まつげパーマ界の救世主かつ孤高の技術者『株式会社Ri’s』代表 佐藤里奈氏へインタビュー

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愛知県名古屋市にてアイラッシュサロンを経営、まつげパーマ用品の開発販売も手掛ける『株式会社Ri’s(リズ)』代表の佐藤里奈さんにインタビューを実施。インスタをやっている人にとっては、まつげパーマの技術や理論を積極的に発信している@rinalash2018(RINA SATO)さんとしても有名ですよね。そんな佐藤さんに、アイラッシュ施術者になったきっかけや現在の事業内容、仕事をするうえで大切にしていることなどをお伺いしました。

【経営者プロフィール】佐藤里奈さんとは?

美容師の祖母、両親のもとで育つ。実家は美容院、姉・妹も美容関係で仕事をする美容一家。自身は、まつげの上下パーマをメインとするアイラッシュ施術者である。2020年に設立された『株式会社Ri’s(リズ)』の代表を務め、サロン経営・まつげパーマ講師業・商材の開発販売の3つの事業を展開。また現在も、リピーター限定で施術を行っている。小学校3年生と1年生の男の子を育てる2児の母でもある。各事業の概要は以下のとおり。

◆アイラッシュサロン経営(3店舗)
・Ri’s eyelash(リズアイラッシュ)/名古屋市北区
・ricony by Ri’s(リコーニーバイリズ)/名古屋市中区
・Maine(メイン)/名古屋市中村区

◆まつげパーマ講師業
・対面技術講習各地
・オンラインセミナー
・オンラインコンペ
・ラッシュリフト部門審査員etc.

◆まつげパーマ用品開発・販売
・Eye lash SHOP Ri’s(実店舗)
Ri’s Online shop(通販サイト)

アイラッシュ業界に興味を持ったきっかけは?

アイラッシュの施術者になろうと思ったきっかけを教えてください。

もともと実家が美容院なんです。祖母、両親ともに美容師の美容一家に生まれました。親は私に美容師になってほしいと願っていたようですが、美容院での働き方には無理があると判断し、まつげの世界に飛び込みました。というのも、美容学校に在籍していた19歳で出産し、早くに子供を設けたんです。美容師の仕事は拘束時間や下積み期間が長いため、当時子どもを持つ私にとっては難しい勤務体系でした。子供が小さいうちは仕事と子育てを両立できるように、アイラッシュ施術者を選んだのがきっかけです。

実際やってみると、もともと手先を使った細かい作業が得意だったことや、下積み期間の長い美容師に比べて、アイラッシュ施術者はすぐにお客様への施術が可能なので、美容師よりアイラッシュの仕事の方が楽しいな、と実感しました。

自身のサロンをオープンされるまでの経緯を教えてください。

最初の3年間は、サロン勤務をしていたんです。うち2年は先輩やオーナーの背中を追いかけ働く中、3年目で店長になりました。後輩に教える楽しさもありましたが、もっと自分の技術を高めていきたいという思いが芽生えました。

自分より技術力があって尊敬できる人を探そうと複数回にわたり面接を受け、いろいろなサロンのオーナーと話しました。しかしながら、サロンの方針や給料への考え方など、自分自身を納得させられるサロンが見つからず…。私は特に、個人の能力に合わせた給料をもらえてしかるべきだという考えだったんですね。自分の能力にあった対価をもらえることで、より自分の色を出せるという考えからです。
そんな自分の色を出せる働き方を求めた結果、2019年2月に祖母の美容室の跡地を改装し、独立する運びとなりました。

現在はサロン経営のほか、講師業にも力を入れられているとのこと。講師の仕事を始められたきっかけを教えてください。

佐藤里奈氏インタビュー

話が少しさかのぼりますが、雇われ店長で自身に合うサロンを求めて面接を受けていた頃、インスタ経由で海外に住む日本人の方からまつげパーマの講師の依頼が入ったんです。それまで講師をやったことはありませんでしたが、依頼を受けることにし、その件についてSNSにアップしたところ、各所から講師業の依頼が。

その頃から、本業は講師ではないものの、依頼があれば受けるというというスタンスで講師業を開始しました。雇われの身だと難しい講師業も、自分のサロンを持てばやりやすいな、と考えたことも独立を決めた理由のひとつです。

現在の事業内容について

現在、講師業はどのようなスタイルで行っているのでしょうか?

佐藤里奈氏インタビュー

講師業を始めた当初は名古屋の自身のサロンで、マンツーマン形式で行っていました。そのうち、福岡や沖縄など全国各地の方から講師の依頼をたくさんいただくようになったので、これは自分が動いた方が早いな、と考えたんです。当時、受講者が4人以上集まれば地方へも伺うと募集をかけたところ、多数のご依頼が。現在、東京、大阪などの都市部では最高8人として依頼を受けていますが、ありがたいことに「待ち」が出ている状況です。

「待ち」が出てしまっていますが、講師1人で、生徒さんそれぞれに合わせた技術を伝えたいので、受講者の人数を増やす気はありません。実は生徒さんは初心者だけでなく、ベテランの方も。中には、サロンに勤めていながら「うまくなりたい!」と個人で講習を受けに来られる方もいらっしゃるほど。その熱量はすごく、まつげパーマのより高い技術が求められていることを実感しています。

少人数体制にすることで、丁寧に、そして確実に技術を伝えらえているのですね。では現在、佐藤さんご自身はお客様への施術はされていないのでしょうか。

佐藤里奈氏インタビュー

もちろん、今も施術は続けています。経営者になると、施術から離れるのが一般的なのかもしれませんが、私は施術を辞めたくなかったんです。今、忙しい日々を送る中でも、予約が確保できる日にはお客様への施術を行っています。これからも続けていきたいと思っています。

