マツエクのばらつきを直すには?原因や対策を知ってお客様の満足度を高めよう

マツエクにばらつきが生じると、お客様の満足度は一気に下がってしまうもの。施術から数日で「せっかくのマツエクがバラバラ…」とお客様が思うようであれば、リピーターの確保にも影響が出てしまいます。そこで今回は、マツエクのばらつきの原因と対策を解説。アイデザイナーとしてできることをしっかり把握し、お客様の満足度アップを図りましょう。
エクステの向きがバラバラになるデメリットとは
まずは、エクステの向きがバラバラになるデメリットを考えてみましょう。
お客様の満足度が低下する
せっかく理想のマツエクデザインに仕上がっても、すぐにばらつきが目立つようであればお客様はがっかりするもの。仕上がりの状態がお客様の理想に近いほど、マツエクのばらつきが生じたときの満足感の落差は大きくなるでしょう。
また、満足度の低下はリピーターを逃す原因になります。お客様が同じサロンへ足を運ぶかどうかを決める要素は、仕上がりのクオリティだけではありません。「すぐにばらつくなら他のサロンへ移ったほうが良いかも…」とお客様が思わないように、リピーターへとつなげるための対策を考えることが大切です。
エクステの向きが目のトラブルにつながる場合も
エクステの向きがバラバラになると、見た目の問題だけでなく目のトラブルの原因にもなります。具体的なトラブル例を見てみましょう。
- エクステの毛先が当たって角膜が傷付く
- エクステの毛先についた雑菌が目に入り結膜炎になる
アイデザイナーは施術後のチェックを徹底し、エクステの向きがきれいな扇形になっているか確認する必要があります。また、日常生活の中で万が一目に違和感やトラブルが発生した場合は、すぐサロンに相談するようお客様に伝えてくださいね。
エクステの向きがバラバラになる2つのパターン
マツエクが横に倒れるなど、向きがバラバラになる原因は、大きく分けて以下2つのパターンです。
- アイデザイナーの技術不足
- ケア方法のアドバイス不足
順番に見ていきましょう。
【パターン1】アイデザイナーの技術不足
マツエクのばらつきが生じる原因として、以下のような“アイデザイナーの技術不足”が挙げられます。
- グルーの付け方が甘い
- 自まつげの見極め不足やエクステの選定ミス
アイデザイナー側に原因がある場合は、技術面を見直す必要があります。マツエクのばらつきが生じる原因を探り、技術向上に努めましょう。続いて、それぞれの原因を掘り下げていきます。
原因その1│グルーの付け方が甘い
マツエクのばらつきが生じる1つ目の原因は、グルーの付け方が甘いことです。グルーの量が多すぎたり少なすぎたりすると、エクステが自まつげにフィットせず接着強度が弱くなります。接着強度が弱いエクステはグラグラと不安定な状態になるため、毛先の向きが乱れてしまうもの。適量のグルーを取って自まつげにぴったり沿わせられるよう、練習を重ねましょう。
▼グルーの適量については、こちらの記事をチェック
原因その2│自まつげの見極め不足やエクステの選定ミス
マツエクのばらつきが生じる2つ目の原因は、自まつげの見極め不足です。まつげは、“生える・成長する・抜ける”を3週間~4ヶ月の短いサイクルで繰り返しています。産毛や成長途中の短いまつげにエクステを装着すると、エクステの重みに耐えられず抜けたり倒れたりしてしまいます。また、伸びている途中のまつげに装着されたエクステは、成長とともに方向が変わる場合も。エクステを装着する際は、自まつげの状態をしっかりと見極め、成長後期~退行期のまつげへの装着を心掛けましょう。
ただし、お客様の中には産毛や成長途中のまつげへのエクステ装着を希望する方もいます。その場合はリスクをしっかり説明して、なるべく負担の少ないエクステ選びを心掛けてくださいね。
▼まつげの毛周期については、こちらの記事をチェック
【パターン2】ケア方法のアドバイス不足
以下のように、お客様のケア不足によってマツエクにばらつきが生じるパターンもあります。
- 摩擦による刺激
- 長時間のお風呂や過度な洗顔
マツエクにとって、摩擦や過度な洗顔は大敵といえます。お客様にマツエクのきれいな状態をキープしてもらうために、アイデザイナーとしてケア方法をしっかりとアドバイスしましょう。続いて、それぞれの原因を掘り下げていきます。
原因その1│摩擦による刺激
目をこする癖があると、物理的な刺激によりエクステの向きが変わってしまいます。強くこすりすぎるとエクステの接着面がダメージを受けて持続力にも影響が出るため、なるべく目をこすらないよう過ごすことが大切と伝えましょう。
また、寝るときの姿勢もマツエクのばらつきに関わっています。うつぶせ寝の癖があると、寝具との摩擦でエクステの向きが乱れやすくなります。お客様との会話の中で、日常生活に摩擦の要因がないかチェックしましょう。
▼寝姿勢のアドバイス方法については、こちらの記事をチェック
原因その2│長時間のお風呂や過度な洗顔
長時間のお風呂や過度な洗顔も、マツエクのばらつきの原因になります。その理由は、湿度の高い浴室に長時間いることや力まかせの洗顔が、グルーの劣化スピードを速めるから。お風呂はできるだけサッと済ませ、エクステに刺激を与えるようなゴシゴシ洗いを避けることも大切です。エクステへの刺激に関していえば、シャワーを直接顔にかけるのも避けたほうが良いでしょう。
