学びを通じて美容師やアイデザイナーの成長をサポート！HAIRCAMP株式会社・森本さんにインタビュー

美容業界特化型のオンライン学習サービスを提供する『HAIRCAMP（ヘアキャンプ）株式会社』。今回は代表取締役社長の森本さんに、サービスの特徴や立ち上げにいたるエピソードについて詳しく教えていただきました。「アイデザイナーの職業には可能性があり、魅力も大きい」と語る森本さん。記事の最後には、アイデザイナーとして成長を目指す読者の方々へのメッセージもご紹介します。

経営者プロフィール│森本賢志さんとは

HAIRCAMP株式会社 代表取締役社長　森本賢志（もりもとけんじ）さん

2025年現在、サロン創業から16期目となる『HAIRCAMP株式会社』。社名には「学びを目的とする多くの方が集う“学ぶ場”を作りたい」という想いが込められています。

―――現在の事業について教えてください。
『HAIRCAMP』は、ヘアやメイク、アイ、エステなどの美容業界で活躍する美容従事者に向けて、自分に合う形で独学教材・サロン教育ツールとして利用できるオンライン学習サービスです。『HAIRCAMP株式会社』のメイン事業は、『HAIRCAMP』でのオンライン学習の提供や動画作成など。2025年現在、『HAIRCAMP』には第一線で活躍する現役の美容師やアイデザイナーなど、約400人の登録講師がいます。

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さまざまな学びを実現するサポート体制・環境整備が強み！隙間時間の有効活用にも

―――『HAIRCAMP』が展開するのはどのようなサービスなのでしょうか。
『HAIRCAMP』のサービスは、「学びのライフサイクル」「スキルの見える化」「キャリアアップ支援」の3つです。
例えば「学びのライフサイクル」は、動画視聴から技術の習得までをワンストップで実現するもの。自分のペースで進められる“オンライン方式”で知識をインプットし、実際にやってみて、アウトプットした内容へのフィードバックを受ける。この一連の流れを通し、自分の技術として習得することが“学びのゴール”だと考えています。フィードバック部分については、“受講者が講師から直接オンライン上でフィードバックを受けられる”という流れから、実際にオフラインで研修を受けられる形までを現在を少しずつ整備しているところです。

―――質の高い学びを提供する『HAIRCAMP』ならではの強みとは？
『HAIRCAMP』に登壇する講師陣は“現役の美容師やアイデザイナー”です。そのため、一から学べる基礎カリキュラムからトレンド感のある学びまで、いろんな分野がそろっています。その中から自分に合うコンテンツを選んで学び、成長できる点は『HAIRCAMP』ならではの強みですね。
また、オフラインの研修制度にも力を入れています。全国各地にいる『HAIRCAMP』の講師たちが、いろんなエリアのサロンに出向いて“出張サービス”として研修を行います。例えばアイデザイナー向けの基礎カリキュラムとして、アイラッシュ・アイブロウ・ホスピタリティの研修を行うなど。教育発信のサポートや学びの環境整備を進めています。

―――『HAIRCAMP』の受講者層を教えてください。
『HAIRCAMP』はコンテンツが豊富なので、美容学生から歴の長いベテランまで幅広い層の受講者がいます。全体で見ると20代後半から40代くらいの方が多いですね。その中で、「HAIRCAMPで学んでから売上が1.5倍になった」というサロンもあります。
2025年現在、53校の美容学校に「ヘアスク無償開放※」を行っています。また、収入が低く学びに対して投資できる額が限られている若手への利用ハードルを下げるため、“サブスク”という利用形態も設けていて。サブスクユーザーは全体の7割を超えています。
その他、ママ層の受講者からも「有効活用している」との声があって。アイデザイナーは女性が多く、出産や育児のために休みを取る時期も出てきます。仕事は休んでいてもいろんな情報やトレンドをキャッチしようと、「子どもの寝かしつけ中に動画を観る」「ご飯を作りながらライブ配信を観る」といった形で利用している方も。隙間時間を活用できること、オンラインなので聞き漏らしても後からチェックできること、という点がママ層の受講者に支持されているのだと思います。

※ヘアスク＝サロンが利用するe-ラーニングシステム

教育面の課題が『HAIRCAMP』立ち上げのきっかけに。グローバル展開も視野に入れている

―――森本さんの美容業界との出会いとは？
初めて美容業界に興味を持ったのは、当時人気のあった美容師が活躍するテレビドラマを観ていたとき。美容業界に対し「キラキラした世界だな」と憧れました。
高校中退後は建築会社に就職しましたが、事前に給与が決まっていることに違和感があって…。そこで“成果に対して見返りがある”営業職への転職を決めました。その後、20歳で営業会社のフランチャイズを企業。商材を親会社から仕入れて販売する“経営の道”へ進みました。美容業界へ移ったのは27歳のとき。今の会社の原点となるセットサロンを立ち上げました。

