マツエクサロンの「グルー選び」に、新常識!最適なグルーに出逢える人気ツール【グルーマップ】を新人〜ベテランで使ってみた

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今回のBeautéは、大きな反響をいただいたアイラッシュガレージの「グルーポジショニングマップ」に注目する第2弾。グルー選びに悩むすべてのアイラッシュアーティストの“救世主”、グルーマップについて「実際の仕事でどうやって使うの?」「グルー選びがどう変わるの?」というリアルなアイラッシュアーティスト視点から掘り下げます。

実際に新人アイラッシュアーティストとベテランアイラッシュアーティストにグルーマップを使ってもらった様子もご紹介します!これを読めば、グルーマップの使用イメージがより具体的になり、みなさんの商材研究をステップアップできるヒントがきっと見つかるはず…!

「スタッフの施術歴や技術力の違いによって使いやすいグルーが異なる」という悩み、どうしてる?

みなさんご存知の通り、グルーの選び方は、マツエクの仕上がりの質や施術にかかる時間を大きく左右します。色々な商品が登場していますが、その硬化速度や粘度はメーカーやシリーズによっても様々。表記方法も統一されていないことは多いですよね。

そのため、「いかに自分が扱いやすいグルーと出逢えるか」は、すべてのアイラッシュアーティストの“永遠のテーマ”でもあります。

しかし、サロンに置いておけるグルーの数には限りがあります。
未開封であっても使用期限があり劣化の進むグルーは、多く揃えれば揃えるほど、在庫ロスを増やしてしまいやすいアイテム。そのため、スタッフ一人一人が「マイベスト」なグルーを持つよりも、サロンスタッフ全員でグルーを共有するほうが管理はしやすいでしょう。また、サロン全体でのお客様への施術の品質基準を揃えるためにも、統一しているところが多いようです。

ただ、「全員にとって使いやすいグルー」を選ぶのはそう簡単なことではないはず。そもそも、みなさんは自分の使いやすいグルーを言葉で分かりやすく伝えることはできているのでしょうか?

アイラッシュアーティストの「グルー選びにまつわる悩み」

グルーを選ぶ基準はさまざまですが、

  • 粘度
  • 硬化速度

が主な二つ。

メーカーの商品説明を見てみても、「粘度が低い」「硬化速度が速い」などと書かれているのをよく目にしますよね。

ただし、これらの情報は“同じメーカーから販売されている他製品と比べて…”という前置きがつきます。つまり、メーカーA社では「粘度が高い」としているグルーでも、メーカーB社の基準に当てはめると「粘度が低い」と判断されるケースもあり得るということ。

さらに、アイラッシュアーティスト一人一人の中にも“自分なりの粘度や硬化速度の基準”があります。これだけ基準が曖昧になってしまっている点が、「自分が扱いやすいグルーと出逢う」ことの課題なのです。だからこそ、「使ってみないと分からない!」となりやすく、失敗も多いアイテムでもあるのです。

グルー比較には“客観的な基準”が必要!

グルーの粘度や硬化速度は、メーカーの違い、アイラッシュアーティストの経験年数やスキル、そしてサロン環境によっても感じ方は変わってきます。例えば「粘度が高い」という一言の中にもかなり幅があるはず。

だからこそ、グルーの特徴を表すための“客観的な基準”が求められるようになり、最近では粘度を表す「ミリパスカル秒」という単位も使われるようになってきました。

そして、アイラッシュアーティストのグルー選びをより正確に、効率的にしてくれるのがアイラッシュガレージの公開する「グルーポジショニングマップ」。アイラッシュガレージの商品カタログに掲載されているので、見たことのある方もいるかもしれませんね。

グルーマップは、その名の通りグルーをマップ上で俯瞰的に見ることができるツール。縦軸が粘度、横軸が硬化速度になっているマップの上に、さまざまなメーカーのグルーが配置されています。

出典:アイラッシュ専用カタログ2019年vol.4(アイラッシュガレージ)

前回ご紹介し、好評をいただきましたが、「他の店舗でどのように使用しているか知りたい」「もっとグルーマップを使いこなしたい!」という要望から、今回Beautéでは実際にアイラッシュアーティストの方にグルーマップを使ってみてもらうことに。マップを参考にしながらグルー比較をしていただきました。

新人&ベテランアイラッシュアーティストがグルーマップを使ってグルーを比較!自分に合ったグルーに出逢えるか試してみました。

今回ご協力いただいたのは、同じサロンで働く2名のアイラッシュアーティストさん。

  • Aさん:アイラッシュアーティスト歴5年
  • Bさん:アイラッシュアーティスト歴1年

そして、今回は次の6種類のグルーを試していただきました。

 

 商品名

商品コード

プレステージグルー 

WG-0181N

強力国産BグルーEX

WG-0156N

プレミアムアイラッシュグルー《プロフェッショナル》 

WG-0043N

日本製グルー超速乾  (ブチル)

WG-0013N

Signature エチル   Ver.2

WG-0119N

ギプスグルー 

WG-0134N

6種類のグルーをマップ上で探してみました。(赤丸で印をつけています)
そして、お二人が普段サロンで使用しているグルーは「硬化速度:1秒/粘度:150mPa・s」とのこと。ちょうど左下のゾーン(オレンジの部分)にあてはまりそうです。

出典:アイラッシュ専用カタログ2019年vol.4(アイラッシュガレージ)

これを見てまずお二人が驚かれたのは、「そもそもうちのサロンで使っているグルーって、世の中一般で考えても“硬化速度が早く、粘度は低い”ジャンルのものなんですね」ということ。
お二人がいるサロンは予約待ちも多い大人気のサロンで、施術のスピードはかなり求められています。そのため、入社した時点ですでに「このグルーに対応できるようになること」という基準で技術研修などを受けていたという背景がありました。

マップによると、今回比較するものの中では、①と②が現在のグルーに近いように見えますね。果たして実際の使用感はどうだったのでしょうか?

