就職・転職活動中のアイリスト・人事担当者も必見!「マツエクサロンの採用基準」とは?

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就職・転職活動中のアイリストが今一番気になるのは、マツエクサロンの採用基準なのではないでしょうか。やる気、経験値、履歴書の内容と、たくさんある基準の中、何を見て採用を決めているのでしょう。サロンの質に大きな影響を与えるアイリスト。マツエクサロンの人材採用について、サロン目線と採用希望のアイリスト目線の両方から確認していきましょう。

応募~採用までの流れは?

応募から採用までの流れはどのようになっているのでしょうか。さっそく確認していきましょう。

あるサロンの応募から採用までの流れを見てみよう

それぞれのサロンによって応募から採用までの流れは異なります。一例としてあるサロンの流れを確認していきましょう。

応募

履歴書での書類選考

1次面接(マネージャーや店長が対応)

体験入店

2次面接(代表が対応)

採用決定

以上がよくある採用までの流れです。

体験入店では1日サロンで実際に働き、ドリンク出しやお出迎えといった接客やアイドルタイムの動き方など、そのサロンの実際の1日の流れや雰囲気を体験することになります。未経験者の場合、体験入店でマツエクの施術体験をしてもらい、施術される側としての雰囲気や流れをつかむこともできるようです。アイリスト経験者の場合、体験入店と同時に技術チェックを行います。必ずしもそのサロンの求める技術水準に達していなければならないわけではありません。前のサロンでの施術のクセの有無、実際に働くことになった場合どのくらい研修の期間が必要かといった点をチェックされることとなるようです。

面接でチェックされているのはどんなこと?

このサロンでの面接の質問にフォーマットはありません。ほとんどのサロンが重視しているのは人柄や対人能力です。マツエクサロンは接客業。質問の内容よりもハキハキとした受け答えができているかどうか、笑顔であいさつできているかどうかなど、接客業に向いているか否かという部分を重点的にチェックされているようです。もちろん、サロンの雰囲気に合う人柄かどうかというところもポイントになります。

体験入店を取り入れているその理由は?

体験入店を実施するメリットはサロンと採用希望のアイリスト双方にあります。

サロンのメリット

教えてもらう際の態度や接客の様子をチェックできる

サロンの雰囲気に合うかどうかチェックできる

マツエク施術以外の細かい仕事を知ってもらえる

採用希望のアイリストのメリット

働く前に1日の仕事の流れを把握できる

サロンの施設見学ができる

サロンの雰囲気が合うかどうか見極めることができる

一緒に働くアイリストを前もって知ることができる

実際に働き始めてからのイメージの違いが起こりにくい

サロン、アイリストとも、お互いを見極める機会となるのが体験入店の大きなメリットです。
サロンのメリットとして大きいのが、教わる姿勢を確認できること。まだ知識のない初心者ならなおさら、教わる際の前向きな姿勢が重要になってくるはずです。採用するとサロン側には育成する義務が生じます。育てやすいか、また育ててもらおうという意思が見えるかどうかは、採用決定の重要なポイントとなるはずです。
また、アイリストとしても働く環境の良し悪しは最も気になるところでしょう。サロンで働く先輩アイリストや来店するお客様の客層、接客の流れなどを確認しておくことで、働く自分をイメージしやすくなるかもしれません。体験入店した結果、自分に合っていないと感じたらその時点でアイリスト希望者の方から辞退することもできます。

サロンごとで大切にしているポイントは?

ひと口にマツエクサロンと言っても、求める人材はそれぞれ異なるもの。それぞれのポイントについて確認していきましょう。

チェーン展開しているサロン

複数店舗を経営しているサロンの場合、人材育成の研修やカルキュラムがしっかりしている傾向にあるでしょう。サロンの技術統一を目標としているところも多く、施術のクセのついていない未経験者の採用にも重きを置いている可能性もあります。アイリストとしての基本的な技術をしっかりと習得できるのではないでしょうか。

即戦力が欲しいサロン

アイリストを一から育てる余裕がない小さいサロンでは、即戦力のある経験者を求めるケースも多いようです。未経験者の採用はせず、経験者のみ募集しているサロンもあります。短い研修期間で即戦力として働く必要があるため、ある程度技術に自信のあるアイリスト経験者でないと採用されるのは難しいかもしれません。

回転率重視のサロン

回転重視のサロンの場合、施術にかける時間がタイトに設定されていることもあるでしょう。施術の質はもちろんですが、施術スピードの早さを特に重視するかもしれません。技術チェックと同時に施術スピードのチェックがあることもあるでしょう。始めは要求されるスピードに慣れるのに尽力しなければならないかもしれません。

