アイデザイナーが輝き続けられる未来を開拓!株式会社ダイヤモンドアイズ黒沼いずみさんにインタビュー

今回は、首都圏を中心にアイサロン「DIAMOND EYES(ダイヤモンドアイズ)」を展開する、株式会社ダイヤモンドアイズの黒沼いずみさんにインタビュー。なんと黒沼さんは、約10年前から女性が長く働ける環境作りに着目。現在はサロン運営の傍ら、スタッフ教育をメインとしたスクール運営や、セミナー・マナー講師、コンサル業など幅広く活躍されています。そんな黒沼さんに、サロン経営で大切にしていることや、美容業界の未来について伺いました!
【経営者プロフィール】黒沼いずみさんとは
株式会社ダイヤモンドアイズ 代表取締役社長 黒沼いずみ(くろぬまいずみ)さん
やがて美容業界でも頭角を現し、2014年にダイヤモンドアイズをオープン。日本まつげエクステンション協会元理事、その後は顧問と香港支部長を務め、海外でのマツエクの普及に取り組む。近年では自身のサロン運営にとどまらず、コンサル業・サロンオーナーに向けてのセミナー講師などにも注力。
2025年5月現在は「ダイヤモンドアイズ」10店舗、「DEforMEN」2店舗の他、オンラインショップや「ダイヤモンドアイズテクニカルスクール」を展開しており、さらなる店舗拡大に向けて前進中。
昨年、創業10周年を迎えたという株式会社ダイヤモンドアイズ。現在、ダイヤモンドアイズは月間8,000人が訪れる人気サロンにまで成長しました。親子3世代にわたって通い続けるリピーターも続出するなど、多くのお客様から愛されるサロンを経営されています。
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多彩なキャリアを積み、子育てと仕事を両立しながらアイ業界へ―
―24歳で起業されたきっかけは?
学生時代は、学業と並行してイベントの司会業を中心にすでに働いており、モーターショーや展示会などでMCをしていました。大学を卒業し、会社員として働く中でもそれは変わらず、多忙な日々を極める中で「裏方のほうが向いているかも」と思ったのをきっかけに、24歳のときにモデルキャスティング会社を立ち上げました。
―ダイヤモンドアイズ設立のきっかけを教えてください
モデルキャスティング会社では、セールスプロモーションからモデルの指導、ヘアメイク、衣装の準備まで、ほとんど1人でやっていたんです。でも、実はそのとき子育て中で。突発的なトラブル対応やイベントの準備で、仕事が終わるのは深夜という日がざらにあり、子どもを23時まで保育園に預ける日々が続いたんです。それで「子どものためにも1日に終わりのある仕事がしたい」と思い、美容サロンを立ち上げました。当時は現場で施術者としても働いていたのですが、その後すぐに株式会社ダイヤモンドアイズを創業し、経営者として店舗拡大を目指し続けてきました。
―アイビューティーに着目した理由は?
立ち上げ当初の美容サロンは、エステやネイルなど幅広いメニューを取り揃えていたんです。ただ、やっていくうちに、ホスピタリティや利用的要素(サービスを選ぶときに、お客様を惹きつける要素)のバランスが良いと感じたのがアイビューティーでした。何より、人のマイナスな部分をプラスに変えられることに魅力に感じています。
仕事を通じて、自分らしく輝き続けられる「ダイヤモンドアイズ」の魅力
業界でいち早く、女性の働きやすさを実現
―創業から現在まで、経営において意識していたことは?
