「マインドチェンジ」がポイント!「優秀なアイリストが指導者になる」そのとき必要な心構えや学ぶべきこととは

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アイリストというのは、若くして店長を任される人も多い業界。新しい立場に置かれることで、悩みや葛藤を抱えることも増えるでしょう。今回は、アイリストからサロン店長になるときのマインドチェンジについて掘り下げる記事です。今まさに悩んでいる新任店長や店長候補となるアイリストは、ぜひ読んでみてください。

優秀なアイリストが指導者になるときにぶつかる壁とは

アイリストのキャリアアップには、いくつかの選択肢があります。
技術者としてトップを目指すのか、指導者を目指すのかという選択肢もその中のひとつ。将来、独立願望のあるアイリストであれば、開業時期も視野に入れたステップアップを考えなくてはならないでしょう。

キャリアだけでは技術力を測れない業界とはいえ、一般的に、アイリストの世界では2年で”一人前”。サロンの規模にもよりますが、働き始めてから1~2年で店長を任されることもあります。店長というのは、指導者としてキャリアアップしていくスタート地点。若くして抜擢されることで悩むことも多く、初めから順風満帆というわけにはいかないでしょう。

今回のBeautéでは、「中規模サロン(席数10席未満)の店長」を想定した「プレーヤーからマネジメントへの変化」がテーマ。まずは本題に入る前に、店長の主な業務について簡単に解説しますね。

店長の業務は、

① 後輩の育成

② サロンマネジメント

③ アイリストとしての施術&接客

がメインとなります。このうち、③はこれまでも行ってきた”プレーヤー”としての仕事。対して、①と②は店長となってから新たに加わる業務です。そして、この①と②が業務時間の大半を占めるようになることこそが、店長となってからの大きな変化でもあります。この変化によってどのような”壁”にぶつかることが多いのか、実際の意見を参考にまとめてみました。ひとつずつ見ていきましょう。

【①後輩育成の”壁”】 後輩との間に信頼関係を築くことが難しい

後輩の育成をするうえで多い悩みは、

  • 相手の気持ちを理解するのが難しい
  • 自分の感覚を言葉で分かりやすく伝えることが難しい
  • 後輩との距離が遠く、信頼関係を築けていない
  • 後輩との距離が近すぎ、信頼関係を築けていない

などが挙げられます。

後輩育成には、相手との適度なコミュニケーションが何よりも必要。ただ、優秀で高い技術力を持つアイリストほど、自分が出来ることと後輩たちが出来ないことのギャップに悩みやすい傾向にあります。具体的に言えば、「自分が新人のころには当たり前に出来ていたのに、なんで出来ないんだろう…?」という悩みが多いでしょう。また、自分が才能やセンスによって感覚的に身につけた技術を、言語化して教えることが出来ないと悩む人もいます。このような状態では、後輩との間の心の溝は深まるばかり。信頼関係を築くことも難しいでしょう。結果、「あの店長は信用できない」と言われることになったり、サロンの雰囲気を悪くさせてしまったりすることにもなりかねないのです。

【②サロンマネジメントの”壁”】 サロンの売上目標達成と人材育成の両立が難しい

サロンを管理する立場になると、

  • スタッフ一人一人のことまで意識が回らない
  • サロンの売上と人材育成、どちらをどれほど重視すればいいのか分からない

といったことに”壁”を感じる人が多いです。
店長になると、自分の成長だけを考えていればよかった立場から、他のスタッフのことやサロン全体の売上にまで気を配る立場へとシフトすることになります。ただ、数字を重視しすぎてスタッフの負担を軽視してしまうと、離職につながってしまうことも。しかし、スタッフ一人一人の意思を尊重しすぎると売上に到達しないという葛藤もありますよね。店長になってすぐは、さまざまな業務に全力投球しすぎて必要以上に神経をすり減らしてしまう人も少なくありません。

どんな「気持ちの転換」が必要?

店長になることでぶつかる”壁”
乗り越えるためには、プレーヤーからマネジメントへの”気持ちの転換”が必要となります。

プレーヤーとして活躍するアイリストは、

  • 技術スキル(施術のスピードや質)が優れている
  • 自分の仕事のクオリティに対して高いプライドを持っている
  • アイリストとしての才能に恵まれていて、感覚的に技術が身につくことが多い
  • 自分の売上や成長を優先させるあまり、後輩の指導に消極的になりやすい
  • 売上目標に大きく貢献できるスキルを持っているという自負がある

といった意識を潜在的に持ちやすい傾向にあります。このような人物はサロンにとっても必要な存在。自分の仕事に対して誇りを持つことも決して悪いことではありません。しかし、マネジメントする立場になったときには、このような意識は悩みの種となってしまうでしょう。

一方、サロン店長として活躍するアイリストには、

  • 150%の力を持つトッププレーヤー一人に頼るのではなく、全員が90%の力を持てる組織を目指す
    (スタッフ全員の底上げによって売上目標達成を目指す)
  • スタッフ全員が楽しく働ける職場環境を整えることを業務の一部だと捉える
  • スタッフをサロンの”顔”として盛り立て、自分は一歩後ろからサポートする

