唯一無二の“教育メーカー”としてアイ業界のビジネスモデルを変革!株式会社ThreeBeauty代表取締役社長 川口正秀氏へインタビュー

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今回は、株式会社ThreeBeauty(スリービューティー)の代表取締役社長を務める川口正秀さんにお話しを伺いました。ThreeBeautyは、「T3LASH」「T3BROW」ブランドをはじめ、T3シリーズのまつげ美容液や日本初上陸のLA発アイブロウブランド「Billion Dollar Brows®︎(bdb)」などを取り扱う日本有数のトータルアイビューティー商材メーカー。そして、アイビューティーのプロを育成する「Japan Eyelist College®︎(JEC)」の運営元でもあります。川口さんのマツエクとの出会いからJEC設立の理由、そしてアイ業界繁栄のために必要なことなどを詳しくお聞きしました。

経営者プロフィール

株式会社ThreeBeauty川口様インタビュー

株式会社ThreeBeauty
代表取締役社長 川口正秀(かわぐち まさひで)さん

カリスマ美容師が対決するシザーズリーグに影響を受け、高校生時代に地元理容室でアルバイトとして従事。
その経験から「大阪ベルェベル美容専門学校」卒業、美容師免許取得後、理美容室を運営する「ロイヤル21」に入社。
その後、美容業界を離れ営業職を経験し23歳で営業会社を設立。
28歳で事業撤退などを経て、株式会社ThreeBeautyに社員として入社。
アイデザイナーの育成スクールJapan Eyelist College®︎(ジャパンアイリストカレッジ、以下JEC)の統括ディレクターを務める。
2022年株式会社ThreeBeauty代表取締役社長就任。
EYEBEAUTY関連商品開発からサロン教育まで全国各地のサロン様の応援団長として日本中を駆け巡る。

▷マツエク商材 | アイブロウ商材【THREE BEAUTYオンラインストア】のHPはこちら
▷Japan Eyelist College®︎公式HPはこちら
▷川口正秀さんインスタグラム(@masahidekawaguchi)はこちら

マツエクとの出会い ~初めて参加したBWJで感じた違和感とは~

株式会社ThreeBeauty川口様インタビュー

―――川口さんが美容に興味を持ったきっかけを教えてください。
カリスマ美容師が対決するシザーズリーグに影響を受け、美容師を目指す!と、とても単純な理由で美容師になりました。

―――専門学校卒業後、理美容室へ入社されたとのことですが、当時はどのようなお仕事に従事されていたのでしょうか?
美容師として働いていました。でも残念ながら、3ヶ月ぐらいで辞めてしまっています。

―――どのような理由で辞められたのですか?
入社後、とても良くして頂いたのですが、明るい未来の話しを誰からも聞けず…。当時は若かった事もあり一気に未来を感じられなくなってしまいました。

―――理美容室を退職されたあと、営業職に就かれたとのことですが、どのような商品を取り扱われていたのでしょうか?
電気給湯器や太陽光発電、パソコンの分析ソフトなど、そのとき流行しているあらゆる商品を取り扱っていました。個人宅を訪問して販売するようなTHE営業の会社でした。営業の仕事を始めた時は本当にきついと思いましたが、自分に合っていたのか大きなやりがいを感じることができました。

僕自身、高校生の頃には美容師になりたいと決めていて、そのまま他の選択肢を見ることなく美容師になったので、世の中にどういう仕事があるのか当時はとても無知でした。

だから、美容師を辞めたあと、初めてちゃんと求人誌を見て、単純に頑張れば頑張るほど収入が得られそうという理由でたどり着いたのが営業会社でした。

入社して分かったのが、美容師としての当たり前が営業会社ではすべて当たり前でなかったということ。名刺交換や上座・下座など社会人としてのマナーを学ぶことになるんですが、美容師時代には一回も教えてもらっていないことばかりですごく刺激的だったんですね。容業界の常識と一般社会の常識ってかなり乖離していると感じた瞬間でした。その状況は、今もあまり変わらず課題のひとつだと思っています。

―――営業会社に勤められたのち、ご自身で営業会社を設立されていますよね。そこから、どのような経緯で再び美容業界へ戻って来られたのでしょうか?
22歳で個人事業として独立し、23歳で法人化したという流れです。でも、会社を立ち上げようとは思っていなかったんです。当時、勤めていた営業会社の部下たちが「このグループで会社を作りましょうよ!」と盛り上がり、その勢いに押されて大阪で会社を立ち上げることになりました。

