苦手意識を持つ人が多い?まつ毛が下向きの方への対応・デザイン提案例

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Beauté読者からいただいたリクエストをもとに、まつ毛が下向きの方への対応やデザイン提案例をご紹介!まつ毛が下向きになっている方への提案事例や、下向きであることを活かしたデザイン提案などを、写真を織り交ぜながら解説していきます。まつ毛が下を向いている方への提案が苦手だという方は、ぜひ今回の記事を参考にスキルアップを目指してみてください。

まつ毛が下向きになるのはよくあること?

まつ毛 下向き

まずは、“下向きまつ毛”の特徴や、施術にどのような影響があるのかなどをチェックしていきましょう。

日本人に多い下向きまつ毛

サロンへ来店されるお客様の傾向として、“まつ毛が下向きになっている方が多い”と感じた経験はありませんか?それもそのはず、日本は世界各国の中でも、下向きまつ毛率が非常に高い国です。

また、一重の割合が全体の約7割と、諸外国に比べても一重の方の割合が高い傾向にあります。一重はまぶたの脂肪が多い場合がほとんどであり、まつ毛を下に向かせてしまう要因のひとつになっていると考えられるでしょう。

まつ毛が下向きの場合は毛のコシが強い

まつ毛が下向きの方に対して苦手意識を抱くアイデザイナーが多い理由のひとつに、“まつ毛のコシが強い”というものが挙げられます。まぶたの重みで下を向いているだけでなく、まつ毛自体のコシが強いため、なかなかいうことを聞いてくれないのです。

上を向いているエクステと、下を向いている自まつ毛をなじませるには技術が求められるため、下向きまつ毛を苦手と感じるアイデザイナーが多いと考えられます。

マツエクのモチが悪くなる場合も

まつ毛の角度が下を向けば向くほど、マツエクを装着する際の技術が必要になります。例えば、カールの強いエクステをつけることで、エクステごと下を向いてしまうことがあるためです。また、エクステが点止めでの装着になりやすいため注意しましょう。グルーのつけ方や装着角度に注意して、モチが悪くならないよう配慮することが大切です。ただし、カールの強いエクステを下向きまつ毛にうまく装着できれば、より目元を強調したデザインに整えてくれるというメリットもありますよ。

まつ毛が下向きの方にどうアドバイスする?対策を伝授

まつ毛 下向き

まつ毛が下向きの場合の対策について解説していきます。プロとしてどのような対策方法があるのか知っておくことで、お客様に適切なアドバイスができるはずです。

ビューラーを使う

ビューラーを使ってまつ毛を上向きにする方法は、最も手軽な下向きまつ毛の対策のひとつ。ビューラーさえあれば、誰でも気軽にトライできます。ビューラーを使う際には、まぶたを軽く押さえながら、まつ毛の根元から優しくカールをつけるのがコツ。
また、上まぶたのカーブにマッチするビューラーを選ぶことも覚えておきたいポイントです。なかなか目の形にマッチするビューラーが見つからない場合は、コンパクトで目の形状に合わせやすい部分用のビューラーを活用するのもおすすめです。

まつ毛の下向きをビューラーで矯正した後は、カールキープ力に長けたマスカラやコーティング剤を使うと、上向きのまつ毛を長く保てます。

アイサロンでの施術

まつ毛が下向きに生えている場合の対処法として、アイサロンでの施術もひとつの選択肢です。マツエクやラッシュリフトなどさまざまな施術があるため、おしゃれを楽しみながら下向きのまつ毛を上向きに整えられます。また、ビューラーのように一時的にまつ毛を上向きにするのではなく、数週間~1か月前後そのデザインを維持できる点もアイサロンならではの強み。「毎日のメイクが大変」「ビューラーではなかなかまつ毛が上がらない」と悩んでいる方にもぴったりな対処法です。

目のトラブルがある場合には手術という選択肢も…

まつ毛が下向きに生えていることによって目に入りやすくなり、痛みを感じたり眼球に傷がついたりというトラブルが生じる場合には、手術で対処する方法があります。具体的には、二重埋没法か二重切開法が一般的。上まぶたを二重にすることで、皮膚が織り込まれ、まつ毛も自然に上向きになります。
ほとんどの場合、メスを使用しない埋没法でまつ毛の向きを調整することが可能ですが、もともと二重の方でまつ毛が下向きに生えている場合には切開法を用いることも。個々にマッチした方法で、手術を行います。

まつ毛が下向きの方へのおすすめ技法はコレ!

まつ毛 下向き

ここからは、まつ毛が下向きに生えている方におすすめしたい、アイサロンでの技法をご紹介していきます。

ラッシュリフト剤不使用でまつ毛を上げる「アップワードラッシュ®」

下向きまつ毛さんへの施術方法として広く知られているのが「アップワードラッシュ®」。ラッシュリフト剤を使用して根元からカールを作るラッシュリフトとは違い、ビューラーもラッシュリフト剤も一切使用せずにまつ毛の矯正ができる技術です。施術を行う際は、目の状態や健康状態、アレルギーの有無などを、カウンセリングで丁寧に確認していきます。そして、根元からカールを与えてグッと持ち上がった自まつ毛にエクステをつける施術です。

自まつ毛をしっかりと持ち上げてからマツエクの施術を行うため、エクステの長さも通常より短くできます。また、エクステの接着面が増えることで、モチが良くなるというメリットも。一方で、一般的なマツエクよりも高額であったり、自まつ毛を根元から持ち上げることが負担に感じられたりするケースがあるのも事実です。メリットだけでなく、デメリットについても考えたうえで、お客様とよく相談してから施術を行いましょう。

