【目が離れてる人のマツエク】提案と施術のコツとは?おすすめデザイン例も

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目が離れてる人

 

目が離れてる人の中には、アイラインや眉毛のメイクを変えてみたり、前髪やメガネでごまかそうとしたりと、コンプレックスを何とかしようと工夫することもあるでしょう。アイサロンに来店されたお客様が離れ目にお悩みの場合、アイデザイナーとして満足のいく仕上がりを目指すには、提案と施術のコツを知っておく必要があります。今回は、目が離れてる人の施術を担当する際に役立つ情報を、おすすめデザイン例とあわせてお届けしましょう。

画像で解説│目が離れて見える原因とは?マツエクは解決策の1つ

そもそも、どんな状態を“目が離れてる”というのでしょうか?まずは離れ目の原因について、画像を交えてチェックしていきます。

目が離れてる人の特徴は?黄金比に注目してみよう

みなさんは“黄金比”という言葉を聞いたことがあるでしょうか。黄金比は人が最も美しく感じる比率のことで、図形や建物などの造形物にも使用されています。
黄金比は人の顔にも当てはまり、バランスの整った美しさを目指すための要素のひとつとされています。他人から直感的に「見た目が整っている」「美人」だと認識されやすいのは、顔の黄金比に当てはまっていること。眉・目・鼻・口などのパーツの大きさやバランス、輪郭の長さなど、顔の黄金比率は細かく定められています。

たとえば、顔の長さにおいては、

生え際から眉頭下:眉頭下から鼻の下:鼻の下からあごの先=1:1:1

こちらの割合が黄金比とされています。

同じように、目の位置にも比率が定められていて

左目の幅:眉間の幅:右目の幅=1:1:1

こちらのように、左右の目の幅と眉間の幅が同じだと、黄金比に当てはまります。

つまり、“目が離れてる人”の基準は、左右の目の幅に対し眉間の幅が広いかどうか。反対に、眉間の幅のほうが狭い場合は“目が近い人”とされるのです。

モデルさんを黄金比に当てはめてみると…

今回、離れ目と黄金比の関係を調べるために、こちらのモデルさんにご協力いただきました。パッと見たときには、特に目が離れてるような印象はないですが、実際はどうなのでしょうか?

モデルさんの目の幅は3cm。眉間の間が同じように3cmであれば、黄金比となるのですが…

計測してみると、眉間の幅は3.5cmでした。目の幅が3cmであったため、黄金比に当てはめると“目が離れてる人”であることが分かります。

マツエクは目が離れてる人におすすめ!

マツエクをするお客様の中には美意識の高い方も多く、黄金比に合うような施術を求められるケースこともめずらしくありません。たとえば先ほどのモデルさんでいえば、目の幅と眉間の幅の5mm差を埋められる仕上がりが望ましいといえます。
とはいえ、マツエクで実際の目の位置を5mm近づけるのは難しいもの。アイデザイナーとしてできることは、目の位置が近づいて見えるようにしたり、目が離れてることをカバーしたりするような仕上がりを目指すことです。目が離れてる人におすすめのマツエクデザインを提案し、施術を工夫することで、お悩み解消を図りましょう。

目が離れてる人への提案のコツ│似合うデザインと提案時のポイント

続いて、目が離れてる人におすすめのマツエクデザイン例をご紹介します。実際に目が離れていても、デザインによっては黄金比に近い仕上がりを目指せるでしょう。

目が離れてる人に似合うのはcuteデザイン

<マツエクデザインのポイント>

  • 目の中央を強調する
  • 縦幅を長く見せる
  • 目頭と目尻は、カール感と長さを控えめに
  • 内側に向くようなデザインを意識する

目が離れてる人に似合うのは“cuteデザイン”です。
cuteデザインとは、目の中央を強調して縦幅を長く見せるデザインのこと。目頭と目尻のカール感・長さを控えめにすると、より中央部分が際立つ仕上がりになります。さらに、内側に向くようなデザインを意識すると、左右の目が近づいたように見せられるとともに、クリっとした目元を演出できます。

sexyデザインは目が離れてる人にはアンマッチ

目が離れてる人にcuteデザインが似合う一方、“sexyデザイン”はあまり相性が良くないといえます。
その理由は、sexyデザインが目尻を長く仕上げることで目の横幅を強調するものだから。目が離れてる人が横幅を強調するデザインを選ぶと、さらに目が離れて見えてしまいます。離れ目に悩むお客様へのデザイン提案では、“sexyよりもcuteが似合う”という点を意識しておきましょう

デザイン提案時の大前提は“似合わせデザイン”であること

先ほど“目が離れてる人にはcuteデザインが似合う”と解説しましたが、これはあくまで基本的な話です。みなさん日頃から感じているとは思いますが、デザインを提案する際は目の形だけでなく顔全体の印象に合うことも考慮する必要があります。たとえばクールな雰囲気のお客様には、いくら目が離れていてもcuteデザインよりsexyデザインの方が似合うケースもあるはずです。

それでは、モデルさんの画像をもう一度見てみましょう。

目が離れてる人

こちらのモデルさんの輪郭は面長です。目が離れているからと基本通り目頭から施術をはじめ、cuteデザインに仕上げると、かえって面長を強調させることになりかねません。目元だけでいえば、目頭からのcuteデザインがおすすめではありますが、顔型を考慮すると目尻側にボリュームを持たせるsexyデザインも似合うといえるでしょう。このような特徴を持つお客様の場合、目頭を避けたcuteデザインで縦幅を強調させても良さそうです。

