苦手なアイリスト多数!下まつげのエクステの掴み方が上達するポイントとは

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「正しい向きや角度で掴みにくい…」と悩むアイリストも多い下まつげ装着。上まつげと比較すると、施術頻度はやや少ないものの、スキルアップしたいと考える人も多いのではないでしょうか?今回は、下まつげ装着の際の手の位置やエクステの掴む位置を一から解説します。下まつげに不安を感じる方は、ぜひ一つ一つチェックしてみましょう。

下まつげのエクステ装着の特徴とは

下まつげのマツエク装着が難しいと感じる理由は、「毛先の向きが上まつげと逆向きになるから」というアイリストも多いのではないでしょうか?
マツエクにおいて、「エクステの向きを揃える」というのは、美しく仕上げるためには欠かせないポイント。ただ、下まつげの場合には、ツイザーでエクステを掴んでから、いったん向きを逆に掴みなおさなくてはなりません。そのため、エクステを掴んでそのまま装着できる上まつげよりも、向きを揃えることが難しくなってしまうのです。

そのため、下まつげのときに限っては

①スキナゲートを手の甲に丸めて貼る(輪のようにして両面テープ状にする)

②エクステを掴んでテープの上に立たせるように貼る

③エクステの向きをテープの上で整えてから、再度掴んで自まつげの地点まで持っていく

という方法をとるアイリストもいます。
上まつげのときよりもワンステップ増えることにはなりますが、しっかりと向きを揃えて装着するためには必要なこと。慣れればそれほど時間も気にならないという声も多いです。

下まつげ装着においては、とにかく「エクステの向きを揃えること」に集中することが大切。エクステの向きを逆に掴みなおすことになる下まつげ装着は、自まつげの向きのチェックにまで気が回らないことも多くなります。「気づいたら毛の向きが横向きになっていた…」とならないよう、常にエクステの向きを正しく揃えることを意識しなくてはなりません。

 

下まつげの正しい向きとは、こちらの写真のような状態。
まるで「熊手」のように、放射状に下に向かって装着できています。

ただ、当然ながら、このような状態に仕上げるためには、毛先の向きだけでなく、自まつげの角度についても正確に見極めなくてはなりません。角度が合わず根元が浮いている状態だと、上まつげが引っ掛かってとれやすくなることもあります。
下まつげのエクステの向き、角度を正しく装着するためには、装着用ツイザーをいかに使いこなせているかが重要。次からは、ツイザーのテクニックについて詳しく見ていきましょう。

下まつげのエクステの掴み方・上達ポイント

下まつげ装着において多くのアイリストの悩みの種となっているのが、装着用ツイザーの扱い方。なぜなら、下まつげの際に使うツイザーは、上まつげのときとは違い、ワイドタイプのツイザー(平ツイザーや丸ツイザーとも言う)を使うことが多いからです。サロンによっては、上まつげと同様にストレートタイプを使うこともあるようですが、あまりおすすめはできません。下まつげは粘膜に近いため、万が一目に当たってしまった時のことを考えると、先の尖っていないツイザーの方が安心です。

ただ、ワイドタイプのツイザーのデメリットは、掴んだ時にエクステの向きが変わりやすいということ。正しい向きで掴んだつもりが、装着しようとすると違う方向に毛先が向いていた、という経験をしたアイリストも多いのではないでしょうか?
安全性においては優れているワイドタイプツイザーではありますが、扱いにはテクニックが必要。ここからは、「ツイザーを持つ手の位置」「エクステの掴み方」について、それぞれ気をつけるべきポイントを見てみましょう。

ツイザーを持つ手の位置

エクステの向きを変えないように意識しすぎると、ついツイザーを持つ手がおでこよりも前に出てしまいやすくなります。こちらの写真は、実際におでこではなく頬で手を支えている例です。

この写真の中で注目すべきは、ツイザーの向き。ツイザーの先が、目に向かって垂直になっていますね。このままだと、手元が不安定になるだけでなく、目にツイザーが刺さりやすくなり、大変危険です。