<アイデザイナー編>施術後のマツエクのばらつきを直す方法
施術後すぐにばらつくエクステを見つけたときは、以下の方法で直すのがおすすめです。
- ブロアーを長めに当てる
- ポイントリムーバーでオフする
順番に解説していきましょう。
方法その1│ブロアーを長めに当てる
マツエクのばらつきを直す方法の1つ目は、仕上げのブロアーを長めに当てること。施術中にエクステがバラバラになるのは、グルーが十分に乾燥していない状態で仕上げてしまうためです。グルーをしっかりと硬化させると、エクステの向きが安定します。扇形になるようにコームで向きを整えた後、まつげの根元を中心にブロアーを長めに当てましょう。
とくに、湿度が高い時期・環境では、乾燥時間を十分に確保することでエクステの向きが定着しやすくなりますよ。
方法その2│ポイントリムーバーでオフする
ポイントリムーバーでオフすることも、マツエクのばらつきを直す方法の1つです。エクステが1本だけひっくり返るような、ばらつきが著しい場合は、ポイントリムーバーで一度オフしてから再度装着するのが賢明です。ポイントリムーバーが他のエクステにつかないように配慮しながら、慎重に塗布しましょう。このようなケースに使うリムーバーは、素早くオフできるジェルタイプがおすすめですよ。
<セルフケア編>エクステの向きがバラバラになったときの直し方
グルーは徐々に劣化するため、日常生活の中でエクステの向きがばらつくことは避けられません。そこで、“お客様自身でできる直し方”として以下のセルフケア方法を提案してみましょう。
- コームで整える
- コーティング剤で固める
あらかじめお客様にセルフケア方法を提案しておくことが、マツエクのばらつき予防につながります。これらの直し方を詳しくチェックしていきましょう。
直し方その1│コームで整える
1つ目のセルフケア方法は、専用のマツエクコームで整えることです。まつげの根元から毛先に向かって優しく整えると、ばらついたエクステの向きを揃えられます。
毎日コームを使用するとエクステの絡まりを防げるので、常に美しい状態を保てます。とくに、朝のメイク前や夜のスキンケアの際に習慣化するのがおすすめです。
直し方その2│コーティング剤で固める
2つ目の方法は、マツエク用のコーティング剤や透明マスカラを使ってエクステを固めることです。エクステ全体をコーティングすると、向きが定着してばらつきを抑えられます。コーティング剤は、マツエクのばらつきを抑えるだけでなく、束感作りにも最適。物販の売り上げにつなげるため、サロンで販売している場合は積極的におすすめしましょう。
コーティング剤は商品ごとに特徴が異なります。人気の商品をいくつかピックアップしたので参考にしてください。
【Odette】フェニックスアイ コーティングリキッド[クリア RE]
『Odette(オデット)』の「フェニックスアイ コーティングリキッド」は、ボリュームラッシュ対応のコーティング剤。グルーとエクステの接着面を保護してモチを高めます。ダマのない自然な仕上がりやベタつきにくいところが特徴。アイデザイナーが施術時に使うのはもちろん、お客様自身でも使いやすい10℃の角度がついたカーブブラシを採用しています。
【neu/】ノイ コーティング クリア
『neu/(ノイ)』の「コーティング クリア」は、まつげをケアしながらコーティングできるアイテム。まつげを補強する成分や、皮膚とまつげの健康を保つ成分を含んでいます。ハリ・ツヤのあるまつげを演出しながらマツエクのモチをキープ。ラッシュリフトを施したまつげにも使えます。
【eye Boutique】LASH&BROWマスカラ<クリアコーティング>
『eye Boutique(アイブティック)』の「LASH&BROWマスカラ<クリアコーティング>」は、7種の美容成分が配合されたコーティング剤。まつげはもちろん眉毛にも使えます。粘度のある液がまつげやエクステにぴたっと密着するので、一度の塗布でしっかりコーティングできます。
セルフケアでは直らない…そんなお客様にはサロンでのオフを促す
セルフでエクステの向きを整えようとしてもばらつきが改善されないお客様には、サロンでのオフを促しましょう。無理にエクステを引っ張ったり、誤った方法で手入れをしたりすると、自まつげにダメージを与えてしまいます。お客様にセルフケア方法を提案することも1つの方法ですが、自まつげに負担をかける可能性も伝えるようにしましょう。
まとめ
マツエクのばらつきを直すためには、アイデザイナーがスキルを磨いたり、お客様にセルフケア方法を伝えたりする必要があります。アイデザイナーができることは、“正しいグルーの量の見極め・エクステの装着に適した自まつげの見極め・施術後のチェックの徹底”の3つ。お客様への提案も含め、アイデザイナーとしてマツエクのばらつき予防に努めることで“満足度アップ”を目指しましょう。
※本記事の内容や価格はすべて、2025年5月時点のものです。最新情報は、公式HP等よりご確認ください。
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