【座談会】石原代表×2人のプロフェッショナル|Miss eye d’or®新ブランドが生み出す、新たな価値とは?

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多くの商品や技術を生み出し、アイ業界を牽引する『Miss eye d’or®(ミスアイドール)』。今年ネイルブランド『oui nails』とライフビューティーブランド『TO』を同時リリースし、総合美容メーカーとして躍進しています。今回はLASH DOLL JAPANの代表取締役でブランドプロデューサーの石原瞳代表と、新ブランドに参画したYuta Takahashi氏、山田裕美子氏との座談会が実現。ブランドが誕生するまでの経緯や想いについて、詳しくお話を伺いました。

【座談会】メンバープロフィール

ブランドプロデューサー|石原瞳さん(以下石原代表)

Miss eye d’or®石原代表座談会

株式会社LASH DOLL JAPAN/株式会社MISS EYE D’OR代表取締役。 アイラッシュを中心にメーカー・教育・サロン事業を展開。 昨今では「BIND LOCK®」「フラットマットラッシュ」「SERUM LASH LIFT®」など多くのヒット商品を生み出す。さらに「オードリー・ヘプバーン」「Barbie」の公式ライセンスを取得し、機能性だけではなくデザイン性をも兼ね備えた商品作りも話題に。
今季、ネイルブランド『oui nails』、スキンケアブランド『TO』などアイラッシュに留まることなく新たなブランドを展開。自らがブランドプロデューサーとして活躍する。

『TO』プロダクトデザイン|Yuta Takahashiさん (以下Takahashi氏)

Miss eye d’or®石原代表座談会

アートディレクター兼デザイナー。国際的なデザインコンペティションで5年連続受賞、2年連続の最高賞を受賞。コスメブランドの『THREE』から誕生した、業界初のメンズコスメ『FIVEISM』のプロダクトデザイン等を手掛ける。
LASH DOLL JAPANでは、『TO』『SERUM’S』のブランドデザインを行う。

『oui nails』に参画|山田 裕美子さん(以下山田氏)

Miss eye d’or®石原代表座談会

全日本ネイリスト選手権プロ部門総合準グランプリをはじめ、海外のコンテストでも優勝、各界の著名人のネイルを担当するトップネイリスト。 日本で唯一のミスユニバースジャパン公式ネイリスト(2010-2013)であり、『Miss SAKE』や『MUJ』で長年ビジュアルディレクションを担当。 2004年よりマニモードネイルカレッジの学院長を務める。
LASH DOLL JAPANでは、『oui nails』のブランドディレクターを行う。

【石原代表】理想をゼロから具現化するブランドに参画してくれた、2人のプロフェッショナル

Miss eye d’or®石原代表座談会

まずは、マツエク以外のブランドを始められた経緯を教えてください。

石原代表 私のマツエク人生が始まって18年間が経ち、マツエクを中心とした企画・製造・販売を行ううえで求められるものや強みの活かし方が理解できたと思っています。そうした知見を、他の分野でも活かすことができればとずっと思っていたんです。10代から美容業に携わってきたので美容という分野から離れず、もっと多くの人に関わった商品づくりをしたいというのが私の希望でした。

ただ、私はビジネスするうえで”勝つ”ことも重視しています。スキンケアとネイルは市場が飽和状態なので、参入しても勝てる見込みがないのではと思っていました。その考えを覆し”勝てる”と確信できたのは、ブランドに参画してくれたお二人の存在です。協会などに属さず、独学で今の地位まで上り詰めたお二人がパートナーになることをご快諾いただきました。そして話を進めていく中で、”勝てる”という確信をより明確に持てたんです。マツエクも18年を経てここまで辿り着きました。新しいブランドも今すぐ勝てるとは思っていないのですが、いつかどこかで必ずホームランが打てる、そんな”勝てる”ブランドになれると思っています。

1年前のインタビューで仰っていた「来年の大きなプロジェクト」が、今回の新ブランドだったのですね!

