。その名のとおり、自分の毛を抜いてしまうという症状が現れるので、まつげに限らず髪の毛や体毛などを抜き取ってしまう人もいるのです。

抜毛癖の人によって、毛の抜き方や部位はさまざま。毛を抜いているときの気持ちも、人によって変わってきます。

毛を抜いてしまう場所によっては、外出時にも隠せないくらい皮膚があらわになってしまうケースも。そうなると、人に会うこと自体が苦痛になり、外に出ることすらできなくなってしまう場合もあります。

抜毛癖は、まつげに限った話ではなく、その人の根本に原因があるということを頭に入れておきましょう。

エスカレートすると長時間抜き続けてしまう場合も

抜毛癖がエスカレートすると、毛を抜くことに夢中になってしまい、時間を忘れて没頭してしまうというケースも珍しくありません。最初は人目につかないところで数分間だったものが、だんだんと人に多少見られていても衝動を抑えられず、ひたすらに毛を抜き続けてしまう場合も。

精神疾患の中に、“強迫性障害”というものがあります。毛を抜いている姿を見られたくないと思う気持ちや、なんとかして毛を抜く行為を止めたいと考える点では、抜毛癖と強迫性障害は一致しているように見られるのが現状です。しかし、「10回手を洗ったら終了」などと、自分で設けたルールを守ることで行動を止られる強迫性障害に対して、ルールを設けても衝動を止められないのが、抜毛癖の特徴。場所や時間などに限定がないため、押し寄せてくる衝動に身を任せるしか方法がないのです。

ただの癖なのか病気なのかの見分け方は?

抜毛癖”という名称から、まつげを抜いてしまうことがただの癖だと思っている人もいます。口もとを触ったり、髪を触ったりと、人間には誰しも多少の癖があります。しかし、その癖もエスカレートしすぎると、病気を疑ったほうがいい場合も

イライラむしゃくしゃしたときに、まつげや髪の毛などを1、2本抜いてしまったという程度なら、ただの癖と考えて問題ありません。一方、気がついたら10分以上毛を抜き続けていたという場合は、病気を疑うのが賢明と言えます。

 

治療法は?

ストレスが原因の大半を占める、抜毛癖。毛を抜かないようにするために、何か手立てはあるのでしょうか。

精神科や心療内科を受診するのがベスト

心の中にある不安恐怖などのストレスが、抜毛癖を発症させる大きな要因だと考えられています。そのため、毛を抜いてしまうという行動に気づいたら、まずは精神科精神神経科心療内科などを受診するのがベストです。

認知行動療法や薬を使って治療を進めていく

抜毛癖という病名がつけば、症状を改善させるべく治療がスタートします。抜毛癖に対しての治療法は、大きくわけて二つ。ひとつめは、吃音やチックの症状がある人に用いられる認知行動療法というものです。認知行動療法というのは、自分の認知に直接訴えかけて症状を改善していく、心理療法の一種です。“毛を抜きたい!”という衝動にかられたときの気持ちにスポットを当て、その気持ちがどれくらい現実的な部分からかけ離れているのかをいうことを検証していきます。検証の結果をもとに、患者さんの頭と心のバランスがとれるよう、日常生活の中でトレーニングを行なっていくのです。

薬を用いる場合には、抗うつ薬抗不安薬などを使うのが一般的。家族など、周囲に認知してもらって見守ってもらうことも、大切な治療のひとつです。

完治はするのか?

抜毛癖と診断された人は、寛解する場合慢性化する場合の2パターンです。幼児期に発症するケースが多いと言われている抜毛癖ですが、6歳よりも前に発症し治療を開始すると、寛解するケースが多数。反対に、13歳を過ぎてから発症し治療を開始した場合は、慢性化しやすいというデータも報告されています。(参考サイト:ハートクリニック大船

年齢に関わらず、まずは早めに病院を受診するのがベターです。

まとめ

抜毛癖は、心のバランスが崩れることによって、症状が悪化するもの。場合によっては人前に出られなくなってしまうようなケースもあるため、安易に見過ごしてはいけない癖なのです。まつげに触れる職業であるアイリストとして、正しい知識を身につけておきましょう。190204Eue

この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事

この記事をシェアする