それと、本当にたまたまだったんですが、美容学校時代の同級生にエステで成功した友人でもありライバルがいて、会社を設立しようとするときに、その友人に共同出資をお願いしたんです。了承を得られ、会社の役員としてその友人を迎え入れました。その4年後くらいに、その友人が「マツエクに興味がある、目のコンプレックス解消に繋がるしめちゃくちゃ良い!」って言い出したんです。当時、大阪でもマツエクサロンが少しずつ出てきたといった状況でした。

僕はマツエクについて全くの無知だったのですが、「おもしろいんだったら、今のうちにやっといたらいいんちゃうん!」みたいなことで始まったんですが、実はこれが後にThreeBeautyになるんです。

ThreeBeautyという名前の由来は、素肌がキレイであることの「素の美」、着飾ることの「飾の美」、そして心がキレイであることの「心の美」、この3つの美が揃うことで、人はキレイになる!それを叶えられる会社にしよう!という意味合いで付けられています。つまり若いころからのビジネスパートナーが独立して作った会社がThreeBeautyでした。

その後、28歳で自身の営業会社が倒産してしまったんです。何もかも失ってしまいましたが、再起を図るため無一文で上京しました。東京生活を送る中で、久しぶりにThreeBeautyをやっている友人に会う機会がありました。そして、ひょんなことからビューティーワールドジャパン(以下、BWJ)に呼ばれたんです。その時が僕にとっての初めてのBWJでした。

ThreeBeautyのブースで商材の営業を手伝うことになったのですが、来場者からの質問が、マツエクの知識をほぼ持ち合わせていない僕でも答えられる内容ばかり。プロたちが集まる場のはずなのに、何も知らない僕が答えられるレベルの質問しか来ない、成熟していない業界なのかな、と。ここから、マツエク業界のことが気になり始めたんです。

―――このBWJへの参加によって、マツエク業界での商売の可能性を見出されたということなのですね!
そうですね。プロの施術者が商材についてあまりよく分からないまま使っているという状況に、穴が多い業界だなと感じたと同時に、もしかしたらその穴埋めができたらおもしろくなるんじゃないか!と思ったんですよね。すると、みるみるアイデアが湧き上がってきて。ThreeBeautyは友人がやっていた会社だったということもあり、僕がその会社に入りたくなっちゃったというのが1番かもしれないですね。その後、ThreeBeautyに社員として入社しました。

―――川口さんが思うマツエクの魅力とは?
全員100%変身できることですね。ヘアウィッグと同じようにマツエクも装着したら100%顔が変わります。ほんの60分くらいで確実に変身できるんだったら、喜ばない女性は基本いないだろうな、という単純な発想です。あとはこの魅力的なマツエクの認知を正しい技術をベースとして、どう広げていくのかという点にもおもしろみを感じています。

全国展開の育成スクール設立 ~商材・教育・情報のマッチングをビジネスに~

株式会社ThreeBeauty川口様インタビュー

―――ThreeBeautyは、まず商材から始まり、その後教育部門が構築されていったのでしょうか?
いえ、メーカーと教育が一緒に走った形です。入社当時、業界内の情報の少なさに違和感を覚えました。施術者も知識がなく、BWJでみな必死になって情報を入手しているような状況。これは、一般的な業界ではありえない。元々情報は持っていて、さらに良い情報を求めに来るのが一般的ですよね。

―――買い手が情報を持ち合わせていない状況だったために、最初から情報と商材をセットで提供するというスタイルにしたということでしょうか。
そうです。現在も弊社の考え方の根幹である、“材と教育”を軸にこの業界に足りないものを考えました。当時は商材自体も成熟していなかったため、良い商材を作る必要がある。しかし、施術者に知識がなければ、いくら商材が良くても使いこなせない。つまり、教育をしっかり押さえることができれば、この業界に貢献できると思ったんです。

人を作るには、教育が絶対に必要ですよね。しかし、教育機関が東京だけにあっても意味がありません。そのため、初めから全国展開をベースにしたスクールを作ることを念頭にスタートしました。この材と教育、中でも教育に重きを置くことで、日本におけるマツエクのビジネスモデルを変えることができるんじゃないかと考えました。