以上のように、目元だけではなく“顔全体の中での目の位置”を見極める必要があるでしょう。また、そもそも目が離れていることをカバーするべきなのか、個性として活かすべきなのか、という点も考慮しなければいけません。

目が離れてる人の例として、芸能人では安室奈美恵さんやミランダ・カーさんが挙げられます。「2人ともとても美人なのに、黄金比に当てはまっていないの?!」と驚かれるかもしれませんが、離れ目でも直感的に美しいと感じる人もいるのです。つまり、顔の印象は“黄金比”が全てではないということ。「目が離れてる」とお悩みのお客様には、“似合わせデザイン”であることを前提に、適したデザインを探しましょう。

似合わせデザイン提案のコツについて、こちらも記事もチェックしてみてください。

アイデザイナーに求められるのは…お客様の意向を汲み取ること!

コンプレックスをカバーしたい人もいれば、気にはなるけれど自分の雰囲気に合った仕上がりを求める人など、考え方は十人十色です。アイデザイナーにはお客様の意向の汲み取りが求められ、さらに、そのお客様に合うデザインの提案も欠かせません。「どうしても気になるから、目が近づいて見えるデザインにして欲しい」とお客様が希望したとしても、顔全体のバランスや雰囲気からあえてsexyデザインをおすすめするケースもあるかもしれません。
マツエクの施術を行うにあたり、重要なのは“結果的にお客様に満足していただける仕上がりになっているか”です。お客様の意向を基に、“なりたい目元”や“なりたい雰囲気”がどういった仕上がりなのかを、カウンセリングでしっかりと汲み取っていきましょう。そして、できる限り理想通りの仕上がりを実現するために、必要に応じて、プロの視点からお客様の希望とは異なる提案もしていきたいですね。

おすすめデザイン例│目が離れてる人向けなのは“真ん中長め”

ここからは、目が離れてる人におすすめのデザイン例をご紹介します。先ほど解説したとおり、目の縦幅を長く見せることで離れ目の解消を図ることができます。そのため、cuteデザインにあたる“真ん中長め”がおすすめ。

目が離れてる人 出典:@ecru.eyelashさん

こちらはCカールのエクステを使った、真ん中長めのマツエクデザイン。目頭と目尻に11mm、中央に13mmと長めのエクステを装着することで、ぱっちりとした華やかな仕上がりになっています。

目が離れてる人 出典:@ecru.eyelashさん

こちらも先ほどと同じく真ん中長めのマツエクデザインですが、カールの種類とエクステの長さが異なります。よりカール感の強い仕上がりが好みのお客様にはDカールを、ナチュラルさがほしいお客様にはCカールを提案するなど、カウンセリングでしっかりと好みをうかがいましょう。その他、まぶたや自まつげといった目の状態に合わせることも意識してください。

デザインとしておすすめなのは“真ん中長め”ですが、似合わせデザインの提案が前提であることを忘れずに。「お客様の顔全体の印象は?」とじっくり観察したり、「どんな雰囲気を好まれているだろう」とカウンセリングでヒントを得たりして、より満足度の高い仕上がりを目指しましょう。

目が離れてる人への施術のコツ│自まつげの見極めとエクステの向きにこだわって

目が離れてる人

デザインの提案に続いて、施術のコツも解説していきます。

<施術のコツ>

  • 目頭に近い自まつげにエクステを装着する
  • 装着時のエクステの向きは、少し内向きに
  • 目尻のエクステは広がりすぎないように
  • 目頭付近を強調しつつ、目尻を控えめに仕上げる

エクステを装着する自まつげの見極めと、向きに注目して施術を進めていきましょう。

あえて目頭にエクステを装着!リスクを軽減するには?

目が離れてる人への施術においては、本来よりも目の位置が近く見えるよう意識することが大切です。そこで施術のポイントとなるのが、目頭付近の自まつげにエクステを装着すること。目頭から目の中央を強調するようにエクステを装着していけば、目の位置が近く見えるような仕上がりになります。
マツエクの施術では、産毛の多い目頭を避けてエクステを装着するのが一般的です。その理由は、産毛へのエクステの装着にはリスクがあるから。刺激に耐え切れず自まつげごと抜け落ちたり、大きなダメージを負ったりする可能性が考えられます。そのため、目頭付近にエクステを装着する際は“できるだけ長さと太さがあり、エクステの重みに耐えられそうな自まつげを選ぶ”という点を意識する必要があります。

エクステの向きと目尻への装着の仕方を工夫

エクステを装着する向きは、少し内向きになることを意識するとさらに目が近づいて見えます。先ほどのリスク軽減の条件に合う自まつげが目頭ゾーンにない場合は特に、内向き気味の装着を意識しましょう。
あわせて注意したいのが、目尻への装着の仕方です。目尻のエクステが外に広がるような形になっていると、視線が外側に集まってしまいます。また、目尻に長さを出すほどに目が離れて見えてしまうため、“目尻は控えめかつ目頭にボリュームを集める”という点を意識すると良いでしょう。

まとめ

目が離れてる人の施術を行うにあたり、「可愛くない」とのコンプレックスがある場合、マツエクでお悩み解消を図ることも1つの方法です。カウンセリングでは理由を添えておすすめデザインを提案。お客様の意向を汲み取りつつ納得していただき、施術にうつるようにしましょう。施術のコツは、エクステを装着する自まつげの見極めと、装着時の向きです。おすすめデザイン例も参考にしつつ、お客様のお悩み解消と満足度アップを図ってくださいね。

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