管理職や指導力を求めているサロン

空いているポストの補充としてアイリストを募集するという目的だけでなく、近い将来管理職候補として一緒にサロンの経営に関わるアイリストを募集することもあるでしょう。指導者や店長などの役職経験者、もしくはその志向性がある人が優遇されることとなります。

欲しいのは「サロンコンセプトに応じた人材」

どんなアイリストを雇いたいかは、サロンのコンセプトによっても異なるはずです。まずは、サロンコンセプトの再確認とサロンに合う人材をイメージしてみることから始めましょう。

例えば、目標を持ってアイリストという仕事に臨める人が欲しい!というのがサロンの希望なら、面接の際にアイリストとしての目標や将来のイメージなどをきちんと確認しておくのがいいでしょう。その目標はこのサロンで叶えられる目標なのかを確認することもできる上、目標のために一緒に努力していくこともできるでしょう。

サロン側の希望はあらかじめ採用情報に記載しておこう

どんな人材を雇いたいかという希望を、あらかじめ採用情報に記載しておきましょう。人材の確保はサロンの質に直結する大きなポイントになります。即戦力が欲しい、目標を持って仕事に取り組める人募集など、サロンコンセプトに合う人材の希望を簡潔なフレーズに盛り込んでおきましょう。
サロンが求めるアイリストの条件にぴったり沿うような人材に出会うのは意外と難しいもの。だからこそ、どんな人材が必要なのかを明文化することはとても重要といえます。利用する求人サイトや採用したい人材の条件、採用の流れなど、いま一度見直してみることも、人材確保のポイントになるのではないでしょうか。

こちらの要望もしっかりと伝えよう!

雇う側のサロンはもちろん、採用希望のアイリストも、要望をきちんと伝えることが大切なポイントとなります。

働く理由や希望の働き方は人それぞれ

働く理由や希望の働き方は人それぞれ異なるはずです。

とにかくお金を稼ぎたい
仕事とプライベートどちらも充実させる働き方をしたい
アイリストとして独立するための足掛かりにしたい
子育てと両立してプライベートの時間もしっかり確保したい
というように、各々の理想や目的があるのではないでしょうか。

転職で年収アップを望むなら希望年収、子育てと両立してプライベートの時間もしっかり確保したいなら希望の働き方など、要望を面接の段階で明確に伝えておきましょう。このサロンで叶えられる希望なのかどうか、採用担当者が判断してくれるはずです。

福利厚生も確認しておこう

若い女性が多いアイリストは、福利厚生の気になるところでしょう。福利厚生とは、給料以外に享受できる報酬を指します。

勤務形態(シフト制、週休2日制など)
有給休暇などの休暇制度について
社会保険なのか国民健康保険なのか
給与以外の支給(交通費・時間外手当など)
育児休業や時短勤務の有無や取得率
試用期間の有無やその期間の給与形態
といった項目をきちんと確認し、納得できるサロンで働くのがおすすめです。結婚や出産を経て長く働けるサロンで働きたいなら、ライフステージが変化した際に対応できるサロンなのか否かという点も確認しておくのがいいでしょう。

超重要!社会保険の有無を確認

社会保険に加入していないということは、将来受給できる年金にも影響を及ぼします。また、何らかの理由で働き続けることができなくなったときのことを考えてみましょう。社会保険に加入しているなら傷病手当金を最大1年6カ月の期間給料の2/3の金額、その後もまだ働けない場合は障害基礎年金と障害厚生年金を合わせた金額が受け取れることになります。しかし、社会保険に加入していない場合、受け取れるのは障害基礎年金のみです。万が一のことを考えて自分で保険に加入しておく必要があるかもしれません。

採用されることを目的とせず、働き続けられるサロンを見つけよう 

転職や就職の際にありがちなのが、採用されることが目的となってしまうことです。もちろん採用されなければそれまでなのですが、採用されるために自分の思いをきちんと伝えなかった場合、実際に働き始めてからモチベーションを保ち続けることが出来ないこともあるでしょう。大切なのは採用されたいがための受け答えではなく、要望をきちんと伝えることです。それがアイリスト自身にとってもサロンにとっても有意義な採用の基準となるのではないでしょうか。

まとめ

アイリストの質はサロンの質に直結する重要なポイントになります。一方で、採用活動においては双方の求める条件のすり合わせが出来るかどうかが鍵となるでしょう。採用後のギャップが大きく、短い期間での離職につながることが、双方にとって一番避けたいこと。サロン側はコンセプトを明確にし、どんな人材が必要なのかをしっかりと提示し見極める必要があります。また、採用希望のアイリスト側は、自分の希望の働き方を明確にし、要望をきちんと伝えることが大切でしょう。
仕事は人生の中でも重要な部分を占めるポイントのはず。採用されることが目的なのではなく、もっと先のことまで見据えておくことがより充実した アイリスト人生につながるのではないでしょうか。

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