下まつ毛エクステを長持ちさせるには?施術後の注意点やクレンジングのポイントも

下まつ毛へのエクステ施術は、上だけにエクステをつけたときよりも目が大きく見えるため、目力を意識する女性たちから支持されています。しかし、お客様の中には「上下同時にマツエクをしたのに、下まつ毛のエクステだけすぐ取れる」という方も。下まつ毛のエクステが取れてしまう原因はさまざまですが、代表的なものとしては下まつ毛の性質が挙げられます。今回は、下まつ毛のエクステを長持ちさせるためのアドバイスポイントやクレンジング方法をお伝えしましょう。
下まつ毛エクステは上まつ毛よりも持ちが短いことも!原因は?
まずは、下まつ毛のエクステが取れてしまう原因を確認してみましょう。下まつ毛のエクステが取れてしまう原因は複数考えられますが、ここでは2つをピックアップして解説します。
毛乳頭の深さと毛の細さ
同じ人のまつ毛なのに、なぜ上と下でこんなにもエクステの持ちが違うのでしょうか。その原因のひとつは、毛乳頭の深さにあります。上まつ毛に比べ、下まつ毛の毛乳頭はやや浅め。そのため、上まつ毛よりも早いスパンで抜け落ちてしまうという特性があります。
また、下まつ毛は上まつ毛よりも細いという特徴も、持続期間を短くしてしまう要因だと言えるでしょう。上まつ毛へエクステをつけるときよりも接着面が少ないため、下まつ毛のエクステは摩擦の影響を受けやすい傾向に。自まつ毛と接している面積が上まつ毛よりも少ないので、手で少しこすっただけでも取れやすいのです。
上まつ毛よりも持続期間が短い下まつ毛は、上まつ毛のエクステと同じような感覚で放置してしまうと、いつの間にかスカスカになってしまっていたというケースも。長くても2週間ほどを目安としたご来店を案内し、下まつ毛もきれいな状態をキープしていただくようにしましょう。
上まつ毛よりも水分に触れる機会が多い
下まつ毛のエクステが短命なのは、下まつ毛自体の性質によるものだけではありません。意外と気づいていないのが、下まつ毛は水分との接触回数が多いという事実です。
マツエクの施術で使用するグルーが水分に弱いことは、アイデザイナーだけでなくマツエク経験のある方なら誰もがご存知でしょう。しかし、下まつ毛は水分と接触する機会が多いということに気づいていない方は、意外と多いのです。
当たり前のことですが、汗や涙などの水分は体の上側から下側へと流れ落ちます。上まつ毛への施術時にも、「汗や涙などの水分に触れたらすぐに乾かしてください」といった注意喚起をするかと思いますが、実はその影響を一番受けやすいのは下まつ毛。心の動きによって流れる涙だけでなく、アレルギーによるものや目にごみが入ったなど、涙が出る原因はさまざまです。
手やタオルで目元をこすらない限り、涙が出て最初に通過するのは“下まつ毛”の部分。流れ出る涙だけでなく、乾燥などによってじわっとにじみ出た涙も、基本的に下まつ毛へ付着するのです。気づかないうちに出て乾燥している涙を含めれば、下まつ毛はかなりの回数、水分に触れていることになります。
水分が付着したまつ毛をふくときも、上まつ毛を避けてふくことはできても、下まつ毛へ触れないようにして水分をふき取るのは至難の業。
上まつ毛よりも、下まつ毛には外部の刺激を受けやすいという特性があるのです。
お客様にアドバイス!下まつ毛のエクステの持ちを良くするためには?
せっかく下まつ毛につけたエクステが早々に取れてしまうと残念ですよね。上下セットでデザインしているならなおさら、できるだけ長持ちさせたいところ。
お客様には次のポイントをお伝えし、できるだけ下まつ毛のマツエクも長持ちさせてもらいましょう。
濡れたあとは放置しない
マツエクをしている目元で日ごろから気を使いたいのが、水分です。グルーにとって水分は大敵なので、濡れてしまったらすぐに乾燥させることを徹底しましょう。
ハンカチを持ち歩き、涙が出たらやさしく押さえるようにふいてください。また、お風呂から出たときはドライヤーの冷風で乾かすようにするのがおすすめです。
摩擦を避ける
マツエクは、摩擦にも弱い性質があります。目元がかゆくてこする、洗顔時に強く洗うといった行為は避けましょう。また、お風呂でシャワーを顔面に直接あてたり、寝るときにうつ伏せになったりするのもエクステがこすれてしまうため避けるようにしましょう。
やさしいクレンジング
上まつ毛・下まつ毛に関わらず、エクステをつけている場合は、マツエクに対応しているクレンジングを使うのが鉄則。これは、言うまでもない基本的なお約束です。Beautéでは、界面活性剤を使用したクレンジングが、マツエクと相性が悪いのではないか?という仮説を立てています。
近ごろは、オイルクレンジングにも“マツエクOK”の文言を記載して販売しているものが見られます。しかし、より繊細にクレンジングするためにも、下まつ毛のエクステへはやさしい洗浄力を持つジェルクレンジングなどを用いるのがおすすめです。
↓詳しくはこちらの記事をチェック!
