まつ毛が目に入る原因は?対処法やケア方法もくわしく解説

この記事をシェアする
まつ毛 目に入る

まつ毛が目に入るという現象に悩んでいるお客様はいませんか?まつ毛には、目を守ってくれる働きがあります。しかし、まぶたの構造や加齢などが原因で、まつ毛が目にダメージを与えてしまう可能性も。今回は、まつ毛が目に入ったときの症状や対処方法などをご紹介します。お客様対応やアドバイスの参考にしてくださいね。

アイサロンでまつ毛が目に入るシーンって?

まつ毛が目に入るアイサロンでまつ毛が目に入ることは、本来はあってはならないことです。しかし、次のようなシーンがあることを想定しておきましょう。

  • 施術中に自まつ毛が抜ける
  • 未熟なアイデザイナーのマツエク施術
  • マツエク中に目を開ける

まつ毛は自然に抜け落ちるため、施術中に抜けてお客様の自まつ毛が目に入ってしまう可能性はゼロではありません。また、経験の浅いアイデザイナーの場合、マツエク施術中にエクステが目の中に入ってしまう可能性もあるでしょう。施術中に誤ってお客様が目を開けてしまうことで、エクステが目の中に入るリスクもあります。

まつ毛が目に入ることによる症状と影響

まつ毛 目に入る

まつ毛が目に入るとチクチクと痛んで不快ですよね。まつ毛の役割は、目をゴミなどから保護すること。しかし、場合によってはまつ毛が目に入ってしまうこともあります。ここでは、まつ毛が目に入ることで起こりうる症状や影響を見ていきましょう。

目のチクチク感や痛み

まつ毛が目に入ったときに見られる代表的な症状が、チクチク感や痛みです。まつ毛が目に入ると、痛いと感じるほどではなくても、ゴロゴロする、涙が出るなどの症状が出ることがあります。これらは、目がまつ毛により傷付くことで起こる症状です。

目の充血や炎症

まつ毛によって目に傷ができると、充血や炎症が起こる可能性があります。また、涙が止まらない、目やにが出るなどの症状が出ることもあるでしょう。これらの症状が続くと、日常生活にも支障をきたしかねません。目にできた傷が悪化してしまうと感染症につながる可能性もあるため、早めの対処が必要です。

もしもまつ毛が目に入ったときの対処法

まつ毛が目に入る
まつ毛が目に入ったときは、次のような対処法が考えられます。いずれの場合も「早くまつ毛を出そう」と焦り、目を擦ってしまわないようお客様の様子に注意しましょう。

湿らせた綿棒を活用する

目の中に入ったまつ毛が見える場合は、湿らせた綿棒を使って取り除く方法があります。このとき「見えているから何としてでも取りたい」と無理をしないことが大切。綿棒が目に当たるリスクを伴ううえ、まつ毛がより奥に入ってしまう可能性もあります。

目薬や涙で流し出す

施術を終えて、帰宅後にまつ毛が目に入ったときの取り方をお客様にアドバイスする場合。まずは、目薬や涙によってまつ毛が流れ出るのを待っていただきましょう。多めに目薬をさしたり、まばたきを繰り返して意識的に涙を出したりしていると、まつ毛が自然と出てくる場合があります。

病院を受診する方法も

まつ毛が目に入ることで痛みや違和感があり、まつ毛が取れない場合は、受診を検討していただきます。なお、目を開くのが難しいほどの痛みがあるときは、早めの眼科受診を勧めましょう。

施術以外の要素が原因でまつ毛が目に入る可能性も!

まつ毛 目に入る

まつ毛が目に入る原因は、アイサロンでの施術以外も考えられます。

まつ毛が目に入る現象について

「目の中にまつ毛がよく入る」と感じる方は、逆さまつ毛(睫毛内反症)の可能性が考えられます。正式名称は睫毛内反症(しょうもうないはんしょう)で、本来は外を向いて生えるまつ毛が目に向かって生えている状態を指します。

また、まぶたの形が関係している場合もあります。目頭(内眼角)を覆う上まぶたのひだ状の皮膚は、内眼角贅皮(ないがんかくぜいひ)もしくは蒙古(もうこ)ひだといいます。このひだが目頭側に張り出していると逆さまつ毛になりやすく、結果的に目にまつ毛が入りやすくなってしまうのです。

なお、逆さまつ毛は子どもに多く、成長に伴い治るケースが大半。ただし加齢による筋肉の衰えなどでまつ毛が逆さになってしまう場合もあります。海外の研究報告によると、発症リスクは女性のほうが男性の約2倍といわれています。

