【動画解説】まつげパーマ巻き上げのコツ!道具の使い分けを検証

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まつげパーマの施術の中でも、技術や経験値で仕上がりが左右されやすいロッドへの「巻き上げ」。スピーディかつ美しい仕上がりにするためにも、自分に合った道具選びが大切です。巻き上げに使用する道具はいろいろありますが、今回はよく使われるスティック・Y字ブラシ(コーム)・つまようじについて解説。それぞれの特徴から巻き上げの際の注意点も併せて紹介するので、ぜひ道具選びに悩んだ際は参考にしてみてください。

まつげパーマの巻き上げ|道具の役割

まつげパーマ巻き上げのコツ!道具の使い分け

ロッドへの巻き上げは細かい調整も多く、 仕上がりの完成度がここで決まる といっても過言ではないほど重要なステップです。しかし時間がかかってグルーが固まったり、短いまつげがうまく巻き上げられなかったり、せっかく巻き上げたまつげが緩んできたりと、難易度も高いため苦戦するアイラッシュ施術者も少なくはないでしょう。

巻き上げの際に欠かせないのが、まつげをロッドに巻き上げるための道具。スティック・Y字ブラシ・つまようじを使うことが一般的ですが、中にはツイザーやマイクロブラシ、専用ピックなどを使用する施術者もいます。

いずれもアイラッシュ施術者にとって馴染みの道具ですが、 大切なのはいかに自分が使いこなせるか 。ロッドやグルーとの相性や、お客様のまつげの毛質によっても使いやすい道具が異なる場合があります。巻き上げの技術やスピードはお客様の満足度やサロンの売上にも繋がるため、道具選びにもこだわりましょう。

まつげパーマの巻き上げ|道具の種類と特徴

巻き上げの際に使う道具には、どれもメリット・デメリットが存在します。ここではスティック・Y字ブラシ(コーム)・つまようじについて、それぞれの特徴を解説していきます。

スティック

まつげパーマ巻き上げのコツ!道具の使い分け出典:EYELASH GARAGE

スティックはつまようじと使い方は似ているものの、大きく異なるのが素材と形状。ステンレスなどの金属できているため、木製のつまようじと違い グルーの水分を吸い上げることがありません 。そのためロッド上のグルーが乾燥しづらく、グルーの塗り直しの手間が省けます
またほとんどのスティックは先端がL字になっており、 利き手と反対側の目頭のまつげをすくいやすい のも特徴。とくに目のひだが多い方や、鼻が高い方の目頭は、つまようじを入れにくいためスティックを使うと巻き上げやすくなるでしょう。持ち替えることで先端の尖った部分で毛先の微調整もでき、またY字ブラシに比べて付着したグルーの掃除も簡単です。

Y字ブラシ(コーム)

まつげパーマ巻き上げのコツ!道具の使い分け出典:EYELASH GARAGE

片方がフラットで、もう片方がブラシの形状になっているラッシュリフト用コームを一般的にY字ブラシと呼びます。ある程度のまつげを一気に巻き上げることができるため、 時短になり初心者にも使いやすいのが特徴 。プレートのフラットな面はロッドとの密着度が高く、まつげが短い方への施術や、巻き上げ時に毛が跳ね返ってくるときに重宝します。
ただし、ほかの道具に比べて手入れの時間が増えることや、テンションがかかりやすくまつげの傷みや粘膜まで引っ張ってしまうといった注意点も。また、CカールやDカールのような丸みがあるロッドには沿わせにくいので、 デザインによっても向き不向きがある道具 です。

つまようじ

つまようじは紹介する道具の中でも、 もっとも低コスト であることが特徴。さらに使い捨てで衛生的なので、多くのサロンで導入されています。持ち手が短く、細かい調整も指先の延長のような感覚で使え、持ち替えが不要であることもメリット。
また先端の尖った部分と、側面の腹の部分を使い分けることで、根元からの巻き上げと毛先の微調整の両方をまかなえます。初心者には難しく感じられる場合もありますが、慣れればコームよりも掃除の手間がなく時短になるため、できれば使えるようになっておきたい道具です。

【動画解説】まつげパーマ巻き上げ|道具の使い分けを検証!

続いて、スティック・Y字ブラシ・つまようじを使用した巻き上げの施術動画をご紹介します。今回の動画は、片目の巻き上げを3つの道具を持ち替えながら行い、違いを検証しました。ちなみに動画では、水溶性グルーを時折綿棒に含ませた精製水で薄めながら使っています。グルーの粘度によって、道具を変えてみるのもおすすめですよ。では、それぞれの道具の使い分けのコツを解説しましょう。

スティック

動画では、スティックのL字部分を左右反転することで、目頭の奥深くにあるまつげまですくい取ることができています。ロッドにぺたっと貼りつける際も、L字の直線部分を使えば比較的一気に巻き上げられていますよね。先端の角度を変えながら重なったまつげの毛流れを1本1本整えることもでき、 繊細な仕上がりが求められる2液前の巻き上げにも役に立つ でしょう。持ち手が長く太いため、つまようじよりも手に負担がかかりにくいのもうれしいポイントです。

<スティックの使い方のポイント>
・L字の直線部分をまつげの根元にあてながらロッドへ巻き上げていく
・巻き残しが生じやすい目頭の短いまつげもすくいやすい
・細い先端部分で、毛先の流れを整えられる

Y字ブラシ(コーム)

動画でも巻き上げスピードの速さがあきらかに違うY字ブラシ。まつげを根元からまっすぐロッドに沿わせていくことで、ムラになりにくくきれいな仕上がりになります。ブラシはまつげの根元と毛先で、 角度を調整しながら使う のがポイント。
動画ではブラシだけで巻き上げていますが、難しい場合は平らな面で一気に巻き上げ、次にブラシでとかすといった方法も。ただしブラシはグルーの塊があるとひっかかりやすいため、力を加えてしまわないよう注意しましょう。

<Y字ブラシの使い方のポイント>
・ブラシをロッドに平行になるよう密着させ、まつげを根元から巻き上げる
・毛流れや毛先はブラシの角度を変えながら、とかすように調整する

つまようじを使った巻き上げの動画解説

つまようじをやや傾けながら側面を使用し、まつげの根元をすくうようにしてロッドに巻き上げていきます。少しずつ巻き上げるので、まつげのキューティクルが傷みにくいこともつまようじを使うメリット。また、尖った先端部分で細かい調整も丁寧に行うことができ、面と点を自在に使い分けることでクセのあるまつげでも整えやすくなります。その分時間を要するため、グルーの硬化速度や、付着したグルーの拭き取りにかかる工程も考慮する必要があるでしょう。

<つまようじを使った巻き上げのポイント>
・つまようじの腹でまつげをすくい、ロッドに対してまっすぐ巻き上げていく
・先端で束になっているまつげをほぐし、毛流れを調整する

まとめ

まつげパーマの巻き上げに使う道具は、同じ道具でもグルーの種類や自分のスキル・まつげの状態などの違いで、使いやすいと感じるポイントは千差万別。道具ごとの特徴を理解して、自分に合ったものを選択していきましょう。なお、いずれも巻き上げの際は、ロッドをしっかり固定することや、巻き残しがないよう確認することも大切です。仕上がりの良さと施術スピードのアップを目指して、お客様により良いサービスを提供していきましょう。

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