どこまでできる!?「アイブロウ専門店」や「まゆげエクステサロン」の選び方・知識を解説

目元のトータルビューティーの一環として、まつげと同じくらい大切なのがまゆげ。お客様の中にも、「マツエクでまつげを美しく整えたら、今度はまゆげが気になって…」と言われる方も多数いらっしゃいます。しかし、まゆげは、自分で整えるには毛量が少なかったり、想うようなデザインにできなかったりと悩む人も多いのです。そこで今、注目を集めているのが「まゆエクサロン」。この記事では、まゆエクサロンの基本的な情報やアイブロウ専門店との違い、アイラッシュサロンがまゆエクを導入したときのメリット・デメリットを紹介していきます。
アイブロウ専門店・まゆエクサロンって何?
まずはアイブロウ専門店、まゆエクサロン、それぞれの特徴や違いをご紹介していきましょう。
アイブロウ専門店
アイブロウ専門店とは、お客様ひとりひとりの骨格や輪郭、表情に合ったまゆげを立体的にデザインしてくれるサロンのことです。
ここで、アイブロウ専門店での一般的な施術の流れをご紹介しましょう。
カウンセリング
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ペンシルを使用してまゆげにデザイン型を取って描いて行く
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余分な産毛などをワックス等で除去・カット
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取りきれなかった細かい毛をツイ―ザ―で除毛
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冷やして腫れを防ぐ
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仕上げ
施術料金は5,000~7,000円。バランスや立体具合を考慮して自まゆげを整えるのがアイブロウ専門店の特徴です。
アイブロウ専門店のメリット
・キレイなまゆげを1ヶ月程度保つことができる
・自まゆげを生かした似合うまゆげを提案してくれる
・髪の色や肌色に合わせたカラーリングをしてくれるところもある
アイブロウ専門店のメリットは、何といっても自まゆげ を生かしたスタイリングをしてくれる点。自分ではなかなかまゆげを上手く描けない…という人は、アイブロウ専門店でキレイなまゆげを描いてもらうといいかもしれません。
アイブロウ専門店のデメリット
・施術前にまゆげの手入れができない
・自まゆげの量が少ないと施術できないことも…
アイブロウ専門店は、自まゆげをデザインしていくため、施術の数週間から1ヵ月前は自まゆげの手入れをすることができません。また、自まゆげの量が少ない人や薄い人は、希望通りのデザインにならない場合もあります。
こんな人はアイブロウ専門店がオススメ
・日頃のお手入れが面倒くさい人
・自まゆげを活かしたまゆげのデザインを知りたい人
・自まゆげを美しく整えたい人
まゆエクサロン
まゆエクサロンは、自肌や自まゆげに特殊なグルーでエクステを装着する、まゆげエクステを施術するサロンです。
まゆエクサロンの流れは
カウンセリング
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まゆげの洗浄
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お客様ひとりひとりに合ったデザインをアイブロウで描く
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形を整えてエクステを装着
施術の値段は初回で7,000~1万円。マツエクの値段とほぼ変わりません。2回目以降は必要な部分に再度エクステを装着する、リペアが基本になるお店が多いようです。
まゆエクサロンのメリット
・部分的にまゆげが無くても施術可能
・どのようなデザインも対応可能
・仕上がりがナチュラルまゆエクは、どんな箇所にでもエクステを装着することができるため、まゆげの量が少なかったり、まゆげがなかったりしても施術してもらえます。
また、どこにでもエクステを装着することができるため、お客様のどんなリクエストでも対応可能です。
さらに、ナチュラルに自まゆげのボリュームアップができるのも魅力です。
まゆエクサロンのデメリット
・エクステが取れやすい
・まゆマスカラが使用できない
まゆエクはあまり長期間キープすることができません。目安は数日~4週間。キレイなまゆげをキープしたい場合は、定期的なリペアが必要です。また、まゆマスカラには油分が含まれているので、まゆエク装着後はまゆマスカラは控える必要があります。
こんな人はまゆエクサロンがオススメ
・まゆげが部分的に無い人、薄い人
・切り過ぎた・抜き過ぎたなどまゆげのお手入れに失敗してしまった人
・自まゆげを生かした自然で美しいまゆげを手に入れたい人
まゆエクの仕上がりはどんな感じ?