石原代表 そうなんです!以前お話していた展望が、ようやく形になりました。私は、自分が前に立って引っ張るというよりも、プロフェッショナルな方と共存して行う仕事が一番力を発揮できると自負していて。家族や夫婦がひとりでは成り立たないように、私の仕事の在り方もひとりでは成り立たないものだなと実感しました。

今回Takahashiさん、山田さんにご依頼された理由を教えてください。

石原代表 私が重視しているのは誰と仕事するかという点。信頼できることはもちろん、話しているときに無理がないかどうかという、肌で感じるものを大切にしていますね。また、その分野に長けていて尊敬できるという下地がないと、一緒に組んで良いものは作れないと思っています。ゆうちゃん(Takahashi氏)もゆみこさん(山田氏)も、人間的相性が良くて、感度が同じなんです。そしておふたりは宇宙人レベルでこだわりが強くて

私もこだわりが強いのですが、それぞれの分野では全く太刀打ちできません。私がいいと思っても、2人の求めるものがさらに高くて、OKが出ないこともたくさんありました。ゼロから生み出す能力を持っている人は少ないのですが、お二人とも誰かのマネではないオリジナリティ溢れるものを、血眼になって追求してくれる。これ以上ないパートナーです。

【Takahashi氏】「やった!」と瞬時に感じた。今までにないものを瞳さんと一緒に作れたことが嬉しい

Miss eye d’or®
新スキンケアブランドTO

『TO』は、「必然的なリズムへ覚醒する。」をコンセプトにしたスキンケアブランド。太陽と月が織りなす必然的なリズムのように、私たちの中に眠る生命のリズムをバランスの良い状態に導くスキンケアを提案。スキンケア時間をリラックスタイムに昇華するオリジナルサウンドと森の中での深呼吸を連想させる香りで、体の内側から心身を癒すがテーマに。

石原代表 ゆうちゃんの存在を知ったのはInstagramです。どこからたどり着いたのかわからないのですが、ゆうちゃんのインスタを見て寝るのが日課になるくらいハマっていて。このままスルーしたくない、一緒にお仕事ができたらとずっと思っていたんです。今回のブランドを考えたときに、ぜひ携わっていただきたいと思いインスタでDMをお送りしました。

Takahashi氏 そうなんです。『TO』のコンセプトが熱く語られたDMをいただいたのですが、そこに「宇宙」というキーワードがあり、個人的に一発で打ち抜かれた気持ちでした。ずっと宇宙というテーマでデザインを手掛けたいと思っていたので、「やった!」と思いましたね。宇宙というワードは良くも悪くも概念として広すぎる。だからこそ、僕が挑戦する意味があると思っていたんです。愛媛に住んでいるのですが、すぐに名古屋に話を聞きに行きますと返事をしました。

石原代表 普通は「え?」ってなるところを共感してもらえたのが嬉しかったのはもちろん、出会いが必然だったと思っています。インスタで見つけたのも、本当に偶然だったので。普通こちらから出向くところをわざわざ出向いてきてくれたり、できたデザインを直接見せたいとメールで済むところを飛行機で来てくれたりと、考え方や行動が本当に宇宙規模な存在なんです。

Takahashiさんが『TO』を手掛けるにあたり、こだわったところや大変だったところを教えてください。

Takahashi氏 いろいろあって時間内にすべて語りつくせないのですが…『TO』を手掛けるうえでずっと念頭に置いていたことは「今まで見たことがない世界観を作って、使っていただく方を驚かせたい」ということ。一見結びつかない宇宙とスキンケアをどう結びつけるかという点も熟考しました。作り手のこだわりは使っていただく方にも伝わると思いますし、クリエイティブな感性を刺激するものが作りたいと常々思っています。

デザインはもちろん、成分にもこだわりました。スキンケアの成分の90%以上は水なので、水を選ぶところから始まりました。候補の水を並べて、水を直接肌に塗ってみたり……

石原代表 ゆうちゃんは、水を実際に飲んでみてたよね。本当にデザイナーの範疇を超えた、素敵な仕事をしてくれました。

Takahashi氏 飲みましたね。香りも何十種類も調香して頂いて「あれも違う」「これも違う」って言っていたら、調香師さんに「もうわからないです」って返されてしまいました。プロダクトや成分、テクスチャー、香りと、0.001mmレベルにまでこだわったと自信をもって言えます。

デザイナーであるTakahashiさんがそこまで…!その原動力はどこからきたのですか?

Takahashi氏 そうですね、個人的には『TO』のプロダクトデザインだけでなく、世界観も含めてすべてデザインさせてもらったつもりです。これが答えになるかわからないんですが、瞳さんの人柄が本当に良くて…。やっていることはもちろん事業ではあるけれど、瞳さんの人生に結びついていて、さまざまな情熱や自分の想いをそのまま事業に投影して形にしている姿に心を打たれました。モチベーションを与えてくれる方と出会えたなと心から思っています。

【山田氏】こだわりというよりも、私にとって必然。瞳さんのセンスで構築されたブランディング

Miss eye d’or®『oui nails(ウィネイル)

『oui nails』は、洗練された女性のためのジェルネイルブランド。使いやすいツールにより再現性の高いデザインを叶える。「必要なものだけがそろう、完成されたブランド」として、機能面はもちろんシンプルかつ上品なプロダクトデザインで、ネイルする人もされる人も美しくある世界を目指す。

 

Miss eye d’or®石原代表座談会

山田氏 瞳さんは元々私のお客さまで、もう20年近くの付き合いになります。その当時から、他の方とは違うこだわりやセンスのある方だなと思っていて。

石原代表 え、嬉しい!

