「もっと知りたい!【商材開発のHowTo】」!OEM製造を詳しく知ろう

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ボーテでは過去に『「自社開発」「OEM」など…商材ってどうやって作られているの?商材開発の仕組みに迫る!』で、商材開発について解説しました。さらに今回は深掘りしてみましょう!開発期間や開発コストがかからない「OEM製造」について、製造に至るプロセスや仕組み、OEM制作を発注できるメーカーなどを調べました。

商材開発の仕組み

まずは、商材開発の仕組みに迫りましょう。普段何気なく使っている商材。この商材には、
・アイリスト視点
・お客様視点
から見て“良いもの”が選ばれています。商材には開発者のさまざまな思いが込められており、単純に良い商材だけでなく、購買頻度の高い商材=売れる商材であることも加味し、開発されているのです。
では、「サロンにぴったりの商材がない」「お客様やアイリストが求める商材がない」となればどうすればよいのでしょうか。ここで、商材をサロンに卸す必要が出てきます。
サロンに商材を卸す手段は、以下の通り。

メーカーやディーラーを通じて既存商品を購入する
工場や業者に依頼してOEM製造をする
商材の新規開発を行い製造する

これは一例であり、中にはこの他の手段で商材をサロンに卸すこともあるでしょう。
まず「すでにある商材」の使い勝手が特別に悪いわけでもなく、コストも安定しており、サロンのオリジナリティを出さなくても良いものであれば、①メーカーやディーラーを通じて既存商品を購入する手段を選ぶことと思います。シンプルにメーカー商品を購入し、サロンで使用します。
商材に関しては「サロンのオリジナリティが出したい」ものや「こだわりを出したい」ものも出てきますよね。他サロンで扱っていない“自サロンならでは”の商材を使っている、ということは他サロンと差が付けられる点でもあります。また、こだわってアイリストやお客様に寄り添った商材を使用すれば、施術スピード・スキルのアップにつながったり集客面にも影響することでしょう。その場合は、②工場や業者に依頼してOEM製造をするもしくは③商材の新規開発を行い製造するを選びます。
②と③は手段やコスト、開発期間も異なる全く別の商材入手方法。両者を比較したとき、コストがかからないのは工場や業者に依頼する②のOEM製造です。

 

メリット

デメリット

OEM製造

開発コスト・期間がかからない

 

新規開発ほどのオリジナリティは出せない

新規開発

サロンや開発者の思い・オリジナリティが込められる

開発にコスト・期間が相当数かかる

それぞれにメリットとデメリットがあり、コスト重視ならばOEM製造、オリジナリティやサロンのこだわりが込められるものであれば新規開発がおすすめです。
OEM製造と新規開発、詳しいメリットとデメリットについてはこちらもcheck▼

さて、この中でもOEM製造は開発コストと期間がかからないことから、数多くの美容商材に活用されています。マツエク業界も例に漏れず、多数のマツエク商材はOEM製造でできていることでしょう。身近な存在であるOEM製造について、今回は詳しく解説していきます。

OEM製造とは?

OEM(Original Equipment Manufacturing)とは、メーカーと協力して商材を製造すること。
先ほど説明したように、OEM製造では開発コストや開発にかける期間なく、商材をサロンに卸すことが可能。その点もメリットであり、素早く商品を手に入れられることも、メリットのひとつです。ここでは、OEM製造について詳しく説明していきます。

OEM製造の仕組み

OEM製造では以下のように商材が生まれていきます。

サロンがOEM製造をメーカーに注文

メーカーがサンプルや見積もりをサロンに提示

メーカー工場で製造

サロンに納品

この中で、サロンが行うことはメーカーに注文する工程のみであることがわかると思います。途中メーカーが作成したサンプルなどに追加オーダーをする作業もありますが、サロンが開発・企画をすることがないため、手軽に商材を手に入れることができるでしょう。
また、メーカーに協力してもらうため、発注から短期間で商材を卸せます。

OEM商品の特徴

OEM商品とはどのようなものでしょうか。あるOEM製造を請け負うメーカーのOEM企画・製造を元に、商品の特徴を調べました。
OEM商品は、

すでに販売実績のある商材を「サロンオリジナル」としてパッケージングできる

メーカーが有する工場・製造ルートを使用できる

ロット数が多い

などの特徴があります。最たる特徴はすでに販売実績のある商材を「サロンオリジナル」としてパッケージングできること。商材開発の仕組みでもありましたが、商材は“良い商材”であるとともに“売れる商材”であることが理想です。OEM商品はすでに販売実績を持っているため、「売れる確信」があるものがほとんど。
また、メーカーが有する工場・製造ルートを使用して作られる商品であるため、品質とコスト共に良いパフォーマンスが期待できます。
最後に、ロット数が多いのも特徴のひとつ。メーカーや選ぶ商品によって最低ロット数は異なります。少数ロットからOEM製造が可能のメーカーもあるとはいえ、1ロットの数が比較的多いため、在庫管理のリスクが生じることもあります。OEM商品に関わる際は、ロット数とサロン規模・サロン顧客のニーズが合致する商品であり、在庫を抱えるリスクが少ないものから選ぶと良いでしょう。