一方、こちらの写真はどうでしょうか?おでこで手を支えている例になります。

まぶたに対してツイザーの向きが平行になっています。この向きであれば、装着もしやすく、安全性も高いですね。お客様にとっても、アイリストの手が頬にあるより、おでこにある方が気にならないという方も多いです。

エクステの掴み方

上まつげより短いエクステを使用することの多い下まつげエクステは、掴む位置も重要。こちらの写真を例に考えてみましょう。

まずは、一番下の「根本に近い方を掴む」例を見てください。結論から言うと、この位置はNG。掴む位置が下過ぎて、ツイザーにもグルーがつきやすくなってしまいます。また、自まつげにエクステを添わせる時にツイザーが邪魔で接着面が多く取れず、結果的にモチが悪くなってしまうでしょう。
それでは、真ん中の「毛先の方を掴む」例はどうでしょうか?一見、掴みやすそうではありますが、こちらもNG。装着の際にエクステの向きが見えづらいだけでなく、根元をあわせる時に不安定になってしまいます。
正しいのは、一番上の「真ん中を掴む」例。この位置であれば、グルーをつけやすく、毛先の向きも見えやすいですね。スライド装着もしやすいでしょう。

下まつげ装着の練習方法

下まつげ装着を上達するためには、

①ワイドタイプツイザーを使うときのクセを知る
②クセを考慮して、向きを計算しながら装着する

という流れで進めることが大切です。
例えば、右利きだと左側に流れやすくなるなど、利き手によってクセがつくこともあります。冒頭でも紹介した下まつげ装着の正しい向きと自分の仕上がりを比較し、改善点を探ってみましょう。

自分のクセが把握できたら、それをカバーするような装着を練習します。練習の際には、次のような方法を試してみましょう。

【向きの練習】ツイザーの力加減や掴む向きを探る

掴んだときに向きが変わりやすいワイドタイプのツイザー。上手く正しい向きで掴めるようになるためには、反復練習を続けながら、自分のクセと正しく掴める位置を探っていくしかありません。
練習する際に意識すべきなのは、

・力がツイザーの先端に均等に加わるように持つ

・ツイザーを支える手はおでこよりも前にならないようにする

といったポイント。この2点を守らないと、ツイザーが不安定になってしまったり、先端が目の方に向きやすくなったりしてしまいます。
基本の持ち方、手の位置が定まったら、いよいよ練習開始。エクステは一般的に毛先に対して背側から掴むようになりますが、「掴む位置を少し横にずらす」「曲がってしまう方側から掴む」ようにすると、正しい向きで掴めるようになることもあります。ただ、これらの方法で改善できるかどうかは、アイリスト次第。対処方法は、どんなクセがあるかによって違うため、やはり練習を重ねて自分で辿り着くしかありません。
まずは、テープを使った練習やマネキン練習(つけまつげを付けた状態)で、ワイドタイプのツイザーワークに慣れることから始めます。その練習で上手く付けられるようになったら、実際のモデルさんとの練習でさまざまな生え方の下まつげに慣れておきましょう。

【角度の練習】自まつげを掴んでからエクステを掴む

これは、過去記事(読者のお悩み「スライドしているうちにグルーが乾く」解決法チェック)でもご紹介した方法。下まつげの場合は、まずエクステの向きを正してから、自まつげを掴むようにするとスムーズです。

このときのポイントは「テープ貼りの際に、下まつげの角度を自分が装着しやすい角度に調節する」ということ。下まつげの角度は立っている方、寝ている方などさまざまです。立ちすぎている人はテープの貼り方で調節しながら下げ気味にするといいですが、もともと寝ている方はテープで調節する必要はありません。自分の装着しやすい角度になっているかどうかについても、意識してみてくださいね。

▼下まつげのテープ貼りについてはこちらもチェック!

まとめ

下まつげ装着には、上まつげのときには特に意識することのないポイントが多々あります。そのため、上まつげの練習ばかりしていては、なかなかスキルアップすることはできないかもしれません。ワイドタイプツイザーは扱いの難しいアイテムではありますが、マスターできれば確実に自分の”強み”とすることができます。放射状に下に伸びる美しい仕上がりを目指して、ぜひ練習を始めてみましょう。

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