【連載】アイブロウ技術の基礎|その⑤基本のデザインとバリエーション
これまで本連載では、アイブロウ技術の基礎として、眉毛の黄金比・骨格との関係性から仕上げのポイントまで徹底解説してきました。最終回となる第5回は、アイブロウの軸となる「基本のデザイン」と、お客様それぞれの顔立ちに調和させる「似合わせのアレンジバリエーション」。これまでの連載内容と合わせてマスターし、明日からのサロンワークで自信を持って提案できるアイデザイナーを目指しましょう。
基本のアイブロウデザインは4つ

まずは、アイブロウの基本的なデザインを4つご紹介します。
- ストレート眉
- 平行眉
- アーチ眉
- セミアーチ眉
ストレート眉
眉毛のアウトラインが直線的で、眉頭~眉山にかけてなだらかな傾斜(角度)があるデザインです。全体的にシャープなラインで、キリッとした凛々しさや、大人っぽいクールさを感じられるデザインに仕上がります。
すっきりとした印象もあるため、丸顔の方におすすめです。また、眉毛に視線を集めることでエラ張りの印象を軽減できることも。さらに、自眉毛の形を活かしやすいことから、メンズアイブロウにも活用しやすいデザインです。
平行眉
眉毛のアウトラインが上下ともに平行で、眉山を含めて全体的に角度がほとんどついていないデザインです。韓国風メイクにもよく用いられます。幅広い雰囲気のメイクに合わせやすく、柔らかい印象を希望する方にぴったり。また、長さを出すことで横幅を強調し、顔を短く見せられることから、面長の方にも喜ばれやすいデザインです。
アーチ眉
眉毛全体がまるで弓のようにゆるやかなカーブを描く、丸みを帯びたデザインです。眉山にはっきりとした角度をつけず、自然な丸みを意識して立体的に仕上げます。優しく上品な印象を与え、カーブがゆるやかであればフェミニンに、カーブを強くすればよりエレガントな雰囲気がアップします。顔全体のパーツが丸みを帯びている方や、丸顔の方によく馴染むデザインです。
セミアーチ眉
眉頭~眉山までは直線的で、眉山~眉尻にかけてナチュラルな丸みをつけたデザインです。平行眉のスタイリッシュさとアーチ眉の柔らかさをミックスした形状で、ほど良く優しげで大人可愛い印象に仕上がります。眉尻のゆるやかな曲線が顔のシャープさや角張りを和らげるため、あご先がシャープな逆三角形の方や、エラ張りをカバーしたいベース型の方にぴったりなデザインです。
▼基本デザインの詳しい画像はこちら
基本のデザインをどうアレンジする?

