『HOLLYWOOD BROW LIFT®』でアイブロウ市場に革命を起こす!福井仁美氏へインタビュー

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アイラッシュ・エステティック・ブラジリアンワックスなど、全国にいくつものサロンを展開する経営者であり、『HOLLYWOOD BROW LIFT®(ハリウッドブロウリフト)』の創始者でもある福井仁美さんへインタビュー。かつては人気タレントとして数々の人気番組に出演経験のある福井さんに、アイブロウ業界に興味を持った理由や『HOLLYWOOD BROW LIFT®』の誕生秘話などを教えていただきました。成功のカギは、美容業界に巻き起こした革新的なプロダクトと、ブランディング戦略にあるよう。これから時代を牽引するイノベーターとしての福井さんの展望も教えていただきました。

経営者プロフィール&現在の事業内容

【経営者プロフィール】
福井仁美さん
1986年9月28日生まれ
愛知県豊橋市出身
早稲田大学第一文学部卒業

早稲田大学在学中、女子大生タレントとしてスカウトされ芸能界入り。CamCamやViViなどの女性誌をメインに活躍。20歳からはTBS『王様のブランチ』のリポーターとして出演。
28歳でPR会社を設立。また、全国にアイラッシュ・エステティック・ブラジリアンワックス・ホテルスパなど11店舗をオーナー経営し、数々の人気サロンを立ち上げる。そのほか、インフルエンサーマーケティングやコンサルティング事業も展開。
2018年、「ブロウリフト™️」という言葉と概念を創出。国内初となる「ブロウリフト™️」商材の開発に着手する。2020年、「株式会社JULIA IVY(ジュリアアイビー)」を設立すると同時に、アイブロウソリューション®技術『HOLLYWOOD BROW LIFT®』(以下、HBL)をリリース。
2022年、眉毛美容のジャンルでブロウアーティストという新たな職業を生み出し、女性の雇用と社会進出、女性の起業支援に貢献する『ジャパンアイブロウ協会』理事長に就任。

福井さんはさまざまな事業を展開されていますが、今回は「株式会社JULIA IVY」の事業内容についてお聞かせください。

2020年にHBLという眉毛のブランドを立ち上げ、スクール事業とEC(物販)の2軸で事業を展開しています。スクール事業では、施術に使用する液剤のメーカーとして講習などを行っています。

2020年というとコロナ禍真っただ中。コロナの影響によるアイブロウ需要の高まりもブランドリリースの決め手になったのでしょうか。

実は、法人化したのは2020年なのですが、かなり前から仕込んでいたビジネスなんです。8年前からブラジリアンワックスサロンを経営しており、そのサロンでアイブロウメニューを展開していて。10年近く眉毛の市場を見続けてきた中、コロナがやってきました。このコロナによって、アイブロウの需要が飛躍的に伸びたということ強烈に実感しています。

日本では、コロナによって注目度を高めたアイブロウですが、アメリカでは眉毛の毛流れを整えるという技術や習慣はかねてからあったものなんです。私もコロナ以前は、1年の半分をアメリカで過ごす生活を送っており、現地に滞在しているときには日常的に眉毛の施術を受けていたんです。

ところが、コロナによってアメリカへ行けず、眉毛の施術を受けることができなくなった。それなら日本で眉毛市場を思いっきり伸ばそうと思い至ったのが、ブランドリリースのきっかけです。自サロンでは以前から行っていた施術でしたが、コロナによりマスク生活へ突入することがわかってすぐ「株式会社JULIA IVY」を設立し、HBLをリリースしました。結果、アイブロウ市場のこの伸びを見ると、やはり眉毛とマスクは切っても切り離せない関係なんだなと実感させられましたね。

アイブロウ事業に興味をもったきっかけは?

