「アイリストの手が冷たい!」お客様はどう感じてる?対処法もご紹介

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冬場になると“手の冷え”が気になるというアイリストも多いのではないでしょうか。また寒い季節だけではなく年中通して“手が冷たい”と悩む冷え性の人も意外と多いと聞きます。アイリストの手が冷たいということは、単に本人が我慢すればよい。というものでもなさそう。今回は、大切な商売道具であるアイリストの手のコンディションをよくするためのヒントをまとめました。

手が冷たいのは気になる?

特に冬場になると、手先が冷たくなってしまうことがありますよね。アイリストなら、一度は手の冷えを経験したことがあるのではないでしょうか。
一般的に手の冷えを感じる原因は、末しょう血管などの血行障害により生じるといわれており、冷感は冬季や就寝前に強まる傾向にあります。このような症状を俗に“末端冷え性”ともいいます。

また手が冷たいと訴える人は、男性に比べて女性に多いともいわれています。その原因は男性に比べて女性の方が“皮下脂肪”が多いから。皮下脂肪は熱を通しにくいという特徴を持っており、一旦冷えると温まりにくい性質があることに由来しています。さらに男性に比べて女性は血流量の多い筋肉が少ないことも、手先が冷えやすい原因ともいわれているそうです。マツエクサロンの多くは、女性が活躍する職場=“手が冷たい”と感じる人が多いということも納得できます。

手が冷たいと手先の動きが悪くなり、施術のクオリティが落ちてしまう可能性もあります。そのためアイリスト本人にとっても、手が冷たいということはデメリットでしかありません。が…しかし問題はそれだけではないようです。アイリストの手が冷たいことをお客様がどのように感じているのか、実際のお客様の声をご紹介しましょう。

「アイリストさんの手がとても冷たくて、おでこや目元を触られる度にビクッ!としてしまいました。微妙に手が震えている感じもあって、心配で仕方なかったです。」(20代女性)

「マツエクの施術中は寝たい派の私。真冬だったから仕方ないのかもしれませんが、アイリストさんの手が冷たくて、リラックスできず全く眠ることができませんでした。残念です。」(30代女性)

「マツエクの仕上がりには満足しているのですが、アイリストさんの手が冷たいことが気になってしまい…。ウェブサイトでのサロンの評価も一つ下げさせてもらいました。手が冷たいことに対する事前の声かけなどがあれば、気分も違ったかも!?」(40代女性)

マツエクサロンを利用したお客様の生の声からもわかるとおり、アイリストの手が冷たいことはお客様も気にされているようです。顔や目元の皮膚は薄いため、冷たさを感じやすい部分。そのためお客様もアイリストの手の温度に対しては、敏感になってしまうのかもしれません。

アイリストの手が冷たいことのデメリット
施術のクオリティが落ちる可能性がある
お客様に不快感・不安感を与える可能性がある
サロン・アイリストの評価を下げる可能性がある

以上のことから、アイリストの手は適度に温かみがある方が好ましいといえるでしょう。では、施術前に手の冷たさを感じた場合には、どのような対処をするべきなのでしょうか。

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即効性のある温め方

慢性的な手の冷えや末端冷え性を元から改善するためには、日々の生活習慣を通して血行促進を図ることが有効とされています。例えば…

  • バランスの良い食事を心掛け、体を温める食べ物や飲み物を摂る(にんじんやゴボウなどの根菜類や生姜や唐辛子、ココアなど)
  • 有酸素運動で筋肉を刺激し、血流を促進する
  • リラックスする(血管を広げるはたらきがある副交感神経を優位にはたらかせる)
  • ぬるめのお風呂に長く浸かる(水圧による血行やリンパの流れの促進)など

これらのポイントを押さえながら体質改善を目指すことにより、手の冷えを徐々に解消することができるでしょう。しかし残念ながら体質改善には時間がかかります。「今すぐ、手を温めたい!」というときにはどうすればよいのでしょうか。

冷えた手を“すぐに温める”方法とは?

