【連載】マツエクの基礎をおさらい|その➀似合わせデザインを意識したカウンセリング術
人気が再燃し、さらにはさまざまな技術やデザインも続々と登場しているマツエク。個々のお客様にぴったりなデザインを提供するには、基礎知識や技術をしっかりと身につけておくことが重要です。本連載では、マツエクの基礎を隅々までおさらい。第1弾となる今回は、お客様の魅力を引き出す「似合わせデザインを意識したカウンセリング術」を詳しく解説していきます。
そもそも“似合わせデザイン”とは?

早速「似合わせデザイン」とはどのようなデザインを指すのか、また、その重要性について解説しましょう。
似合わせデザインって?
お客様の顔立ちや好みは十人十色。そのため、提案すべきデザインはそれぞれ異なります。お客様のなりたいイメージや好みなどの希望に寄り添うことはもちろん、目や眉といったパーツのバランス、骨格までを考慮し、その方の魅力をより引き立てるデザインを「似合わせデザイン」といいます。お客様の数だけ正解があり、マニュアル通りにはいかないからこそ、プロとしての腕の見せどころになのです。
似合わせデザインの重要性
似合わせデザインは、マツエクがお客様の顔立ちになじみ、その方がもつ本来の美しさを引き出せる点が大きなメリット。違和感や不自然さはなく、顔全体が洗練された印象に仕上がります。
似合わせデザインを意識せずに施術をすると、違和感や不自然さが出る可能性があり、かえってお客様のコンプレックスを強調してしまうリスクもあるため要注意です。
例えば、つり目の方に対して目尻のカールを強くすると、余計につり目がきつく見えてしまうことも。また、もともとまつげが上向きに生えている方にJカールのエクステをつけると、ばらつきが生じて美しく仕上がりません。パーツごとの特徴を見極めて正しく似合わせることは、お客様がもつ顔立ちや特徴とのミスマッチを防ぎ、悩みをカバーしてより理想的な姿へと近づくためにも欠かせない要素です。
“似合わせデザイン”を引き出すカウンセリング術

ここからは、似合わせデザインを提案するため、詳しいカウンセリングの進め方を詳しくチェックしていきます。
カウンセリングで聞くべき項目
カウンセリングでは、施術の安全性に関わる情報から、デザインに反映したいお客様のライフスタイルまで、さまざまな視点から話を聞くことが大切です。主に、以下の内容をお客様にヒアリングしましょう。
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聞くべき内容 |
目的と詳細 |
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マツエク施術の履歴・施術ペース |
過去の施術経験やモチの良さ、通うペースの把握 |
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アレルギーや肌トラブルの有無 |
トラブル防止のため |
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まつげの「毛周期」について |
毛周期によってマツエクが抜ける可能性を事前に伝える |
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マツエクをつける目的 |
日常使いか、直近に控えたイベントのためか |
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悩みやコンプレックス |
一重、つり目、左右差、生え癖など |
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普段のメイク・ファッション・ライフスタイル |
アイラインの引き方、職場の規則、好みの系統など |
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具体的なデザインの希望 |
長さ、太さ、カール、本数 |
マツエクの施術や過去の施術歴、通っているペースなどを聞くことで、自まつげのダメージ具合の参考になります。また、施術後のトラブルを防止するため、アレルギーや過去の施術による肌トラブルの有無の確認も欠かせません。今まで問題なく施術できていた方でも、体調や環境の変化によってグルーアレルギーを突然発症する可能性があることも、必ず事前に伝えておきたいポイントです。あわせて、乾燥のしやすさや日焼けの有無など、現在の肌状態についても確認しましょう。
さらに丁寧な施術を目指すなら、毛周期についての説明も行い、毛が抜ける周期に合わせてエクステが取れてしまう可能性があることを前もって伝えておくと、後々の誤解やクレームを防げます。
こうした安全面・衛生面の確認をしっかり行ったうえで、マツエクを装着する目的や、目元の悩み、普段のメイク・ファッション、具体的なデザインの希望などを深掘りしていきましょう。普段アイラインを長く引く方には目尻のエクステを長めにする、アイシャドウで目の中央を濃く塗る方には中央のエクステを長めにするなど、いつものメイクに寄せたデザインを提案すると、お客様に喜ばれやすくなります。
まずは基本のチェックリストとしてこれらの項目を覚えておくと、カウンセリングをスムーズに進められるでしょう。
カウンセリングの進め方
続いては、カウンセリングの進め方をチェックしていきます。
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手順 |
目的 |
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1.ウェルカムな雰囲気づくり |
さりげない会話から始めてお客様にリラックスしてもらう |
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2.聞くべき項目のヒアリング |
マツエクの施術を納得して受けてもらうため |
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3.具体的なデザイン提案 |
どのようなデザインに仕上げるか、お客様の希望を聞いたうえで決定する |
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4.デザインの最終確認 |
お客様とのミスマッチを防ぐための最終確認 |
お客様の中には、「初めての場所」や「慣れない施術」に緊張されている方もいます。そのため、まずは「今日は暑いですね」「今週末は何かご予定があるんですか?」といった何気ない会話から始め、ウェルカムな雰囲気を作ることが大切です。ときには、こうした日常会話の中に、「似合わせデザイン」の重要なヒントが隠されていることもあります。
場が和んだら、先ほど紹介した必須項目を丁寧にヒアリングし、具体的なデザイン提案へと移りましょう。このとき、仕上がりのミスマッチを防ぐための工夫として、あらかじめ本数やカラー違いのアイラッシュシミュレーターを用意し、実際にお顔に合わせて選んでもらうのもおすすめです。他にも、ツイザーでエクステを挟んで直接目元に当てながら、「Jカールの9ミリだと、これくらいの見え方になりますよ」と、視覚的にイメージしやすい見せ方を取り入れるのも良いでしょう。
カウンセリング時の注意点
マツエクの施術では確認事項が多いため、ついアイデザイナーばかりが話し、カウンセリングが一方的になってしまいがちです。説明ばかりが続くと、お客様は「自分の要望を聞いてくれない」「相談しにくい」と不安を感じてしまうことがあるため注意しましょう。
特に、初めてマツエクをする方や新規の方には丁寧な確認が不可欠。ただマニュアルを読み上げるのではなく、適度に相槌を打ったり質問を挟んだりして、「お客様の言葉に耳を傾ける姿勢」を意識することが大切です。
一方で、すでに知識があるリピーターに対しては、臨機応変に説明を省略するのもひとつの方法。前回のモチやデザインの変更点、肌状態の確認といった重要なポイントだけ先に伝えて、残りは施術しながら話すなど、全体の時間が長くなりすぎないよう工夫しましょう。
似合わせデザインを意識したカウンセリング術に関するQ&A

