『JABS』がサポートする「Japanese Basic」ってどんな検定制度?メリットや資格取得の流れとは

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マツエクを安全に施術するための全国統一検定「Japanese Basic」を知っていますか?2021年に運営団体を設立し、2022年1月より本格的に稼働しました。Japanese Basicの話を耳にはするものの、「詳しい内容までは分からない」という方もいるはず。そこで今回は、Japanese Basicとはどんな検定制度なのか、学ぶメリットや資格取得までの流れについて紹介します。

Japanese Basicとは?創設された背景は

そもそもJapanese Basicとは、どういった目的で誕生したのでしょうか?誕生の背景や歴史を学んだ上で、Japanese Basicがどういった検定制度なのかを見ていきましょう。

Japanese Basic誕生の背景やこれまでの歴史について

マツエクが日本で広まり始めて約20年経ちました。当初のマツエクと言えば、また技術が確立されておらず、粗悪な施術を行うサロンも…。そんな中、自まつげ1本に1本のエクステを装着する画期的な技法が登場したことで、お客様の悩みを解消できると爆発的な人気を博し、現在に至っています。

マツエクは目元という敏感な場所にエクステを装着するため、より慎重で繊細な技術力が必要です。そのため、アイラッシュ施術者の知識や技術が未熟、またお客様の体調の状態や体質などをしっかり把握できていないなどの理由から、数多くのトラブルが発生したという歴史もあります。

そのトラブルを少しでも解消し、安全性を高める目的で、2008年からアイラッシュ施術者の美容師免許取得が必須となったのです。たしかにマツエクの普及当初と比べると、アイラッシュ施術者への教育も行きわたり、知識や技術力の向上によって、お客様とのトラブルも減少したでしょう。

しかし、アイラッシュ施術者によって技術力にバラつきがあることには変わりなく、現在もマツエクの施術によるお客様とのトラブルはゼロにはできていません。

Japanese Basicとはどんな検定制度?

そこで設立されたものがJapanese Basicです。Japanese Basicの運営団体である「Eyelash Extension Japanese Basic」が2021年秋に誕生し、マツエクの全国統一検定制度としてJapanese Basicが作られました。

Japanese Basicの目的に賛同した業界大手の3団体、一般社団法人日本アイリスト協会 (JEA)一般社団法人日本まつ毛エクステンション認定機構(JECA)一般社団法人 NEA 日本まつげエクステ協会がライセンス管理体制を整えているのも特徴です。

この他にも、一般社団法人日本美容サロン協議会(JABS)が、Japanese Basicをサポート。JABSは、美容業界の経営者で構成された業界団体で、消費者保護や技術向上、美容業界の職域を守る活動などを行っています。

アイラッシュ施術者の能力や技術レベルを明確に定義したJapanese Basic ライセンスを取得することで、マツエクの基礎を正しく学び習得していることを証明することができます。

先ほど紹介したように、全国統一検定であるJapanese Basicを受験し、ライセンスを取得しているということは、安全な施術ができる技能レベルに達しているアイラッシュ施術者だとお客様が判断する材料にもなるでしょう。

「Japanese Basic」を受験するメリットとは?

Japanese Basicを受験し、資格を取得するメリットについて紹介します。

マツエクを基礎から学べる

Japanese Basicのテキストでは、マツエクの基礎や安全な施術を行うために必要な知識をすべて記載。また、お客様に満足いただける技能を養うこともできます。つまり、基礎から応用まで学べる最高のテキストなのです。

これまで知識や技術不足によって発生していたトラブルを解消できるため、安定した技術力をお客様に提供できるでしょう。

お客様に安心してもらえる

Japanese Basicは全国統一検定のため、Japanese Basicライセンスを取得しているということは一定の基準をクリアしているアイラッシュ施術者であることを証明できます。

これまでの各団体が認定する資格でも技術力を判断することはできますが、資格の内容やレベルを理解しているお客様はほとんどいないでしょう。対して、全国統一検定であるJapanese Basicであれば、お客様でも客観的に判断できるというわけです。

公認トレーナーのセミナーに参加できる

現在はまだ開催されていませんが、今後、公認トレーナーによるセミナーなどを行う予定となっています。またその他のイベントを開催する際にも、ライセンス取得者として特典付きで参加できるような待遇も用意されるようです。

こういったセミナーやイベントに参加できれば、他のサロンの方やさまざまな業界の方と交流でき、視野を広げたり新しい情報を取得したりするきっかけとなるでしょう。

ライセンス保持にかかる費用はなし

一般的なライセンスの多くは、資格の保持に年会費などのコストがかかります。しかしJapanese Basicライセンスでは、そういったライセンス保持に必要な費用は一切ありません。一度ライセンスを取得すれば、永久会員になることができます。

資格取得までの流れと検定内容

最後に、Japanese Basicライセンスの資格取得までの流れや検定内容について紹介します。

資格取得までの流れ

一連の流れは以下の通りです。

1.申し込み
2.受講、検定準備
3.受講終了後、検定試験を受ける
4.合否発表
5.合格証書交付

申し込みは基本的にはインターネットからの申し込みです。申し込みの注意点を確認した上で必要事項を入力していきましょう。申し込み情報のメールが届いた後に、講師から事前確認連絡がきます。

受講検定料の案内メールが届いたら受講料の決済をして、申し込み情報の確認メールが届いたら申し込み完了です。申し込み後は、マイページチャットを使いながら講師と連絡を取り合い、受講・検定に必要な準備を行いましょう。

準備ができれば、講師と決定したスケジュールで受講開始し、受講終了後検定試験を受検。試験後1ヶ月ほどで、講師から合否結果の連絡があります。合格であれば合格証書発行方法の通知がマイページチャットに送付され、不合格の場合は追試の案内が送付されるようです。

団体受験もOK

学校や企業で受験者数が一定数に達している場合は、団体申し込みが可能。登録料は一切かからず、受験者の合否一覧や模範解答、統計資料などを届けてもらえます。受講の際に講師が必要であれば、認定講師の紹介もしてくれるようです。

検定内容と検定料について

検定は随時開催されており、受講受検の講師より連絡があります。試験では、実技試験と学科試験を実施。

<実技試験>
時間は90分
ウィッグでの施術
・準備時間10分+リムーブ20分+装着60分(両目)
・規定スタイル:Jカール/太さ0.15mm/長さ11mm
・形状シングルラッシュ(円錐形以外は不可)/黒色
・50本以上装着

<学科試験>
選択問題50問50分

<検定料>
美容師:8,800円(税込)
美容学生:6,600円(税込)

合格ラインは、学科試験も実技試験もともに80点以上となっています。

Japanese Basicで日本が誇るマツエク技術を世界に向けて発信しよう

マツエクは世代を問わず、世界的に人気の美容法の1つです。新たな施術技法もたくさん出てきており、マツエク自体も日々進化しています。新しい技法や商材を使いこなすには、マツエクの基礎をしっかりと固めておくことが重要です。Japanese Basicにて基礎を確実に身につけ、お客様に満足いただける技術力を養っていきましょう。Japanese Basicライセンスを取得するアイラッシュ施術者が増えることは、マツエク業界の技術力の底上げにつながり、ひいては日本の技術力を世界に向けて発信できるようになるはずです。220319Eyn

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