では、実際にまゆエクのデザインをいくつかピックアップしてご紹介しましょう。
「画像元:@mau_kapuaさん」
目尻が少しうすくなっている自まゆげをエクステでボリュームアップ。まゆげの方向がキレイに整えられているので、ナチュラルな美まゆげへと変身しています。まゆげをペンシルやパウダーでしっかりと描くとどうしても違和感がでてしまいがちですが、まゆエクなら自まゆげのような自然な仕上がりになります。
「画像元:@emaymie_salonさん」
エクステで眉尻部分にまゆげを作ると同時に、全体的にボリュームアップ。ナチュラルで美しいカーブを描いたデザインになっています。アーチ型のまゆを自分で左右対称に描くのは難しいですが、まゆエクなら全体のバランスを見ながらキレイな弓型に仕上げることができます。
「画像元:@emaymie_salonさん」
まゆエクでまばらなまゆげをキレイに整えることもできます。違和感がないようにすき間を埋めるような形でエクステを装着して、フラットなデザインに。自まゆげの間隔を見ながらエクステを装着していくので、できあがりに違和感がありません。
マツエクサロンとまゆげメニューの親和性は?
では、現実問題としてマツエクサロンにアイブロウメニューを導入することで、どのようなメリット・デメリットが生まれるのかを考えてみましょう。
まずは導入のメリット。マツエクサロンにアイブロウメニューを取り入れることで、以下のようなメリットが考えられます。
メリット
コースの幅が広がる
まゆげのスタイリング を導入することにより、「マツエクとの似合わせまゆ」を提案することができるなど、メニューやコースの幅が広がります。また、「マツエクは今は考えていないけれど、まゆげは整えたい…」というお客様の集客にも繋がります。そのようなお客様には、「目元のトータルビューティー」というアプローチで、まゆエクと同時にマツエクをおすすめすると効果的かもしれませんね。
目元のスペシャリストになれる
まつげだけでなく、まゆげのデザインも行うことで目元を総合的に美しく演出することができるようになります。普段使いはもちろんですが、サロンにパーティーコースやブライダルコースなど、特別なシーンに対応するメニューを導入する際に、他店との差別化が図れるのではないでしょうか。
ただ、サロンにまゆエクメニューを導入するには、いくつかの問題点も考慮しなければなりません。以下にその問題点をピックアップしてご紹介しましょう。
デメリット
導入にかかる時間・コスト
まゆエクをサロンに導入するためには、アイリストに講習を受けてもらわなければいけません。装着技術やデザインに関する講座は単回で開講されているところが多いため、基本的な知識や技術は1日で習得することも可能です。しかし、本格的な知識や技術を体得するには、それなりのコストや時間が必要になります。まゆエク導入に必要な時間とお金をどれだけ捻出できるか、をまず考えましょう。
どれだけの集客が見込めるか
まゆエクを導入しているサロンが少ない、という現状からもわかるように、まだまだまゆエクは一般的に広く知られているとは言えません。そのため、せっかく導入したけれど、まゆエクの出番がほとんどない…ということになってしまう場合も。まゆエクを導入する場合は、多くの人に認知してもらうためにどのようなコマーシャルを展開していくか、も考慮しておく必要があります。
とれやすいメニューのためクレームリスクも
まゆエクの持ちは長くて4週間、短い方だと1週間で取れてしまうといわれています。まつエクと同じ感覚でいると、持ちが悪い…と感じてしまうお客様もいらっしゃるでしょう。「まつエクと同じくらいの値段を払っているのに、なんでまゆエクだけこんなに早く取れるの?」というクレームが発生するリスクも高い、ということも念頭においておきましょう。
オプションなどには適さない時間単価
まゆエクの施術はおよそ1~2時間ほど。値段はエクステの本数によって前後しますが、だいたいエクステ30本で4,000~5,000円ほど、エクステ100本で10,000円前後の値段設定をしているサロンが多いようです。まゆげをはっきりと濃くしたい場合は、最低でも100本ほど付ける必要があります。施術時間や値段を考えると、「オプションサービス」には適さない、と考えた方がよいでしょう。
まとめ
アイリストとして、まゆエクやアイブロウ専門店の特徴や施術内容をしっかりと把握しておくことは、大きなプラスとなります。目元をトータルで美しくするために、まつげと同じくらいまゆげにも注目してみるのはいかがでしょうか。まゆエクの知識を得ることで、また一歩目元のスペシャリストへと近づくことができるでしょう。