ハートのある接客でリピーター比率88%を実現!株式会社ビューマインド 代表取締役社長・CEO鈴木 明氏へインタビュー

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マツエク「PLUSEYE(プラスアイ)」をはじめ、東京を中心にパーツビューティサロンを多店舗展開する「株式会社ビューマインド」。今回は、事業承継により2020年1月に同社の代表取締役社長・CEOに就任された鈴木明氏へインタビューを実施しました。就任後すぐにコロナ禍に見舞われたにも関らず、現在店舗のリピーター比率は88%を獲得しているといいます。その成功の理由やパーツビューティサロンを経営する秘訣など、詳しくお話いただきました。

【経営者プロフィール】鈴木 明さん

インタビュー①株式会社ビューマインド 代表取締役社長・CEO鈴木 明氏へインタビュープラスアイ町田店

株式会社ビューマインド
代表取締役社長・CEO
鈴木 明(すずき あきら)さん

 

大学卒業後、新卒で入社した「東急ハンズ(現ハンズ)」に10年勤務。
その後、「ディズニーストアジャパン」や「アディダスジャパン」、「タッパーウェアブランズ・ジャパン」といった外資系消費財企業で、営業統括や企画、マーケティングなど、さまざまな部門長に就任。ビジネスのスタートアップやブランド再構築などに従事する。
2015年に美容系サービス業(ネイルサロンチェーン)の代表取締役社長兼CEOに就任。
2018年4月には、東証マザーズ市場に業界初のIPO(新規公開株式:未上場企業が証券取引所を通じて新しく自社株式を公開すること)を実現。
2020年1月、「株式会社ビューマインド」代表取締役社長・CEOに就任。

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―――現在の事業内容を教えてください。

インタビュー①株式会社ビューマインド 代表取締役社長・CEO鈴木 明氏へインタビューエサージュ吉祥寺店

東京を中心に神奈川・埼玉・千葉の1都3県で、まつげエクステ・まつ毛パーマ・眉毛専門店「PLUSEYE(プラスアイ)」、眉毛・まつ毛パーマ専門サロン「ecarg(エサージュ)」、メンズ専門眉毛サロン「ecargHOMME(エサージュオム)」、ジェルネイル専門店「PLUSNAIL(プラスネイル)」という4つのブランドを展開しています。現在、事業全体の97%が店舗経営、残りの3%がマツエク・アイブロウ関連のプロ用商材を手掛ける子会社「株式会社ビジュビュー」の経営という形でビジネスを展開しています。

店舗数に関しては、現在全ブランドを含め41店舗を展開(2024年2月時点)。2020年1月の着任後すぐにコロナ禍に見舞われましたが、特に眉毛・まつ毛パーマ専門サロン「エサージュ」をメインとして新たに13店舗を拡大することができました。コロナ禍の打撃を受け、一時は苦しい時期もありましたが、徐々に状況も好転し、現在はどのブランドにおいてもお客様が戻って来られたという状況にあります。

アイビューティ業界との出会い ~共通項はB to Cのサービスであること~

―――これまでどのようなお仕事をされて来られたのですか?経営のお仕事に興味を持たれたきっかけは?
新卒で入社した「東急ハンズ(現ハンズ)」には約10年在籍し、本社勤務も経験しました。その後、外資の「ディズニーストアジャパン」が日本に直営店を立ち上げるというプロジェクトベースの話があり、ご縁があって入社。在籍した約7年半の間に1号店のスタートアップから全国80数店舗まで拡大しました。1号店では店長として現場を経験、その後はオペレーション、マーチャンダイズ・プランニングなど本社業務に携わりました。

その頃から、なんとなく経営の観点でいろいろやるとおもしろいだろうな、と思い始めました。その後、ご縁があって入社したのが「アディダスジャパン」です。ドイツの本社が直接出資した日本法人「アディダスジャパン」ができて2、3年目くらいのタイミングでした。全国のさまざまなスポーツリテーラー(スポーツ用品関連の小売業者)を相手に販売拡大をしていきました。「アディダスジャパン」では、会社全体のプランニングの統括に携わり、そのあたりで特に経営の視点が養われたのかなという気がします。

―――2015年にネイルサロンチェーンの代表取締役社長に就任されたとのことですが、異業種となる美容業界へ参入された理由は?
いずれも大きなくくりではB to C、直接消費者に接する商売なんですね。モノを扱うかサービスを扱うかという違いで、結局は、お客様をいかにしてブランドのファンにするかという基本的なところは一緒。物販店、美容サービスなど扱うサロンの違いはあれ、一貫して消費者にダイレクトにタッチをしながらビジネスを展開していく業界に魅力を感じて今日まできました。

―――「株式会社ビューマインド」の代表取締役社長に就任された経緯をお聞かせください。
一般的に取締役は、だいたい2年単位で任期満了あるいはそこで再任されるのですが、2019年6月末に任期満了のタイミングを向かえ前職のネイルサロンチェーンの取締役を退任し、ご縁のあった「株式会社ビューマインド」に、創業者より事業継承という形で代表取締役社長に就任しました。

顧客満足度向上のための取り組み ~リピーター比率88%を可能にした「プロジェクトハート」~

―――取締役就任後すぐにコロナ禍となったにも関わらず、業績を順調に伸ばしておられます。どのような施策を講じられたのでしょうか。

インタビュー①株式会社ビューマインド 代表取締役社長・CEO鈴木 明氏へインタビュー顧客満足セミナー

当社ではお客様の満足度アップのため、全社を挙げて、顧客満足度改善・向上に向けた「プロジェクトハート」を取り組んできました。『また来たいと思っていただけるサロンの実現』を目標とする社内プロジェクトで、コロナ禍には顧客ニーズに合わせて店舗の営業時間をアジャストする、全店舗を対象としてお客様のリアルな声を拾いあげる独自の取り組みを継続するなど、お客様満足度の向上を徹底して行ってきました。その他、施術者向けに顧客満足向上を目的としたセミナーも定期的に開催するなどし、来てくださった方をファンにするための取り組みに尽力しています。

おかげさまで当社の直近のデータでは、リピーター比率88%となっています。ある店舗に100人のお客様が来店されたとすると、12人は新規のお客様、88人が毎月通ってくださるお客様。比較的高いレベルになっているのかな、と思います。

―――鈴木さんが考えるアイビューティ・パーツビューティの魅力は?

