ラッシュリフト剤の「チオ」「シス」の違いって?SERUM’S新作のチオ系「THIO ラッシュシステム」も注目!

一般的なラッシュリフト剤は、主成分の違いから“チオ系”と“シス系”に区別されますが、「そもそも何が違うの?」というアイデザイナーは意外と多いのかも。しかし、この2つの違いを理解しておくことは、施術のクオリティを高めるうえで大事なポイント。本記事で分かりやすく解説していますので、しっかりと学んでいきましょう。さらに、2025年4月28日(月)にSERUM’S(セラムズ)からリリースされたチオ系ラッシュリフト剤「THIO ラッシュシステム」にも注目。発売同日に「ビューティーワールドジャパン 東京」にて初お披露目され、大きな反響を読んだ話題のアイテムについて、特徴や魅力をお伝えします!
そもそもラッシュリフト剤の“チオ系”と“シス系”って?
まずは、「チオ系って?」「シス系とは何が違うの?」という疑問について、簡単におさらいしておきましょう。
ラッシュリフトに使用する還元剤には“チオ系”と“シス系”がある
ラッシュリフト剤には1剤と2剤があり、それぞれ次のような順序、目的で使用されます。
【1】1剤(還元剤)…まつげ内部にあるシスチン結合を切断 <軟化>
【2】2剤(酸化剤)…切断されたシスチン結合を再結合 <カールを固定>
このうち、1剤(還元剤)には主成分としてシステアミン配合のものとチオグリコール酸配合の2種類があり、それぞれ“シス系”“チオ系”と呼ばれています。
この主成分による違いは、こちらの表の通り。同じ還元剤であっても主成分が違えば、軟化時間や仕上がりも異なります。
主成分 |
システアミン【シス系】 |
チオグリコール酸【チオ系】 |
カールのかかり |
自然にかかる |
しっかりかかる |
仕上がり |
やわらかい |
硬い |
軟化の所要時間 |
やや長い |
やや短い |
作用する部分 |
毛の表面(キューティクル) |
毛の内部から表面 |
毛へのダメージ |
少ない |
大きい |
シス系のメリットは、自然でやわらかいカール感とダメージが少ないところ。トレンドのナチュラルデザインもきれいに作れるため、重宝しているサロンも多いことでしょう。
一方、チオ系はハリやコシのあるしっかりとしたカールが得意。カールのかかりにくい毛質の方でもデザインを固定しやすいメリットがあります。しかし、還元力を高めるために配合されるアルカリ剤によって、まつげが傷みやすくなるというデメリットも。チオ系を使う際には、施術前後のダメージケアがとても重要です。
【要注意】システアミン配合のラッシュリフト剤は今後も販売可能!
“シス系”の主成分であるシステアミンは、アルカリ性で還元力が高い成分。しかし、そのままでは不安定で扱いにくい性質があるため、安定化を図る目的で塩酸と中和させた “システアミン塩酸塩”を主成分とするラッシュリフト剤も多く流通しています。
ところが、2024年3月26日、厚生労働省が発表したシステアミン塩酸塩にまつわる基準改正によって、アイ業界が大きな影響を受けることに。その内容を要約すると「システアミン塩酸塩を化粧品成分から医薬品成分へ変更する」というもの。この基準改正により、2024年7月12日の適用日以降、化粧品カテゴリのラッシュリフト剤にシステアミン塩酸塩を配合し、販売することは不可になりました。
ただし、現時点で製造・販売が規制されているのは、システアミン塩酸塩配合のものだけ。システアミン配合のものは規制対象外のため、誤解しないように注意しましょう。
【SERUM’S新作】“チオ系”の常識を覆す「THIO ラッシュシステム」
システアミン塩酸塩にまつわる基準改正を受けて「チオ系ラッシュリフトってどうなんだろう?」と気になり始めた方も多いのかも。とはいえ、シス系との違いやデメリットを気にする声も少なくありません。
大事なことは、主成分にだけ注目するのではなく、メーカーごとの特徴をしっかり比較検討すること!
例えば、一部のアイデザイナーから「軟化スピードが速すぎて施術スピードが追い付かない」という声もあるチオ系ですが、その速さもメーカーによって幅があるため、自分のスキルに合わせて選ぶことが大切です。
こうした“チオ系”のデメリットをカバーし、アイデザイナーの操作性に着目したラッシュリフト剤、それがSERUM’S(セラムズ)から新たに登場した「THIO ラッシュシステム」(THIO ラッシュシステム 1/ THIO ラッシュシステム 2)です。
商品名 |
THIO ラッシュシステム 1 |
THIO ラッシュシステム 2 |
放置時間 ※普通毛を想定 |
6分30秒 |
10分(2度塗り、各5分推奨) |
容量 |
各20g |
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価格 |
各3,960円(税込) |
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「THIO ラッシュシステム」の3つの特徴
「THIO ラッシュシステム」は、チオグリコール酸を主成分とする“チオ系”ラッシュリフト剤。ここからは、従来の“チオ系”から進化した「THIO ラッシュシステム」の特徴について詳しくお伝えします!