10年前の美容業界は今とは違い、とにかく働く環境が整っていない時代でした。たとえば、産休や有給の制度が整っているところなんて本当に少なかったんです。私は創業当時から「女性が無理なく働ける環境をどうやって作るか」を常に考え、有給消化率100%、産休後の復帰率90%超えという環境を実現させました。そのためには、スタッフが「戻ってきたい」と思える指導も大切だと思っています。その土台である研修を充実させるために、スクールも運営しています。
―復帰後も無理なく働ける体制が整っているんですね
はい。たとえば今なら、産休復帰後にどのくらい働きたいかを本人にヒアリングして、出勤時間などを調整するようにしています。「70%くらい」「80%くらい」など細かく選べ、残業も基本的にありません。もちろん、しっかり稼ぎたいスタッフが活躍もできるよう、高収入を得られる環境を作ることにも注力しています。創業時から経営における優先順位が変わることがあっても、女性が活躍し続けられる環境を作りたいという信念だけはベースに持ち続けています。
―スクール運営についても教えてください
スクールは技術だけでなく、カウンセリング力や提案力も重視して指導している点が強みです。私や最前線で活躍するアイデザイナーが講師となり、お客様の要望を正確にくみ取るスキルを身に付けるところからスタートします。教育を徹底しているからこそ、複数の店舗を展開していても、技術や接客のレベルにばらつきが出にくい。中には、新人デビューした月に売上70万円を達成したスタッフもいるんですよ。スクールは主に社内のスタッフ向けに運営していますが、希望者がいれば社外の方でも受講できます。
スタッフとの“コミュニケーション”も大切に
―会社を経営する中で大切にしていることは?
サロンスタッフのお誕生日会を開くなど、定期的なコミュニケーションを大切にしています。うちはルミネやパルコといったテナントに入っている店舗も多いのですが、コロナ禍で営業できなかった時期も、毎日Zoomで不安を払拭するためのミーティングを続けていました。独立したスタッフとも繋がりがずっと続いていて、たまに情報交換をしたりもしています。
また、サロンで使用する商材は、必ず私と本部がチェックし、選び抜いて採用します。トレンドだけに流されるのではなく、スタッフからの声も参考にしながら、安全性・体へのやさしさを追求していることもダイヤモンドアイズの強みです。
アイビューティー業界のこれからとダイヤモンドアイズが描く未来
出典:@izumi96123さん
多様化が求められる時代も、自分らしく楽しむべき
―黒沼さんが思う、アイビューティー業界の今後とは?
エクステひとつとっても、太さや長さ、カールの形など、さまざまな商材が出てきて多様化が進んでいるなと思います。選択肢が増えることはワクワクするし、楽しみでもありますが、一方で「見極める力」が求められているともいえるでしょう。海外では、新しいトレンドが生まれていることもありますし、逆に日本が最先端となっているものもあります。視野を広く持つことが大切ではないでしょうか。
―その中で、女性が長く活躍するために必要なことは?
「自由度が高い女性になる」という意識を持つことです。昔は専業主婦になるのが当たり前の時代で、現代の働く女性たちの中にも、感覚として「家のことは女性がやるもの」という意識がどこか根底にあるんですね。そうではなく、1人の人間として「どう生きたいか」を考え続けることが必要だと思います。家庭を持っても結局は個人ですから、周りの環境よりも「どんな人間でいたいのか」を探ってみてほしい。「これで良いや」と思わずに、好奇心を常に持ちながら成長を楽しむ姿勢が、働く女性を支える力になるのではと思います。
今後もダイヤモンドアイズは飛躍を続ける
―ダイヤモンドアイズは今後どう変わっていくのでしょうか?
ありがたいことに、毎年十数名の新入社員が入社しています。これからも社員が輝き続けられるよう、店舗数を増やしていくことが目標ですね。いちスタッフとして長く働ける環境作りはもちろんですが、役職を目指すスタッフが次のステージへ進める環境を用意するのも、私の役目だと思っています。
―最後に、次世代のサロンオーナーやアイデザイナーにメッセージをお願いします
今、独立したいと思っている人は、思い切って挑戦してみるのも良いと思います。不安定な世の中ですから、大切なのは「後悔しない選択」をすることです。独立した時点で、どっちが上とか下とかありませんからね。経験できることはなんでもする、というスタンスでいきましょう。ダイヤモンドアイズでは、専業主婦になりたいと言っていたスタッフが、仕事を続けるうちに指名料だけでかなり稼げるようになった例も多くあります。どのフィールドで戦うにしろ、選んだ道に誇りを持って突き進んでください。
まとめ
ワーキングマザーとしてのご自身の経験を糧に、10年前から「女性が自分らしく働けるサロン」を形にしてきた黒沼さん。その姿勢は、多様な働き方が求められる現代において、大きな一歩を示したといえるでしょう。お話の中には、サロン経営やアイデザイナーとしての心構えだけでなく、すべての女性がより生きやすくなるためのヒントが散りばめられていました。これからも黒沼さんがどのようにご活躍されていくのか、Beauté編集部は引き続き注目していきます!
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