ケアしながらまつ毛を持ち上げる「リフトアップラッシュ」

リフトアップラッシュ」は、自まつ毛を立ち上げつつ、キューティクルケアもできる施術です。そのため、より自まつ毛へのダメージを軽減したい方に向いています。

自まつ毛を持ち上げるためのラッシュリフト剤や、ビューラーなどを使用しないのは、アップワードラッシュ®の施術方法と同じ。アイプチを続けることでだんだんと二重の線がつくように、施術を続けていけば、自まつ毛の生えグセも上向きへと変えられる可能性があります。

立ち上げ系デザインのラッシュリフト

まつ毛が下向きに生えている方は、さまざまな種類のデザインがあるラッシュリフトの中でも立ち上げ系がおすすめ。目頭から目の中央あたりまでを立ち上げて目尻のまつ毛を外側に流すメーテルロッドや、根元からしっかりと立ち上げるLカールロッドなどのデザインが向いています。カウンセリングの際に、お客様のなりたいイメージを聞き出し、それに沿ったデザインに仕上げましょう。

まつ毛が下向きになっている状態を解消するために、ラッシュリフトを施してから、マツエクの施術を行うという方法もあります。瞳に程良く光が入り込むため、スッキリとした明るい印象にもなる人気の施術です。中には、視界が良くなったと感じる方も。ただし、ラッシュリフトとマツエクのダブルダメージを与えてしまうこととなるため、要注意です。一緒にトリートメントを行う、ホームケアを徹底するといったことも重要ポイントとなります。

下向きまつげさんへのデザイン提案・対処法

ここからは、即実践に活かせるデザイン提案対処法おすすめアイテムをご紹介しましょう。アップワードラッシュ®やリフトアップラッシュなどは、通常のマツエクやラッシュリフトよりも高額となるため、敬遠されるお客様もいらっしゃいます。そんなときのためにも、通常のエクステを使用した提案方法をチェックしていきましょう。

下向きまつげを活かす

下向きまつげを生かしたデザイン

ナチュラルな印象にしたいという下向きまつ毛さんには、下向きまつ毛を活かしたデザイン提案をしましょう。下がったまつ毛にそのまま装着することで、目尻にかけて長さが強調されます。

カールが強すぎないものを選ぶのも、このデザインのポイント。そうすることで、全体に優しくやわらかい雰囲気を漂わせることができます。下向きまつ毛だからこそ出る色気と大人っぽさが、このデザインの特徴。角度や場所にもよりますが、まつ毛が目にかかってしまうというお悩みをお持ちのお客様にも、提案しやすいデザインとなっています。

▼おすすめアイテム

【BL Lashes】スーパーフラットラッシュ Jカール

まつ毛 下向き出典:EYELASH GARAGE

まるで羽のようなエアリーな質感のエクステです。先端には切り込みがあり枝分かれしているため、少ない本数で十分なボリューム感を演出します。また、優しいカール感で、下向きのまつ毛にもなじみやすいでしょう。マットな毛質であるため、自然な仕上がりになるのもおすすめポイントです。

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強めカールを取り入れる

強めカールを取り入れたデザイン

下向きまつ毛さんへの施術で最もポピュラーなのが、DカールやCCカールなどの強めカールを取り入れたデザインガラッと雰囲気を変えられるので、お客様に喜ばれやすいでしょう。ナチュラルなデザインのときよりも、エレガントな印象になります。「とにかくしっかり持ち上げたい!」というお客様には、装着方法を上づけに変えるなどして対応してみてください。接着面は短くなりますが、カールを持ち上げて装着することも、不可能ではありません。

▼おすすめアイテム

【Miss eye d’or】フラットマットラッシュ CCカール

まつ毛 下向き出典:EYELASH GARAGE

くぼみのある楕円形のフラットな形状が特徴のCCカールエクステです。楕円形を採用したことで接着面が広くなり、モチのアップが目指せます。また、軽量タイプのフラットラッシュであるため、自まつ毛への負担を軽減できる点もおすすめポイントです。毛先が2~3本に分かれているため、自然なボリューム感を演出できます。

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カラエクを使ってやわらかい印象を演出する

下向きまつげを生かしたカラエクデザイン

下向きまつ毛の優しい印象を活かすには、カラーエクステとの組み合わせもおすすめ。存在感のある色味ではなく、ほんわりとやわらかい印象を与える暖色系カラーが、下向きまつ毛と相性ぴったりです。カラーエクステを取り入れる際も、カールは強めのものを選ぶのがおすすめ。自まつ毛自体の角度が変わるわけではありませんが、カールの強いものをつけることで、正面からエクステが見えやすくなります。その結果、カラーエクステの存在感もアップ。少し冒険してみたいというお客様には、このようなデザインも提案してみましょう。

▼おすすめアイテム

【松風】NUMEROフラットラッシュ

まつ毛 下向き出典:EYELASH GARAGE

40色以上のカラーが展開されているカラーエクステです。やわらかな質感と高発色が大きな特徴。季節や気分に合わせ、個々のお客様にマッチするカラーが選択できます。下向きまつ毛をカバーするのにも向いているSCカールで、ぱっちりとした印象もアップするエクステです。

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ポイント
どのデザインにも共通することですが、下向きまつげさんの場合は、自まつげに対して太すぎるエクステを付けるのはNG。より下に向きやすくなってしまうので、無理のない長さや太さを選ぶようにしましょう。

まとめ

まつ毛が下向きに生えているお客様には、さまざまな施術方法やデザインのご提案ができます。お客様にビューラーでこまめに上向きにしてもらうことも可能ですが、アイデザイナーとしてサポートできることも多数。最初から苦手意識を持つのではなく、下向きまつ毛だからこその施術法やデザインを提案できるよう、今回の記事を参考に施術を行ってみてください。

※本記事の内容や価格はすべて、2025年7月時点のものです。最新情報は、公式HP等よりご確認ください。

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