―――『HAIRCAMP』立ち上げのエピソードを教えてください。

ヘアメイクに特化したサロンを経営していた頃は、技術や接客レベルの均一化に問題がありクレームも多くて。スタッフの教育面に課題があると感じ、社内の教育ツールとして動画を作り始めたのが『HAIRCAMP』立ち上げのきっかけです。技術やホスピタリティ関連の動画を発信するようになると、クレームが減るなど社内にも変化が。「それなら社外にも展開していこう」と『HAIRCAMP』のサービスをスタートしました。
社会的に少子高齢化・人材不足が進む中、世の中全体として教育を仕組み化する需要が高まっているので、美容業界も同じく教育に目を向ける必要があると感じますね。

―――現在は日本と韓国でサービスを展開していますが、『HAIRCAMP株式会社』の今後の展望は？

韓国にサービスを展開しているのは、日本を含め中国や台湾でも韓国トレンドの波が来ているからです。基本的には“その国の講師がその国の利用者に向けた教育を紹介するスタイル”ですが、韓国人講師のコンテンツを日本語に吹き替え・配信することもあります。国によって文化やトレンド、ラッシュリフト剤の基準なども違うので、日本をベースにしつつ韓国の魅力も取り入れていけたらと。
今後は、中長期計画の先の部分としてグローバル展開を考えています。日本のコンテンツを海外へ輸出入するなど、日本の技術がどの国に認められるかテストマーケティングしている最中です。ただし、最も重視しているのは国内の部分なので、今後も国内へのサービス提供を第一にしっかりと向き合っていきます！

アイデザイナーは可能性の大きな職業。その魅力に憧れる人が増え、業界全体が盛り上がっていく見込み

―――“アイデザイナー”という職業に対し、どのような印象を持っていますか？
アイ業界が拡大傾向にある点もふまえ、アイデザイナーは“可能性のある職業”だと思っています。お客様との信頼関係が欠かせない、“人生に長く寄り添える素晴らしい職業”という印象ですね。
美容師のデビューまでにかかる期間は一般的に1～2年、アイデザイナーは2週間くらいでデビューできるケースもあります。技術を習得するまでの期間＝収入がきちんと入ってくるようになるまでの期間が短い点は、大きな魅力ではないでしょうか。専門学校を卒業後すぐにアイデザイナーを目指す、といった職業への“憧れ”を抱く人も増えていることを考えると、今後ますますアイ業界全体が盛り上がっていきそうですね。

“学び続ける姿勢”や“柔軟性”が必要。『HAIRCAMP株式会社』と一緒にアイ業界を盛り上げよう！

―――森本さんが考える、これからのアイデザイナーに求められるスキルやマインドは？
技術はもちろん、顧客ニーズやSNSもどんどん変わっていく中でアイデザイナーに求められるのは、“学び続ける姿勢”や“柔軟性”など。情報があふれている今だからこそ、対応力のある人も増えているように感じます。その他、“変化を楽しめる力”も大切。何事も楽しむマインドのある人は強いと思いますね。

―――アイデザイナーにとって、技術向上以外で顧客満足度を高めるために重要な要素とは？
店にいる時間だけでなく、それ以外の時間にも目を向けること。例えばホームケアまでしっかり提案できるアイデザイナーが増えれば、モチが良くなってお客様の満足度が高まります。そこでホームケアに使う店販品をお客様に勧めれば、アイデザイナーの所得アップにもつながって“職業としての魅力”もさらに増すのではないでしょうか。

―――最後に、アイデザイナーとして成長を目指す読者の方々へメッセージをお願いします。

技術を追求する人にとって、“できることが1つ増える”ということは、より理解が深まって自信につながるもの。そこから笑顔が生まれ、社会を動かす力になっていくのではないでしょうか。だからこそ“学び”を大切にしてほしい。挑戦する人にはいろんなチャンスが訪れると思うので、変化を恐れず楽しんでいただけたら！
『HAIRCAMP株式会社』は、「人生を加速させる」をミッションに掲げています。加速装置としてこれから業界で活躍していくアイデザイナーの方々を支えていき、“学び”や“成長”につなげていく存在でありたいですね。

まとめ

「HAIRCAMP株式会社は、今後もサービスを展開しながらサポートに努める」と語る森本さん。今回のインタビューを通じて、“学び続ける姿勢”や“柔軟性”、“変化を楽しめる力”に目を向けながら、アイデザイナーとして“できることを1つずつ増やしていくこと”が大切、と教えていただきました。サービスを通じて美容業界への貢献を目指す森本さんから、今後も目が離せませんね！

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