まつげへの負担に配慮した“トリプル処方”!短時間でも自然で美しい仕上がりへ
自まつげへの負担に配慮した、システイン・チオグリセリン・チオグリコール酸アンモニウムの“トリプル処方”を採用。まつげ全体へバランス良く作用し、しっかりとした“カールのかかり”と自然な質感を両立します。今までシス系ラッシュリフト剤で軟化に時間がかかっていた方や硬毛の方にもおすすめです。
また、「THIO ラッシュシステム」の軟化スピードは初心者でも扱いやすいベストな速さ。施術時間を短縮しつつもゆるやかに軟化することで、まつげへの負担を最小限に抑えたスムーズな施術が可能に。繊細な自まつげにも優しくなじみ、理想の仕上がりを簡単にコントロールできます。
5種類のトリートメント成分がまつげの外側から内側までしっかりとケア
ラッシュリフト後のまつげを健やかに整える成分として、シルク・ケラチン・コラーゲン・セラミド・CMC(細胞間脂質)疑似成分の5つのトリートメント成分をたっぷりと配合。シルクはまつげに滑らかさと光沢を与え、3種のケラチンはまつげの強度をサポート。コラーゲンはまつげにハリと弾力をもたらし、5種のセラミドはまつげを乾燥から守ります。さらに、CMCと似た働きを持つ疑似成分がまつげ内部に浸透し、密度を高めて健やかな状態に。これらの成分が相乗効果を発揮し、しなやかで美しい仕上がりを叶えます。
たれにくい硬めのテクスチャーで自在な操作が可能に
こってりとした硬めのテクスチャーは操作しやすく、液だれによる粘膜への付着を防ぎます。そのため、アイデザイナーのスキルを問わず、新人からベテランまで安心して施術を行えるでしょう。また、扱いやすいテクスチャーはラッシュリフト剤の効果を最大限に引き出し、施術の精度も高めます。
【SERUM’S人気シリーズ】“シス系”「ラッシュシステム」との違いは?
SERUM’Sには、システアミン配合のラッシュリフト剤「ラッシュシステム」もあります。
どちらも化粧品登録済みで、ダメージケアと仕上がりの美しさにこだわっているという共通点はあるものの、以下のような違いがあります。
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ラッシュシステム (1剤/2剤) |
THIO ラッシュシステム (1剤/2剤) |
主成分 |
システアミン |
チオグリコール酸 |
テクスチャー |
伸びやかでやわらかい |
こってりと硬め |
放置時間 ※普通毛を想定 |
・1剤:10分 ・2剤:10分 |
・1剤:6分30秒 ・2剤:10分 |
仕上がり |
・自然にかかる ・やわらかい |
・しっかりかかる ・ハリ・リッジが整いやすい |
容量 |
各20g |
各20g |
価格 |
各4,620円(税込) ※セミナー受講で各3,960円(税込) |
各3,960円(税込) |
「ラッシュシステム」はシステアミンが主成分で、自まつげへダメージを与えるアルカリ剤は不使用。まつげや目元の肌を健やかに保つ保湿成分・整肌成分がたっぷりと配合されている点も魅力の1つです。初心者でも扱いやすいテクスチャーとかかり具合のため、SERUM’Sのラッシュリフト剤を初めて使う方はまずこちらから試してみても良いかも。
なお、先ほどもお伝えした通り、主成分のシステアミンは、システアミン塩酸塩とは別の成分!
システアミン塩酸塩の基準改正の影響を受けないため、今後も安心して購入できます。
「THIOラッシュシステム」をいち早く学びたい方へ!最新セミナー&無料説明会も
現在、SERUM’Sのラッシュリフトセミナーがリニューアル!新作の「THIO ラッシュシステム」にも対応し、ラッシュリフトの理論をより深く、イチから学べる内容となっています。SERUM’Sの特殊技法を学びたいというアイデザイナーは、ぜひ公式サイトからチェックを!
2025年6月25日(水)には、「THIOラッシュシステム」の他、「NOMMAグルー」「スーパーロック」といった話題の新作についてのオンライン商品説明会も開催されます。参加費無料で定員100名のため、参加希望の方はお早めに!いち早く「THIOラッシュシステム」を導入したいという方にとっては、貴重なチャンスです。
▶無料説明会の参加登録はこちらから
【併用も◎】まつげを健やかに保つ!EYE D’ORの“実力派”コーティング剤
「THIO ラッシュシステム」との併用をおすすめしたいのが、EYE D’OR(アイドール)の“ハピ コーティング シリーズ”。現在、次の2種のコーティング剤が展開されています。
●ハピ エッセンスグロス コーティング
…ボリュームラッシュとの相性抜群!美しいセパレートまつげが作れる
●ハピ キープリフト コーティング
…流行りの束感まつげやアイブロウのスタイリングにもおすすめ
本来、まつげは弱酸性ですが、ラッシュリフト施術などによってアルカリ性に傾いてしまうと、ダメージを受けやすい状態に。EYE D’ORのコーティング剤は、デリケートな状態のまつげを素早く元の弱酸性の状態へ戻し、摩擦などによるダメージから守ってくれます。
さらに、どちらのコーティング剤も美容液との1本2役!日々のホームケアアイテムとしてお客様にご使用いただくことで、ラッシュリフトの持続力を高める効果が期待できます。
それぞれ単品で導入するも良し、2つを使い分けても良し。「チオ系ラッシュリフト剤のダメージが不安…」というアイデザイナーは、ぜひ「THIO ラッシュシステム」とあわせて店販への導入を検討してみてください。
まとめ
SERUM’Sの「THIO ラッシュシステム」は、従来の“チオ系”が抱えていたデメリットをカバーする、ダメージケアにこだわった革新的なラッシュリフト剤。これまで“チオ系”に苦手意識を持っていたアイデザイナーも、ぜひ一度その操作性の良さと仕上がりの美しさを体験してみてください。さらに、EYE D’ORのコーティングシリーズと併用すれば、より美しく健やかなまつげへと近づけるはず。まつげケアにこだわりたいお客様にも自信を持っておすすめできます。詳細はぜひ公式サイトからチェック!SERUM’Sの自信作、ぜひ皆さんのサロンでもその実力をお試しください。
※本記事の内容や価格はすべて、2025年5月時点のものです。最新情報は、公式HP等よりご確認ください。