まつ毛が目に入る主な原因

まつ毛が目に入る現象を見ると、まぶたの構造や年齢が関係することが分かりました。ここでは、まつ毛が目に入る原因についてくわしく見ていきましょう。

  • まぶたの構造
  • 加齢によるまぶたの変化
  • アレルギーや炎症の影響

まつ毛が目に入る原因としてまず挙げられるのが、まぶたの構造的な問題。前述の内眼角贅皮がこれに当たります。

また、年を重ねるにつれて目の周りの筋肉や靭帯がゆるむことも原因の1つ。まぶたが不安定になり、まばたきの際にまぶたが内側に反ることでまつ毛が目に入りやすくなります。

アレルギーや炎症の影響でまつ毛が目に入るようになる場合もあります。結膜炎ものもらいになると、炎症部分はまつ毛の生え方がいびつになる可能性が。まつ毛の毛根の向きが乱れ、まつ毛が目に入るようになってしまうことがあるのです。花粉症などのアレルギーがある方は、目を擦ることでまつ毛が抜けやすくなり、抜けたまつ毛が目に入ることもあるでしょう。

なお「逆さまつ毛がわずらわしい」と感じる方は、ラッシュリフトによってまつ毛の向きを整えると手軽に悩みを解消できるかもしれません。ラッシュリフトであれば、目にまつ毛が入る悩みにアプローチしながら華やかな目元も手に入れられて一石二鳥でしょう。
ただし、まつ毛の内反の程度によって効果が左右される点、トラブルにつながる点もあるため、施術前に眼科で診てもらうように促すと良いでしょう。

まつ毛が目に入る現象で困っている方へのアドバイスに!病院で受けられる治療

「頻繁にまつ毛が目に入る」といった方には、手術などによって原因を解消していく方法を提案するのも一つの手。「上まつ毛が目に入る」「目尻のまつ毛が目に入るので痛い」という悩みがある方に、選択肢として紹介してみましょう。眼科や形成外科では、次のような逆さまつ毛の治療・手術を受けることができます。

  • まつ毛の除去
  • 埋没法
  • 切開法
  • 目頭切開
  • 眼瞼下垂の治療

逆さまつ毛の数が少ない場合は、該当のまつ毛だけを除去する方法も。この場合、根元から除去、もしくは電気分解によって脱毛する処置が考えられます。

二重術として知られる埋没法も、逆さまつ毛の解消に効果が期待できます。医療用の糸によって二重を作り、まつ毛の向きを変える手術です。

目元の切開に抵抗がなければ、切開法目頭切開も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
切開法はまぶたを切開して皮膚のたるみなどを除去。まつ毛が外側を向くように縫うため、逆さまつ毛の解消につながる可能性があります。目頭切開は内眼角贅皮の方に向いている方法で、目の形や目指したい目頭の形に応じて切開の詳細を決定していきます。

また、人によっては眼瞼下垂(がんけんかすい)の治療を要する場合も。まぶたの皮膚が垂れさがっている場合、余分な皮膚を除去して縫い合わせるなどの手術をすることになります。

まつ毛が目に入ることに関するよくあるQ&A

まつ毛が目に入るまつ毛が目に入ると気になりやすいことをQ&Aでまとめました。

まつ毛が目に入って痛いときは擦っても良い?

まつ毛が目に入ったときは、痛みの有無に関わらず擦るのはNG眼球の表面に傷が付く恐れがあります。眼球に傷が付くと細菌の繁殖、病気につながってしまう可能性もあります。

目に入ったまつ毛は目の裏側までいってしまうの?

目の構造上、眼球の裏側までまつ毛が入り込むことはありません。目に入ったまつ毛が見つからない場合は、上下のまぶたの裏側にある結膜嚢(けつまくのう)というポケットに入っている可能性があります。

まつ毛が目に入らないようにする対策は?

まつ毛が抜けて目に入る原因の一つに、メイクや摩擦などの負担もあります。まつ毛の健康を保つには、まつ毛美容液などで栄養を補うのも手。日常的にケアし、デリケートな目元をいたわってあげるのがおすすめです。

まとめ

目にまつ毛が刺さるときや、まつ毛が目に入るときの対処法は多数あります。眼科や形成外科などの手術だけでなく、手軽にアイサロンで受けられるラッシュリフトも対策の一つ。痛みに悩むお客様がいる場合は、施術をご提案してみましょう。なお、逆さまつ毛の程度が強い場合や炎症が起こっている場合は、ラッシュリフトが適さない可能性もあります。該当するお客様には、眼科医にも相談しながら、症状に合った治療・施術を受けるよう促しましょう。

この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事

2410_3KO_2508_4km

この記事をシェアする