山田氏 プロしかわからないようなミスにも気づかれるので、普通のネイリストじゃ対応できなくて(笑)だから今こうやって活躍されているのも納得です。私ね、瞳さんのセンスやこだわりが、本当に大好きなんです!

『oui nails』を手掛けるにあたり、重視した点を教えてください。

山田氏 『oui nails』は、端的に言うと夢の商品だと思っています。こだわって作ったというよりは、私にとってこうあるべきものを作ったという方が自然。予算の関係などさまざまな理由で実現していない品質を叶えてもらったという感じです。ターゲットとしているのは、プロというよりは自分でセルフネイルをする一般の人、道具に頼らないとうまくできない新人ネイリストの方々。そういった人たちが失敗する理由を解析し、起こりうるトラブルを製品側から解決するということを念頭に置いて進めました。

石原代表 ゆみこさんと一緒に仕事して、やっぱりロジカルで天才的な方だと再認識させられました。「こんな感じ」と曖昧ではなく、しっかりと理論的に商材のことを説明できる人はいないと思う。ゆみこさんとだからこそ作ることができたブランドです。

山田氏 私は瞳さんのブランディング力に脱帽でした。ブランディングまですべてパッケージ化されている点も、『oui nails』の他にはないポイントだと思っています。たくさんのメーカーがありますが、パッケージや中身、コンセプトと、ものづくりにきちんとこだわっているところはそう多くありません。せっかく中身にこだわっているのに、それが消費者にまで伝わらないと魅力も半減。特に、ネイル業界には、使う前から、「素敵!」と思わせるような商品は、そうないんです。

「本物を提供する」「シンプルで洗練されたデザイン」「こだわり抜いた機能美」などという要素が詰まった『oui nails』は、瞳さんの真骨頂だと思っています。

生活に当たり前にある。そんなプロダクトやサービスを目指して

最後に、皆さんが今回のブランドを通して、これからの美容業界に提供していきたいものを教えてください。

Miss eye d’or®石原代表座談会

Takahashi氏 そうですね…ちょっと話は逸れるのですが、昔デザイナーになる前、単身でヨーロッパの田舎に滞在していたとき、山奥のホテルに行くのに暗くて怖い地下通路を通る必要があって。そんな中、外灯に照らされたポスターデザインに癒されたことを今も覚えています。デザインで人の気持ちを癒せることを体感したので、アートやデザイン、そして美容業界にもそんな想いを還元したいというのが僕の想い。「表面的にいい」ではなく、使ってみて感動を与えられるようなプロダクトやサービスに関わっていけたらいいと思っています。

石原代表 そこの部分が私たちの共通しているところだよね。普通のメーカーやブランドを立ち上げるという概念とは少し違って、本当に妥協することなく、真の追求というか、強い想いを持っているところが一緒だと思う。お二人の提示してくれる「1」の裏側には、「1,000、10,000以上もの試行錯誤されたバッククラウンド」があるんです。途中から私の知識ではついていけないところも出てきたのですが、根源の想いが同じだからこそ、同じ熱量で進めることができました。

目指しているのは、生活になくてはならないプロダクトやサービス。『oui nails』も『TO』も、一度使えば生活に当たり前にあるものとして、定着ができると思っています。

山田氏 強いエネルギーを持つ瞳さんと一緒に仕事をしたことで、私もいい影響を受け、本当に良い商品になったと思っています。壮大なプロジェクトの一味に加えていただき、楽しい仕事ができました。「あのブランドの創世記から携わってきた」と言いたいですね(笑)

まとめ

『Miss eye d’or®』 から同時リリースされたブランド『TO』と『oui nails』について、座談会形式でお話を伺うことができました。お話の節々から感じたことは、お互いの尊敬と信頼の気持ち、そして根源が似ている唯一無二の関係性であること。石原さんの魅力的な人柄を介して集まったプロフェッショナルによるブランドが生み出す妥協なしのアイテムに、今後も期待が高まります。

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