コロナによってマスク着用が当たり前となり、アイブロウの需要が高まることをいち早く察知され、法人化した福井さん。そんな福井さんが、アイブロウに興味を持ったきっかけをお聞きしました。

アメリカでは眉毛の手入れをすることは日常的なこととのことですが、具体的にご自身が現地でアイブロウ施術を初めて目にされたときの印象はどのようなものでしたか?

特にアメリカにおいてですが、眉毛に対しての文化が日本とは全く違うんです。アメリカでは幼いころから、“歯と眉毛に投資しなさい”と言われるほど。歯と眉毛がキレイなことが清潔感や上品さ、セレブリティの象徴なんです。日本人がネイルや肌、アイラッシュを整えるのと同じような感覚で、アメリカでは眉毛を整えているんですよね。

また、アメリカでは眉毛を整えることが日常なので、歩けばアイブロウサロンがありますし、アイブロウバーという日本の1000円ヘアカットのような手軽に行けるお店もあるんです。

だからこそ私は、眉毛を整えるなら、眉毛の美の文化が根付いたアメリカでやりたいと考えていました。当時の日本は、眉毛の市場が伸びておらず、技術の高い施術者が少なかったですし、上手な方がいたとしても施術料がすごく高かったんです。

福井さんがなぜ日本ではなく、アメリカで眉毛の施術を受けられていたのかがよくわかりました。しかし、コロナによってアメリカへ行けなくなってしまった…これが日本でのアイブロウ事業立ち上げへとつながるのですね。

アイブロウのビジネス自体はコロナ以前の2018年から始めていて、展開していきたいとは考えてはいたんです。でも、そこには薬事法(現、薬機法)の大きな壁がありました。海外で使用されている薬品は成分が強く、海外のものをそのまま日本で使用することは難しいんです。まつげパーマ用の薬品を眉毛に使うなどの試験も行いましたが、毛だけが薬品に触れるまつげパーマと違い、眉毛パーマは薬品が皮膚に直接触れてしまうため、肌トラブルにもつながる可能性があるんです。思考錯誤を繰り返した結果、安心・安全に使用できる液剤が完成したのが2019年。そしてコロナで完全に海外に行けなくなり、大々的にやりたいと考え、アイブロウメーカーとして立ち上げたのが2020年です。

実は2年前から自サロンで展開していた眉毛の毛流れ矯正は、すでに人気メニューでした。そんなこともあって、自サロンでのみ施術可能なオリジナルメニューとして独占したいという思いも。しかし、コロナによって売り上げが低迷しているサロンもある中で、自分たちのサロンだけではなく、メーカーという立場で全国に広め、日本に眉毛市場を作るぞ、という思いで作ったのが「JULIA IVY」なんです。

福井さんが考えるアイブロウの魅力とは?

コロナによってアイブロウ市場が伸びると予想された福井さん。その理由を教えてください。

マスクを着用すると、見えるのはアイゾーンに限られます。例えば、マツエクなどでまつげはすごくキレイなのに、眉毛のお手入れが行き届いていない…。そうなると、眉毛だけがすごく目立ってしまいますよね。だからこそ、眉毛の美を追求する方が増えるだろうと考えたからです。実際に、市場は一気に伸びましたね。

このコロナと福井さんが仕掛けたHBLによって、日本人にも眉毛をお手入れする習慣や文化が生まれたということなのですね。

私が1番得意とするのは、美容業界にイノベーションを起こすこと。美容業界は新しいモノが次々出ているかと思うのですが、既存のモノを”リノベーション”しているものが多いと感じています。私たちはこれまで誰もやっていないことを、あたかも日常的に創り出し、市場に革命を起こすこと、イノベーターになることを使命としています。

今や当たり前に使われている「ブロウリフト™️」という言葉や概念も、私自身が創ったモノです。これまで日本における眉毛への施術は、皮膚自体に色を付けるアートメイクか、周りに生えている不要な毛を抜くという2通りのみ。日本では、眉毛の毛そのものを整えるという概念が根付いていなかったんです。そこで私たちは根本に立ち返り、眉毛の毛そのものに施術を行うことが、印象を1番変えられるのではないかと再認識しました。眉毛の毛流れを変えることで、毎日いろんな自分になれることを実現したいと作ったのが「ブロウリフト™️」です。

「毎日いろんな自分になれる」とはどういうことなのでしょうか?