OEM製造に至るプロセス

商材を作るタイミングはサロンで様々ですが、例えば「自社商品を用意してサロンのオリジナリティを出したい」と考えた際に、「商材を作ろう」という意見が出るのではないでしょうか。
こちらは、とあるサロンがOEM製造で商材を手に入れたケース。このサロンを例にOEM製造に至るプロセスを見ていきましょう。

他サロンとの差別化に、自サロンオリジナル商品が欲しいと考えている。
対象商品はグルー。しかし、現在サロンで使用している既存商品を十分気に入っており、唯一手を加えたいのはラベルにサロンオリジナルのものが使用したいという点。
そこで、グルーを製造するメーカーを調べ、OEM製造を請け負うことが分かったため注文した。
結果、サロン独自のラベルを使用したグルーを卸すことができた。

いかがでしょうか。このように既存商品が気に入っているため、新しく開発する必要性は感じておらず、ラベルにオリジナリティを入れ込みたいというニーズを、OEM製造は満たしてくれます。
また、先ほども紹介したように、OEM製造は発注から短時間で商品ができあがりますよね。そのため、新しくサロンを設けた際に起こる「自社商品が欲しいけれど開発・企画の時間がない」という場合にも、活用できるでしょう。

有名なOEM製造・企画メーカーの紹介

最後に、OEM製造を請け負う商材メーカーをご紹介します。各メーカーでOEM製造・企画の特徴が異なるため、自サロンに合うメーカーを選び、OEM製造に活用しましょう。

ビューティーガレージ

化粧品・サプリメント OEMの企画・製造 | ビューティガレージ【公式】

ビューティーガレージは、マツエク商材をはじめとする美容全体の商材を幅広く取り扱うメーカー。化粧品や医薬部外品のOEM製造・企画も請け負います。ビューティーガレージのOEMは、トータルサポートが特徴のひとつ。サロンのコンセプトや要望に合わせて、OEM製造が可能です。また、OEMには2つのプランが用意されています。1つはセミオーダー。発注から納品までの期間が短いことが特徴で、1ロットも100個から(商品の種類によって変動あり)と少ないロット数の注文も可能です。もう1つがフルオーダーメイド。セミオーダーにはない、商品コンセプトの作成も請け負うタイプのOEMです。こちらのプランを選べば、ビューティーガレージが持つマーケティングデータを基にしたコンセプトで商品が作成できます。

アイラッシュガレージ

化粧品・サプリメント OEMの企画・製造 | アイラッシュガレージ【公式】

アイラッシュガレージはビューティーガレージグループの、マツエク専門メーカー。ビューティーガレージとOEMの特徴は同じですが、アイラッシュガレージでは先ほど説明したフルオーダーメイドでOEM製造を請け負っています。エクステの他に、美容液や前処理剤、クレンジングやグルーなどもOEM製造可能です。商品によって異なりますが、最低ロット数は1,000個となっています。在庫・保管の物流機能も使えるため、在庫を抱えるリスクの高い小規模サロンでも安心してOEMの注文ができるでしょう。

omeエンタープライズ

OEM・オリジナル商品製作【omeエンタープライズ】まつげエクステ商材

OEM製造では、工場ラインのコストを削減するため、海外工場などを使って商品を提供するメーカーが多くあります。一方で、omeエンタープライズは独自の国内工場ラインを利用できるため、“安心の国産”というブランド価値も手に入れられるOEM製造が可能です。最小50個からの発注が可能である、小ロットもメリットのひとつ。リスク回避しやすいため、OEM製造をはじめて導入するサロンにおすすめです。

Japan Eyelash Association(日本アイラッシュ協会)

まつげエクステのOEM製作 | Japan Beauty Academy

まつげエクステコースを開講する、マツエクスクールとして有名なJapan Beauty Academy。スクール事業の他にエクステのOEM制作も請け負います。元はJapan Beauty Academy内のスクールや提携店で使用するエクステを制作していましたが、輸入販売許可を取り2017年10月からサロンへ向けたOEM製造を開始。国内の品質管理・デザイン力と、海外工場(ベトナム)の持つ高品質商材の低価格製造という、2つの強みを掛け合わせたOEMが可能です。

フィールプロフェッショナル

OEM(オリジナル製品) – まつげエクステ商材・まつげエクステグルーの通販サイト|feel(フィール)

マツエクのOEM製造を請け負うフィールプロフェッショナル。サロンが希望する太さ・カール・長さのマツエクをOEMで作ることができます。フィールプロフェッショナルならではのプランとして、サロンに合ったオリジナルのエクステ台紙が作成可能。サロンロゴやコンセプトカラーに沿った台紙を使用して、他サロンと差別化もできるでしょう。エクステのカールは全5種類から、太さは6種類以上とカスタマイズも自由。オリジナルのエクステをサロンに卸したいと考えるオーナーは、ぜひチェックしてみましょう。

以上は業界でも有名・主要なメーカーを集めました。一例であり、他にもOEM製造を請け負うメーカーは多数存在します。

まとめ

すでに販売実績のある“良い商材”を、安価で、各サロンに合うカスタマイズを加えて、商材化できる「OEM製造」。他サロンとの差別化になるだけでなく、サロンのブランディングにも役立つ商材であるため、製造・商品の特徴や、業界内で有名なOEM制作を請け負うメーカーは、知っておいて損はないでしょう。普段何気なく使用している商品にも、OEM製造でできたものがあるかもしれません。ぜひ、覚えておいてくださいね。180924E3s

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