①「プレステージグルー」について

Aさん「私は、これが一番使いやすかったです!普段の装着のテンポを崩すことなく施術ができました。粘度も私にはちょうど良いかな。いつものグルーの取り方で問題なかったです。これ以外のグルーは硬化速度が遅いため、次から次へと装着ができる施術スピードの早いスタッフだとエクステ同士がくっついたりしやすくなるかもしれません

Bさん硬化速度がやや早く感じました。(実は、普段のグルーはスピード施術用なので私には硬化が早すぎると感じていたのですが、マップでの位置に納得です…!でも「なんとか追いつかないと」という気持ちもあり、グルーの使用感についてはこれまでは声を大きくはしてきませんでした)接着タイミングが合っていなさそうなので、モチに影響が出ていそうで心配です…」

②「強力国産BグルーEX」について

Aさん「使いづらくはないけど、硬化がいつもサロンで使っているものよりはやや遅いので、施術テンポが少し落ちました。使い心地については問題なく、装着もピタッとできますね」

Bさん使いやすかったです!グルーが取りやすく、接着タイミングも合わせやすかったです」

③「プレミアムアイラッシュグルー《プロフェッショナル》」について

AさんBさん「マップ上では硬化速度に差があるように見えますが、②「強力国産BグルーEX」と使用感が似ていると感じました。そう思って改めてマップを見直すと、粘度が同じものだから、グルーを取るときの感覚は近しいのかなと感じます」

④「日本製グルー超速乾(ブチル)」について

Aさん「商品名には“超速乾”と記載してありますが、硬化速度が遅いかな?と。粘度が高くてグルーを調整しながら取らないといけなかったので、私には使いづらく感じました」

Bさん「今使っているグルーと比較すると粘度が異なるので、私個人としてはやや使いづらい印象でした。メーカーさん側が「超速乾」としていても、普段使用しているグルーの乾く速度と比較すると、むしろ遅く感じることも多いのだと改めて気づきました」

⑤「Signature エチル   Ver.2」について

AさんBさん「マップ上では粘度に差があるように見えますが、④「日本製グルー超速乾」と似ていました。マップで見ると硬化速度が同じのようなので、使用感として、粘度は200mPaと300mPaではそこまでの大きな差は感じず、150mPaと200mPaの間がかなり大きな違いになっているように感じました」

⑥「ギプスグルー」について

Aさん「速乾性は高いのですが…粘度が高く、私にはちょっと使いづらい印象でした」

Bさん「“超速乾”とあるので私には使いづらいかもと思っていましたが、グルーのとりやすさと扱いやすさがあったため、それほど気になりませんでした!」

グルーマップを見比べながら6種類のグルーを試してみたAさんとBさん。

「グルーマップで比較しながら確認でき、グルーごとの違いがよく分かりました!自分のスキルが変わってきたらグルーも変えていくイメージがわきました!」ということでした。

もし今後、お二人がスキルに合わせてグルーを入れ替えるとなったら、その際にもグルーマップを用いて、自分に合った粘度、硬化速度のものを説明できれば失敗もなさそうですね。

メーカー比較にも便利・グルー乗り換えに使える!グルーマップの活用方法とは?

さて、最後にグルーマップの活用方法をおさらいしておきましょう。

グルーマップの魅力は、

  • さまざまなメーカーを横断して比較検討できる
  • マップ化することでそれぞれのグルーの特徴が一目で分かる
  • メーカー側のネーミングに左右されず、使用感の比較ができる
  • アイラッシュアーティスト間でグルーの特徴を言語化、共有化しやすい

といったところにあります。

一つのメーカーの中での位置づけではなく、メーカーをまたいで粘度や硬化速度が一目で比較できるようにした、まさに“地図”のようなアイテム。手元に置いておけば、

  • 自分の使いやすいグルーをしっかりと把握しておきたい!
  • グルー選びの失敗をできるだけ少なくしたい!
  • アレルギー対応のグルー、ボリュームラッシュ用グルーなど目的に合わせて選びたい!

といったときに便利です。

グルーマップを手に入れる方法は?

グルーマップは、

  • アイラッシュガレージ公式HP、または公式アプリからカタログを申請する
  • アイラッシュガレージで商品購入時にカタログも注文する

といった方法で手に入れることができます。(どちらも無料の会員登録が必要)

グルーを検討する際には、ぜひ最新版をチェックするようにしてくださいね!

新規会員登録(カタログ請求)はアイラッシュガレージ公式HPまたは公式アプリ から!

まとめ

今回ご協力いただいたアイラッシュアーティストのお二人は、グルーマップを見るのは初めてだったそう。一目見て「もっと早く知りたかった!」と感動している様子でした。それだけグルーマップは一人でも多くのアイラッシュアーティストに知って欲しい、画期的なツール。グルーの比較検討だけでなく、商材研究にもきっと役立つことでしょう。ぜひみなさんも活用してみてくださいね!

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