マツエクやネイルはどうしても施術直後が1番美しく、日々仕上がりのクオリティは落ちていってしまうのが必然ですよね。また、一旦装着したデザインをユーザー自身が変えることは、難しいと思います。

対して、HBLは下地を作る技術なので、自身で眉毛の毛流れを自由に変えることが可能なんです。つまり施術直後はもちろん、明日も最高、明後日もまた別のデザインで最高の眉毛を楽しむことができるんです。その日の気分やTPOに合わせて自分で眉毛をスタイリングできる。これがHBLが提供できる1番の価値だと考えています。

眉毛という顔の印象を大きく変えるパーツは、気分によって変えられなければいけないパーツだと思います。しかし、これまでの日本にはその術がなかった――そんな日本で毛流れを整える技術とプロダクトを開発したことが、HBLが成功を収めた理由だと考えています。

眉毛を自由にスタイリングできることのほかに、HBLの魅力を教えてください。

マスクをした状態で鏡を見ながら、びっくりした顔や困った顔をしてもらえると分かると思うのですが、どんな表情をしても目の形って実は同じ。表情を作っているのは、実は眉毛なんです!つまり、喜怒哀楽は眉毛が表現しているんです。

だからHBLをきっかけに多くの方が自分の眉毛について考え、眉毛に投資するという文化が生まれたら、日本の文化そのものがアップデートされる――そんな大きなインパクトを与えられると考えています。

また、HBLのプロダクトは精度や安全性について一切の妥協なく作っていることもお伝えしたいです。私にはアイブロウ市場を作ったという自負があるので、安いもの・適当なものでビジネスを広げたくはありませんでした。

今現在、HBLとは異なるブロウリフトメニューを展開するサロンもあるかと思います。それについては、どうお考えですか?

お互いの技術を認め合い、良い関係性を築いているところもあれば、そうではないところもあります。しかし競合が現れるということは、優れたものが残って行くことにもつながりますし、需要の高い技術・プロダクトであることの裏返しでもあると思うんです。私たちはリーディングカンパニーとして、とにかく安全で正しい技術と知識を広めて行き、眉毛の市場を守って行けるよう努めていきたいですね。

サロンオーナーや施術者にとっての『HOLLYWOOD BROW LIFT®』とは?

ユーザーにとってのHBLの魅力はよく分かりました。では、サロンオーナーや施術者が技術を導入することのメリットを教えてください。

私たちはHBLというブランドで、ブロウアーティストという新しい職業を創り出していきたいと思っています。アイラッシュ施術者が「アイブロウ“も”できます」のようなオプション的な扱いではなく、アイラッシュ施術者であり、ブロウアーティストと謳えるような世の中を作っていきたいんです。

世間に認められカリスマと呼ばれるようなブロウアーティストを輩出するためには、使うプロダクトも、しっかりブランディングされたものであるべき。だからこそHBLのセミナーは、メーカー講習であってはならないという信念で行っています。ただ、液剤を販売するため、使い方を教えるための講習ではあってはならないということです。HBLを扱う方たちが技術者として毎日楽しく施術ができ、プロダクトひとつをとっても使うことが楽しくなるような、デザイン性の高さ、さらにストーリーまでをしっかり感じられるブロダクトに仕上げているんです。

また、セミナー会場となるHOLLYWOOD BROW LIFT®スタジオは、五感を刺激する空間づくりにも力を入れています。ガンガンに音楽が流れるおしゃれなスタジオで、キラキラした講師陣と学ぶことによって、施術する・デザインすることへのモチベーションを上げてもらいたいと思っています。

