【動画解説】マツエクのリペアで正確に選別するコツは?スキルアップのポイントも

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お客様のマツエクをリペアする際、「このエクステは外しても大丈夫…?」と判断に迷うことはありませんか?付け替えが必要なエクステの選別は、残りの施術時間にも影響するため時間との勝負。瞬時に見極めてスムーズに次の工程へ移れるよう、スキルを磨いていきましょう。今回は、リペアすべきエクステの状態をおさらいするとともに、選別する際のコツやスキルアップのポイントをご紹介。リペアに時間がかかってしまう方や、リペアの技術を向上させたい方はぜひお役立てください。

まずは基本をチェック!リペア時に外しても良い状態のエクステとは?

マツエクのリペアで正確に選別するコツ出典:ここまで来たら付け替え!リペア時に付け直すべきエクステの見極め法

まずは、リペア時にオフすべきエクステの状態を解説します。すべてのアイラッシュ施術者が基礎として学ぶ内容ですが、ベテランであっても難しく感じやすい工程です。また、リペアが必要なエクステが多い場合には、接着時の技術力が関連していることも。今一度おさらいしていきましょう。

①エクステの根元が浮いて取れかかっている

エクステの中間はくっついているのに、根元が自まつげから浮いている場合はリペアすべき状態です。根元浮きはよく見られるパターンで、お客様のマツエクの扱い方が荒いことや、アイラッシュ施術者の技術不足で根元の接着が甘いことなどが原因で発生します。根元が浮いたエクステはデザイン面で劣るだけでなく、目元への不快感を与えたり、引っかかって自まつげごと抜けたりと、トラブルの元になりやすいため必ずオフしましょう。

②まつげの根元が伸びてデザインが崩れている

まつげの根元が伸び、長さが不揃いになっていたらリペアで整えるべき状態と言えます。判断の目安は自まつげの生え際から3ミリ以上伸びているかどうか。その他にも、1本だけ不自然に飛び出ているもの、エクステの向きに違和感があるものは、自まつげの根元に注目してみましょう。

③エクステの向きが変わってデザインが崩れている

エクステの根元はしっかりくっついてボリュームは保たれているのに、毛先の向きがバラバラになっている場合もリペアが必要な状態。マツエクは向きをきれいに揃えて接着しても、クレンジングや目をこするといった生活習慣による摩擦で、時間の経過とともにバラつくものです。エクステの向きが揃っていない状態は見た目が悪いだけでなく、向きによってはお客様の目を傷つける危険もあるためしっかり見極めましょう。

部分オフではなく、すべてオフしたほうが良い状態とは?

"動画解説①  マツエクのリペア(マツエクが残っている状態~取れかけや伸びているを外して綺麗なものだけを残す)方法を紹介する記事  ※記事タイトルの頭には、【動画解説】をつけておいてください "

リペアをご希望のお客様でも、マツエクの状態を見るとすべて外したほうが良い場合があります。例えば根元が浮いたエクステが何本もある場合、1本ずつ外すよりすべて外したほうがデザインをきれいに整えやすいでしょう。また、産毛にも隙間なくエクステを接着しており、根元の伸びによってバラバラになった状態も、すべてオフしたほうがその後の仕上がりがきれいに。

ただし、すべて付け替えとなると料金の上乗せや施術時間の延長が発生してしまい、お客様によっては望まない方もいます。また、すべてオフするには自まつげ全体にリムーバーを塗布しなければなりません。一般的にオールオフは施術からおよそ3カ月後が理想だとされていますが、それより早いサイクルでオールオフを繰り返すことで、自まつげを傷めてしまう可能性もあります。
お客様がリペアに来られたタイミングや、まつげの毛周期なども考慮し、すべてオフするメリットとデメリットを臨機応変に説明できることが望ましいでしょう。

【動画解説】オフすべきエクステをスピーディに選別するコツ

ここからは、エクステをスピーディに外すコツについて動画を交えて解説します。さっそく動画を見てみましょう。

リペアが必要なエクステのチェック項目
・エクステの根元が浮いている
・エクステの向きが変わっている
・自まつげの根元が伸びている

エクステを選別する手順は、目尻から目頭、目頭から目尻へと、まつげをかき分けながら1本ずつ確認します。ツイザーを両手に持ち、かき分け用ツイザーで自まつげの根元を固定、リムーブ用ツイザーでそっとエクステを外します。チェック項目に該当するエクステをすべて外し終えるまで、この工程を繰り返しましょう。最後にブラシで毛流れを整え、外し残しがなければ完了です。