ポイントは手の血流をよくすること!施術前やちょっとした合間時間に実践できる即効性のある温め方を4つご紹介します。

1.お湯で温める

温かいお湯に手を浸けます。水温は38~40℃くらいのぬるめがベスト
注意:お湯に浸けた後にしっかりと水気を拭き取りましょう。水分が手先に残っていると、気化熱によりますます冷えてしまう場合があります。また乾燥を防ぐためにハンドクリームを塗ることもおすすめします。

2.グー・パー運動

グーとパーを繰り返して血行を促進する方法です。ポイントはグーのときは親指を中に入れギューッと握りしめ、パーのときは思い切り手を開くこと。何回か繰り返すうちに手先がポカポカとしてきますよ。

3.手先を揉む

指の腹を使い、ギュッ!ギュッ!と指先に圧力を加え、血行を促進させるイメージで手を揉み合わせます。ハンドクリームを使用すると摩擦を軽減できるため、スムーズに行えるでしょう。

4.手先を組み、刺激する

人差し指から小指までの第一関節のあたりで両手指を組み、指先を手の平の内側に入れるように包み込みます。手先を組んでいる間に圧力が加わり、解放することで一気に血液が指先に流れます。

即効性もバツグン!末端冷え性におすすめのツボ

ツボを刺激し、体や手や足を温める方法は古くから人々に親しまれてきました。ツボを正確に刺激することは難しいともいわれていますが、今回は仕事中でも比較的簡単に刺激することができる冷えにおすすめのツボをご紹介します。

自律神経を整え血行を良くするツボ

画像元:ツボ押し倶楽部

虎口(ここう)
場所:人差し指と親指の股の部分
効能:自律神経を整え、血行促進が期待できる

指間穴(しかんけつ)
場所:指の股の部分
効能:自律神経を整え、血行促進が期待できる

陽池(ようち)
場所:手首を反らせたときにできるシワの中央
効能:自律神経、血行促進に効果が期待できる

外関(がいかん)
場所:手首のつけ根から指三本分下
効能:手先の冷えに効果が期待できる

「虎口」や「指間穴」は、親指と人差し指でツボをつまむように挟み、少し強めに押し揉み、指先に向かって引っぱって離します。1ヶ所につき10回程度行うとよいでしょう。
「陽池」・「外関」は、反対の手の親指の腹を使いツボを刺激します。回数は先ほどと同様です。

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冷たさ以外にも気になることは?

さまざまな手の温め方を学びました。しかしここでもう一つ考えておきたいことが、“手の乾燥”です。なぜなら手の冷たさと同時に“手荒れ・乾燥”という悩みを抱えていることがあるからです。
手が荒れやすい人の特徴として、以下のようなものがあげられます。

手先が冷えていて、血行が悪い(末端冷え性)
手指消毒用のアルコールに敏感
アトピー性皮膚炎などの持病があるなど

やっかいなことに、手先が一度荒れてしまうと肌のバリア機能が落ち、なかなか健康な手指に戻すことが難しいことも特徴のひとつです。
また手荒れも冷えと同様に、辛いのはアイリスト本人だけでなく、施術を受けるお客様にも不快感を与えかねません。カサカサとした手で触られるよりは、しっとりとなめらかな手の方がベターですよね。

では、手荒れのサイクルから抜け出すための効果的な方法をご紹介しましょう。手荒れに悩んでいる人は、ぜひ試してみてください。

1.手指用のアルコールを変更する

手指の消毒は一日に何度も行う必要があります。そのため肌に合っていない消毒液を使い続けることは、相当なダメージを与えることにほかなりません。アイリストにとって手は命!より手に優しい消毒液を導入しましょう。

2.ハンドクリーム+プラスチック製手袋

画像元:Amazon

手洗いの後にハンドクリームを塗って、プラスチック製の手袋を着けるのが効果的です。プラスチック製の手袋が程よく肌に密着し、乾燥を防いでくれます。またハンドクリームの浸透力も高まるのだとか。昼休憩中などにもおすすめです。
注意:ゴムアレルギーのお客様もおられるため、ゴム手袋はあまりおすすめできません。

3.ワセリンで保湿する

画像元:Amazon

ワセリンは軟膏などの基材としても使われる安全なものなので、アレルギーなどを起こす心配もほとんどありません。そのため施術直前などでも安心して使えることがメリットです。
ワセリンには皮膚表面にパラフィンの膜を張り、肌から水分が蒸発することを防ぐはたらきがあります。また外的刺激から皮膚を保護するとはたらきもあるため、事前に塗り込んでおくことで手指用毒用のアルコールの刺激からも皮膚を保護することもできるでしょう。

▼こちらの記事も参考にしてくださいね!

まとめ

手の冷えを解消する方法をあらゆる角度で検証しました。アイリストの手は、お客様のお肌に直接触れる大切な商売道具です。温かく、やわらかく、健やかな手先を目指してケアをしてみてくださいね。また施術前にどうしても手の冷えが気になる場合は、お客様に対し「手が冷たくて、すみません。」などの一言を添えることもマナーとして心得ておきましょう。190231Euk

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