このようなブランディングがなければ、ただの液剤であり、ただの技術、ただのメーカー講習になってしまう。革新的なブランディングとプロダクトを提供することこそ、イノベーターとしての使命だと考えています。

またHBLのビジネスで最も注力したことは、SNSなどを活用し、まずはサロンのお客様になる方たちに向けて、この施術の魅力を伝え「やってみたい!」と思わせるブランディングをしておくこと。これにより、サロンがブランディングをしなくても、HBLを扱っていること自体がおしゃれで最先端という認識が生まれます。つまり、お客様の方から扱っているサロンを選んでくれるという逆方向の流れを生み出しました。このビジネスモデルはこれまでの美容業界のメーカー講習とは全く異なる点だと自負しています。

そのメニュー自体がブランディングされているため、導入することでサロンの評価を上げられるのですね。それは、単に新しい技術を習得するのとは一線を画すHBLならではの魅力ですね。

HBLのビジョンは、“すべての人生に、一歩踏み出す勇気と感動の瞬間を提供します。HBLを学びに来る方たちは、すでにアイラッシュ施術者として高い技術を持っている方も多い。そんな方たちにとって、また新しい技術を一から学ぶことって相当なストレスだと思うんです。

それに、私たちはきちんと技術を伝えたい、この空間でブランドを感じてほしいとの思いからオンラインではなく、しっかりと技術やストーリーを知ってもらうべく対面でのオフラインセミナーを実施しています。勇気を出して来ていただいた方には、技術だけではなくて、たくさんの感動の瞬間を提供したいと思っています。

そしてブロウアーティストという新しい職業を手に入れた方が今度は、一歩踏み出す勇気で来店くださったお客様に対して、“眉毛が変わる”という感動の瞬間を提供し続けていってほしい、感動の連鎖を生んでほしいと願っています。その感動の瞬間を生み出すブランドであるためのブランディングということです。

福井さんが経営者として1番大切にされていることとは?

美容業界にこれまでなかった概念を生み出し、発信し続けている福井さんが、経営者としてお仕事をされる上で最も大切にされていることを教えてください。

常識を取り払って常に思考することを大切にしています。今を見ないっていうことですかね。私、普段から夢と魔法のような世界で生きているってよく言われるんです(笑)

「ブロウリフト™️」も「眉毛が動くなんて思ってもみなかった。魔法みたい!」なんていっていただけるのですが、そもそも無理とかを考えない。かといって、流行っているものを真似しようとも思わない。できないと思うなら、世界中に足を運んで探し続けます。

スタッフからは考えていることが「意味不明!」と言われることもあるんですが(笑)、そんな私の考えをしっかりキャッチアップしてくれ、一緒に形にしてくれる今のスタッフがいてくれるからこそHBLがあると考えています。私が考えることをやめてしまえば、イノベーターにはなりえないですからね。「知の探索・知の進化」は、私の一生のミッションだと思っています。

そして施術者の皆さんが「すごい!」と感動できるような技術であり、さらにお客さまにも感動や喜びを提供できるものであること。ひとつの商材、サービスだけでなく「施術して良かった」「毎日が楽しい」と思えるライフサイクルを提供したいんです。これから多くの方が「アイブロウやってます!」と、胸を張って言える世の中になるよう尽力していきたいですね。

まとめ

インタビューの中で印象深かったのは、「イノベーション」「イノベーター」という言葉。そして、「美容業界にイノベーションを起こすことが得意」であると声を大にしておっしゃられる姿。これまで存在しなかったもの、誰も考え付かなかったものを生み出すことは容易にはできません。それを得意なことだと自負する福井さんは、“今”ではなく“未来”を見据え、次なるイノベーションを起こすために常にフルスロットルで走り続けているのでしょう。これからも「あっ!」と驚くプロダクトや技術を創造し続けるであろう福井さんから、目が離せません。220317Euk

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