マツエクのグルー、毎回はオフしないほうがいいって本当?最適なタイミングとは

この記事をシェアする

残っているマツエクを全て落とす「全オフ」と、一部だけオフして以前のデザインを残す「部分オフ」。どの方法を推奨するかはサロンによって異なりますが、アイリストとしてそれぞれのメリットやデメリットについては知っておきたいところ。正しいオフ方法を選択することは、お客様の大切な自まつげを守ることにもつながります。どんなときに全オフ、または部分オフを選ぶべきなのか、一緒に学んでいきましょう!

毎回、全オフはしたほうが良い?

マツエク装着前にエクステをオフする方法には、「全オフ」と「部分オフ」という二つの方法があります。サロンによっては「リムーブ」「ポイントオフ」などの呼称の場合もありますが、アイリストのみなさんにとっては、どれも馴染みのあるワードなのではないでしょうか?
アイリストに必要なのは、エクステを装着するスキルだけではありません。以前のエクステが付いたままのお客様の場合に、現在のエクステの状態を見て「どこまでオフするのか」を的確に判断するスキルも必要となります。

お客様によって、ほぼエクステが取れかけた状態で来店される場合もあれば、そこまで取れていなくてもデザインを変えたくて来店される場合もありますよね。さらに、お客様自身から、「今日はあまり時間がないので、急いでもらいたいんですが…」と要望されることもあるでしょう。どこまでオフするのかは、お客様のマツエクの状態、オフに割ける施術時間、デザインをどこまで変更するか…など、さまざまな条件を考慮して決めなくてはなりません。どのように、「全オフ」と「部分オフ」を使い分ければいいのでしょうか?
次は、それぞれの方法のメリット、デメリットについて、詳しく掘り下げていきます。

全オフと部分オフのメリット・デメリット

サロンによって、「全オフ」と「部分オフ」のどちらを推奨するのかは、考え方が分かれる部分。なぜなら、どちらの方法にも、メリットとデメリットがあり、サロンによって重視する部分が異なるからです。まずは、全オフについて見てみましょう。

全オフ

<メリット>

・装着後の仕上がりが整いやすい

・デザインを変えやすい

・モチが良くなる

<デメリット>

・施術時間が長くなる

・リムーバーによって自まつげに与えるダメージが大きい

全オフは、一度まっさらな状態にすること。以前のデザインに影響を受けないため、新人アイリストでも装着後のラインを綺麗にそろえやすいというメリットがあります。一方、部分オフだと横から見たときにラインが不揃いとなってしまいやすいため、サロンによっては全オフしか行っていないところも。残っているエクステがラインをそろえることが困難なほど不揃いな場合は、全オフを選択するという対応も必要になってくるでしょう。ただ、全てのエクステを一度にオフする分、施術時間が多くかかってしまうというデメリットもあります。少しでも施術時間を短縮するためには、アイリストの施術スピードをあげるしかありません。また、自まつげへのダメージも気になるところ。オフに使うリムーバーは、グルーを溶かして取れやすくする成分を含んでおり、どうしても自まつげに負担をかけてしまいます。毎回、全オフをするとなると、自まつげへのダメージが気になってきますよね。

次は、部分オフについて見てみましょう。

部分オフ

<メリット>

・自まつげ全体に与えるダメージが少ない

・施術時間が短縮できる

<デメリット>

・デザインの変更がききにくい

・アイリストのスキルによって仕上がりが左右される

部分オフは、以前のデザインが残るマツエクに対して、部分的にオフし、隙間を埋めるように装着していく方法。施術時間は、全オフする場合と比較するとかなり短縮できますが、デザインの変更はしづらくなります。さらに、新たに装着する部分を以前のデザインと馴染ませながら、左右でバランスよく装着していかなくてはならないため、アイリストの高いスキルも必要となるでしょう。ただ、大きなメリットとしては、自まつげへのダメージをかなり抑えられるということ。自まつげが細く少ない方、すでにダメージがある方には、最適な方法と言えますね。

以上のように、全オフと部分オフのメリット、デメリットを見てみると、どちらの方法がいいのかは一概に決めることはできません。どのように使い分けたらいいのでしょうか?

最適な全オフのサイクル・タイミングとは

全オフは、自まつげへのダメージが大きいというデメリットはあるものの、まつげを清潔に保つためには必要なこと。毎回、部分オフで済ませていると、グルーに雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。グルーに繁殖した雑菌をそのままにしていると、目の病気を引き起こしたり、まつげダニを発生させてしまうことにもなりかねません。
※参考:本当にあった「ゾッ」とする話…?目元の洗浄ができていないとどうなる?

お客様には、数か月に一回のペースで、全オフをおすすめするようにしましょう。
全オフには、目元を清潔に保つというメリットもありますが、デザインを一新できるというメリットもあります。お客様に新しいデザインを提案するキッカケにもなりそうですね!

ただ、お客様のマツエクの状態によっては、数か月に一回というペースに関係なく、全オフをおすすめしなくてはならないケースもあります。
例えば、汚れがかなりたまっている場合。このようなお客様は、日々のクレンジングやメイク方法に問題がある可能性が高いです。そのため、いくら全オフして新たにマツエクを付け替えたとしても、根本的な解決とはならないことがほとんど。全オフすることを提案する際に、お客様のクレンジング方法や使っている化粧品についてヒアリングをするようにするといいでしょう。
また、根本の伸びやばらつきが目立つ場合も、全オフをおすすめするタイミングです。部分オフのときよりも施術時間はかかってしまいますが、美しい仕上がりにきっとお客様も満足してくれることでしょう。
以上のように、定期的なサイクルだけでなく、お客様のエクステの状態も見て、全オフと部分オフを臨機応変に使い分けられるようになることが大切ですね。

まとめ

マツエクをする女性は、理由があって中断することはあっても、継続的に装着する方がほとんど。美しい状態のマツエクを長く、衛生的にキープしていくには、アイリストのエクステオフのスキルが肝心といえるでしょう。例えば、定期的な全オフのタイミングを誤れば、不衛生な状態となった自まつげにトラブルが起こり、マツエクをお休みせざるを得なくなることも。どのようにエクステをオフするかについて、お客様の望む施術時間やデザインなどを加味することも必要ではありますが、アイリストとして最適なサイクル、タイミングを見誤らないように気をつけていきたいですね!

この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事

この記事をシェアする