【対処法の画像解説あり】「掴み癖」に注意!装着時、利き手側が内向きになってしまうのは何故?

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美しく仕上がったマツエクの前提条件は、左右対称になっていること。ただ、アイリストの中には「どちらか片方の目だけが内向きになってしまった」「左右の目に不自然な毛流れができてしまいやすい」と悩む人もいます。今回はこのような悩みを持つBeauté読者の方からのご相談にお応えし、装着時の「掴み癖」についてその原因と対策を解説していきましょう。

読者様からの質問!

今回、Beauté読者のアイリストさんからこちらのご質問をいただきました。

「いつも右目のマツエクが内向きになりやすく悩んでいます。利き手が右手だからでしょうか?原因が知りたいです。」


「右目が内向きになる」というのは、厳密にいうと「マツエクの毛先が左目は外側に、右目は内側に向く」ということのようです。

つまり、こちらの写真のように、アイリストが施術中にお客様の顔をおでこ側から見たときに、両目とも右から左に毛流れができてしまっているということですね。みなさんのなかにも、同じような経験をしたことがあるという人もいるのではないでしょうか?

今回のケースのように不自然な毛流れができた状態というのは、美しい仕上がりとはいえないでしょう。マツエクの毛先の向きについて理想的な状態というのは、こちらのような状態。

目尻や目頭が不自然に内側や外側に流れることなく、毛先を結んだアウトラインが美しい放物線を描くようにまっすぐ伸びています。

ただ、毛先が外側に向くことについては、あまり気にならないというお客様が多いです。マツエクデザインの中には、たれ目風やセクシーな印象に見せるためにあえて目尻だけを長くしたデザインにすることもありますよね。外側に流れた状態というのは一見、目尻だけ長いデザインのように見えるため目立ちにくいのです。

一方、毛先が内側に向いてしまうとどのような影響があるでしょうか?

具体的には、

  • 見た目に違和感が生まれやすい
  • 左右の目幅が違って見えやすい
  • 気になって触る回数が増え、マツエクがとれやすくなる

といったことが増える可能性が高いです。そもそもマツエクというのは左右対称であることが美しく見せるための大前提。もしも、毎回毛先が内側に向いてしまうようであれば、早急に改善が必要です。
まずは、原因について探ってみましょう。

原因とは?

マツエクに不自然な毛流れができてしまう原因としては、お客様自身の自まつげの癖も十分考えられます。しかし、今回は読者の方からのリクエストにお応えし、アイリスト側の原因について追及していきましょう。

両目の毛先が同じ方向に流れるときは、ツイザーでエクステを掴んだときの向きをまず疑ってみるということが必要。毛を掴んだ時点で向きがまっすぐになっていなければ、装着した際にも毛先が揃うはずはありません。毛先の向きが揃わないアイリストはエクステの掴み方、いわゆる「掴み癖」が原因となっていることが多いです。一般的には、右利きだと右側に流れやすく、左利きだと左側に流れやすいようですが、それも一概にはいえません。

ただ、掴み癖はしっかりと対策すれば、必ず改善されていくもの。直らないものではありません。もし自分のエクステの掴み方が間違っていると感じつつも、どう改善すればいいのかが分からないという人は、

  • 正しい毛先の向きが理解できていない
  • 正しい向きは理解できているけれど、装着の際に意識できていない

という状態にある可能性が高いです。まずは先ほど写真を例に挙げながらお伝えした「正しい毛先の向き」と自分の普段の毛先の向きを見比べてみましょう。どちらの方向に毛先が向くことが多いのか、どのくらい向きが曲がっているのかをしっかりと理解することが大切です。

対策とは?

自分の毛先の向きについて改善点が分かったら、次にご紹介する対策方法を実践してみましょう。どれも日々の施術にすぐに取り入れることのできる簡単な方法ばかりです。ぜひ試してみてください。

エクステの向きをコントロールしやすいツイザーに変えてみる

エクステの向きがコントロールしにくいときは、かみ合わせが太いツイザーがおすすめ。先端が細いものは上級者向けのため、新人のうちは扱いづらい場合が多いです。アイリストの中には先端がカーブしているものが正確に掴みやすいという意見も。ただ、人によって使いやすいツイザーはさまざまのため、しっかりとエクステを掴めるかどうかを確認しながら自分に合ったものを探してみるといいでしょう。

ツイザーを持つ力加減を調節してみる

ツイザーを持つ手に力が入りすぎていないでしょうか。自分ではそのつもりではなくても、施術に集中しすぎるがあまり、実は無駄な力が入っていたというアイリストは多いのです。当然ながら、力が入りすぎた状態だと細やかなコントロールはききません。マツエクというのは繊細な技術。ちょっとした力加減が大きく影響します。もし、緊張から力が入りすぎてしまうという人は、ぜひこちらの記事も読んでみてくださいね。

エクステの掴む向きをあらかじめ倒してみる

どうしても掴み癖が治らないというアイリストは、あえて向きを反対側に倒した状態で掴むようにするとまっすぐ装着できることもあります。

①まずは掴んだときの向きをチェック!

シートについている状態のエクステは、毛先がまっすぐな状態です。

しかし、ツイザーで掴むと…

毛先が左側に向いてしまっています。このまま目元に持っていくと、向きが左側に倒れたまま装着することに。これが毛流れの原因となっている可能性が高いです。

②掴む位置を調整してみましょう

左側に倒れる癖がある場合には、その反対側(右側)に倒すようにして掴みます。このようにすると、ちょうどまっすぐの向きでエクステが整うことが多いようです。ただし、工程が一つ増えることでいつもよりも施術に時間がかかってしまうかもしれません。掴み癖というのは意識し続ければ自然と治っていくもの。この方法は、どちらかといえばエクステの向きをコントロールするスキルがまだ身についていない新人アイリスト向けかもしれません。さまざまな改善策のひとつとして、ぜひ試してみてください。

基本に立ち返って…姿勢や手の位置をチェック!

ツイザーを持つ手に必要以上に力が入ってしまうときは、基本の姿勢を見直すことも大切。肩や腕の力を抜いて、自然に手を下した状態で施術ができているか改めてチェックしてみましょう。椅子やベッドの高さ、座る位置、姿勢を見直すことでツイザーワークがスムーズになることもあります。こちらの記事でも正しい姿勢について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

今回ご紹介した方法は、アイリストの掴み癖を改善するための方法。ただ、今回は触れなかったもののお客様の自まつげの癖についても考えなくてはなりません。そのため、最も必要となるのは、自まつげの向きを見ながら毛先の向きを調整しつつ、装着できる技術。しっかりと毛先の向きを意識しながら装着していくことで磨かれるスキルです。こちらの記事では、「向きを揃えるための練習方法」もご紹介しています。ぜひ読んでみてください。

まとめ

アイリストにとって向きを揃えるというのは、基本中の基本。ただ、ベテランであっても完璧に揃えられる人は意外と多くありません。つまり、向きが揃うか揃わないかというのは、経験年数ではなく普段の施術に対する意識の高さが影響するということ。今回、テーマとして取り上げた掴み癖も、自分で改善点に気づけるかどうかが重要なのです。まずは、自分のマツエクの仕上がりを見て、向きがしっかりと揃っているかどうか厳しいチェックをしてみることがスキルアップの第一歩。そして、どんなお客様の自まつげの癖にも対応できるハイレベルなアイリストに近づくための大切なステップとなるでしょう。

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