といった意識が必要となります。

意識を上手くシフトするためには、「自分の役割とは?」という問いについて深く掘り下げていくことが必要。もちろん、人によって理想の店長像というのは異なります。先頭に立って引っ張っていくような強いリーダーを思い浮かべる人もいれば、”縁の下の力持ち”のようなリーダーをイメージする人もいるでしょう。自分のサロンにとって、スタッフ一人一人にとってどのような店長が求められているのか、常に追求していかなくてはなりません。

また、専門的な技術を必要とするアイリストは、本来プレーヤー気質の人が多い職業でもあります。そのため、マネジメント業務に苦手意識を持つ人も多く、視野が狭くなってしまうことも。自分の立場について理解を深めたいときには、業種を問わない外部セミナーに参加してみてもいいかもしれませんね。

後輩指導とサロンマネジメント。学ぶべきこと、身につけるべきこととは

サロン店長になったばかりのアイリストは、「今の自分に足りないスキル」を強く意識するようになる人がほとんど。例え、考え方を上手く転換できたとしても、スキルが伴っていないことをより強く痛感することになるでしょう。なぜなら、プレーヤーの頃に身につけたスキルだけでは店長業務をこなすことは難しいからです。では、どのようなスキルが必要となるのか具体的に考えてみましょう。

時間配分を効率化できるスキル

店長になると、一日の時間の使い方が変わります。施術や接客の時間を多くとろうとする店長もいますが、マネジメント業務と並行しながらだと、それも難しくなってくるでしょう。例えば、スタッフ面談に必要な時間はサロンによって異なります。面談の回数を増やすのか、全体ミーティングを多めにとり面談を少なくするのかは、すべて店長判断。サロンの雰囲気やスタッフのモチベーション、売上目標への進捗状況などを加味しながら、必要な時間配分を見極めなくてはなりません。マネジメントや人材育成に大きく関わる個人面談、店舗内ミーティングについては、こちらの過去記事も参考にしてみてくださいね。

現状分析できるスキル

店長というのは、マツエクサロンの一般的なマネジメント職の中ではかなりスタッフに近い立場。そのため、サロンが抱える課題、スタッフ一人一人の気持ちに敏感に対応することが求められます。例えば、スタッフが抱える悩みやニーズをサロンの仕組みに反映させるというのも店長だからこそ出来る仕事。会社の目標とスタッフの目標にギャップがないかどうかを意識し、改善点を見出すことも大切な役割のひとつです。このように、サロンの現状を的確に把握できる店長なら、スタッフの「従業員満足度」も高いはず。そして、お客様に質のいいサービスを提供することにつながり、売上もアップするという良い連鎖を生むのです。

コミュニケーションスキル

Beautéでも度々取り上げてきたアイリストのコミュニケーションスキル。ただし今回は、お客様に対してではなく、スタッフに対しての話です。円滑なコミュニケーションの根底にあるのは、「聞く力」「伝える力」。相手の言葉から意思や隠れた感情を汲み取ったり、それぞれ立場や経験年数の違いに関わらず誤解なく伝わるように説明したり…、高度なスキルが求められます。まず、相手に対して「分かっているはず」「出来るはず」という先入観を持たないようにしましょう。そして相手をよく観察し、少しでも変化があれば声をかけるようにすると心の距離も近くなるはず。そして、シンプルで簡潔な指示を出し、道筋を分かりやすく伝えるということが出来れば、自然とスタッフもついてきてくれることでしょう。

”人”としてのスキル

もし、あなたが「どんなリーダーについていきたいですか?」と問われたら、必ずどこかに魅力を感じる人物を思い浮かべるはず。つまり、必要とされるリーダーとは、人を惹きつける”人間力”を持つ人物ということです。逆に言えば、魅力を感じない人から言われた言葉は、心に響くことはないでしょう。時には、反発心すら起こるかもしれません。

では、”人間力”というあまりに抽象的なスキルを身につけるためには、何が必要だと思いますか?その答えは、「自分の弱い部分を認め、常に努力しようとする姿勢」にあります。店長とは、完璧で強い人物というわけではありません。むしろ、弱い部分、苦労している部分を隠さず、謙虚に努力し続ける姿にスタッフたちは魅力を感じることでしょう。そのような意識を持つ店長とは、スタッフ一人一人に寄り添い、成長を喜べる人物でもあるはずです。弱みを見せてはならない、と気持ちを張る店長もいるかもしれませんが、受け入れてほしいときほど逆の発想を。自分の弱さや失敗体験を開示するところから始めるのが近道かもしれませんね。

まとめ

店長という業務は、決して簡単に出来る仕事ではありません。しかし、その分得られるものが大きいのも事実。自分の”人間力”を高めたいというアイリストには、かなりやりがいのある仕事と言えるでしょう。店長となったからには、気持ちの転換、人間としての成長などさまざまなステップをクリアすることが求められます。思い通りになることばかりではありませんが、どんなときでも自分の成長がサロンの成長につながると信じ、目標を見失わないようにすることが大切。一つ一つの”壁”を乗り越えた後の達成感は、何ものにも代えがたい”財産”となるはずです。

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