下まつ毛エクステのクレンジング方法
エクステは、クレンジングの方法に気を使わなければいけないという特徴があります。これは、上まつ毛のエクステと同様、下まつ毛のエクステにも同じことが言えます。基本的には、上まつ毛エクステのクレンジングの注意点と変わりませんが、下まつ毛のクレンジング時は、特にどのようなことへ配慮すれば良いのでしょうか。
まずはクレンジングの基本“なで洗い”
エクステがついている状態でアイメイクを落とすときには、エクステに負担をかけないようクレンジングをするのが基本。目を閉じて、上から下へそっとなでるようにメイクを落としましょう。それだけではアイメイクを落としきれないという場合は、四つ折りにしたコットンや綿棒を使って残っている汚れを落とすのがベスト。
コットンを四つ折りにすると、厚みのある角ができます。角の部分にクレンジング剤を浸して、下まつ毛のエクステに当たらないよう、残っているメイクをそっとふき取りましょう。綿棒がある場合も、同じやり方でメイクをオフすることができます。下まつ毛がしっかりと立っているタイプの人には、エクステに当たらないよう注意しながら、指の腹を使ってメイク汚れを落とす方法もおすすめです。
クレンジング後はきちんと乾燥させる
マツエクのグルーは水分に弱いので、クレンジングを終えたあとはきちんと乾燥させなければいけません。クレンジングを適切に行なえても、乾燥の作業を怠ってしまえば、エクステの持ちは悪くなってしまいます。
上まつ毛を乾燥させるときは、腕をしっかりと伸ばした状態の距離から、エクステの流れに沿ってドライヤーの冷風を下から上にあてるのが基本。下まつ毛の場合も、乾かし方の流れは同じです。下まつ毛のエクステに向かって上から下へと風をあてることになりますが、このとき上まつ毛のエクステにも風をあててしまわないよう注意。しっかりと目を開いて上を見上げ、上まつ毛と下まつ毛の距離を離した状態で、ドライヤーの冷風をやさしくあてましょう。
口頭での説明だけではなかなか伝わりにくいこともあるので、マツエク後にお客様へ下まつ毛だけの乾かし方をレクチャーしてあげると、伝わりやすいでしょう。
スキンケアのときもエクステに油分が触れないよう注意
クレンジング・洗顔を終えたら、化粧水などのスキンケアアイテムを使用することになります。化粧水や乳液、保湿クリームなどは、注意しなければエクステにも触れかねません。マツエクのグルーは、クレンジングアイテムだけでなく、スキンケアに含まれる油分も苦手としています。そのため、お客様には油分を含むスキンケアアイテムを使用する際、上まつ毛だけでなく、下まつ毛のエクステにも触れないように注意していただきましょう。
下まつ毛エクステの施術をする前に知っておきたいこと
下まつ毛エクステの持ちを良くする以前に、アイデザイナーが施術前に知っておきたい知識があります。お客様が下まつ毛のマツエク予約をする際や施術前に、注意点やリスクの1つとしてお伝えしておくとトラブルも回避しやすくなるでしょう。
下まつ毛の状態によっては施術自体ができないことも
上まつ毛への施術時にも同じことが言えますが、より繊細な下まつ毛は、自まつ毛の状態が悪いと施術自体ができないケースも珍しいことではありません。
自まつ毛が“逆さまつ毛”の状態だと、エクステが眼球に突き刺さってしまうため施術は不可能。実際にあった例で、下まつ毛の逆さまつ毛状態をなんとかしようとして、サロンへ来店されたお客様もいらっしゃいます。エクステをつけることの危険性などをきちんと説明し、お客様に注意を促すようにしましょう。
また、下まつ毛の量が極端に少ない場合も、エクステをつけることはできません。少ないまつ毛に無理やりエクステをつけてしまうと、せっかく生えている自まつ毛を根こそぎなくしてしまう可能性があるためです。下まつ毛への施術は、上まつ毛への施術時よりも一層、施術前のカウンセリングや状態のチェックに時間をかける必要があります。
下まつ毛への施術は、上まつ毛への施術よりもアイデザイナーの技術が求められるのです。
メイクに制限が出る場合も
下まつ毛へエクステをつけた場合、それまでのメイクができなくなってしまう可能性もあります。下まつ毛へエクステをつけたあとは、目のキワへのアイラインといったアイメイクは控えるほうがベター。キワの部分にアイラインを引いてしまうと、メイク落としの際にかかる下まつ毛への負担が大きくなってしまいます。それだけでなく、下まつ毛につけたエクステに配慮しすぎるあまり、アイラインをきちんとオフできないというケースも考えられます。
アイラインだけでなく、下まぶたへのアイシャドウなども同じ理由から避けていただくのがベスト。下まつ毛へエクステをつければ、アイラインやシャドウを引いたように見せる効果も期待できます。繊細な下まつ毛のエクステを守るためには、メイクの方法を少し変えていただく必要があります。エクステをつけることで、メイクをしたように見えることも説明し、お客様にメイクに関する注意点をお伝えしておきましょう。
まとめ
下まつ毛のエクステは、持続期間が短いうえにとても繊細な存在です。しかし、目をより大きく見せることができるため、施術を希望されるお客様が増えているのも事実。下まつ毛へのエクステをきれいにキープしていただくためにも、注意点や正しいクレンジングの方法をきちんとお伝えすることが大切です。下まつ毛への施術をお受けする前に、もう一度細かいところまでおさらいをしておきましょう。
この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事
190126Eue_2025_10km