インタビュー①株式会社ビューマインド 代表取締役社長・CEO鈴木 明氏へインタビュープラスアイ町田店

人と会うときに必ず目元を見るじゃないですか。やはり目元は、人に与える印象を左右する最も重要なパーツだと思うんです。その目元に対して、キレイにする、かっこよくすることを商売としているため、お客様に与えるインパクトは美容の中でも特に大きいと考えています。

あとは、アイビューティサロンに通われているお客様の割合は、まだまだ小さいんですよね。直近のデータによると、アイビューティサロンの利用率は約10%弱。裏返すと9割の方は、自分でやられているということです。しかし、やはりプロに任せた方がキレイになるし、かっこよくなるし。なので、潜在的なお客様を勝ち取れる、まだまだ伸びしろのある魅力的な業界だと思います。

当社はミッションとして、『お客様に笑顔と幸せを提供する』を掲げており、アイデザイナーはまさにこれを実現できるすばらしい職種だと思います。お客様のサロン利用率もまだ1割弱ということで、我々の施術サービスを提供するチャンスがまだまだあります!また、アイデザイナーのキャリアとして独立する道もありますが、当社のような組織に属すると役職の段階がいくつか用意されてり、キャリアップも望めるため、自身の成長も実感していただけると思います。もし、アイデザイナーの仕事に興味がある方がいらっしゃれば、ぜひ当社へお問い合わせください!

経営者として最も大切にしていること ~スタッフが幸せでないと良質なサービス提供はできない~

インタビュー①株式会社ビューマインド 代表取締役社長・CEO鈴木 明氏へインタビュー

―――アイビューティ業界は圧倒的に女性が多い世界ですが、取締役に就任するにあたり不安や困惑などはなかったのでしょうか。
ネイル事業の前職では男性社員も一定数いたんですが、ビューマインドは男性社員ゼロなんです。男性は私ひとり。とはいえ、特別意識はしていないですね。ただ、これまで自身にとって身近ではなかったアイビューティの事業を指揮するにあたり、業界のトレンドに付いていくための情報収集など地道な努力は重ねております。また就任後、4週間に一度は当社のサロンへアイブロウの施術を受けに行っていますよ。

―――アイビューティサロンを経営されるにあたり、特に力を入れている制度などはありますか?
美容業界の働く環境については、ブラック的なイメージも強いじゃないですか。例えば、閉店後に残業代なしで技術練習をしたり、休みが少なかったり、取りにくかったり。しかし、サービスを提供するスタッフが、クリーンな会社で働くことが大変重要だと考えます。

そこで当社では、『お客様からもスタッフからも選ばれる会社になる』をビジョンに掲げ、人にまつわる制度の拡充には特に力を入れています。残業もほぼなし、仮に残業しても残業代はしっかり出ます。人事制度や給与なども随時見直しを実施し、スタッフ自身が良い環境で働けることで、お客様に対しても質の高いサービスを提供できるという好循環をつくっています。

また、新しく入って来たスタッフも、いきなり店舗へ配属して練習するのではなく、マツエクであれば3週間の研修期間を設けており、ある一定レベルに達してはじめて店舗に配属されるという仕組みを取っています。もちろん研修期間も給料は発生しますよ。

―――パーツビューティ事業を展開する企業の経営者として、鈴木さんが最も大切にされていることを教えてください。
先ほどの話と共通するのですが、当社の場合は、41店舗、200数十名のスタッフがいます。働くスタッフ自体がハッピーでないと良質なサービスは提供できないと思うんですよね。クリーンな経営やチーム力、会社全体の一体感などを大切にしています。

また、私は働くうえで、仕事とプライベートをあえて線引きしない“ワークライフハーモニー”のスタンスが良いのでは、と常々考えています。例えば、休みの日でも何かの折に仕事と結びつける瞬間ってあるじゃないですか。こんな商品あるといいな、こんなPOPってすごく目立つんだよな、といった、パーソナルな時間に明日からの仕事に活かせるヒントが得られることってたくさんあるんです。

また反対に仕事中でも、「明日の休み、何やろうかな」と考える瞬間って誰しもありますよね。仕事とプライベートに線を引くイコール、それをやっちゃダメよということになります。でも、そんなことはあり得ないので、仕事とプライベートはあえて線引きせず、バランスを取り調和させることで、視野が広くなると私は思います。

まとめ

4週間に一度受けているご自身のアイブロウ施術中も、隣のブースから聞こえてくる生の接客に興味津々で耳をそばだてていると、楽しそうに語る鈴木さん。プライベートな時間も常に仕事に活かせるヒントを探しアンテナを張っておられるその姿勢は、まさにワークイフハーモニー!「株式会社ビューマインド」がお客様のみならず、スタッフにとっても良質なサービス・環境を提供できているのは、鈴木さんの類まれな気付きや心配りの才能によるものでしょう。転職やキャリアアップを考えているアイデザイナーの方は、ぜひ一度ビューマインドの公式サイトをチェックしてみてくださいね。

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