「フラットラッシュなのにモチが悪い!?」その原因と対策とは?

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フラットラッシュの数ある魅力のひとつが「モチの良さ」ですが、一部のアイリストからは「フラットラッシュの方がすぐ取れてしまう気がする…」という声も。これは何が原因なのでしょうか?今回はそんなフラットラッシュにまつわる矛盾に着目。アイリストとしては見過ごせない現象について、原因と対策方法をまとめました。フラットラッシュに苦手意識を持つアイリストは、ぜひ読んで参考にしてみてくださいね。

「フラットラッシュはモチがいい」というのは本当?

アイリストにとってフラットラッシュといえば、もはや知らない人はいないほどのトレンドアイテム。今や、お客様の中でも認知度が高まり、フラットラッシュを試したい」と望まれることも増えてきているのではないでしょうか?

フラットラッシュが一躍ブームとなったのは、次のようなメリットが理由。

  • シングルラッシュよりも軽く、自まつげへの負担が少ない
  • 根本から自まつげが立ち上がることで、リフトアップ効果がある
  • 少ない本数でも目元の印象を際立たせることができる
  • 接着面積が広いため密着度が増し、安定感&モチの良さが抜群

特に、密着させることが難しい、モチが悪くなりやすいと悩む新人アイリストにとっては、とても嬉しいアイテムかもしれませんね。

しかし、中にはフラットラッシュの方が取れやすい」と感じるアイリストもいるとのこと。なぜ、このような矛盾が生まれるのでしょうか?

フラットラッシュのモチが悪くなる原因

本来ならモチがよくなるはずのフラットラッシュ。しかし、それとは真逆の状態になってしまう原因には次のようなことが考えられます。

  • グルーコントロール(量や伸ばし方)ができていない
  • 装着後の違和感(カールのゆるみ、グルーの固さ)によってお客様がつい触ってしまう
  • 装着方法がフラットラッシュの形状に適していない

どれもフラットラッシュならではの原因。シングルラッシュと同様に捉えるのではなく、フラットラッシュの特徴にしっかりと目を向けつつ、意識を切り替えていく必要があるでしょう。

フラットラッシュを扱うときに気をつけることは?

ここからは、先に挙げた原因について対策方法を考えていきましょう。

グルードームのくぐらせ方は「すくうように平行に入れる」

グルーの適正量というのは、グルードームにエクステをくぐらせたときに根元にグルーの玉が2つできている状態。

この状態を作るためには、垂直または斜めにくぐらせることが基本。ただし、グルーの粘度によってとれる量も変わってくるので、くぐらせる角度や速さは微調整が必要になるでしょう。過去にも、グルーの適正量と取り方のコツについて詳しく解説しています。

しかし、これはあくまで一般的なシングルラッシュの場合。フラットラッシュの特殊な形状には当てはまらない方法かもしれません。

フラットラッシュの場合、溝の奥までしっかりとグルーを行きわたらせられるか、が最大のポイント。そのためには「エクステをグルードームに対して平行な角度にして、すくうように入れていく」というのがコツです。通常のシングルラッシュならグルー量が多くなりやすい方法にも思えますが、フラットラッシュにはおすすめ。グルードームからエクステを抜いたあと、しっかりと根元にグルーの玉が2つできているかチェックしてくださいね。

こちらの記事では動画つきでグルーの付け方をご紹介しています。正しい状態を実際に見ておくことが上達への近道。ぜひ読んでみてください。

「スライドなしの圧着づけ」で溝に自まつげを密着させる

個人差があるので一概には言えませんが、フラットラッシュの場合には「スライドなしの圧着づけの方が密着させやすい」との声も。スライドさせると自まつげになじませやすくなる分、グルーが広範囲に広がって接着力が落ちてしまうこともあります。
フラットラッシュの場合には、エクステの溝にしっかりと自まつげをはめて固定させるためにも、圧着づけの方が適していると感じるアイリストも多いようです。スライド装着している方はぜひ圧着づけの方も試してみるといいでしょう。

軽くて自然な仕上がりになるグルーを選ぶ

フラットラッシュの良さは、その軽さと柔らかさ。付け心地が自然なところもお客様に喜ばれるポイントです。そのため、グルー選びもその良さを損なわないようなものを選ぶことが大切。例えば、粘度が低くサラサラとしたグルーは硬化後に固くなりやすい傾向にあります。圧着づけをするために硬化の速さを重視し、粘度が低いグルーを選ぶと、仕上がりに違和感を覚えるお客様もいらっしゃるかもしれません。いつもと違う付け心地が気になりつい触ってしまうようになると、モチも悪くなるでしょう。

違和感を生まないという意味では、肝心のフラットラッシュ選びも重要。商品によってはカールがだれやすいものもあるため、カールがしっかりとキープできるようなメーカーについて情報収集することも大切ですよ。

上付け・下付けで装着する

フラットラッシュ装着は、上付けか下付けが基本。それは、最大の特徴である特殊な形状が関係しています。

こちらは、フラットラッシュブームの火付け役であるMiss eye d’or(ミスアイドール)の「フラットマットラッシュ」。特徴的な平たい形状に加えて、中央に溝が作られています。

画像出典:Miss eye d’or

この形状を見ただけでも、安定感を高めるためにはエクステの上か下に自まつげが来るようにして、溝をしっかりとフィットさせることが重要と分かってもらえるはず。

 

画像出典:Miss eye d’or

仮に横付けにしたとすると、自まつげとの接着面は0.06mmしか取れません。横にのびた形状のものを少ない接着面で支えることになるため、安定感はかなり低くなってしまうでしょう。

特性を最大限に生かすには?自分に合った装着方法やアイテムを見直そう

ここまでご説明した原因と対策方法は、すべてフラットラッシュの特性を十分に理解していれば自然と気づけるはずです。おそらく、一番の原因は商材研究しきれていないことにあるのかもしれません。

まずは、フラットラッシュのメリットやデメリットを学ぶとともに、シングルラッシュと何が違うのか、リサーチしてみてください。装着方法も自分に合ったものがきっとあるはず。それに辿り着ければ、きっとフラットラッシュはあなたの強みになるはずです。

例えば、先ほどご紹介した装着方法の話

サロンによっては、装着時に自まつげとエクステの角度や向きを合わせやすいという理由から横付けで統一しているところもあるでしょう。そのようなサロンでは、ついいつものクセでフラットラッシュに対しても装着方法を見直すことなく、横付けで対応してしまうかもしれません。または横付けでは適さないことに気づいて上付けや下付けで対応しようとしても、普段と違う装着方法のために根元が浮いてしまい、かえってモチを悪くしてしまうこともあるでしょう。まずは原因を理解する、そして自分に合った対策方法や練習方法を考えることが大切です。

まとめ

特性さえ生かせれば、モチの良さでお客様に喜んでいただけるフラットラッシュ。誤った装着方法や取り扱い方によってその魅力が半減してしまうことはとてももったいないですよね。また、今回ご紹介したようなアイリスト側の課題はもちろん、お客様にも普段のシングルラッシュなどと同様に正しいケアをお伝えすることも大切です。フラットラッシュがみなさんのウリとなるように、その良さを生かせる最適な方法を探り、徹底的に練習してみてくださいね。190803Esa

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