昨今のアイブロウトレンドは、“似合わせデザイン”。つまり、お客様の骨格や悩み、好みなどに合わせて柔軟にアレンジすることが重要ポイントです。では、どのようにアレンジをすれば良いのか、詳しい方法をチェックしていきましょう。
- 太さと長さのコントロール
- 眉毛の位置(高さ)の微調整
- ミックスデザインの提案
- アイブロウリフトによる立体感の演出
- 産毛の残し方
太さと長さのコントロール
アレンジ方法としてまず覚えておきたい項目が、眉毛の太さと長さをコントロールすること。太くすればより印象的でメリハリの効いた雰囲気に、細ければすっきりとシャープな雰囲気に調整できます。また、長さを短めにすればフレッシュでアクティブ、長めにすれば上品さやエレガントさが際立つデザインに仕上げることが可能です。
お客様の好みやなりたいイメージを丁寧にヒアリングし、太さや長さをミリ単位で微調整して、理想のデザインへ近づけましょう。
眉毛の位置(高さ)の微調整
ワックス脱毛をする際に、眉毛の上部分と下部分のどちらを重点的に抜き取るかによって、印象をコントロールできます。
具体的には、眉毛の上部分を重点的にワックスで抜き取り、目との距離が近づいたように見せることで、目力がアップ。彫りの深いクールな雰囲気や外国人風デザインを希望する方に提案したいアレンジです。反対に、眉毛の下部分にアプローチして目との距離を離すことで、顔全体がパッと明るくなり、優しくナチュラルな雰囲気に仕上がります。
ただし、元の眉毛の位置から無理に離しすぎると、骨格や筋肉の動きとズレて不自然になってしまうため、自眉毛の生え方のバランスをしっかり見極めて位置を調整することが大切です。
ミックスデザインの提案
4パターンある基本のデザインを部分的にミックスすることで、お客様ひとりひとりに寄り添った、よりオリジナリティのあるデザインに仕上げることができます。
例えば、「全体的に平行眉にしたいけれど、自眉毛の筋肉のツリ上がりが強い」というお客様には、眉下のアウトラインを平行にしつつ、眉上は角を取ったアーチ型に仕上げることで、柔らかい平行眉が叶います。
また、「ストレートよりは柔らかい印象が良いけれど、甘すぎるのは好みではない」といった場合には、眉頭~眉山まではストレート眉、眉山に柔らかいカーブをつけつつ、やや平行寄りの形状で眉尻まで仕上げるといったミックスデザインもおすすめです。
アーチをかける範囲や眉山の角度をミリ単位で組み合わせることで、デザインのバリエーションは広がります。お客様の自眉毛の状態や骨格を見極め、最適な掛け合わせを提案しましょう。
アイブロウリフトによる立体感
アイブロウリフトは、眉毛の生え癖を矯正し、自由自在な毛流れを作る施術です。毛のばらつきを抑えて密度を均一に整えるだけでなく、毛先を上向きに立ち上げることで、海外セレブのような立体感のあるあか抜けた印象を演出できます。
眉毛が薄く細い方や、生え癖が強く基本のデザインに当てはめにくい方への「似合わせアレンジ」にぴったりなアプローチです。
産毛の残し方
ワックス脱毛による周囲の産毛の残し方も、アレンジの一部です。
眉毛の周囲や、特に眉尻の下部分に生えた産毛をあえて少しだけ残すことで、作り込みすぎていないニュアンスデザインに仕上がります。反対に、産毛をすべてきれいに取り除けば、眉毛のアウトラインがくっきりと浮かび上がり、凛とした印象的な顔立ちを演出することが可能です。
アイブロウデザインのアレンジに関するよくあるQ&A

最後に、アイブロウデザインのアレンジに関するQ&Aをご紹介します。
骨格に似合わないデザインを希望するお客様にはどう対応すれば良いですか?
完全否定するのではなく、ミックスデザインを活用した「歩み寄りの提案」をしてみてください。例えば、ストレート眉を希望された場合「下のアウトラインに直線を残しつつ、上のラインに少し丸みを持たせることで骨格に馴染みやすくなりますよ」などと、希望のニュアンスを残した似合わせデザインを提案してみましょう。
また、一度の施術で今までのデザインからガラリと変えると、仕上がりのギャップに繋がりかねません。「回数を重ねるごとに徐々に希望の形へ近づけていく」という中長期的な提案もひとつの方法です。
どうしても仕上がりイメージが湧かずに迷っている場合は、まずはアイブロウペンシルで一度デザインを顔に描き、鏡でチェックしてもらうとお互いのゴールを共有できてスムーズです。
眉毛が薄い・生えてこない箇所があるお客様のデザインバリエーションを広げることは可能ですか?
メイクによってデザインのバリエーションは広げられます。不要な毛をワックス脱毛で取り除き「メイクしやすいよう整えること」を意識してみてください。眉山や眉尻の目印となる毛をお伝えすると、お客様も自宅での再現がしやすくなります。
また、輪郭をくっきりさせたい、メリハリのある印象にしたいというお客様には、コンシーラーで眉毛の枠線を引き立たせるメイク方法を提案するのもおすすめです。
アーチ眉がどうしても古い印象になってしまうのですが、今っぽく仕上げるコツは?
今っぽいアーチ眉に仕上げるには、角度・太さ・毛流れのアップデートが鍵です。まず、眉山の高低差は1〜2mm程度に抑え、ゆるやかなカーブを意識します。また、眉頭を細くしすぎないことにも注意しましょう。仕上げにアイブロウマスカラやコーティング剤で毛先を上向きに立ち上げ、今っぽさをアップさせる方法もあります。
まとめ
アイブロウのデザインは、基本の4つの形をベースにしながら、長さや太さの微調整、ミックスデザイン、さらにはアイブロウリフトや産毛の残し方といった一工夫を加えることで、バリエーションがグッと広がります。これまで学んできた骨格や筋肉との関係性をベースに、目の前のお客様の状態を見極め、ご希望に寄り添った似合わせデザインを提案していきましょう。
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