根元が白い!!「白化現象」が起きる原因と対策

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「グルーを付けた根元がなんだか白い…?」それが「白化現象」です!グルーの性質上、実は珍しくはない「白化現象」。アイリストはしっかりと理解をし、説明や対策もできるようにしておく必要があります。今回は、その原因と対策について学んでいきましょう。

「白化現象」ってなんで起きるの?7つの原因

白化現象とは、グルーが硬化している最中に水分が付着し、まつげの根元に白い物質が発生してしまう現象のこと。湿気の多い梅雨の時期や夏場に比較的多く発生する傾向にあります。お客様から見ても、「根元が白い」と感じられるほど、ハッキリとした現象です。ではなぜ、白化現象は起きるのでしょうか。主な原因を7つ、ご紹介します。

1、リムーバーやクレンジングが残っている
リペアの場合、リムーバーやクレンジングを使用して、エクステを外していきますよね。その後、きちんと水分を拭きとれていますか? 自まつげにリムーバーやクレンジングが残ったまま施術に入ると、白化現象につながるため、注意しておきましょう。

2、適切な前処理ができていない
施術前には自まつげの汚れを落とすため、前処理洗浄が行われます。スピードを意識するあまり、雑な前処理を行なっていないでしょうか。まつげに汚れが残っていると、白化現象の原因になります。まつげに付いた汚れを丁寧に落とし、清潔な状態にしてから施術に入りましょう。

3、乾燥が足りていない
前処理後や施術後には、しっかりと乾燥させることが大切です。乾燥が足りていないまま施術を進めると、グルーに水分が付着しやすくなります。中でも梅雨時期や夏場は、特にグルーが乾きにくい時期。意識的に乾燥を徹底させる必要があります。

4、グルーの量が多い
グルーの量が多いと、その分乾燥するまでに時間がかかります。必要な時間が長ければ長いほど、水分に触れる可能性が高まるということです。特に、粘度の高いグルーは硬化に時間がかかります。必要以上にグルーを付けなくても施術できるよう、技術を磨いていきたいところ。

5、お客様の涙がグルーに付着
施術前にテープを貼ったら、お客様の目が開いていないか確認しましょう。もし隙間ができていると、グルーが硬化するタイミングで発生する「ホルムアルデヒド」という気体が目に入り、しみる危険性があるためです。目に痛みを感じると、涙が分泌。そのままグルーに付着し、白化現象の原因につながるのです。
また、ドライアイのお客様の中には、施術前に目薬をさす人もいますよね。その水分も、まつげに付着したままだと白化現象の原因になるため、しっかりと拭きとるようにしてください。

6、装着後の乾燥が十分でなかった
サロンによって目安時間は異なりますが、一般的に装着後5時間程度はしっかりグルーを乾燥させなければなりません。可能であれば、24時間は水に触れないようにしたいものです。しかし、十分に時間を置かないまま洗顔や入浴をすると、グルーに水分が付着してしまうでしょう。施術中だけでなく、施術後も水分を避けるよう、お客様に伝える必要があります。

7、オイルクレンジングの使用
マツエクにオイルクレンジングはご法度。グルーを分解してしまい、白化現象を起こすばかりか、マツエクが取れやすくなります。何度もマツエクを付けているお客様にとっては常識になっているかもしれませんが、初めてエクステを付ける人は見落としがち。きちんとカウンセリングでお伝えしておきましょう。

白化現象を起こさない!4つの対処法

次に、白化現象を起こさないようにアイリストができる対処法を、4つご紹介します。

1、リムーバーやクレンジングをきちんと落とす
リペアし終わったら、綿棒などを使用してまつげに付着しているリムーバーやクレンジングを、丁寧に拭きとっていきましょう。

2、前処理後のまつげには触れない
前処理が終わったら、一度乾燥を行います。その後は、まつげに触れてはいけません。グルーは、指に付着しているわずかな水分にも反応する可能性があるためです。

3、室温・湿度管理を徹底する
サロン内の環境を整えることも、アイリストとして大切な仕事のひとつ。室温や湿度が高いと、グルーの硬化スピードが遅くなり、その分、白化現象を起こすリスクも高まるためです。マツエクのグルーにとっては、22~24℃の室温と50%前後の湿度が好ましいと言われています。加湿器と除湿器を、季節に合わせて使い分けると良さそうです。

4、入浴や洗顔などは最低5時間控えてもらう
前述した通り、グルーをしっかりと乾燥させるため、施術後5時間程度は入浴や洗顔を控えてもらう必要があります。しかし、仕事帰りや学校帰りに来店されるお客様は、メイクをした状態である場合も多いでしょう。施術後の洗顔は最低でも5時間あける必要があるため、施術前にサロンでメイクを落としてもらう手段もオススメです。

注意点!

中には「顔を濡らさなければ、お風呂に入っても良い?」と疑問に思われるお客様もいますよね。しかし、入浴中に発生する湯気で、グルーに影響が出ることも考えられます。少ない水分量でも白化現象は起こるため、やはり施術後5時間以上は入浴を控えてもらうと安心です。

もし白くなってしまったら…

「気をつけていたはずなのに、根元が白くなってしまった…」という場合、どのような対処法が取れるのでしょうか?2つ、ご紹介します。
1、オフする
一度白くなったグルーは、元の黒さには戻りません。白化現象が起きた部分をオフして、再度装着することが適切な方法と言えるでしょう。
2、マツエク専用マスカラを使用する
お客様が帰宅された後に白化現象が起きた場合は、まず再来店をお願いしましょう。サロンにもう一度足を運んでもらい、オフ→付け替えといった流れになります。しかし、お客さまの予定が埋まっていると、リペアまでに時間がかかるケースもありますよね。その場合は、マツエク専用のマスカラをオススメしてみましょう。一時的ではありますが、根元の白さをカバーすることができます。

まとめ

白化現象の原因の中には、アイリストにとっては当たり前でも、お客様からは「こんな小さなことでも、グルーに影響があるの?」と驚かれるようなものもあります。たとえば、入浴時に浴室に充満する湯気も、そのひとつでしょう。水滴に見えないため、つい見落としてしまうのです。せっかくのキレイな目元を、できるだけ長く楽しんでもらえるよう、私たちも気をつけていきたいですね。

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