最後に、似合わせデザインのカウンセリングを格上げするべく、よくあるQ&Aをご紹介します。
Q1:「おまかせで」といわれた場合、どこからアプローチすれば良いですか?
まずは、ビューラーをするかどうかやアイラインの長さといった普段のメイクを聞き、可能ならメイク時の写真を見せてもらいましょう。一番の近道はお客様の日常のメイクに寄せることです。
長さや色で迷っている場合は、アイラッシュシミュレーターやツイザーを使ってエクステを目元に当てるなどして、実物を見せてデザイン決めしてみてください。
Q2:お客様の要望が、自まつげの状態に合わないときはどうすべきですか?
ただ「できません」と断るのではなく、お客様の理想に近づけるための代替案を提案しましょう。例えば、自まつげが短いお客様が「長めのCCカールをたくさんつけたい」と希望している場合、その通りにつけると自まつげが傷んだり、早く抜けたりする原因になります。
この場合「長さやカール感は残しつつ、ボリュームラッシュのような細くて軽いエクステを選んで負担を減らす」といった提案がおすすめです。これにより、お客様が求めているイメージを壊さずに、自まつげの健康を守れます。プロとしてリスクを丁寧に伝えたうえで、仕上がりの満足度をダウンさせない提案を意識してみてください。
Q3:カウンセリングに時間をかけすぎて、施術時間が足りません。時短のコツはありますか?
カウンセリングシートなどを活用して、あらかじめ聞くべき項目や流れを整理しておくことがおすすめです。
そのうえで、お客様がデザインに迷っている場合にはすべてを施術前に決めようとせず、「まずは目尻にJカールをつけてみるので、見ながら一緒に決めましょう」などと、施術しながら詰めていってみてください。「今日は少なめの100本(または短め)から始めて、次回調整しましょう」と段階的な提案をするのも良いでしょう。また、サロンで人気の王道デザインを提案するのもひとつの方法です。
まとめ
マツエクのカウンセリングは、単にお客様に似合うデザインを決めるだけでなく、お客様の不安を解消して信頼関係を築くための大切な時間です。似合わせデザインの提案がしっかりできるよう、普段のメイクやファッションといった項目を聞いて、デザインに落とし込みましょう。またQ&Aを参考にさまざまなシーンを想定し、あらゆる場面できちんと答えられるよう準備しておくことも大切です。ぜひ明日からのサロンワークで、できることから取り入れてみてください。
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