マツエク業界のプラットフォーマーに!伊藤雅樹氏にインタビュー

この記事をシェアする

日本最大級のマツエク専門通販サイトを運営する『アイラッシュガレージ』の代表取締役を務める伊藤雅樹さんにインタビューを実施。幅広く事業展開をされていく中で、昨年「Beauté(ボーテ)」の運営にも携わることに。「ボーテ」を通じて、マツエク業界そして広くは美容業界に新たな風を起こしたいと語る、伊藤さんに現在の事業内容や「ボーテ」への思いなどをお聞きしました。

【経営者プロフィール】伊藤雅樹さんとは?

EG伊藤様インタビュー2

日本最大級のマツエク専門商社『株式会社アイラッシュガレージ』の代表取締役
2020年8月には、マツエク用商材の製造・卸販売を行う『株式会社松風』、『株式会社まつげエクステンション研究所』の代表取締役に就任。
その他、マツエク市場の健全化と活性化を目的とした多数の事業を展開する業界のトップリーダー的存在に。1972年生まれの49歳(2021年3月時点)。

【略歴】
1994年3月:帝京大学法学部卒
1994年4月:株式会社イトーキ入社
1996年11月:中央宣興株式会社入社
2001年4月:株式会社朝日広告社入社
2006年9月:株式会社COOL BEAUTY 設立 代表取締役
2014年11月:株式会社アイラッシュガレージ設立 代表取締役
2019年7月:一般社団法人アイラッシュワールドカップ設立 監事
2020年8月:株式会社松風 代表取締役

 株式会社まつげエクステンション研究所 代表取締役

 MATSUKEN VIETNAM CO.,LTD (ベトナム工場) General Director

現在の事業内容

2006年、広告業界から美容業界という異業種へ参入された伊藤さん。どのような経緯だったのでしょうか?

広告代理店で10年間、広告業に従事してきました。2006年に広告代理業で独立。ちょうどその頃が、美容の業界ではネイルサロンが、スカルプチュアからジェルネイルに移行し始めた時期だったんです。そこにチャンスがあると思い、独立とともにネイルサロンの経営に乗り出しました。その後、マツエクのニーズが高いことがわかり、同じ店舗の中でマツエクメニューを導入したのがはじまりです。

2014年、サロン経営から商社である『株式会社アイラッシュガレージ』を設立された経緯を教えてください。

2014年に事業譲渡という形でサロンを売却しました。サロン経営の立場ですと、人に頼らざるを得ない場面があり非常にもどかしさを感じた、また自分が思い描いている事業展開のスピードになかなか行きつかなかったことなどがサロンの売却理由です。アイラッシュ業界がまだまだ伸びる可能性がある中で、商社『アイラッシュガレージ』の設立に至りました。
設立後、まずは品ぞろえを強化し、その上で価格面でも顧客のニーズに応えられるよう事業を拡大。当然ながら、商材と教育はセットという考えのもと、セミナービジネスにも力を入れてきました

“商材と教育はセット”とのお考えと伺いましたが、その理由とは?

アイラッシュの業界は、新しい技術がどんどんと生まれるまだまだ発展途上の状態なんです。アイリストさんも新しい技術を、日々求めています。そんなアイリストさんへセミナーを通じて教育を提供し、そこに商材販売も抱き合わせるという形を取っています。
実はメーカー各社さんも商品を作るだけでなく、教育も重視されているんです。メーカーさんの力もお借りしながら、技術と情報をアイリストさんに提供していく…。そんな形を実現することで『アイラッシュガレージ』は、商材と情報のプラットフォーマーを目指しているんです。

2020年夏、『松風』などをグループ化されたことにより、事業内容はどのように変化しましたか?

『松風』は販売会社、『まつげエクステンション研究所』製造会社の位置づけでありまして、『まつげエクステンション研究所』にはベトナムに自社工場、ミャンマーに提携工場があります。グループ化をしたことにより、製造から販売まで一貫して行えるようになりました。また自社工場を持っていることでOEM受託(※1)も可能になります。
(※1…他社ブランドの製品を製造すること)

2021年1月、WEBメディア「ボーテ」の運営を開始されました。メディア運営に着手されたねらいを教えてください。

アイラッシュ業界で足りていないのは、専門情報発信をするメディアがないこと。そんな中、3年前に登場した「ボーテ」を見たとき、記事のレベルの高さに驚きました。当時、『アイラッシュガレージ』の認知を上げていきたいという思いで広告出稿もしておりました。そして今回、我々の手でより多くの人に業界情報を伝えられるのなら、という思いで「ボーテ」の運営を開始したところです。

メディア「ボーテ」への思い

「ボーテ」を運営する上での思いをお聞かせください。

現状の「ボーテ」に、我々の強みを注入し、より多くのユーザーを獲得していきたいと思っています。その強みとは、各ブランドさん・メーカーさんとのコミュニケーション力、つながりの強さです。各ブランドさんも情報発信の場を求めていますので、「ボーテ」が情報と人を繋ぐプラットフォームに、日々の情報発信の場になるようにと考えています。

「ボーテ」の未来とは

将来的に「ボーテ」をどのように活用したいと考えられていますか?

マツエク業界では、名の知れたアイリストさんは限られている。有名といっても、一般に知られているかといえばそれもほぼない。ネイル業界における黒崎えり子さんのように、一般の方にも認知された有名アイリストが「ボーテ」から誕生することを願っています。メディアとして、アイリストさんが有名になるお手伝いができたらと考えています。 

情報発信の場という側面では、「ボーテ」をどのように大きくしていきたいと考えらえていますか?

サロン同士の横のつながりが薄いということも聞いていますので、メディアを通じてサロンさん同士のコミュニティーの場を作れればと思っております。大きな枠で見ると、マツエク業界にもさまざまな団体や協会があり、それぞれの考え方や検定が存在しているのが現状です。ここも案外、横の連携が薄いということ。考え方や検定などは統一されるのが理想の形だと思うので、「ボーテ」がプラットフォームとなり、業界内で橋渡し的な役割を担えたらと考えています。

さらに、ハードルの高い話にはなりますが、美容師国家試験にマツエクに関する項目がほぼないこと、美容学校によってマツエクの授業があったり、なかったりすることなど、現行の美容師法に基づく問題点を少しでも認知してもらえるきっかけ作りをできればと考えています。

【経営哲学】伊藤さんの経営理念とは?

EG伊藤様インタビュー1

伊藤さんの経営理念をお聞かせいただけますか?

どんなビジネスであっても人の手を介さなければ発展はできません。社員に対しては、愛情を持って接してあげる。もちろん、厳しいことを伝えることもあります。しかしベースの部分に愛情があれば、すぐには伝わらなくても、わかってもらえると信じています。社内も、社外も同じことです。人を大事にすることを常に心掛けています

まとめ

今回のインタビューを通じ、マツエク業界における商材・教育・情報のプラットフォーマーを目指すという強い使命感を持って、さまざまな事業を展開されている伊藤さん。すべてはマツエク業界の認知向上のため、愛情たっぷりにお話しいただきました。業界トップリーダーの伊藤さんが舵を取る新生「ボーテ」!今後の展開を楽しみにしてください。210222Euk

この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事

この記事をシェアする