解説①エクステの根元を触りながら状態を見る

ツイザーでまつげをかき分ける際は、エクステの根元部分を触ってみます。一見きれいに見えても、外れかかっている場合があるためです。目視だけで判断できないときは、わざとエクステの根元を軽い力で折り曲げるように確認するのもおすすめです。
また、引っ張らないと取れないようなエクステは、リムーバーを部分的に使用して外します。無理に引っ張ると自まつげが折れたり、お客様が痛みを感じたりする場合があるためです。

解説②まつげの根元はしっかり固定し、接着面の向きもチェック

エクステを外す際は、お客様が痛みを感じないよう配慮することも大切です。まぶたやまつげを引っ張らないよう、左手のツイザーできちんとまつげの根元を固定しましょう。また、エクステがまつげのどの部分に接着されているかによっても、痛みの感じ方が変わります。例えば、まつげの右側にエクステが接着されているのに左方向に外そうとすると、ねじれた状態で力を加えることになります。接着部分が右側であれば右方向に、下側であれば下方向に外すことで、お客様により痛みを感じさせづらいでしょう。

解説③選別が不安な場合にはブラシを取り入れて判断を

リペアすべきエクステの選別を終えたら、ブラシを使って最終チェックします。もし、アイラッシュ施術者になりたてで経験が浅く、外すべきエクステが分からない場合は、先にブラシでとかしてから選別作業に入ると良いでしょう。飛びぬけてエクステが長いものや、とかしても向きがおかしいものは、まず外しても大丈夫です。ただし自まつげの根元からブラシでとかしすぎると、残したいエクステが剥離する可能性も。つい頼りたくなりますが、ブラシの使用は最小限に留めましょう

リペアでの選別作業をスキルアップさせるポイント

マツエクのリペアで正確に選別するコツ

マツエクを外す作業をスキルアップさせるには、最適なツイザー選びとカウンセリングの質を高めることがポイント。ひとつずつ解説します。

スピードアップにはツイザーの見直しがおすすめ

かき分け用のストレートタイプのツイザーは、産毛までしっかりかき分けられるメリットがある一方で、形状が細くて薄いことから、まつげの根元を固定しにくいと感じることも。かみ合わせが良いものに変えると、安定感があり作業がしやすくなるかもしれません。
また、リムーブ用のツイザーにL字タイプを使っている方は、ストレートタイプに変えてみるのもおすすめ。L字のツイザーは外したいエクステの接着の向きによっては挟みにくく、ストレートタイプなら接着の向きに関わらずスムーズに作業が行えます。

お客様の満足度アップには丁寧なカウンセリングも必要

アイラッシュ施術者の中には、リペアの際にお客様のご要望以上の仕上がりを目指して、「なるべく多く取ってあげたい」という心理になる方もいます。また、「外そうと思ったら外せるけど、残そうと思ったら残せる」と判断が難しい状態のエクステが見つかることもあるでしょう。しかし、エクステを外す工程に時間をかけていると全体の施術時間が増えるだけでなく、気になる部分だけ直してほしかったお客様にとっては満足度が下がる要因になりかねません。
鏡を見てもらいながらお客様が気になっている部分を正確に聞き出し、また施術時間が延びそうだと判断した場合は事前に了承を得るなど、きめ細やかなカウンセリングが大切です。

また、お客様のマツエクに対する意識やリペアに通う頻度も、外す・外さないの判断基準になります。例えば、デザインが崩れるのを気にされて2週間おきにリペアに来られるお客様であれば、目立つものだけ外すようにしても大丈夫でしょう。反対に、バラつきをあまり気にされず、月1回のペースでリペアに来られるお客様の場合は、少し多めに外してあげると次の付け替えまで長持ちさせることができます。お客様のご要望をふまえ、マツエクを最善の状態に保つための提案ができるアイラッシュ施術者を目指しましょう。

まとめ

リペアの工程においてエクステの選別は一部分にすぎませんが、お客様の満足度にも影響する重要な作業です。スピーディかつ的確に判断できるアイラッシュ施術者になって、他サロンとの差別化を図りましょう。外すべきマツエクの状態を頭で分かっていても、いざ施術に入ると選別に悩む・時間がかかってしまうという方は、ぜひ動画を参考にご自身の課題を見つけてみてくださいね。

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