マツエクサロンの顔ともいえるほど、重要な役割を担っている“レセプション”。お客様をお出迎えするのはもちろん、さまざまな業務をまかされることもあるポジションです。アイリストと違い、必ず持っておかなければいけない“資格”が明確ではないレセプション。今回は、ワンランク上のレセプションを目指す人に向けて、持っておくと重宝される資格についてご紹介します。

レセプションに必要な資格はある？

“この資格がないと働けない！”という職種ではないため、何の資格を持っていなくても従事することができるレセプションという職業。しかし、サロンで必要とされるレセプションを目指すには、他の人とは違う武器を身に着けておく必要があります。

レセプションとして“持っておいたほうがいい資格”や、“こんなものがあれば便利”という資格について、採用経験のあるアイリストへインタビューをしてみました。

レセプションは仕事をする上で特別必要となる資格はない

美容師資格がないと仕事をすることができないアイリストに対し、特別な資格を取得せずとも仕事に就くことができるレセプション。“なにか資格を取得しておかないと”という風潮のある世の中で、資格を持たずとも働くことができる職種のひとつです。

アイリストという職業の人気が上がっているのと同じく、レセプション希望での応募数も右肩上がり。「人と関わる仕事がしたい。けれど、特に公言できるような資格は持っていない…」という人にとっても、目指しやすい職種と言えるのです。

しかし、仕事をするために必要となる資格はないけれども、業務内容が多岐にわたるというのもレセプションという職種の特徴。必須資格がないから誰でもできる仕事というわけではなく、広い視野を持ってさまざまな業務をこなせる人でないと担当できないポジションでもあるのです。

接客業に従事した経験があるかどうかも重要

レセプションがサロン内で担当する業務は、さまざま。

などなど、お客様の対応だけでなく、アイリストだけでは手が足りないと感じるような部分をしっかりとフォローするのが、レセプションの大切な仕事です。

レセプションが一日を通して一番長くいるのが、お客様から見える場所。接客以外の仕事をしながらも、お客様からの視線を意識しながら業務に取り組むためのスキルが求められる職種でもあります。

そのため、特記できるような資格を持っていなくても、今までに接客業の経験があるかどうかを重視して採用するという意見が多く上がる傾向に。常にお客様の存在を意識できるか、お客様と適切な距離感を保てるかどうかなど、資格として明記できない部分で求められるものが多い職種と言えます。

持っていると便利なExcelに関する資格

顧客管理も、レセプションの大切な業務のひとつ。アイリストがお客様とのカウンセリング時にヒアリングした情報を書きこんだカルテも、きちんと管理されていなければただの紙切れとなってしまいます。

お客様に寄り添った対応をするためにも欠かせないのが、カルテの情報。まつげに関する情報だけでなく、お客様ご自身に関することなども細かく書き込まれています。アイリストが使いやすいようにカルテが整理できているかということも、いいサロンになれるかどうかの明暗を分けるポイントに。

専用ソフトやアプリなどを使って顧客管理をしているところもありますが、Excelを使ってカルテの管理をしているところもまだまだたくさんあります。サロンの採用担当経験のある人によると、

という声も。

新しい顧客管理表や売り上げ管理表を作りたいというときにも、Excelの知識があれば率先して対応できるようになります。“サロンの顔”としてはもちろん、サロンのお助け役として活躍できるかどうかも、レセプションを目指す上で重要なポイントです。

おすすめ資格

レセプションをする上で、持っておくと便利な資格をピックアップ！レセプションの道を究めたいなら、気になる資格の取得を検討してみるのもひとつの方法です。

第一印象アップに繋がる！電話応対技能検定

レセプションは、サロンにかかってくる電話のほとんどを対応することとなります。電話というのは、相手の顔が見えないままコミュニケーションを取らないといけないので、どんなトーンで喋るのかがとても重要。サロンに来たことがない人にいい印象を抱かせるか、悪い印象を抱かせるかは、電話に出た人の応対がカギになると言っても過言ではないほどです。

2009年度から始まった「電話応対技能検定」は、電話応対のプロを育成するための検定試験。基本の電話応対能力だけでなく、場面によって臨機応変に対応できるスキルを身につけるためのスキル向上も見込めるため、レセプションが持っていて損はない資格と言えます。

サロンの印象をアップさせる！接客サービスマナー検定

ホテルや結婚式場、空港などで働く人にとってなじみのある「接客サービスマナー検定」。接客とはという基本の部分から、ビジネスマナーやクレーム対応についてなど、“接客”という言葉が使われる場面で必要となるスキルを身につけることができる資格です。

この資格を取得することで、高度な接客サービスの提供が可能となるため、一流のレセプションを目指す人にとっては重要な資格に。検定のランクは、1級・準1級・2級・3級と4段階にわかれているので、自分に合ったランクを選べるのもうれしいポイントです。

接客力が求められるレセプションにとって、「接客サービスマナー検定」は武器となる資格のひとつ。これからレセプションを目指そうと考えている人は、履歴書の資格欄に“接客サービスマナー検定○級”と書けばライバルと差をつけることができるでしょう。

外国のお客様とのコミュニケーションもばっちり！英語検定

韓国発祥のマツエク。日本でも2003年頃からその歴史がスタートし、今ではなくてはならない美容メニューとなりました。海外で開かれたマツエクのコンテストでも、日本のアイリストが表彰台に上るケースも多く、海外からの観光客が日本でマツエクをつけて帰るというケースも増えています。

外国人観光客増加の影響も相まって、外国からのお客様の対応をしたという経験のある人もいることでしょう。しかし日本に住んでいる人とは違って、観光客は全く日本語を話せないというケースも多いもの。実際、マツエクサロンで使える接客英語を公開しているようなサイトが存在するほど、マツエクサロンで働く人にも“英語”が求められているのです。

そんなとき、英語堪能なレセプションがいればサロンとしても一安心。英語で自然なコミュニケーションが取れるということを表すためにおすすめなのが、「英語検定」です。英語検定と同じような意味合いで使われるもののひとつに“TOEIC”がありますが、こちらはビジネスの要素が強い資格。英語を読むことと聞くことに特化しているため、ビジネス色が強く出ています。

一方英語検定は、「読む・聞く・話す・書く」のスキルがなければ合格できないため、より実践的な英語を取得したい人におすすめ。外国人観光客が多いエリアのサロンのレセプションには、英語検定の受験がおすすめです。

まとめ

マルチタスクをこなせる能力が求められる、レセプションという仕事。特別な資格は必要なくても、サロンに必要かつアイリストではできないような仕事をこなすためのスキルが求められる職種となります。

すでにレセプションとして働いている人も、これからレセプションを目指そうとしている人も、一歩先を行く人材となるためにお役立ち資格の取得を目指してみませんか？190518Eue

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