サロン経営、講師業に続いて、商材開発をするに至った経緯を教えてください。

佐藤里奈氏インタビュー

以前は、まつげパーマ用の商材が少なかったので、技術でカバーするしかなかったんですね。例えば、巻き方や薬の付け方を工夫して施術を行うしか手がありませんでした。でも中には、ロッドに長さが入りきらないなど物理的に難しいケースも出てきますよね。

そこで最初は、商品開発目的ではなく、自分のためだけのツールが欲しいという興味本位でサンプルを作ってくれるところを探しました。すると、運よく近くに工場が見つかり、そこの社長さんが「1個からでも作ってあげるよ」と大変協力的だったので、ありがたくお願いすることにしたんです。その方とのご縁は今続いており、私の気持ちが伝わったこともそうですが、こうしてご縁が続いていることもすごく嬉しい気持ちです。

こうして出来た「自分のための1個を試作している」と生徒さんに話したところ「それができたら絶対欲しい!」という声があがったんです。考えてみると、生徒さんが払ってくれた講習代を何か役に立つことに使えたらとの思いもあり、貯めておいた講習代を商材量産のための費用に充てさせていただきました。これが、商材開発を始めたきっかけです。

現在、サロン経営と講師業、商材の開発・販売を行われている佐藤さん。それぞれどのくらいの割合でお仕事をされているのでしょうか?

1:1:1ですね。もともとは自分の施術が中心でしたが、現在はどれということではなく、すべての事業に同じぐらい力を注いでいます。

佐藤さんが考えるアイラッシュ施術の魅力とは?

現在もまつげパーマの施術を続けられていますが、佐藤さんが考えるアイラッシュ施術の魅力を教えてください。

顔の中でも目元は、1番大事なパーツだと考えています。なので、皆さんアイメイクをしますよね。手先が器用な方はコスメやビューラーなどを使ってキレイにメイクアップできるかもしれませんが、アイメイクが上手にできないという方も結構いらっしゃるんですよね。

アイメイクに納得できず、なんだかちょっと憂鬱…という気分で過ごす日もあるかもしれません。そんな方もまつげパーマ1回で、1ヶ月間華やかな目元で過ごすことができます。美容整形をする必要もないんです! 単に美容法のひとつというだけでなく、アイメイクが上手くできない方のお役に立てる…これがまつげパーマの魅力です。
一般にもまつげパーマの魅力が浸透してきたこと、施術者の技量が上がったこともあり、美容業界におけるまつげパーマの価値が上がってきたことを実感しています。

アイメイクが上手にできない方の気持ち…すごくわかります。そんな方の救世主的な手段としてまつげパーマの需要が伸びてきているのですね。

お肌のケアにこだわる方って化粧品にお金をかけますよね。それと同じように、まつげにお金をかける方がたくさん出てきたことがすごく嬉しいです。

また美容液などに関しても、市場にさまざまな商品が出回ってきている中で、サロンに来られたお客様に対しては技術者目線のベストな商品をおすすめすることができます。その点も含め、サロンに通うことによって、まつげパーマができるだけでなく、自まつげの育成もできる…この相乗効果がお客様にとって大きなメリットだと思います。

ただ、まつげの施術を受けている人の割合は思ったより低いのが現状。より多くの方にまつげパーマの魅力や必要性が伝わり、アイラッシュサロンと美容院が同等に捉えられるようになることを願っています。

佐藤さんが1番大切にしていることは?

アイ業界で仕事をするうえで、佐藤さんが1番大切にされていることを教えてください。

技術や経営、商品開発に限らず、すべての事柄に対して“人”を大切にしています。自分さえよければ、それでいいという考えを無くしたいんです。
例えば、同業のアイラッシュ施術者からいくら技術が上手いと言われても、お客様から評価されなければ意味がありません。反対に、お客様からしっかりと評価されていれば、周りの意見や立場を気にする必要もありません。
この考え方はスタッフにもよく伝えているんですが、自分や同業者の計る技術力の評価よりもお客様の満足度が1番であり、お客様ファーストで仕事をすれば、必然的にお客様からの信頼も得ることができます。

そして自分のサロンだけ、自分の従業員だけ、ではなく、より多くの生徒さんが各地で活躍することで、より多くのお客様が喜んでもらえることが大切だと思っています。
これは自社の商品への想いも同じで、利益などよりもより良い、使いやすい道具を作ることで技術者の力になり、お客様への満足度に繋がって欲しいという思いです。

お客様も技術者も、そして経営者も、人と人とが信頼し合うことで皆が幸せになれます。これからもアイ業界に携わるすべての人が幸せになれるよう、尽力していきます!

まとめ

若くして子供を設け、女性が育児をしながら働ける手段として、まつげへの道を選んだ佐藤さん。しかし、お話を聞くうちに、佐藤さんがアイラッシュ施術者になったのは、偶然ではなく必然だったのだろうと確信しました。もともと手先が器用だった、美容一家に生まれ育ったというだけではありません。まつげパーマが再び脚光を浴びることになった今、確かな理論・技術を施術者へ伝え続け、お客様ファーストの商材を作り続ける佐藤さんは、アイ業界にはなくてはならない救世主といえるのではないでしょうか。
多くの悩める施術者にとって、佐藤さんという先駆者がいらっしゃること、そしてその技術や経験を広く多くの人に伝えてくださっていることに、これからのアイラッシュ業界を支えてくれるキーパーソンなのだと深く実感しました。211217Euk

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