また、マツエク業界ならではのお客様(サロン様)との接点の少なさもスクールを全国展開した理由のひとつです。メーカーとサロンとの接点がBWJしかないんです。マツエク業界のメーカーはECサイトなので、メーカーはサロンのことを知らない。サロンもメーカーのことを知らない。メーカーもサロンもお互いのことを知らないという構図でした。だから、商材・教育・情報の3つをマッチングしてビジネスを作ったらおもしろいんじゃないかなと考えたのがきっかけです。

スクールを全国展開するにあたっては、フランチャイズをうまく取り入れることも重視しました。地域によっていろいろなやり方がありますよね。そのため地元のノウハウを持っている有力なサロンと手を組み、僕たちが持っている情報も組み合わせながらより良いスクールを作っていくという形。全国展開の地域密着型という相反するものを組み合わせたのがJECなんです。

―――パートナーシップを結んだ各地の有力サロンが、その地のJECとしてアイデザイナーの育成を担っているのですね!
そうですね。もうスクール開設から14年経っているので人が変わっているところもありますが、共に長く育成に力を注いでくれています。また、僕らは、教育は単発教育ではなく、継続教育だということを大切にしています。1回教育をしたら、一生のサポート付きです。

また、セミナーの受講がゴールとも考えていません。僕たちのゴールは、サロンが成功すること。受講者が目標を達成できることこそ、スクールの存在意義です。もちろん永続的にサポートをすることは簡単ではありませんが、材と教育の理念のもと、こだわりを持って育成に力を入れています。

“サロン主体”がアイ業界繁栄のカギ ~メーカーみんなでおもしろいことを!~

株式会社ThreeBeauty川口様インタビュー

―――今後もアイ業界が長く反映するために重要なことは?
もっとサロン主体になったらよいと思います。お客様にアイの魅力を直接伝えられるサロンが主役であるはずなのに、メーカーよりサロンが目立てていないという業界特有の構造に違和感があるんです。メーカーは、情報を使ってサロンに儲けていただき主役にすることが先決

また、サロンに商材を売り込むばかりではなく、コンシューマーに対してアイの魅力をもっと発信していくことにも力を入れ、投資をしていくべきだと考えます。その他、メーカーが表に出るのではなく、裏方に回りサロンの人たちを立てる企画を打ち出したり、商品開発をしたりすることも今後のアイ業界発展のためには重要でしょう。

―――サロンが主体になるために、サロン側ができることはありますか?
もっと学ぶ必要がある
と思います。アイ業界は9割近くが個人サロンなので、オーナーはただただお客様への施術に時間を費やしていて学ぶ時間がないケースがほとんど。独立が進めば進むほど、学びが少なくなってしまうのが現状です。それで経営に行き詰まり、助けを求めてJECに来られる方も少なくありません。みな悩むべくして、悩んでいるという状況…。

やはり、業界の底上げのためには各メーカーが力を合わせて教育にもっと力を入れるべきだと考えます。美容業界しか知らない施術者には、マーケティングや財務、組織マネージメントなど、商売をするための基礎教育も必要です。大変ではありますが、サロンが日の目を見られる環境を業界全体で作っていきたい!そう思います。

―――そんな川口さんがアイ業界でお仕事をされている中で特に大切にしていることは?
やはり、教育ですね。今だけを変える教育だけでなく、10年後、20年後もサロンにとっていいよねと思える持続可能な教育を提供していきたいと考えています。ただ、業界全体を変えようとするには大きな力が必要。だから、この場を借りて言わせてください。メーカーみんなでおもしろいことしましょ!おもしろくしたいです!ご協力よろしくお願いします。

まとめ

マツエクでお客様を喜ばせるためには、良い商材が必要。しかし、良い商材があっても施術者に知識がなければ使いこなすことができない。つまり、材と人の両方が必要で、中でも教育が1番大切!全国展開の地域密着型というJECを作ったのも人を育てるため。ThreeBeautyは、“教育メーカー”と呼ぶにふさわしい企業であることがよく分かりました。人を巻き込むパワーにあふれた川口さん、アイ業界のビジネスモデル変革のキーパーソンとして活躍されることを期待せずにはいられません。

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